【金色のフィルム】渡る世間は鬼ばかり第3シリーズ 橋田壽賀子ドラマ 第二十五回

週間上がりました。 はい。中間2つお願いします。はい。よ。 まだ帰ってないのか? もう7 時だよ。どっかでフラフラしてんじゃないの?倉さんでしっかり預かりますって言ったってさ。おか倉さんだって店があるんだもの。だからあのうちには誰も癒しないだろ。だってそんなとこに帰りたくないわよ。 バレボルの練習で遅くなってるんじゃない かと思います。親はね、子供のことを信じ てやりたいだろうけど、監督する人がい なかったら何やってるか分かりゃしないん だよ。だから無理やりにでも連れ戻さ なきゃいけないの。それはあんた愛の言い なりになってさ。 愛だってね、おかさんにいたらあんた勝手 なことしたって叱る人がいないんだから。 だからお父さんに裏切られたとか、あの 不潔で顔見たくないとか言いがかりつけて うち帰ってこないんだよ。それを間に受け てああ、愛の気持ちを大事にしてやりたい ななんて親にもがあるわよ。 もしもし。なんだ?愛お店 にいました。 小学倉のうちの方へ電話かけても誰も出ないでしょう。おばあちゃんに愛の様子聞こうと思って電話かけたの。お店にいるの?いつもちゃんとうちへ帰って 1人でお夕飯食べて1 人でお勉強してるわよ。平気よ。 1 人だって静かでよく勉強できるもんけど。今日はおばあちゃん急に用があって手出手出けなきゃならないからお店へ手伝いに来てくれって言われて飛んできたの。お母さんは何かよ。 元気にしてるわよ。くだらないことで電話しないでお店忙しいんだから。 お母さんか。 うん。うちの方へ電話してたらしいんだけど、私がいないから心配してこっちへかけてきたんだって。また私が学校の帰りに 6 でもないことしててうちへ帰いてないと思ったんじゃないの?私のこと信用してないんだから。 あ、ふみこおばちゃんが怪我して救急車と運ばれておばあちゃんが病院行ったってことは言われた通り黙ってました。 あ、誰にも内緒だよ。 もう余計な心配かけるだけだからね。 パパ のパ申し訳ありません。千葉の生産者のところへ行ってたものですから遅くなっちゃって。 ふみ子まだ処置室へ入ったまま。 そんなにひどいなんですか? 私もよくわからないの。 私が来た時にはもう入ってましたから。 一体何があったんでしょうか? 望みの話だとふみ子倒れたまま動かなかったってのぞみが救急車呼んだらしいんですよ。 ママ何やってたんだ?苦手でおばあちゃんなかったのか? わからないよ。僕が廊下行った時はもうママ庭に倒れてておばあちゃん呼んでも部屋から出てこないし。 だから僕は救急車をマ死んじゃうの? トールのもの触らないで。 その時と俊子には 子が可愛い1 人息子のトルを奪っていく憎い女として記憶の中で蘇っていたようでした。 でもこの一瞬の出来事を見ていたものは なく、誰も知らず病んでいると年子の記憶 からもマした。 担当の先生からお話がありますが、このまま入していただくことに。一応脳の CT など検査はして、今のところ異常はありませんが脳のことですから大事を取って様子を見た方が ママ死んじゃだめねえ。起きてよママのみ。 ママはお薬で眠ってるだけなんだ。心配しないでもすぐ元気になるよ。 本当に大丈夫なんでしょうか? 後等部の外償は3 張うぐらいで住みました。処置室で意識も取り戻され、私のこともお分かりなのか小さな声でご迷惑をかけしますとおっしゃってました。ただ非常に興奮していらして絆に影響があっては後と鎮星剤を打ったのでしばらくお休みになってるんだと思います。 もう何かって言うと作さんのお世話になって お姉さん頭打っていらしたので内出失血の危険もあって私も立ち合ったんですが今のところその初見はありませんでした。ただ相当ひどく頭を打っておいでのようなのでまだどういう行為症が出るか分かりません。 1 週間ほど経過を見た方が幸い柔らかい地面だったんじゃないんですか?小石にぶつけた程度の傷で助かったんだと思います。 一体何してたんだ?ママ。 洗濯物取り込むって言ってた。 じゃあ何かにつまづいてもうそっかしんだから。でもまあ大したことがなくて。 お騒せしました。お母さんもお帰りになってください。 私今夜突き添ってます。さんこそお母様 1 人にはしておけないでしょ。お帰りになってあげた方が。 ここは完全看護です。 10 秒人じゃありませんし、突き襲われることはもう安心してお帰りください。 そうですか。 じゃあ私は失礼します。あ、 どうも ありがとうございました。 ありがとうございました。 ありがとうございました。 じゃあ明日の朝私入院に必要なもの持ってきますか。 あ、いい。それは私が ふみこがいないと何もお分かりにならないんじゃないの?任せといてください。 申し訳ありません。正直なところ何をどうしていいのか助かります。 なんだったら望みも預かりましょうかね。うちへ来る 大丈夫。僕1人で何でもできる だって食事の支度な。 なんとかやってみます。お母さんのところだってお父さんもお母さんも店に出られてうちは留スになるんです。 のぞみがいたら余計な心配をおかけすることになりますから。 そうね。うちじゃ1 人ぼちになりますよね。だったら望ぞみのお家の方がのぞみとかおばあちゃまがずっとおうちにいらっしゃるから寂しくないもんね。お母様の小病いかがですか? おかげ様でここのところ落ち着いております。 そう。ふみ子のことで心配してらっしゃるでしょう。 早く帰っておげになった方が くぐれもお母様によろしく。あ、はい。あ、お帰り。あんた遅かったから先食べてましたよ。 でも何もこ知られてくれたいの?お手伝いさんどこ行ったの? 母さん。ふみ子が怪我して入院したんだ。母さんうちにいて気がつかなかったのか? 誰が怪我したの? ふみ子。ふみ子がうちの庭で倒れてぞみが呼んだのに出てこなかったって言うじゃないか。 母さん色々忙しいからね。よその人の子まで気にしてられないわ。 あ、あんた何か食べる?こようか ねえ?本当に知らないのか? おばあちゃん寝てたんだよ。きっと僕が呼んでも聞こえなかったんだから。でもママにおばあちゃんの部屋入っちゃいけないって言われてるし。僕自分で救急車呼んだんだ。救急車が来てもおばあちゃん部屋から出てこなかったんだから何にも知らないよ。おばあちゃん。 あんたお湯夕飯食べてきたんならもう寝なさい。遅いんだから。 やっぱり変だね。おばあちゃん。ママのこと分かってないみたい。腹減ったな。お寿司でも取ろか。 僕食べたくない。 何言ってるんだよ。夕飯も食べないで今まで我慢してたんだ。何でも好きなもの注文していいから。 ママがかわいそうだよ。 何がかわいそうだよ。 こんな時に不注意で怪我して入院してみはパパの方がよっぽどかわいそうなの。パパなんて店は忙しいし、あのおばあちゃん抱えてどうしろってんだよ。冗談じゃないよ。全く ピザパイママが冷凍してある。チしたらいいんだ。食べる。シチューだってピラフだってグラタンだって。ママがたくさん越して冷凍庫に入れてくれてある。僕いつもおばあちゃんとそういうの食べてるの。 ママにふしたってしばらくは大丈夫だよ。 パパも元気出して。 とにかく登山いるものは持ってきたけど、 足りないものがあったら電話しなさい。 午前中怒られるから持ってきてあげる。 それからね、売店に何でも売ってる。好き なもの買いなさい。あ、いいの。心配かけ ただけでも申し訳ないのに。お見舞いす み。うん。 うん。頭も痛むんじゃないのか。 体中痛くて。 全身打ってんのかしらね。 ただ転んだぐらいでそんなひどいことになんないだろう。一体何があったんだ?き先に干しちゃった洗濯物取り込もうと思って足踏み外しちゃったの。不いだったからもにっこっちゃったのね。 いや、だったらさ、こう前向きに落ちるはずだろう。どうして頭の後ろ打ってるんだ? あ、自分でもよくわからないんだけど、踏み外した途端無意識に廊下に戻ろうと思って体ひねったんじゃないかな。 うん。 どっちにしたって不注意よね。手ついたなら絶対手首骨折してるって作さんが。はい。 あ、 今から脳のセミス検査があります。 はい。 あ、 はい。あ、あの、時間かかるかもしれないからもう帰って。 ええ、 ありがとうございました。 気をつけて。 うん。よろしくお願いします。 あ、どうもお世さん。 念のための検査です。ご心配なく。あ、 あの怪我の状態なんですが、廊下から足踏み外して押したぐらいできたものじゃないんですね。 ん、 何か相当強い力が加わって地面に叩きつけられたような。でもお姉さんは自分の不注意だと言い張られて。 それどういうことなんですか? いや、別にどってことじゃないんですけど、ご本人がそうおっしゃる以上私たちが余計な政策することはないんですが、なんとなく気になりましたので何か心当たりでも終わりじゃないかと。 もし怪我の原因に何か特別なことがあったら警察へ報告する必要もありますし、例えば誰かに突き飛ばされたとか、もっと違う状況で怪我をしたとか とる君はなんて言ってんの? 同じことを伺いました。お姉さんが怪我をなさった時そばにいなかったから分からない。本人が廊下から足踏み外して落ちたというのならそれを信じる方がないでしょうってことでした。 うーん。誰も見てないって言うんだからな。 しかし うちの中での事故だとしたらふみ子に着替える人間なんかいないだろ。 そうですよね。お兄さんも同じようなご返事でした。ただ大きな石にでもぶつけたりしたら命に関わるような怪我にもなりかねませんので私個人としては気がかりだったんです。またこういうことが起こらないとは限りませんし。 まさかそんなうみ子は人に恨まれるような子じゃありませんよ。 あ、当然です。余計な心配でした。 あ、じゃあ私これから侵力がありますんで。 あ、どうも。 ひな元気かいなあ。このひなもこのところ全然顔も見せてくれないからね。おかげ様で親が忙しくて構ってやらないとたましくなるんでしょうかね。転がされても機嫌よく遊んでますし、長者のことじゃ泣きませんし、病気もしませんし。 相変わらず翻訳の仕事してんですか?