2026年の金相場を占う、再び最高値更新はあるか <塚本 卓治>|ピクテ・ゴールド 2025.12
皆さん、こんにちは。 ピクテャパンの塚本です。12月のピクテ ゴールドマンリーをお届けします。今回の テーマは2026年の金相場を占う。再び 最高値更新はあるかとなります。本日の 流れですけれども、こちらの3つの ポイントについてご紹介をさせていただき ます。まず今年2025年は2つの構造的 需要を背景に金価格は上昇。2番目、 2026年の金科学見通し2つの構造的金 需要が金科学の上昇要因に3これからの 時代の3配分通過価値下落 ディベースメントへの処法戦と題しまして 、え、1つずつ、え、順番にお話して まいりたいと思います。それではまず最初 今年の金価格を振り返ってみたいと思い ます。 1月のスタート時点から金価格は 右肩上がりで大きく上昇しですね。 しばらくボックス券で揉み合った後、再び 大きく上昇し、ま、現在も実はボックス券 でも見合ってるというような状況かと思い ます。ただご覧のようにですね、足元は 三角持ち合いをですね、え、上にこのよう に抜けてきてるということで相場の時合は 良好であるようにご覧いただけるかと思い ます。ま、このチャートをご覧いただき ますと、すぐにでも、え、高値更新があっ てもしくないかのように見えます。確かに 今後何らかのですね、リスクイベントでも 発生すればあっさり年内、もしくは来年の 初めには高値更新があってもおかしくない というような形もご覧いただけるかと思い ます。ただしですね、ご覧いただきますと 、ま、前回ぐーっと上がってきた後もこの 三角持ち合いを上に抜けた後、え、 なかなか高値を抜けずに、え、何回もです ね、え、リグールに押されていったことが ご覧いただけるかと思います。今回もです ね、この夏からの上昇のペースが早かった ことと上昇幅も大きかったことから再び 最高値近辺こうですね、え、に近づいて まいりますと、え、リグ入りに押されて ですね、しばらくはボックス権にとまる 可能性も十分にあることには意が必要かな という風に思います。ただ、そうし た揉み合いをこなした後、再び力強く上昇 する可能性があると考えている理由という のがこの後紹介させていただきます2つの 構造的な金です。それでは順番に見て まいりたいと思います。まず1つ目の構造 的な金というのは世界の中央銀行による 脱つ米ドル化のための金の分散投資です。 今年も世界の中央銀行は年間約3700t の金の生産量に対しましておよそ800 から1000t近い金を購入すると予想さ れています。過去振り返ってみましても 2008年のリーマンショックですね。え 、これを気に米国では両的緩和策が実施さ れましたので米ドルでの通過供給料が 大きく増えたということを受けて世界の 中央銀行は脱ドル化へと動き出しました。 その動きが加速しましたのが2022年 です。ロシアのウクライナ進行で西諸国が その制裁としてロシアの外科準備を凍結し て以降このベードル依存の警戒がさらに 高まり外科準備の多様化戦略いわば脱 ベードル化が加速しています。この流れは 今年に入ってからも衰えていません。1月 から9月までの購入量は634t、そして 直近の七月を見ましても220tと買が 加速してることが確認されています。こう したいわばマクロ環境に左右されない構造 的な金事用というのは2026年の金科 価格上昇の言動力の1つになるという風に 考えています。もう1つの構造的な金が ディベースメント。通貨価値下落ヘッジの ための金です。 金ETFなどの投資需要というのは 2024年まで過去22年間の年間の平均 は146tでした。ここですね。全部平均 しますと146tに対しまして今年は11 月末まで713tもの金を生み出してい ます。まさに先ほどご紹介した1つ目の 中央銀行による金事需要と匹匹敵する規模 の金需要がこちら側から生まれてるという ことになるわけですね。この ディベースメント通貨価値下落ヘッジが なぜ生まれたのかこの後詳しくご紹介して まいりますけれどもこれら2つの構造的な 金需要が今年の金価格の上昇の限度力に なったと考えています。それではこの流れ は来年も続くのでしょうか。2つ目の ポイント2026年の金価格見通しについ てお話しさせていただきます。結論から 申し上げますと、これらの2つの構造的な 金需要用というのは一のものではなく、 来年も継続すると私は見ています。