国内で、2つの変異の特徴を持つ新たな「二重変異ウイルス」を初確認、ワクチンが効かない恐れもあります。

 もう大半が変異ウイルスに置き換わっているようです。東京都では9割が変異ウイルス。さらに。

 加藤勝信官房長官:「国立感染症研究所によると、我が国ではインドで確認された変異株B1617が計5件、確認されている」

 新たな変異ウイルスも国内で確認されています。

 最初に発見されたインド。現在、感染が急拡大しています。インド保健省の23日の発表によりますと、直近24時間の新規感染者が33万2730人。一日あたりの感染者として世界最多です。

 人々は病院に行っても・・・。

 患者の父親:「きのう夜9時に来て、順番を待っている」

 患者を連れた男性:「別の病院からこっちに行けと言われたのに受け入れてくれない。死んでしまうよ」

 仮に入院できたとしても、一つのベッドに2人が寝かされている状態です。

 インドで猛威を振るっているとみられるのが二重変異ウイルス。二重変異とは特徴的な変異が同時に2カ所で起こること。例えば南アフリカ型やブラジル型などでも2カ所の変異が注目されています。

 ただインドで発見された変異ウイルスは日本でも多く確認されているN501YやE484Kとは違う変異なのです。

 インドで確認された変異ウイルスにはどのような特徴があるのでしょうか。

 日本医科大学・北村義浩特任教授:「基本的には、ほとんど何も分かっていないに近いので確定的なことは言えないが、『感染力』いわゆる伝染する力は高まっているらしい。『ワクチンの力』が、その効果がやや低くなるのではと懸念されている」

 インドでは1月からワクチン接種が始まり、これまでに1億2000万回分以上の接種が行われていますが、2回の接種を終えた人は人口の1.3%にとどまっています。
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