長子 結構長方がられてるみたいで家中ひっくり返ったまんまでも壁で机に向かってるようです。 わあ、うちほったらかしで。じゃあA作 さんに合事自由かけてんですね。今度何子 にあったらよく言っときますよ。いくらお 金がいるからって結婚して家庭を持った 以上ご主人や子供粗末にして仕事する なんてとんでもないことです。主婦として も母親としても資格がありませんよ。 仕方ないだろう。親が鬱陶しくて別強した んだな。夫婦で自由に暮らそうと思ったら ね、それは波大抵のことじゃないよ。江さ 君だってな子だってそれは確別強してる はずだ。江さ君だってね我慢するとこはし なきゃ。あら、文句言ったり愚こぼしたり してるんじゃ別する資格なんかありしない よね。江君 だってね地 通してんだよ。だからまあ不満もある だろうけどもね。遊びにも行けずにひなの おしながら仕事してるなはA さん君より大変なんだよ。それは分かって やってほしいな。はい。ごめんなさいね。 さんの気持ちも知らないで言いたいことばっかりっていう だってナボかかってやれるのは私たちしかいないんだからさ言うことだけは言わしてもらいたいと思う遅くなっちゃった あ昨日は色々おさになりました くみ子は え今検査 あじゃあ私これから診療がありますんで失礼しきます どうもありがとう く子のことよろしくお願いいたします ありがとうございましたあの支度と言ってももう何をどうしたらいいのかさっぱりあう 一応用意してきましたから 頼りにしてます。うちはお服があの通りで自分のことをするのが精一杯でしょう。くみ子がいないとひどいもんです。今朝は寝坊して起きたらの望のぞみはもう学校にちまってるし。 じゃあの望ぞみ1人で はい。私よりしっかりしてます。ちゃんとパンと牛乳で朝飯食べてったようです。 あ、そう。のぞみは 1 人子で卑してたけどもひなと同じだよ。かほ持て育つよりいいのかもしれないね。 でも大変よね。 私たちできることがあったら何でも言ってくださいよ。 いつもお世話になるばっかりでけど大したことないようですからすぐ退員できるでしょう。なんとかやっていきます。ご心配くださいませんように。あのふみ子のことだけどもね。実はあの A君も気にしてるんだよ。 なんか心当たりないの?いや、誰かに機害を加えられたっていうなことがあったとしたらさ、またそういうことが起こらないとは限らないからね。誰が何をしたって言うんですか?いや、ふみ子は洗濯物を取り込むのに気を取られて足を踏み外しておっこしたって言ってるんです。変なこと言わないでくださいよ。人が聞いたら何があったのかと思うじゃありませんか。いい迷惑ですよ。 いつまでかかってるんだ?店では俺を待ってるし、もう帰ろうと思ったんだ。 先生方一生懸命見てくださってるの。文句言ったら申し訳ないわよ。午後も検査があります。それまでゆっくり休んでください。 高がそのくらいの怪我で検査検査ってもう大げさすぎるよ。 精密検査してくださるのにはそれだけの理由があるから。私ただ廊下踏み外し落ちただけじゃないのよ。 洗濯取り込んでたら急にお母さんが出 てらして トルのものに触らないで。 トルは私から取っていこってそうはいか ないんだからさっさと出ていきなさい。 この泥棒猫って私のことを思いっきり 突き飛ばして だったから後ろ向きのままもろに地面に 叩きつけられて 頭だと思いっきり打ってるのだから 先生方心 お袋やったっていうのか 打ち所が悪かったら死んでたかもしれないのよでもお母さんに殺されそうになったなん って人には口が避けたって言えないじゃ ない。 だから私の不注意ってことにしたんだけど ほんま先生おかしいって気づいてる。 でも私お母さん守らなきゃいけないからの両親にも黙ってたんだけどでももう思い出したら怖くて 何か勘違いしてるんじゃないのか。いくらお袋がおかしいと言ったってそんな手荒らなことするはずないだろう。廊下の橋に立ってる人間を突き飛ばしたらどんなことになるか。そのくらいの分別はあるさ。それも分からないんじゃおしまいじゃないか。 だって本当なんだもの。お母さん私たちの結婚反対してらっしゃ。あなたは私に取られたくなくて。私見ると突然その頃の記憶に戻ってしまって凶暴なってしまうのよ。 そんなことがどうして分かるんだ?君の方こそお袋をアルザハイマっていう病気の色メガネで見てるから何でもないのにおふのすることをなくせつけてるんだろう。かわいそうだよ。お袋が。 お袋のせいにする前に自分のことを反省してみるよ。お袋を憎んでるのは君の方だろ。だからおふのすることを悪く悪く取るんだよ。おふが君を殺そうとしたなんてよくそんな恐ろしいことが言えるな。 私だってお母さんにそんなに憎まれてるなんて思いたくない。くら結婚反対されたって結婚してから私とまくやろうとお母さん努力してくださった。 望みだって買がってくださったわ。私の わがままだって黙って辛抱してくださった 。でも今のお母さん違うのよ。病気がさ せることかもしれないんだけど。 私お母さんが恐ろしい。もうお母さんと 一緒に暮らす自信ない。じゃあ俺と別れる とも言うのか? そりゃこれからお服はどうなるか分から ない。面倒見るのが嫌だっていうんなら 別れるのも仕方ないだろう。 他人の君に面倒を見てくれとは言えないもんな。 そんなこと言ってんじゃないでしょう。真剣にお母さんを預かってくださる病院を探して入院させるのか。 それお母さんのためてもあると思うの。お母さんだって私に世なんかなるの親でしょうし。このままだったら私たちもうダメになってしまう。 君はお袋を入院させたくて 厄介したいから自分の不注意でした怪我 までお袋のせいにしてるんじゃないだろう な。 おふのことが怖いなんてよく言えるよ。 おふに殺されそうになったなんてどこの誰 が信じると思うんだ。君の方がおかしいと 思われるのに決まってるじゃないか。 それでもお袋しっていくのが嫌だって言う んなら無理にいてくれた。頼まない。好き にしたらいい。 じゃあ俺急から お帰りなさい。 はい、ただいま。 おばあちゃんたちが帰ってくるまで待ってないで先に寝なさいって言ってるでしょ。 だって顔見たいんだもん。 ちゃんと夕飯食ったか。 はい。だきました。あ、 前同じこと聞くんだから。おじいちゃん。あ あ、うちで預かって栄養師匠にしちゃったらさ、さに合わせる顔がないもんな。 おじいちゃんが作っといてくれるお料理みんな美味しいね。お弁当も素敵だってクラスで評判になっちゃってる。 あ、そうか。へえ。ま、おじいちゃんにしてやれることってそれぐらいのことしかないからな。 ね。ブド持って帰った。食べる。 前だから明日学校から帰ったおやつ。 うん。ケーキも帰ってきて冷蔵庫入れとく ね。学校から帰ってきても1 人ぼちだもんね。かわいそうに。静かでいい。うちにいたら真がうるさくて ねえ。ふみこばちゃん少しは元気になった? 傷は良くなったらしいんだけどなんだか落ち込んでるのよ。どうしたのかしらね。聞いても何も言わないし。 病院にいたら何にもなくたってメールさせ。 う ほら母さんの定期便よ。もう寝たって言ってたまには出なさいよ。 話すことなんてないもん。 しょうがないね。 もしもし。さきさんいいの?愛と別に話したいわけじゃないから。愛だった私の愚痴は文句聞きたくないでしょ。変わりがないんだったらそれでいいの。あ、何か欲しいものあるか聞いてくれた送るから。あ、そう。 じゃあ、よろしくお願いします。 80円の へえが手紙なんて珍しいことがあるもんだ 。いつになったらお姉ちゃん帰るつもりな のか分からないからさ。に出すの? 愛はおかの子になったんだろう。ここへは帰ってこないよ。 おちゃん 帰ってこられた義じゃないだろう。お父さんの顔見るのが嫌だってさ。自分からあんた生意きなこと言ってうちを出てって。もう 2 週間以上もあんた知らん顔なんだよ。今更帰りたいって言ったってね。そういう手は通らないの。お父さんやお母さんが許したってね。おばあちゃんは許しませんよ。 ただいま。 え、 お帰りなさい。 ただいま。 失礼しましたね、今シンガポールからお帰りになって今夜うちに泊まってくださるの。 ちょっとこれね、シンガポールのお土産。 大したものじゃないんですけど、おタの皆様にそれぞれ私の気持ちです。 母ちゃん、かちゃん、これ母ちゃんにね、馬の尻尾で作ったハンドバーク高いのよ、これ。あ、いいね。嬉しい。 こんなの私欲しかったんだ。 うちのりやみかにもね、色々いいて明日の朝起きたら喜ぶわ。 まあ、申し訳ございません。あ、今夜お泊まりでしたらね、ちょっとみんなでおビールでも、あ、あんた早くしたくして。 はい。あ、前のいのはもう今日は疲れてらっしゃるから、 またいつか是非お兄さんとゆっくり。 お、今夜はご挨拶だけで ま、ご丁寧に恐れいります。あの、何かいるものがあったらね、取りにきなさい。まだまだ起きてるから。 わかった。わかった。じゃあね。おやすみなさい。 じゃあ、お邪魔いたしました。 あ、 た石さんさ、 え、 旅行の帰りによぼ小ごし泊まりに来てんだろ。 ずしくうち顔出したなんかできるよな。 でもいい人じゃないか。本当の息子だってハカチ 1 枚買ってくれないのにさ、こんな素敵なハンドバックもらっちゃって。いや、品物より何よりさ、母ちゃんへの心遣いが嬉しいじゃないか。 なんだよ。 許せないとか許さないとか行きまえて物もらったらコロっとかかっちゃうんだ。 あら、これウイスキーだ。これ高いんだろう。うん。これイみたね。ええ。でもあんた井さんからもらったウイスキーは飲まないよね。お使い物でもするか。 飲むよ。 え、 飲みますよ。 はい。 うまいんだ、これ。 これ高いのうちじゃ買えないんだから。 情けないわね。あんただって物に弱いじゃない。 あら、これブラウスだよ。さツキにだ。へえ。 あ、まだうちへ帰らないの? うん。 ずっと帰らないつもり?そんなの良くないよ。帰りなさいよ。お父さんもお母さんも心配してらっしゃるんじゃないの? ユりには関係ないことだから。 そう。 どうしたの?こんなとこで待っててもらったの。どうしても愛に話しておきたいことがあったから。 何なの一体? ごめんなさい。 