そして さらに来年はここにベドル安による、え、 禁需というもう1つの、え、追い風が 加わる可能性があると考えています。 こちらはピクテによる2026年の投資 環境見通しです。世界経済全体の動きを 見る上で重要になってくるのがこの金融 政策と流動性のところなんですけれど、 ご覧のようにですね、主要中央銀行の 85%が金融緩和に展じていることから 市場には引き続き流動性が供給される 見込みです。ただその金融緩和のペースと いうのは来年には減速する見込みでそれは 米国を中心に一部でインフレ率が高止まり する可能性があるからです。またリスク イベントの1つとしまして考えておくべき こととして今年の株式市場はAIブーム などで大幅に上昇した結果バリエーション が高くなっていることには注意が必要です 。そして同様のことが実は国際にも言え まして、国際のバリエーションも魅力的な 水準にはありません。そのため国際利回り は若干上昇する可能性があると見ているの ですが、一方米ドルに関しましては他の国 との金利差が縮小すること、そして米ドル が歴史的高水順にあること、さらには構造 的なドル安トレンドが続くと考えられる ことから米ドルはさらに下落すると予想し ています。そしてこの米ドル安というのが 世界の金像につがり金価に取りプラス材料 となる可能性があります。 こちらご覧いただいていますのは、え、 米ドルの実質実行為せレートと、え、いう ことでインフレとそして貿易量を加した ベードルの実力という風にお考え いただければという風に思います。過去 1998年以降振り返りますと、例えば 2002年の2月末以降の米ドル安い局面 では、え、この金価格はこの2002年の 2月末をスタートとしますと、ま、若干 ベードリアスの後もオーバーシュートして いるんですけれども、この8月末、1番 高いところですね、え、ここまででプラ 511%、およそ6倍になったということ がご覧いただけるかなという風に思います 。これはなぜかと言いますと、米ドル安に なるとドル建てで取引されてる金というの はドルに対して強くなった通貨ではより 安く買えるようになるためです。例えば 米ドリアス人民高になりますと、人民減て の金価格は低下することになりますので金 を買いやすくなるということなんですね。 このベードリアルアスでございますけれど 、え、ずっとベードル高が続いていた中、 え、トランプ政権が始まってから再び ベードリアルスが始まっておりまして、 先ほども、え、来年の見通年のところでも ご紹介させていただきましたけれど、この ベードリアスが続く可能性があるという ことで、そうしますと、この米ドル安と いうのがそもそも先ほどご紹介した先進国 の投資家による、え、通貨価値下落 すなわちディベースメントヘッジ需要に もちろん繋がる需要ではあるのですけれど 、先ほどご紹介したようにベドリアスが、 え、進めばそれは通貨となった例えば新国 の金重にもつがることから追加での金科学 の上昇要因になるという風に考えることが できます。最後のポイント、これからの 時代の資産運用の考え方、通貨価値下落へ の処方戦ということについてご紹介をさせ てください。今日何度か取り上げてきまし た通貨価値下落リスクの根源にあるのは 米国の債務問題です。今年の7月トランプ 大統領が署名した新たな法案 の大きく美しい法案英語名ですと ビッグビューティフルビールアクトこれに よりまして今後10年間で米国の財政赤字 はさらに約4.1兆も増加すると資産され ています。こちらのグラフをご覧いただき ますと、米国の債務残高対GDP比率と いうのは2025年の段階で125%に 達すると予想されています。これは第2次 世界大戦直後のピークの121%を大きく 超え、平事であるにも関わらず過去最悪の 水準です。さらには2030年には 143% までご覧のようにこれからわっとですね、 これを膨張し続ける。え、こういった現状 というのは米ドルの通貨の進任を 揺がしかねないレベルに来てるという風に 考えることができるかと思います。そして その副作用はすでに明確な形で現れ始めて います。1番下の線ですね。いわば国際の リ払、え、急激な上昇にご注目いただき たいと思います。 米国ではこの鬼軸通貨の進任を支える要素 の大きな1つであります。軍事力を維持 するための国防費ですね。このオレンジ色 の線。え、これよりも過去の借金を返す ためのリ払の方が多くなってしまっている んですね。