『後発地震注意情報』中にM6.7地震…もう起きないのか?専門家は「蓄えられている巨大エネルギーに比べ今回の地震はあまりにも小さすぎる。約200回起きないと溜まったエネルギーは”在庫一斉”できない」

今日お昼前に起こった地震です。午前11 時44分頃に青森県の東方沖きを信源と するマグニチュード6.9の地震が起こり ました。これによりまして、ま、函館市を 中心にこの太平洋沿岸の北海道の町でも 最大震度4を記録したということになり ました。 で、これによって太平洋沿岸中部にですね、一時津波中票が発例されるということになりまして、実際に町所では午後 0時35分に20cm の津波を観測したということになりました。はい。 はい。 高橋先生、あの、今週の月曜日に大きな地震があって、そして再び今日の地震です。どういった関連があるんでしょうか? はい。あの、月曜日の、ま、地震大きかったんですけれども、そういうな大きな地震が起こると、ま、必ず余心と呼ばれるものが、あの、起るんですね。 で、今日の地震はその余心の中で、ま、少し規模の大きな地震だったのかなという風に考えておりまして、ま、地震が起こった時にはこれ必ず起こる現象ですんで、ま、特別なことではないかなという風に考えています。 なるほど。となるとこれくらいの地震がまだまだ続く可能性が高いんですか? はい。 あの、余心はですね、ま、やっぱ、やっぱり、ま、一定期間続きますので、ま、今日の地震よりも、ま、大きな地震も含めて、あの、今後ですね、ま、注意していくことはやっぱり必要かなという風に考えています。 うん。 あの、震源なんですけれども、今回の地震と、あの、今月 8 日に起きた地震っていうのは非常に近い場所で、え、起きています。ま、いわゆるこのメカニズムというのも同じようなものと考えていいんでしょうか? はい。はい。 ま、ずれの地震もですね、あの、太平洋プレートっていう海の岩板が、ま、陸の岩板の下に沈み込むことによって起こる地震で、ま、メカニズムも同じだという風に考えております。うん。 うん。 うん。 で、あの、1 つ気になりますのが、今、あの、発地自身注意情報というものが発表されて、ま、継続している、ま、さ中に今日の地震が起きたということになります。 で、この高発地震注意情報というのは 改めて、あの、こちら想定元域というこの エリアの中で大きな地震が起きた際にこの 後、ま、1週間程度大きな巨大地震が 起こる可能性が高まりましたよという、 そういった、ま、呼びかけというのが行わ れているんですね。実際にあの過去には 巨大な地震の後に少し時間を置いて さらなる巨大地震が起きたという例がある ということから今回発表されているさ中に 今日再び地震が起きたわけなんですけども 高橋先生これあの巨大地震が起こる可能性 が高まったという風には言えるんでしょう か?どうなんでしょうか はいま今日確かに大き自信が起こったん ですけれどもあのこ今あのせ今週の月曜日 ですうん。 き、ま、大規模なが起こる可能性っていうのは、ま、高まったまま、ま、今もずっと続いているという風に考えています。 うん。うん。大きめの自信があると、例えばあのエネルギーがね、放出されて逆にこういった大きい地震が起きる可能性が低くなったりするのかなんて素人は考えちゃうんですけど、そういったこともないってことですか? はい。はい。 あの、残念ながら、あの、月曜日の地震も今日の地震も、ま、確かに大きな地震だったんですけれども、元々この、えっと、ま、青森県東方機とか北海道の置き合いに貯められているエネルギーに比べるとほんのごくわずかしか使ってないと いうことなんですね。ですので、より大きな地震が起こすエネルギーっていうのはまだ溜まったまま ということで、やはりあの、大規模地自身への、ま、備えと言いますか、注意っていうのは今後も必要だろうという風に考えています。 なるほど。 長年の溜まってきたメカニズムによるそのエネルギーってものがまだまだ 大量に溜まっているっていうことですか? そうですね。 あの、まだ本当に、あの、いわゆる在庫一層って言うんですけれども、 それをやるには今回の地震というのはあまりにも小さくて、 あの、今回の地震がですね、あの、 200回ぐらい起こらないと、 ええ、 その溜まったエネルギーって、溜まったエネルギーっていうのが、あの、消費されないと いうことですので、やはりあの、ま、今後もですね、あの、注意を続けていくっていうことは特に北海道の太平洋側では必要なんじゃないかなと。 うん。 高発の方がやはり大きくなるんですか? はい。あの、高発地自身の情報はあの、東日本大震災の事例を元にですね、あの、最初の地震よりも後の地震の方がより大きいようなそういうパターンがやっぱり時々 あるんですね。 なので、そういうパターンも時々あるので、普段よりもちょっと注意してくださいねと いうような情報になります。 その時々というのを、ま、数字では 0.1%が1%で、ま、10 倍になるという風にね、言い方もしてましたけれども、つまり 100回に1 度ぐらいはそういう巨大な地震が起きてもおかしくない状態に今あるということですよね。 はい。あの、おっしゃる通りだと思います。で、 100回、1 回って聞くと、ま、大したことないかなと思うんですが、あの、地震の場合はですね、そういうの大きな自信が起こってしまうと、やっぱり非常に大きな被害が出てしまうということになります。 ですので100 回日回なんですけれども、ま、まさに万が一のために準備しておくことがやっぱり大事なんだ。 特に地震の場合はですね、あの、そういう ような考えで今回の情報っていうのは、ま 、出されているという風に考えてい