私が悪いの。 私が愛を裏切るようなことしたから。 君の家に変な電話をかけたのは俺なんだ。 私が長谷川君に頼んだの。 私 バレーボル部でずっと補欠だった。 正式なメンバーになりたかったの。 もし愛が夏の宿に参加しなかったら 愛はメンバーされて私が代わりにメンバー に入れるかもしれないじゃない。だから 長川君に相談したの。軽い気持ちだったん だ。ダメで元々だって笑いながら冗談半分 のいたずら気分で電話したんだ。 それが画宿へ行けなかっただけじゃなくて 君が家を飛び出したって聞いて 慌てて小賀にそのことを打ち上げたんだ。 そしたら君のご両親に本当のこと話して 謝らなきゃいけないって言われて君のご 両親に話して謝った。 お父さんはよく分かってくださって君への誤解も解けたしれ君は家へ帰れるもんだとほっとしてたんだ。知らない。そんなこと聞いてない。 ユリア長谷長君のことなんて全然 それはね君が親友だって信じてるユりが君を裏切ったって知ったらどんな職を受けるかだからそのことだけは君には言わないで欲しいって俺がご両親にお願いしたんだ。ご両親は俺たちの約束を守ってくださった。君が家に帰らくても君には黙っておらる。 俺すごいことだと思ってる。 そんなことはどうでもいいの。私は父親がた一瞬でも私よりあんな変な電話の方を信じて私を疑ったってことが許せないの。誰が電話をかけたとか私を裏切ったとかそんなことは関係ないの? それは違うよ。親なら誰だってあんな電話かけてこられたら同揺するよ。 それよりユりがったことを君に話さなかったってことの方がとしては素晴らしいことだって俺は思ってる。 ごめんなさい。まさかこんなに愛を傷つけることになるなんて思ってなかったの。私は許してもらえなくてもいい。 許してもらえないことしたんだから。 けど 愛の気持ちを何よりも大事にしてくれてる お父さんやお母さんを憎んだりしちゃだめ 。 それじゃあ愛も不幸じゃない。 あいうち へ帰ってそうだよ。絶対帰るよ。帰って ほしいからユりも俺たちも何もかも話した んだから。 そう、明日タできるの なんともなくてよかったね。 今日はね、お昼のお弁当が30人前も注文 があって、朝早くからお店出て忙しかった からここ行くの夕方になっちゃったけど、 明日は午前中来て隊員の支度してあげる。 いいわよ。もう病人じゃないんです。もの 1人で帰れる。 したら少しはうちでゆっくりしなさいよ。高橋のお母様、あんたのことで大変だったでしょう。あんたの帰り待ってらっしゃるわよ。少し親高校しないとね。はい。あ、 お話中失礼します。例の資料を色々取り寄せてみました。 ああ、 適当なところがあったらおっしゃってください。お金になれるよう努力しますから。 はい。 開心がありますんで。 あ、な、あ、まあ、作さんも忙しいのね。話してる暇ないわ。 何なのそれ? ええ、 高橋のお母さん入院させるほど。 こういう病院費用だってかんでしょ。 そんなこと言ってられないの けどね。こういうところにお願いするのは あんたの責任としか思えないわね。 やっぱり高のお母さんがずっと暮らしてらした。今のお家でお世話をして差し上げる方。 私だってそうしたいわよ。そうできるんだったら苦労しないわ。それにそういうところに入した方が同じようなお仲間もいるし月き添い人に介護だとけになれるの。 それはね、いざとなればそういうことになるかもしれないけど、まだしっかりしてる間にさ、 母さんに何が分かるっていうの? 僕に事情分からないのに切れ事ばっかり言わないでよ。私のことはほっといて明日も来なくていい。うるさいの。 まあ、バカばかしい。人が忙しい中心配し て毎日見舞面を見てやったっていうのに ふみ子ったらありがたがるどころか うるさいから来なくていい。高橋の お母さんにだって冷たいこと考えてるしに あんな嫌な子になっちゃったんですよね。 どうせまた言ったんだろう。ほらとして 言わなくちゃならないことだってあるん ですよ。でも知らない。私は口も手も出し ません。 勝手にしたらいいんですよ。ほら、なんかあったの?学校の帰りでしょ。 明日後楽へ帰るって。 へへへ。どうしたの?急に。あんな強気だったのにやっぱりホームシックには勝てなかったんだ。 お父さん見直したんだろうな。 え、よくわかんないけども、まう家に帰る気持ちになると良かったじゃないの。 今夜荷物の整理しとくから高配便で送って。 はい。はい。私は明日学校からそのコへ帰る。 そうか。じゃあね。 あい、お腹空いたんでしょ?お湯ここで食べてきなさい。 グズグズしてると今夜荷物のせいに間に合わなくなっちゃうの。 ああ、 じゃあねか。 現金なこと。もう後楽へ帰ることしか考えちゃいないんですよね。うちの子になってもいいなんて言ってたのに。 うん。 孫なんていくら可愛がったってつまりませんね。 娘たちにだって嫌ほど同じ思いをさせられてこりてきてるのにまた面倒見て裏切られて まいいじゃないか娘や魔王たちが困ってる時だけ役に立ってやれたらそれでさ そうですね思まなきゃ腹立ててなきゃなりませんよ。 そうそう。 あ、何かあったんですか? え?お父さん許す気持ちになったんだとさ。 うん。 子供に許してもらうとかもらわないとか今の父は情けないもんだ。本当に やっぱり愛もいなくなっちゃうんですよね。またあなたと 2人になれて良かったじゃないですか。 7時に12名様予約入ってるからね。 1 分前になったらテーブルくっつけてセットするの忘れないようにね。 はい。 おばあちゃんうち今ピアノが来た。 ピアノ。 私ね、ピアノ習いに行きたかったの。そしたら石のおじちゃんがピアノ買ってあげるっていうのけど本気にしてなかったの。そしたら今本当にピアノ来ちゃったの。びっくりした。 まさか 見てごらん。今運んでるから。 まあ縦さんって一体どういう人なんだろうね。そんな高なものをミカのために。よっぽどミカ可愛いんだね。ありがたいじゃないか。ただいま帰りました。 はい。 ねえ、表でトラックからピアノ下ろしてるけど、どこへ運ぶつんだ? はい。どうしたの? 帰ってきた。 帰ってきたわないだろう。お父さんが気に入らない。お父さんの顔を見たくないって自分で勝手に出ていってはい。そうですかってうちに入れてもらえると思ってんの。おばあちゃんね。そういうわがままな子は大嫌いなんだよ。許せないの。それお父さんやお母さんはね、どういうか知らないけどね。おばあちゃんはこのうちの式はまたもらいたくないわね。 お母さん。あんたたちもね、散々愛に馬鹿 にされたんだよ。母親が迎えに行っ たってん帰って気もしないで。まさか そんな許すつもりじゃないだろうね。少し はさ、親しい厳しさを持ってないと一生愛 になめられるんだよ。愛のためにだって ならないんだからおく返すんだね。何が どうしたってんだよ。あい上がれ の邪魔になるから。ほらまたそんな甘い こと言は打ち合は入れない。それがけじめ もんだよ。いいね。 おい、 飛べることないだろ。 帰ってくるには帰ってくる理由があるんだろ。それくらい聞いてやったって。 私は反対だからね。 ゆりと川 君と小賀君からお父さんのこと聞いた時、 お父さんやお母さんが私のことどんなに 大事に思ってくれてるか よくわかった。 だから謝るつもりで 謝ったらそれでまたお父さんやお母さんと へ帰れると思った。でもそんなの勝手だっ たんだ。 いいの?それでいいの?愛がいつかお父さんの気持ち分かってくれて帰ってくるって信じてた。はい。いいよ。お友達持ってよかったね。 私ユ利に裏切られたけどユりはちゃんと自分で自分のしたこと私に謝ってくれた。それでいい。恨んでも憎んでもいいないけど。 もしお父さんからユリア長君のしたこと 聞いてたら 裏切られたこときっと辛かった。 ゆりと話し合うこともなくて 石を付き合えなくなってたと思う。 そういうこと分かって黙っててくれた お父さんとお母さんに感謝してる。 ありがとう。 お姉ちゃん帰ってきたんだって。 結構頑張ってたじゃないか。それでも 隠れるうちの方が良かったんだ。毎晩借り たくて泣いてたんじゃないのか。 うるせえな。ニカのやつピアノ買てもらっ たって舞い上がってるけど毎日ガンガン やられちゃたまんないよね。 2人とも店ほったら何やんだよ。あの話も 聞いてやらないとさ。店より大事なこと だってあるんだ。親ばまた愛に丸め込まれ てんのかい。親がそんな風だからろな子に ならないんだよ。あんたたちがどう言よう とね、私は許さないからね。 愛 はおばあちゃんの言うこと引かなくていい の。なんだってあんた私に盾く機会は 愛なりに筋の通った方しようとしてるん です。私間違ると思いません。 お母さんに愛を攻める資格は終わりですか?愛をこのうちに置いとけないとおっしゃるんだったらその前にく子さんに出てってもらってください。はっきり言ってく子さんの知ってることは人の道に外れてます。そんな人が同じ屋根の下にいて愛にをまたせないとおっしゃるのおかしいんじゃないんですか? しろよ。国子のことと愛のことは別の話だろ。 同じですよ。不倫してる娘平気で許して不倫してる相手からピアノ買ってもらって喜んでる。愛を許せないなんて筋が通りませんよ。 国さんのような人にこのうちにいられたら 周りのものに差しりがあります。今まで 黙ってきましたけど愛をここに置けないと おっしゃるんなら私はっきり言わせて いただきます。はっきり言わないと お母さんは自分のしてらっしゃることがお 分かりにならないから。冗談じゃないわよ 。それこそあんたにく子のことを言われる 筋合いはないね。く子はうちの大事な娘だ よ。 何をしようと外から嫁に来たあんたにね、とやかく言う資格はないの。そんなに国子のことが気に入らないんだったらあんたが出ていったらいいでしょ。く子はうちの人間だ。出すわけにいかないんだよ。 母ちゃん 一体何様のつもりでいるんだよ。嫁の分際でクニコ追い出そうなんて。そんな恐ろしい嫁はね、いてくれなくて結構出てって結構よ。さっさと出てったらいいだろう。な んだあのクソバ え。 シがそんなこと言っちゃいけないの。真には大事なおばあちゃんなんだから。愛が出てくことないからね。