歴史家のニールファーガソン氏 はリ払が国防費を上回る現象を帝国の 終わりの始まりと表現しました。かつての スペイン帝国であるとか大衛帝国も同じ道 を辿どって衰退していきました。こうした 持続不可能に見える債務の状況が今年成立 した新たな法案によってさらに悪化して いく可能性に加えましてFRBの独立性の 既損の可能性がさらにインフレを呼び込む リスクがあるということ。さらには今年 予算成立がままならないほどの東波対立 ですね。これによって連邦政府が一部停止 に追い込まれる。これらの出来事というの は7月以降立て続けに起きてきたこと。 こうしたことが米ドルの通過価値の既損。 これを英語でディベースメントと呼ぶわけ でございますけれども、え、こうした不安 が投資家にとって実物資産である金を ポートフォリオに組み入れようというよう な動きにつがったと考えることができるか と思います。 さらに大きな時代背景もインフレの 高止まりを後押ししています。かつての 冷線時代と同様ですね。え、現代では新線 脱つグローバル化の時代、え、これによっ てインフレ、え、圧力が高止まりしやすい そういった構造になっています。1970 年代のこのインフレの背景にあったのが 1960年代後半のベトナム戦争を きっかけとした通貨供給料の増加そして 長期的なベードリアスでした。そして現代 の、え、この新線の時代はですね、コロナ との戦いをきっかけに通貨供給料が増加し 、そしてトランプ政権の誕生と共に今年 再びベードリアスが始まりました。え、 こうしたインフレというのはまさに、え、 通貨の価値が目りすることに他なりません 。 こうした時代の変化を受けて私たちの資産 運用の常識もアップデートする必要がある のではないでしょうか。かつて平和だった 時代というのは、そして債権の利回りが 低下傾向にあった時代というのは株式と 債権の分散投資である意味しっかりと分散 投資ができていた時代でした。しかしこれ からのインフレと通過価値下落リスクが 高まる時代というのは株式や債権だけでは 十分とは言えずそういった時代には インフレに強くそして資産の実質的な価値 を守ってきたこの金を第3の資産として 組み合わせる時代ですね。これがインフレ と通貨価値下落に対する有効な処法戦に なると考えています。 として2026年の見通しのところでも 少し触れましたけれど、来年も不透明要因 の大きい場合によっては激動の1年になる 可能性もあります。特に中間選挙前に トランプ大統領の指示率が大きく低下して いることが気になります。何らかの理由で 、え、引き起こされるいわゆる ブラックワンという、ま、現在余地する ことができない何らかのイベント、そう いったことにも備えておくというリスク 管理の視点がとても重要な1年になる でしょう。こちらのグラフは過去の危機事 におけるリターンの比較です。例えば リーマンショックの時、米国株式は、え、 大きく下落する中、え、金は大きくプラス となりました。そしてコロナショックの時 も株式が下落する中金はプラスとなりまし た。そしてITバブル崩壊の直後には、え 、株と同様に金は下がったと。こういう 値動きのパターンにも注意する必要があり ますけれども、ただこの後ですね、米国 株式はさらに大きく下がっていくんですが 、それに対して金価学というのは2桁の プラスになりました。このように金という のは市場混乱時には米国株式とは異なる 動きをする資産として、え、市場混乱時の クッションの役割を果たしてくれます。 以上まとめますと、インフレと通貨価値 下落への備えとそして危器への備え、え、 こういった意味で来年も金は資産運用に おいて大変重要な守りの金めと考えること ができるのではないでしょうか。 それではここからはピクテゴールドの特色 と運用状況について解説してまいります。 当は世界の不裕素の皆様もお使いになって おります。この水イスファンドを通じまし て現物の金に実質的に投資をしまして ピクテなど投資先ファンドの保管銀行で 管理をするファンドとなっています。また 東ファンドの基準科学は原速世界で金の 現物の流動性が高いロンドン市場における 午後金価格をベースに採出されてまいり ます。また12月16日時点でピクテ ゴールドカスヘッジなしの純資産額は 8000億円を上回り、さらに川星値なし も2000億円を上回るということで合計 で1兆円を超えてまいりました。