12月12日午前11時44分ごろ、青森県東方沖を震源とするマグニチュード6.9の地震がありました。道内では函館市を中心に太平洋沿岸で最大震度4を観測。

 この地震により、北海道太平洋沿岸中部に一時、津波注意報が発表され、えりも町庶野では午後0時35分に20センチの津波を観測しました。

 今回と前回の地震の関連や今後の余震について、北海道大学・地震火山研究観測センターの高橋浩晃教授に話を伺いました。

 「大きな地震が起こると、必ず余震が起こります。きょう12日に起きた地震はその余震の中で少し規模の大きな地震だったと考えています。特別なことではありません」(高橋教授)

 今回のような余震は必ず起こるため、より大きな地震が発生する可能性も含めて引き続き注意していくことが必要だといいます。

 12日に発生した地震は、8日の地震と震源地が非常に近い位置にありました。

 これらの地震が起こるメカニズムについては、「いずれも太平洋プレートという海の岩盤が、陸側のプレートの下に沈み込むことによって起こる地震。メカニズムも同じ」と高橋教授は説明します。

 また今回は、「後発地震注意情報」が発表されている最中での地震でした。

 この「後発地震注意情報」は、想定震源域内で大きな地震が起きた際、その後1週間程度は巨大地震が起こる可能性が高まっていることを呼びかけるものです。

 実際、過去にはM7クラスの地震の後に、巨大地震が起きたことがあります。

 今後、大規模な地震が起こる可能性はあるのか…

 「確かにきょう比較的大きな地震が起きましたが、残念ながら、しばらくは、より大きな地震が起きる可能性が高まったままという状況が続いていると考えます」

 12日の余震でエネルギーが放出された可能性については…

 「残念ながら月曜日の地震も、きょうの地震も、もともと青森県東方沖や北海道沖合に蓄えられている巨大なエネルギーに比べると、ほんのごくわずかしか使っていません」(高橋教授)

 より大規模な地震が起こる可能性は高まったままで、引き続き注意が必要だと警告する高橋教授。

 「いわゆる『在庫一掃セール』と言うのですが、それをやるには今回の地震はあまりにも小さすぎる。今回の地震が約200回起こらないと溜まったエネルギーは消費されません」(高橋教授)

 高橋教授は、改めて、東日本大震災を例に注意を呼びかけました。

 「東日本大震災のように、最初の地震よりも後の地震の方が大きいパターンが時々ある。100回に1回の確率でも、大きな地震が起きれば、大きな被害が出る。後発地震注意情報が出ている現在、万が一のために準備しておくことが大事です」(高橋教授)