しばらく私お暇いただきます。 さき、 お母さん どうしてこういうことになっちゃうんだよ。何もこんな時に栗子のことなんか言うことないだろう。 1 度はっきり言いたかったのよ。言えば出ていけって言われるぐらい承知の上よ。でもはっきり言いたかったの。すっとした。 やっとしばらくのんびりできる。やっと休める。 あ、お母さんおか倉でのんびり遊んどいでよ。ずっと休みなしに働いてるんだもん。疲れてるんだ。俺たちのことなら心配ないから。 そうだよね。私はここで頑張る。おばあちゃんのいいなりなんてならない。お母さん安心して休んできて。 バ鹿な話あるか?母さんいなくなったら店どうなるんだよ。 ちっちゃいないよね。そんなこと。そう。おばあちゃんに出て行けって言われたんだもの。仕方ないよね。 あら、なんだよこ。どうしたん?帰ってきたの?今日ね、 1 級建築士の一時試験の発表で合格してたの? ええ、今日だったの発表。 本当に合格したの?あら、よかった。みんなよ子一時試験合格したんだ。え、よかった。おめでとう。でも父さんもお母さんまだお店だよ。 うん。今よって報告してきた。 2次試験は10 月なんだけど、次は設計図なの。だから今バイトしてる設計事務所でしっかり実を勉強すればいいの。 へえ。 だったらこのうちから通ってもいいから帰ってくることにしたの。 え、よ子もこのうちで暮らすの?みんな揃ってどうしたの?なんかあんの?お父さんもお母さんも何も言ってなかったけど。あ、みんな帰ってきたの。え、びっくりしちゃった。後楽で帰ってきたらやよい姉ちゃんもふみこも長子もいるんじゃない?なんだと思ったらみんな使主と喧嘩して出てきたって言うん。だから 同じ日に兄弟4 人が実家に出ってくるなんてどういうことよね。 よっぽど運の悪い兄弟なんだ。 いいじゃない。よ子も帰ってきたんだものを兄弟 5人揃って仲良くやってけばさ、 1人だったら寂しいけど 5 人だったら心強いわよ。うちも使もいらない。助け合ってやっていこうよね。 今ね、部屋割りしてるとこなの。よう子が帰ってきたんじゃ。もう一度やり直さなくちゃね。 うん。みんな何が不でうち出てきたのよ。私これで予定来るちゃん 贅沢言わないの? そうよ。1人1 部屋っていうわけにはいかないんだから。 今日よ子の一次試験の発表の日だなんてコロっと忘れてましたよ。かわいそうなことしましたね。 ま、色々あったからな。帰ったらお祝いしてやろう。支度はした。 だけどアパート引き払ってうちへ帰ってくるなんて一体何考えてんでしょうね。 ま、なんだっていいじゃないか。 1 人でもうちに気になってくれる娘がいたらさ、山口商人危ないって噂が本当だったらさ、よ子嫁に行くのやめるかもしれないぞ。 そしたらうちも後を取ってくれる娘ができるんだから。さ、 なぜかそれぞれ自分たちの家庭を捨てて 4 人の娘たちがおかけを当てにして出戻っているのを大吉地もせ子もまだ知らないのでした。 ああ、電気ついてるよ。よく帰ってんだ。帰った時にこうやってうちに明りがついてるってのはいいもんだね。やっぱり 愛が来る前は真っ暗な帰ってきましたものね。 ああ、 愛が後楽に帰っちゃって、また寂しくなると思ったら洋子が戻ってきて、 そう 神様私たちをかわいそうだと思ってくださってんのかもしれませんよ。 なんだいつも夫婦 2人きりの方がいいって言ってるくさん。 はい、どうぞ。 え、 あら、よくこのお友達が見えたんのかしら。 あ、今日一級建築士の一時間に合格してたんだよ。祝ってくれてんだろ。 随分いるようですよ。 本当だね。 お祝いしてやろうと思って支度してきた料理間に合わないかもしれませんよ。 うん。いざとなったら缶詰め使うね。 ただいま。 よ子お客様見えてんの?前って あら、やだ。 お父さんたち帰ってきたの気つかなかった。 おしりしてたからお帰りなさい。 あ、そうか。よ子の合格部屋にみんな来てやってくれたのか。 やっぱりけた兄弟ってのはいいもんだね。 ああ、みんな忙しいのに。 よく来てやってくれたわね。合格したってまだ一次試験なのよ。 2次試験合格しないと1 級建築士の資格はもらえないの。お祝いなんてしてる場合じゃないでしょう。これからが本当の南関が待ち受けてんだから けどさ2 次試験受けられるようになったんだ。大したもんだよ。一次試験受けるためのな洋かの苦労ってなみんなよく知ってるしね。兄弟揃ってお祝いしてやろうっていう気持ちはよくわかる。それうん。さ、父さんもこれから腕振るうぞ。 もう遅いんですよ。 みんなうちへ帰らなきゃならない人たちなんです。今からお料理作って食べてる暇なんかありしませんよ。 時間の心配なんかしてもらわなくていいの?私たちね、うちへは帰らなくていいんだから。 え?なんで?泊まり上げてきてくれてんのか? そうか。そりゃそうだろう。久しぶりにさ、 5 人兄弟の顔が揃うんだよ。徹夜で騒のも結構じゃないか。私も付き合うよ。そりゃ母さん、 こんなことってめったなよ。お、母さんも一緒にさ。 さ、みんなお前も食わせると待ってろよ。 あ、あのね、私たちさっきお寿司取って食べたのお腹空いてないから。 せっかく父さんがね、みんなに食べさせてやろうって張り切ってんだよ。することない。 何も今夜じゃなくたって私たちずっとこのうちにいるんだから。 ずっとって みんなうち出てきたんだって。 うん。 申し訳ありません。 娯楽追い出されたら帰るところはここより他なくて 私ももう高橋屋戻らないつもりで出てきたの。私もほとほと作に愛そかつきたの。だからこっちから出てきてやった。 私もね、りとは人生感が全然違うってこと身に死にたから夫婦として暮らしていく理由がなくなったの。ここへ帰れからの人生私らしく悔のないように来ていきたいの。よろしくお願いします。 よろしくお願いします。 おい、 どんなとこ帰ってきちゃったな。私さ、 1 級建築士の一時試験は筆記試験でもすごい量の知識詰め込まなきゃならなかったからアパート借りて受験勉強したの。でも 2 次試験は実の経験がもを言う設計政治だから今バイトしてる設計事務所で働きながら十分準備できるの。だったら家賃もいらないし帰ってくればお父さんやお母さんも喜んでくれと信じてそのつもりになったのに みんなもここへ帰ってきちゃってるんじゃね。 考えちゃうな。 仕方ないじゃないの。もうアパート引き払って明日にも突っこい届くんでしょ。ちょうど契約更新の時が来たからもうわざわざ借りとくことないと思って。 じゃあ嫌でもここに帰ってくれるようなんじゃない? ま、そういうことよね。 うん。早な。 みんなで仲良く譲り合って部屋使ってやってけばいいじゃないよ。みんな働かなきゃなんないんだから。 あ、お掃除と食事の支度宅は登板にして食費死と小熱費は平等に出しちゃって いい加減に知らないよ。実家帰ってきてさ、食いだの高熱いだのってそんなことよりもさ、家庭を持ってるだよ。何もかも放り出して実家帰ってくるなんて許されることじゃないだろ。それを考えることの方が先だろうが。 みんな十分考えたなことなの。警察卒にこんな大事なこと決められはずないじゃないのね。 お父さんやお母さんたみたいな夫婦には私がなんで作を見限ったかなんて一緒かかっても分かってもらえないと思うだけど私はここを出ていかない。追い出されても他に行くとこないんだもん。 そうよ。私たちが生まれて育った家なの。大きな顔してればいいの ね。とにかく部屋割りの抽選進ましてしまおう。 くじ引きで決めんの? くじ引きが1 番公平なの。あ、こっち来てじゃんけんしてやった人から じゃんけじゃないだ。 あのね、網になってるからね、どの部屋に誰と入ってもラみ子なしよ。文句は受け付けません。 はい。 はい。 じゃんけんぽイアこでしょ。 大吉地とせ子には何がなんだかさっぱりわかりませんでした。でも重なる時は重なるものらしく 5 人の娘たちが同じ時におかけに出戻り、ここで暮らすもりになっていることだけは確かなようでした。 なか ひなどうして2階でいいてんのか? え、 ひなだよ。 あ、置いてきた。だって私 1 人の子供じゃないんだもん。さが面度見てくれるでしょ。 もう子供に振り回させるのはたくさん。さツキもふみこもね、子供置いて出てきたの。 なんだよ。母ちゃんが朝飯出作してんのか。くにこ、どうしたんだよ。夕べさきは実家帰ったからしばらく朝飯美飯度は国子がするようにって言ってたんだぞ。 だって起きてこないんだもん。 叩き起くじゃいいじゃないか。 長い間さツ木が支度した朝飯親子で食ってきたんだよ。さきがいない時ぐらい朝飯こ腰しれだってバチ当たらないだろう。 べた石さんが来てたから遅くなったんじゃないの? みんなの理由にならないだろ。さツなんか前の番どんな遅く経って朝と起きた朝飯こしられてたんだよ。母ちゃんはねくこに甘すぎるよ。 今までいくらちゃんとやってくれてたってね。うちを出てくような勝手な真似をしたおしまいだよ。 母ちゃんだってさ、あんたこの年になって朝ごは支度をするなんてさ、もう情けなくて涙も出やしないよ。 何言ってなん?自分が出てきて追い出したんじゃないか。身出た錆 私が悪いっていうのかい? 国子がね、ニ尿のいる男う打ち引っ張り込んでたら世間じゃそれを不倫って言うんだよ。さツは不倫を不倫って言ってどうありんだよ。それが気に入らないからって出てけ呼ばりすることないじゃないか。 世間はどうでもねえ。 さつには言われたくないんだよ。さツキには関係ないことなんだもの。縦石さんがミカを可愛がってくれてピアノまで買ってくれたことにさ、焼き持ち焼いていいがかりつけてるだけじゃないか。 そりゃ違うだろ。せっかく愛が俺たちの気持ち分かって帰ってきたのに、親には向がって家出た子はうちの資金またかさんやって母ちゃんが言うからさ。不倫の国肉子は許せても愛は許せないのかってさが怒ったんじゃないか。 なんて自分の都合の理由こじつけんなよ。話ねじまけて人のせいにすんのかちゃんの悪い癖だぞ。な んだも子供も店もほっぱり出して実家回帰ってしまうような尿房の肩を持つなんてせはないわよ。おかげで私は貧乏くじ引いたんだから。ああ、愛もいたよ。母親がいなかったらさ。 