え、 シリーズ合計ではクイックの等身分類の コモディティでは日本最大の金の現物に 投資するファンドシリーズとなっています 。それではピクテゴールドカセッジありの 基準科学の変動要因を見てまいりたいと 思います。11月28日の基準価格は 1万8827円 。前月末費プラ658円。3.62%の 上昇となりました。血管の主な変動要因 ですが、金要因がプラ713円、川ジ コスト等が-48円となりました。 次にピクテゴールドセッジなしです。11 月28日の基準価格は3万7464円 、前月末費プラ1877円 、え、+5.27%の上昇となりました。 主な月刊の変動要因ですが、金要因がプラ 1419円 、川せ要因がプラ473円 となりました。 続いて11月の市場環境を振り返ってみ たいと思います。まず左側金価格米ドル 建ての動きです。11月は一言で言えば 綱引きの末に上昇した月と言えるでしょう 。月の前半は米国の景気が少し弱まってる ということで利下げがあるかもしれないと いう期待で金が変われました。中盤には逆 に景気はまだ強いというデータが出たりし てまいりましたので利益確定の売りに押さ れる場面もありました。しかし月末にかき まして雇用のデータが不安定だということ で安心感が変われ結局月を通してみますと ご覧のように上昇して終わりました。次に 右側米ドル円の動きです。こちらは円安 米ドル高が進みました。日本政府が経済 対策のために財政支出を増やすのではと いう懸念であるとか、日銀の利上げが遠い たという見方から縁が売られやすくなり ました。一方で米国の経済は底型、ドルが 変わりやすい状況にあったために月末に かけまして1ドル156円台まで円安が 進みました。最後に今後のポイントです。 金価格は最高加減を更新しながら上昇して きたために、え、短期的には利益確定の 売りが出るなど価格が上下に触れやすい 場面が続く可能性があります。しかし中長 期的には今日ご紹介した2つの構造的な 金事に支えられる形で金価学は上がり やすいという状況が続くという風に考えて います。短期的には、え、今日最後にご 紹介したように様々なニュースで金価科学 も買わせも変動するものですけれども、 そこは一期一せずに中長期的な視点でこの 構造的な資産運用の世界における変化、え 、これを見定めて、え、是非資産運用をお 考えいただければという風に考えており ます。以上、ピクテゴールドリー12月号 をお届けしました。最後までご視聴 いただきどうもありがとうございました。 皆様も良いお年をお迎えいただければと 思います。本日はどうもありがとうござい ました。
00:00 2026年の金相場を占う、再び最高値更新はあるか
00:51 2025年は、2つの構造的需要を背景に金価格は上昇
04:54 2026年の金価格見通し ~2つの構造的金需要が金価格の上昇要因に
08:39 これからの時代の資産配分の考え方 ~「Debasement(通貨価値下落)」への処方箋
14:50 基準価格の変動要因
過去のパフォーマンスや詳しい情報について
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
https://www.pictet.co.jp/fund/goldnh.html
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
https://www.pictet.co.jp/fund/goldh.html
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塚本 卓治
ピクテ・ジャパン株式会社
シニア・フェロー
日系証券会社にて債券およびデリバティブ業務に従事した後、外資系運用会社および日系ファンド・リサーチ会社にて投資信託のマーケティングを担う。通算20年以上にわたり運用業界で世界の投資環境を解説。ピクテではプロダクト・マーケティング部長、投資戦略部長等を経て、現職。全国の金融機関や投資家を対象に講演を行う。マサチューセッツ工科大学(経営学修士)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
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最新の内容ではない場合がありますので、予めご了承ください。
審査番号:20251218-C0ADED
