3月13日の参議院内閣委員会で立憲民主党の杉尾議員は、西村経済再生相が9日のテレビ番組で東京五輪の開催に関して「(競泳の)池江璃花子選手の活躍を見たい人もいる」と発言したことについて、「池江選手を利用していると言われても仕方ない」と批判した。これに西村大臣は「池江選手のみならず色んな種目をみんながんばっていて、その活躍を見たい国民も多いと思うし私もそう思う」と反論した。

質疑の中で、杉尾氏は「西村大臣、先日五輪開催について池江選手の活躍を見たい人もいると発言しています。この発言どうなんですか。五輪優先じゃないですか。こんなところに、悩んでいらっしゃる池江選手の名前出していいんですか。これは池江選手を利用してようとしていると言われても仕方ないのではないか」と指摘し、西村大臣の答弁を求めた。

これに対し、西村大臣は「私自身もそうですし多くの人が日本人選手の活躍、池江選手のみならず、100メートル、マラソン、リレー、色んな種目をみんながんばって目指してやってこられている。その活躍を東京で見たいという方も多いと思うし、私自身は強くそれを思っています。他方で感染拡大を懸念する、不安に思う国民の皆さんも多いと思います。私の立場からは、安心安全な大会になるように感染拡大を抑えていく、尾身会長から議論のあったことをしっかり踏まえ、感染拡大を抑えることに全力で対応したい」と強調した。

西村大臣は9日のテレビ番組で、東京五輪開催の是非を問われ「国民の皆さんは様々な気持ちをもっておられる。感染が広がるんではないかという不安の声もあると思うし、一方で池江璃花子さんのああいう本当に頑張っている姿を見て、活躍する場面を見たい、マラソンを見たいと思っておられる方もいると思う。IOCと関係者が一体となって安全安心な大会になるように全力をあげている」と述べた。

これに先だって池江選手は7日に自身のツイッターで、SNSを通じて自身に五輪の辞退や開催反対の表明を求めるメッセージが寄せられたことに触れ、「今このコロナ禍でオリンピックの中止を求める声が多いことは仕方なく、当然の事だと思っています。私も、他の選手もきっとオリンピックがあってもなくても、決まったことは受け入れ、やるならもちろん全力で、ないなら次に向けて、頑張るだけだと思っています」と心境を綴っていた。

さらに池江選手は「1年延期されたオリンピックは私のような選手であれば、ラッキーでもあり、逆に絶望してしまう選手もいます。持病を持ってる私も、開催され無くても今、目の前にある重症化リスクに日々不安な生活も送っています。私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません。ただ今やるべき事を全うし、応援していただいてる方達の期待に応えたい一心で日々の練習をしています。オリンピックについて、良いメッセージもあれば、正直、今日は非常に心を痛めたメッセージもありました。この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです。長くなってしまいましたが、わたしに限らず、頑張っている選手をどんな状況になっても暖かく見守っていてほしいなと思います」と投稿していた。

こうした動きを受け、五輪開催の推進あるいは反対の主張のために選手個人を利用すべきではないとの声が、ネット上などで広がっていた。

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