せめてあんた台所ぐらい伝うっていう気になったって。それあんた母親の教育が悪いからさ。中学 3 年にもなってそういう働きはできないんだよ。国子、俺だ。 何こなんかあったの? まだ6時あんじゃないよ。 なんかあったのないだろう。夕べさつがいないから朝飯の支度くしてくれって言っといたじゃないか。お前起きてこないからかわいそうに母ちゃんやってるよ。悪ってよ。 さツ木さんいないからってどうして私が食事の支度しなきゃいけないのよ。 さつきの代わりだよ。あちゃんもう年だからそうそう気使うわけにもいかないし。 このうちにはお前の他に女いないんだからさ。 だったらお兄ちゃんやればいいじゃないよ。男が食事の食していけないって法はないでしょ。 お前たちも食うんだぞ。朝飯一言みたいなこと言うな。お前ほ早く知ろ。 じゃあもうお兄ちゃんとこで食べなきゃいいんでしょ。うちでね、食べさせるお兄ちゃんとこのお世話にはなりません。 そんな買ってや通らないんだぞ。うちで朝飯食わないんだったらさ、無理に支度手伝いとは言わないけど店には出てもらうからな。 店に出るってどういうこと? さの代わりがいないと店人手が足りないんだよ ねえ。私に店手伝えとでも言うの? こういう時に助け合うのが家族ってもんじゃないか。 ちょっと冗談やめてよ。 6 に面倒も見てくれてないでさ。こんな時ばっかり家族だなんて言わないでもらいたいわね。ふん。何が家族よ。本当ならね。私はこのうちの娘として遺産族の権利があるのよ。 それを放棄してこの攻略はお兄ちゃんと母ちゃんのものになったんじゃないよ。さツ木さんがどこに出ていこうがさ、店の人手がなくなろうが私には関係ないことなの。 関係ないとはなんだよ。このうちにただでやってりやみが俺たちに押し付けてさ。食だった 1度だって払ったことあんのかよ。 私はね相続を放棄したのよ。それくらいしてもらったって文句言われることないでしょ。 お前ね、何かって言っと遺産相続遺産相続って言うけどさ、後楽のためにお前たち何してくれたって言うんだよ。店のドンぶり 1 つ洗ったことないお前に遺産族の権利なんかあるはずないじゃないか。相続権放棄したなんて気がましいことは 2度と言ってもらいたくないな。お前 あ、そう。私はね、攻略のために何にもしてこなかったから遺産相続から外された。 それにね、今は縦石さんが私たちの生活の面倒一切見てくれてるのよ。お兄ちゃんにも迷惑をかけない代わりに私も後楽を手伝うことももうないの。文句ある? 文句あるし、お前。 ママどうしたの?おじちゃんと喧嘩しちゃだめだよ。 うん。喧嘩なんかしてないよ。ちょっとお話してただけ。まだ早いの。もうちょっと寝てなさいね。後でちゃんと起こすから。 さツさんさ、何が気に入らなくてこのうち 出てったか知らないし。ま、私とって興味 もないけど、そんなに後楽にとって大事な 人だったらば帰ってきてもらえば住むこと じゃないよ。うん。のわがまま手も足も出 ないでざって見てるから。母ちゃんだって 情けない思いしてるわよ。 しっかりしなさいよ、お兄ちゃん。けどね 、私には何の関わりはもないことなのよ。 私までさ、巻き込まないで欲しいわねよ。 パクこのやつ朝飯自分たちで食うから手伝わないってさ。 当たり前だろ。く子はさつに嫌言われたってね。何にもしてもらっちゃいないんだもの。さツはいなくなったからって。さツきの香りをするあんた義はないだろ。 俺がやるよ。母ちゃん休んでろって。 いいよ。 店でいくら料理をしてるからってね。男がうちの台所に入ることはないの。愛をお越しなさいよ。愛を。 はい。 おはようございます。 おはよう。 何なってんだよ。 マし、お前しばらく夜店で手伝ってくれよ。 だめだよ。夏休みはいいけど学校のある時は宿題もしなきゃならないし。夜遅くまで働いてると疲れちゃってさ、翌日の授業に差し使えるもんな。 ねえ、手伝いたくないもんだから。理屈来ねって。 おはようございます。 おはよう。 呼んだ。何かよう。 あんたね、女の子だろ。お母さんがなかったらさ、朝早く起きて朝ご飯の支度を手伝うぐらいの気持ちがあったって。 お母さんがいなくて朝ごはできないんだったら私食べずに行ったって平気だもん。おばあちゃん無理して作ることないわよ。 あんただけのことじゃないんだよ。新だってお父さんだって食べるんだから。 じゃあ食べる人が作ればいいじゃない。お母さん追い出して作る人がいなくなっちゃったんだもん。仕方ないでしょ。 あ、そうか。2 人ともお母さんに手伝うなって言われてるんだろ。お母さんを追い出したおばあちゃんが困るの見て君がいいって思ってんだろ。 へえ。おばあちゃん結構んじゃってるよ。 僕たちおばあちゃんもお父さんもお母さんいなくなって大変だろうなって同場してるのにさ。 大きなお世話だよ。おばあちゃんまだまだ元気だよ。お母さんのしてた仕事ぐらい軽いもんさ。 そんなにこのうちが嫌だったらね、一生帰ってもらわなくてって結構うるさいのがなくなってやれやれだよ。 ああ、よかった。おばあちゃんがそういう気持ちならお母さん安心しておかでのんびりできるよな。 本当お母さんには後楽のこと忘れて思いっきり好きなことしてほしい。今まで働くばっかりで何も楽しいことなかったんだもんね。 よかったよ。追い出されていけって言われなかったら出ていけないもんな。 お母さん、 私今朝バレーボールの朝の練習あるから早いの。駅でパン買って食べる。 俺もパンがいいな。冷凍庫にパン入ってるんだ。自分で焼いて食べていこう。牛乳もある。ばっちりだ。 何バ鹿なこと言ってんだよ。おばあちゃんせっかく腰てくれてんのに。 お母さんがいると腰くれたもの食べさせられちゃうけどやっといなくなってくれたんだ。おばあちゃんにも迷惑かけないように自分で好きなものを食べる。毎朝パンが食べられるなんて嬉しいな。 分かったよ。おばあちゃんだってお茶漬けだけでたくさんだ。誰も食べないんだったらさ、何も作ることなんかないんだから。 それじゃ俺はどうなるんだよ。朝飯しっかり食っとかないと働けないだろう。 勝手に好きなもの食べたらいいだろ。 それなよ。 それが嫌だったらさツき連れ戻すんだね。何をそんな解消もない癖して。 これバター。これイチゴジャム。これ マーマレード。これブドのジャム。好きな のつけて。このハムも美味しいよ。 お昼ご飯は僕赤いテープ貼っとた。 グラタンだからチーンして食べるんだよ。 ガスは火事になると怖いから使っちゃダめ だよ。分かってる。 ママなくても僕ちゃんとおばあちゃんのことするから心配ないよ。 分かってる。 ああ、ごめん。また目覚ましならなくてさ、よく見たらアラムにしてなかった。 パパ疲れてるんだから起きてくることないよ。僕 1 人で何でもやれる。おばあちゃんのことだってできるだけのことするから。ママがいない時はどうしたらいいか教えてもらってある。でもパのこと聞いてない。パパは自分のことは自分でできるよね。 ああ。 食料やパパがあっちにしたら食べられるなってるものを買ってきた冷凍に入れとくからな。 ママ気したりして大変だったんだ。おかくでおじいちゃんとおばあちゃんに優しくしてもらって気の住むまで休んできたらいいんだ。僕頑張るから。 もう1枚パン食べる? うん。 ああ。お前ほら早く食べて学校行かなきゃ。 おばあちゃんに優しくしてあげて。怒っちゃだめだよ。 おい、ナ長、ひ泣いてるぞ。 お、長子、 長子いないんだった。 ああ、もう7 時半じゃないか。もうまいったな。あ、悪かった、悪かった、悪かったな。パパ起きてやれなくてな。ごめんな。あ、ミルク飲ましかないんだった。 あたミルクこ腰てやるから。おムついてやんないと。おムつ、おムつ、おムつ。おムつ。あ、分かった、分かった。おムつな、今。 もうマ本当に帰ってこないつもりなのがな。もうどこへ行こうと買ってたけどさ、ひな置いてくはないだろ。 もうな、ひなどうすりゃいいんだよ。もうひな面倒見てくれる人もないし、味ってもらえるとこもないし。うん。分かった。わかった。今ミルク作ってやる。ミルク作ってやる。ちょっと待って待って待って。 ミルクつけてる。 病院休む。 もうわけにはいかないだろう。もう 10 時からオペがあるんだった。おかつ連れていく。 時間ないじゃないか。もうどうするんだ。あ、分かりました。分かりました。いないね。ちょっと今分かった。分かった。もう俺の方が泣きたいよ。もう分かった。分かった。はいはいはいはいはい。もうどうしよう。俺 1 人じゃ手に負えないよ。あ、そうだ。大阪から来てもらおうな。お母ちゃんに来てもらうより他ないな。 そうだな。いや、巻いちゃった。本当に巻いちゃった。ごめん。ごめん。分かった。わかった。ごめんな。よし、よし。 たけし、 しばらくお母さん帰ってこないかもしれない。おばあちゃんまだ体が不重なんだ。あんまり迷惑をかけないようにな。必要なものは父さん買ってくるが、欲しいものや食べたいものがあったらお前を自分で買うように。 何か話すことがあったら母さんの代に父さんが聞くから。母さんがいなくて不重だろうが進歩して。いや、母さなんていてもいいなくても同じだよ。母さんがいたって別に話することもないんだ。いたら同じようなもんからて鬱陶しいくらいでさ。母さんが家出たって俺はどっことないよ。ま、俺のことは気にしない。やっていきます。 お、いいよ。 いいよ。洗い物。俺が会社から帰ってからやるから。そのままで。 なんでもリハビリのうちや。宛てにできることはやる。ただ料理する言うたかっていやよいさんのようなわけにはいけへんけど買い物には行こう思ったら行けるよって。買い物はね、俺が会社の帰りに買ってくるから。どうせ暇な会社だからね。時間通りに代謝できんだよ。無理に買い物なんか行くことないからな。 あんた買い物も 6にでけへんくに。 俺はね、3年近く人してんだよ。 1 人は慣れた。今更がいなくたてどうってことありゃしないよ。 そうやったなあ。 1 人暮らしはもうベテランやったんやけど、あんまりいじらんと早いうちにやよいさん迎えに行った方がええで。 冗談じゃないよ。なんで俺が頭先でや迎え に行かなきゃならないんだよ。明りを 連れ戻して見合いをさせるだなんて。明り はっきりと断ってきてんだよ。明りには 明りの生き方があるってのに無理やり 連れ戻すだなんてそんなことが許せる通り がないだろ。とにかく俺が明りを守って やらなきゃやいの思い通りにされちまうん だ。明りはかわいそうだよ。それが気 に入らなくて俺と別れるってんならそれも いいだろうと思ってるよ。 のことで喧嘩して家出るの別れるのって溢らしい。 これはね、明りの問題じゃないんだよ。俺とやよいの問題なんだよ。俺もやよいも明りが可愛いことに変わりはないんだ。明りには幸せになってもらいたい。しかしその幸せってもの考え方がやよいと俺とでは違いすぎるんだよ。明りに対してだけじゃないんだよ。全てのもの価値観が違うんだよ。だったらいつまでも夫婦で言って喧嘩ばっかりしてることありゃやしない。 今からでも別れてお互い別々の新しい道を歩くことを考えるのも悪くないんじゃないかと思ってね。 あらし。何もそんな難しいに考えることないやろ。明りはな。親がなんて言うたかて自分を通す真の強いとこ持ったこや。もうほっといたらええねん。そんなことで親が喧嘩して何になるねん。婦で考え方が違うなんて当たり前やないか。 最初から何もかも同じ夫婦なんていてる はずないやろ。全然違う2人が文句言い たり自分にないもの持ってる相手と助け たりしていくのがふいうもんやないか。頭 の薄る年になってまだそんなことも分から へんのんかいな。 はあ 盾をついたこともなかったからさ。 あら、今まではあんたエリート社員でもうやよいさんはただの主婦や。黙ってついても来るやろ。 けど今はあんた出世コースから外れて逆にやよさんが働きに出て生活力ができた。さ、言いたいことも言うようになるやろ。まあ、あんたらほんまの夫婦になれるにはこれからやな。 やっと言いたいこと言えるようになった。 やよいさんとうまいことやっていくのが あんたの腕や。簡単に離婚なんて言うやれ へんで。ああ、ほんまにあんたらまるで ガキの喧嘩やもいい加減にしてほしいわ。 急に5人分も食事が増えるとお米どれだけ トイでいいのか感が狂るっちゃって。何 言ってんだよ。昔はこのうちに娘5人いた んだよ。 毎日母さんが食事をしいて食べさせてたんだよ。どってことないだろう。 お弁当持ってく子がいたりよくやったと思いますよ。若かったんですね。私もまだまだ。あら、嫌だ。もう 9 時ですよ。みんないつまで寝てるつもりなのかしら。せめて誰か食事を手伝ってやろうっていう子がって。 みんな疲れてんだろ。うち帰ってきてほっとしてんだよ。 でも家庭の主婦はよくこんな時間まで寝てられますね。私ちょっと覗いてきます。 母さんほっといてやんなさい。はい。 呆きれた呑キなもんね。 5 人ともうのことが気にならないのかしらね。 お待たせしました。や、姉ちゃん、ふみっこね、起きないと何時だと思ってる? え? ああ、行けない。のぞみ学校れちれち うさいわね。 ここはおかく倉なのよ。 あ、そうだ。 家出てきたんだった。 娯楽じゃないんだ。 ああ、そうだ。うん。この分じゃみんないつ起きてくるか分かりませんよ。私たち先にお食事ただいてお店に出かけましょう。 そういうわけにはいかんだろうが。どうして家出たり追い出されたりしなきゃならなかったか。まだ事情も聞いてないんだよ。 何も知らないで見せてさ。もし誰かに娘たちのことをねじ込まれたりしたら返答のしようがないじゃないか。誰か文句言いに来るに決まってるんだから。 そりゃそうですけれども、お店に出んのが遅くなっちゃうでしょう。 店なんか2の次だろうが5人の娘がだよ。 まるで申し合わせたように同じ日に帰ってくるなんていうのもさ、これなんかの因縁かもしれないけどもね、いい加減な気持ちで家出てきたとは思えないんだよ。だけどうちへ帰ってきた以上我々親には責任があるんだから。まあ誰とも対当に話し合えるようにさ、きちんとそれぞれの言分を聞いとかないと。 お用しなさいよ。みんなもう子供じゃないんですよ。自分のことは自分で始末すればいいんです。親は出る幕じゃありませんよ。知らん顔してりゃいいんです。 まあ、よくそういう冷たいことが言えるね。みんな私たちを頼って帰ってきたんだよ。何でもしてやろうと思うのはさ、親心ってもんじゃないのかよ。 どうぞ好きなように。私も追い返したりはしませんよ。関わりたくないだけ。私たちの暮らしの邪魔もしてもらいたくありませんからね。せっかく夫婦 2 人きりになってやっと好きなことができるようになったんですから。 あ、けどさ、みんな子供たちうちへ置いてきたって言ってるけども大丈夫かね?お、ひだって A 君といてどうしてるか?ちょっとそうだ母さん電話で聞いてみた方がいいよ。困ってるんだったらさ、私預かりに行くから。 放っときなさいって。長子がひなを置いてきたのは置いてくるだけの理由があるからでしょ。私たちが勝手なことしたら長子に叱られますよ。 ひながかわいそうだろ。何のついもないのにさ。 風喧嘩の犠牲になってちょっとなんか起こしてこよ。 お父さん。お父さん。お父さん。 おい子。 あれ?まだみんな寝てるの?私お腹空いちゃったからちょっと食べてまた寝る。 よくそんな呑気なことは言えるな。ひなのことは心配じゃないのか。すぐ連れて帰ってこい。 何怒ってんの?ひなわざと置いてきたのな んだと? よくそういうことは言えるね。おい。 母親子供を捨せるようなこと。 うん。 A作家がついてるでしょ。お母さんご飯。 ちゃんと支度してあるんだから自分で勝手に食べなさい。 たまに帰ってきたら大事にされると思ってたのに。うちに行ったらね、自分でやらないとお茶 1 つ出てこないのよ。実家に帰ってきたらあげ前生前出って楽しみにしてたのに。ま、仕方ないか。兄弟 5人勝ち合ったんだ。運が悪かった。 江君がいるからってさ。 男親に何ができるんだ? 女親にできることが男親にできないはずがないでしょ。 A作にだって可愛い娘なの大事にはするでしょ。 A 君には勤めがあるんだよ。ひながいたらさ、出かけることもできないじゃないか。 A君が困ること分かってて、お前。 そうよ。子育てがどんなに大事なものか少しは分かってもらいたいわね。 子育てをしながらおまけに仕事を持って たりしたらね、掃除ができなかったり、 食事が間に合わなかったり、お買い物に 行きびれて簡単なお相しかできない時だっ てあるのだのに。自分は何1つもしないで 文句ばっかり並べてまるで私に解釈がない みたいな言い方をするから私だって切れる の。ひが迷惑ね。はあ。うん。 あ、このス巻き卵美味しい。 そうか。 久しぶりにご馳にあり付けた。 うん。 ひながいたら外に食べに行くこともできないでしょ。作の帰りが遅くなる時は少しでも仕事がしたいから簡単にもうお茶漬けとかパンで済ましちゃうでしょ。惨目なもんよ。 仕事なんてしなくたっていいの。好きでやってるんだから文句は言えないでしょ。 女が仕事してるとすぐそういう言い方され ちゃうんだよね。翻訳の現行量なんていう のは安いけど、それでもその収入がなかっ たら永作のお給料だけじゃとてもあのうち の家賃払ってまともな暮らしはできないの よ。 ほんまのお母さんからだって冷蔵庫とか テレビとか色々立って書いてもらってるお 金だって返せないしそういうこと分かっ てるはずなのに私が主婦の役目何もして ないみたいな言い方して文句ばっかり言う からもうやらないよそんなに私が気に入ら ないんだったら私なんかいらないだろう1 人でやみそういう気にもなるの うんあ この味噌汁も最高だそう やっぱりが一番いいね。 いや、しかしね。 ひなをさ、風喧嘩に巻き込むのは良くないよ。やっぱり ひな置いてこなかったら意味ないじゃないの。子育てがどんなに大切なものか男だって経験しなかったら日本のありがさなんか骨身に染みないの。 やけどね。 何言ったって無駄ですよ。ただね、ほんまのお母さんがこのままじゃ黙っていらっしゃらないわよ。その覚悟はしとかないとね。 ああ、うるさいこと言ってきたら別れたらいいんだよ。 え、 お前とのぐらい父さん見てやるよ。嫁だからってへこへこしてることないんだからな。 お父さんありがとう。お父さん。お父さんだけだよ。そういう風に言ってくれるの。 うん。 私ね誰よりもお父さんにしてんだからね。 ああ。どんなことがあっても父さんは守ってやる。心配するな。うん。出しまく。 あの休間なんだ。あの今からねオペがあるんでよろしくお願いします。あとこれね、これね。大丈夫ね。よろしくね。 よろしく。 おはようございます。 はい。は い。おはよう。 私うちにいるといつもお母さんのことが気になって満性の睡眠不足だったのよ。 入院しても枕と眠れない人でしょう。巻いちゃったんだ。ここに来てやっと落ち着いたのね。すっきりした。私は全然ダめ。うん。さツキとふみこのびきで一できなかったんだから。 多く言うわよ。やい姉ちゃんこそ大きなびっれなかったの私の本よ。 だって私全然寝てないのにびきなんか書くはずないでしょ。 寝てないっつったってちゃんと寝てんの安心しなさい。 だってさきのふみ子のいいびきひどくって。 これからずっと2 人で一緒にいるんだと思うとたまんないわ。 9 時で決めたの文句は受け付けないって言ったのやよい姉ちゃんでしょ。 私が高校の途中で家で出するまで同じあの部屋でこの 3 人で寝てた時あったのよ。思い出して懐かしかった。 うん。やよい姉ちゃんが嫁に行ってさき姉ちゃんが家出していなくなった時急にあの部屋で 1人になっちゃってもうそれまでは 3 人で狭くてうんざりしてたのにひどくさ。寂しくなったの覚えてる。 あの部屋でまた3 人になったんだから仲良くやろうよ。長子は さっさと朝ごは食べてまた寝た。寝不足溜まってるからここへ来て思いっきり寝たいんだって。 そうよね。女はいつも寝不足なのよ。私なんか朝早いでしょ。だから今朝もいつもの時間に目が覚めちゃってけどまた寝ちゃって気持ちよかった。私には何よりの贅沢。何にもしないで朝ごは食べられて何年ぶりかしらこんな贅沢。 情けないこと言うなよ。そんなものが贅沢だなんて。 そんな贅沢も私には夢なの。 そんなに働いて働いて挙げに追い出されたなんて。そんな理不尽があるか。黙って出てくる方だって出てくる方だよ。 出て行けって言われなきゃここには帰ってこれなかったのよ。出てきてよかったじゃない。 一体何が原因なんだよ。 愛がね、私たちの気持ち分かって帰ってきたの。そしたら後楽のお母さんが親には向かったものはまたせないって言うから頭に来ちゃってさ。 うん。 お母さんの泣きを差しぐさっと出ていけて言われるの知でね。 へえ。さき姉さんもやる時やるんだ。子供だけは守ってやらなきゃ。イむだった子供たちだって私のしたことには納得してくれてんの。おか倉の父さんと母さんに甘えて命の選択してこいって。お母さんが帰ってきてくれって言うまで休ましてもらいます。 帰ってこいって言われなかったらほら私がやなかったらやっていけないんだもん。 お母さんにはそれがわかんないだけよ。と言ってもそのことはお母さん認めたくないのね。 大した自信なんだ。 自信がなかったらはい。そうですかって出てこれないわよ。 私はた例え迎えに来られたってあのお母さんがうちにいる限りは離婚になっても帰らない。トルの気持ち 1 つで一生ここにいることになるかもしれない。 で、高のお母さんの面倒見るのがいいやで。あんたうち出たの。 入院なさった方がお母さんのためなのよ。 少しぐらい火をかかったって専門の病院 だったら介護も行き届いてるし。それは お母さんが起きよ。どんなにいい病院でも ね、身内が面倒見るようなわけにはいか ないの。うちのお母さんなんかね、あの リハビリもろにしてもらえないであのまま 入院してたら一生ネタきになるとこだった のよ。私は看護してたからよく分かったの 。だからうちに引き取って今もうすっかり 良くなられたもんね。 家族の愛情が何よの薬なのよ。 そうよ。嫁の責任なの。逃げちゃいけないの。あんただっていつかお母さんみたいになるかもしれないのよ。じんぐりなのよ。 うちはやよい姉ちゃんとこのお母さんとは違うの。病院でアルツハイマー症って診断されて記憶や思考能力がおかしくなってるのよ。私にはもうお母さんのお世話をする自信がないの。 うん。 なのにトルは絶対に入院させないって言いはって。 そりゃそうよ。 大事な大事なお袋様の母だったらそういう気持ち分かってあげなくっちゃ 私の身にもなってよ。お母さんの記憶では私は息子をお母さんから奪っていく憎い女なのよ。そんな女がそばにいたとお母さん不幸でしょう。 どうしてそういうことが分かるの? 何度も出ていけって言われたり。この傷だとお母さんにいきなり突き飛ばさ。 え え。あ、お母さんにかな。 まあ、 とるには信じてもらえなかった。自分の不注意なのにお母さんを入院させたいばっかりにお母さんのせいにするなんて許せない。おふ絶対入院させないって。 うん。 お母さん普段大なしくて病気だなんて思えない時もあるから無理ないんだけど。とにかく私がいると良くないみたいなの。 あ、それは危険よ。アルザハイマー病ってまだ原因が解明されてないから治療法まっきりしてないしどういう症状が出るかも分からなくて時には暴力を振うようになるって。 うん。 やっぱり入院した方がご本人のためでもあるし安しいよね。 けどね、たえどんなケースでもお年はやっぱり住み慣れたうちで家族の愛情に包まれて暮らす以外いい治療はないのよ。 そうね。 優しい気持ちで面倒見て差し上げたらお母さんだって分かってくださるかもしれないじゃないの。あんたの努力が足りないのよ。みんな一言だと思って。私こんなとこで呑キにしてられないんだ。お店に行かないと。 え?みお店行くの? そうよ。通りに任せとけない仕事だってあるんですものを。例えしても離婚することになったってお店だけは守っていかないと。お互いに今お店だけが頼りなの。 潰れたらトールも私も路島に迷うことになるんだから。 私の出かけないと。今日は止まってくる予定だから。あ、アパートから配便で引っ越し荷物送ったの。ついたら受け取っといてね。 お父さんもお母さんもいませんよ。 誰かいるでしょう。 いや、私も午後から出かけちゃう。お店に出る前にね、ちょっと夜とかあるから。 まだバイト続けんの? バイトじゃないの?一生をかけるつもりの仕事なの? 1 人になったら前より頑張らないともう量からお給料もらえないしね。私もなんか働き口探さなきゃ何のもないんだもんね。 大丈夫だよ。何も焦ることないよ。さが食べることぐらいなんとでもなるよ。 じゃあ私うちのことやる。掃除選択食事の支度家事一切私に任せて家は何もしなくていい。 へえ、ありがたいわね。いい人に帰ってきてもらった。 よ子ん。 止まってくるって。お前どこへ行くんだ? うん。ここにいるとすぐそういう風にお父さんお母さんに聞かれるでしょ。まずらわしいのよね。 1人なら何しようと自由なのにさ。 嫌なら出てったらええよ。ここにいる限りね。理由もなく悪するのは許さないの。 5 人ともね、よそから預かった娘たちなんだよ。 親として責任があるだろ。お前だってさ、ちゃんともう結婚相手が決まってるんだからさ。なんかあってからじゃ申し訳たないの。一級建築士と 2 次試験の出題がね、継承地に立つ研修と発表されたの。 うん。 2 次試験までに自分のアイデアと技術とで美しい自然の中でその美しさを取り込みながら機能的に優れた研修所を立てるそういうね設計図を作り上げなきゃならないの。 そのためには景色のいいところに立っているそういう建物を見て歩くことも大事だからしばらくは旅が多くなるの。うん。 2次試験も結構大変なんだ。 なんか楽しそうな仕事ね。一級建築士の資格取ったら結婚なんかして天使や周りの人間に気遣って暮らすことないし独身通すのもいいじゃない。私だったら絶対独身でいいな。 そうよね。頼もしいと思って結婚した停止も年取るとだんだん頼りにならなくなるし。 子供はいつの間にか親の手の届かない ところに行っちゃって自分1人で大きく なったような顔して勝手なこと知ってるし 天使子供たちに尽くしてきた労力考えたら バカバかしくって1人でいてその分の労力 自分のためや仕事に使っていたら今頃弟子 や子供たちに腹立てたり恨んだりすること もなくて経済的にも精神的にもゆりのある 人生を遅れてたわよ。 今頃そんなこと言っても遅いけどやれやれ黙って聞いてりゃ誰も彼も勝手のことばっかり言ってとっても付き合っちゃいられませんね。母さんここに置かないとは言わないけど干渉する気も何をしてあげるつもりもないからみんな勝手に自分たちで好きなことやったらいいでしょ。お父さん私たちも出かけましょう。 うえでもさせ帰ってきたんだ。 一度さ、みんな揃ってこうわーっと盛代に夕食会でもやるから。 おしなさいよ。みんな自分のことで精一杯でとっても集まりはしませんよ。お父さんがまた寂しい思いするだけです。早くしたくなってください。 うん。いや、だけどさ、さくとノークはうち言うんだろ。今日さ、早めに店切り上げて帰ってくるからさ、夕飯待ってなさいよ。で、父さんが支度来てきて一緒に食べるから何もしなくていいからのんびりしてな。 な子 寝てんのなんだがもったいなくなっちゃってひがいなかったらどこだって行けんだもんね思いきり街てこようかななんて思ってこんな服着るんだって久しぶりだし本当 1人っていいね お前ね母親のくせにどういう神経してるんだのことが心配じゃないのかい 父親がついてんの お飯は あいらない今夜はね独身気分でちょっと豪華にはしゃいでみようかなと思って昔のボーイフレンド 連絡してみようかな。 何バ鹿のこと言ってんだよ。きなからどんなに寂しい思いしてるかわかんないのかよ。お前母親なんだよ。 そういうの忘れたい時だってあるの。 よくもそんな不謹慎なことを 言ってみたいだけなの。どうせ何もできゃしないんだから。父さん私 1 人だったらそこら辺のもん食べとくからわざわざ早く帰ってくることないからね。 じゃあ店食べにくるか。 またそういうこと。 さツお店に呼べば黙って食べて帰ればしないでしょ。結局お店を手伝うことになるんですよ。 うん。 そういう子なんです。さは客は後楽でうんざりしてるんです。 1 人でうちにいる方がね、よっぽどいいんですよね。さツき本当は父さんとこも人手がないから手伝なきゃいけないのかもしれないけど。 いや、いいんだ。いいんだよ。そんなことはいいんだよ。じゃあ、ま、好きにしたらいい。 はい。 あ、いい、いい。私が言っとくから。 え、 ねえ、洗濯しといて一緒に洗っとく。 ありがとう。さツキがいてくれてよかった。 じゃあ汚れ物洗濯機に入れとく。お願いします。 作で受け取っといてね。 分かってる。さっきお姉ちゃん、私のパージことびちゃってんの? 塗っとけばいいんでしょ? うん。 全く相変わらず人がいいんだからさ。月きは はい。お待ち様でした。 はい。 よし。 お茶まだ。 はい。ただいま。 よした。 はい。よし。しました。ほら。そちらお茶が出てないんだよ。 はい。もういっぺ何もかもできよ。 ねえ。 はい。 す田定職まだ はいはい。ちょっとあ、こちらのご注文だろ。 いえ、さんなんじゃないんですか? 電 あよ。 よっしょ。 ね、どうなってんの?俺あっちのお客 すいません。すぐあの、ちょっとあんた忘れてるんだろ? 女将さんがお茶運ばれたんですよ。将さんがご注文きになったとばっかり。 お茶運んだからって注文たとは限らないのよ。あ、お待ち様でした。 いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。 はい、どうぞ。こちらへ。 はい、どうぞ。愛石ですけども、 これ急いでんだよ。あ、 はい。はい。 あ、ちょっとあの、す田定食いで。 う、ラーメン上がりました。あこ、ラーメン頼むよ。女将さんには無理だけどね。 はい。 ほら、また人のことバカにして。どんぶりの 5つや。6 つあんたね、年金の入れ方が違うんだよ。さ、付き合になったってどうってことないんだから私だって。 やめてくださいよ。危ないですよ。 い、 ありがとうございました。 お会計画面運んでちょっと発ですの私ちょっと あた もう何やってんだよ。 ああ かちゃん何もこんな思いもんことないじゃないか 顎がいるんですからやってもらったらいいんですよ。 ちょっとほら母ちゃんもういいからいいから。ほらちょっとほら。ああ。私が運ぶとしたのに無理やろ。将さんが持っていこうとするから だって。あだって忙しいんだもの。 とにかく人手が足りないんだから。 たちゃん店回すから。 配達どうすんだよ。 しばらく断るよ。 配達断ったら店の売上に響くんだよ。あと 2人で大丈夫なんだから。 言ってんだよ。あれくらいのもんも運べなくして。 今のはずになんだ痛い。 高田さんすみました。 おいたちゃん ちょっと店手伝ってくれ。 でもいいって言ってんだろ。お前 母ちゃんはねお茶出して注文レジやっててくれたらそれでいいんだよ。余計なことして体でも壊されたら本当によっぽど迷惑なんだから。 お金超えとくよ。あ、どうも。 すいません。ありがとうございました。どうも。 あ、俺 もういいから。 いやいやいや、今すぐできますから。あの、 だ、 あ、どうも申し訳ございませんでした。 ちょうど3点になります。すいません。 いらっしゃいませ。ありがうございます。 あ、のぞみマ。今日学校で買ったことなかった。そう。どうして帰りのお店に来なかったの?うちが嫌だったらママと一緒におかに行ってもいいんだからね。 僕はここにいるよ。おばあちゃんが 1人じゃかわいそうだよ。うん。 パパも色々冷凍食品買ってきてくれるって言ってるし。おばあちゃんも元気だよ。ニコニコして。心配ないよ。僕がついてる。 そう。じゃ、ママ、また電話するから。 お帰りなさい。 今月入分の請求書。明日振り込んどいて。 はい。店票ちょうだい。 他にも振り込みがあるから私が一緒に。 来てたのか。 仕事は仕事。私だってこの店からもらうものもらわないとやっていけないし。まだこの店の役員でもあるわけだから。 怪我の具合どうなんだ? 傷の方は良くなってる。行もないらしい。 帰ってくる気はないのか? 私お母さんと顔わせる自信ないの。お母さんだって私の顔を見るのも嫌でしょうし。私がないと平和に暮らしてらっしゃるようだから。 君が勝手にそうを決めてるんだろう。 あなただって私がお母さんにどんな打ちを されたか話したって信じてもくださらない で私がお母さんの面倒を見るのが嫌だから 逃げてるとしか思っていないじゃない。 俺たちはお袋には世話になってきたんだ。 もっと優しい気持ちでお袋を見てやって くれてもいいだろう。病院へ入れるなんて そんな冷たいこと言わないでさ。頼むよ。 そのことはもう十分に話し合ったんすよ。 それであなたや周りの人たちがひどい嫁 だって言っても 私は今 あのお母さんと1つ屋根の下で暮らす自信 ないの。 それで嫁の資格がないって履行婚になっ たってそれでも仕方がないと思ってる。 お母さんのためにも、私のためにも 1番いいことかもしれないし。 分かった。もう 2 度とこのことは言わない。君は自分を守ろうとしてるように俺はお袋を守る。俺には君よりおふの方が大事だからだ。 そうね。当然よね。尿部の代わりても母のなりはいないんですものね。つでも離婚届けに反をします。 のぞみが父親につくか母親につくか、それ はの望みの好きな通にさせましょう。もう 自分で自分の生き方選べる年になったん ですもの。のぞみの気持ち大切にして。 ただ 別れても私をここで使って。 この年になったらもう他に働かせてくれる ところもないからなんだけど、何よりも この店が好きなの。少しでも自然に近い 食品を扱いたいっていうあなたの気持ち やっと分かってきたからよろしくお願いし ます。 はい。 これで全部です。はい、ご苦労様でした。 どうもありがとうございました。 うわ、重たい。何これ?やだよ。 ここをこんなに宅配狂るって分かってんのにどうすんの?これここに積んどくわけかないじゃない?お ああ、 あ、お母さん。 おばあちゃんや。なんやろな。あんな電話かけてきてからに事情はようわからんけどやな。 とにかく様子見ないかんと思ってからに大阪のことほったらかして新幹線飛び直乗ってここへ来たら手術しようやて 1 時間待たされてお母ちゃんもあらしてやってられほんまにも あ悪かったよが長びちゃってけどさこんなに早くてくれるなんてさありがたいやっぱりお母ちゃんや地獄に仏ってこういうこと言うんだねお母ちゃんの顔さ音様に見える 5個さしてるご あほなこと言うてる場合と違うわほんねそれであのなくさんひなほったらかして実っ帰どういうこっちゃねんな俺ひな抱えて大人したらええねお母ちゃん助けて言う それ言うた聞いて電話切ってしたから。 いや、もう朝はね、施の時間は迫ってるし、ゆっくり話してる暇なかったんだよ。けどさ、さすがだよ。ちゃんと来てくれるもんな。 で、あの、なくさんほんまにあの岡倉さん帰ったってどういうこっちゃね。 うん。まあくさん、もうめちゃくちゃだよ。家出ていこうがさ、実家回帰ろうがさ、奈子ゴの勝手にしたらいいんだよ。でもさ、ひな置いていくって方はないだろ。 ほんでひなどなちゃんや。 ひなよ。 ひな? うん。 あ、行けない。ひなそのままになっ。 ちょっとひなどこに行てんの? ちゃん、ひな、そのまま頼むな。 いやいや頼むなって。いや、とりどこけてんのよ。ひなを。 え、あ、ここじゃ。はいはい。あ、こっちは朝は突然休間お願いしていや、気にはなってたんですが、今までオペで時間かかっちゃって、あの迷惑おかけしました。 あの、間さん、ほま先生のお嬢さんでしょ。 は、あ、ま、 どこも悪いとこありませんでしたよ。 健康児だって教授の太鼓番でした。 あ、そうですか。あの技ちょっと下痢してたもんで。あ、 臨時の宅事書で機嫌よく遊びでしたよ。 あ、どうもお世話になりました。ひなのでございます。 ま、ひなこんなとこでお預けしたりしてます。申し訳ございます。 ほどお困りだったんでしょう。 ま、ほんま先生なら騙されて差し上げないとね。 あ、 よかったわね。パパ迎えに来てくださってねえ。 本当にありがとうございました。 ありがとうございました。 バイバイ。 バイバイ。 ありがとうございました。 農下科の本魔先生地球集中治療室へお戻りください。 ちょっとあんたと違うか。 あの目の話あのお頼むな。 あの家の鍵持ってるよな。 うん。声遅くなるからね。あの、あの A作、作 あ、もしもし。あ、ですか、それで。え、ダメなんですか? お父さん、もう連を出したんですよ。いい加減にしてください。何度電話かけたら気が済むんですか? いつになったら取り着いてもらえるのかね。本当にま先生はお忙しくて電話にお出になれないんだってさ。 手術中だったり10 秒抱えてたりお医者様は大変なんですよ。 だったらひなはどうしてるんだい? 大丈夫ですよ。 今頃ほんまのお母さんが見えて面倒見てくださってますよ ね。うちは知らん顔しろっていうのか。ほんまのおさんが来てみるひをさ、大阪連れてっちまうかもしれないんだよ。それでもいいのか?ほんまのおさんが来る前にさ、ひを引き取らなきゃうちで母親の長子がひを置いて出てきたんです。 A作さんがひをどうしようと私たちは何にも言う資格ないんですよ。私たちの電幕じゃないんです。 もなんと言ったら分かるんですか? ひなは可愛くないの? いくらひな可愛くったってひなは Aさんとな子の子供なんですよ。 2 人の問題で私たちには口も手も出せないことなんです。 余計なことしたらな叱られますよ。 なおと言ったってね。私さ いらせいらっしゃいませ。 いらっしゃいませ。 お待ち申し上げておりました。さ、どうぞ。 た 。 ああ。 ああ。 フィリスマルセ さすはありぼんやり行っちゃって気がつかなかった。 私も夕飯お願い。忙しくて食べそびれちゃったのよ。外で食事する元気もないし。もうくったびれちゃって自分で支度くする気力もない。 お茶漬けでいい? 私も今日1 日することが山ほどあってお湯夕飯食べすべられちゃったのよ。何にもこちら歩きなくてお茶漬けて間に合しちゃった。 それだったら食べないで寝ちゃった方がいい。お姉ちゃんが 1 日うちにいてうちのこと一切やるって言ったから何か美味しいもんでも越してくれてるかなって楽しみに帰ってきたのに。 先にお風呂入ってなさい。その間になんか腰とく。それでこそさつきり姉ちゃんよ。頼りにしてます。 あ、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い。 変な意地って張はり切るからそういうことになるんだよ。 仕方ないよね。お母さんをいしっておばあちゃんタコさら店は大丈夫だって。おばあちゃん強気だったんだ。 手が折れたってお母さんの分頑張らないと格好つかないもんな。 いくらおばあちゃんが丈夫だからって。今までお母さんがやってたことやろうって無理なの分かってるじゃない。 そういうの年寄りのヒ水って言うんじゃないの? 今までしんどいことはお母さんに任せておばあちゃんは楽してきたんだ。昔やってきたっていう自信で頑張ったってもう体がついてはこないの。お母さんがやってたことは誰か他の人にやってもらうより他ないの。 だからタオに入ってもらえばいいんだよ。 だってさ、今日だってね、配達断ったらさ、ガタっと売上落ちっちまったんだもん。 仕方ないだろう。それともバイトのおばさんでも雇とうか? いいわよ。 高いばかりで働きもしない。腹立つだけ損んだわよ。 お母さんって普段大して役にも立ってないみたいだけどないと結構大事な人だったんだって。初めて分かったよ、俺。 お母さんのしてることは私にもよくわからなかったけどそれだけ大変だったんだ。良かったね。おか倉でのんびり休めて。 何もそんなガツがつ稼ぐないじゃないか。 バイト雇とうの嫌だったらさ、配達諦めてタツオと母ちゃんとあ子でのんびりやってこよな。母ちゃん食わあさりうどんでも食いてな。 はい。うどん茹でとくれ。 私明日の朝早いの。もう寝ないと。おやすみなさい。 俺もおやすみなさい。 全く母親が買ってたと子供まで自分勝手になっちゃうんだから。お前ね、うどんぐらい自分で作って食べなさいよ。 そりゃないだろう。母ちゃんさツを追い出した時さツの代わりは自分でやるって言ったじゃないか。夜食はさきを腰しらてたんだよ。ちゃんとやってもらいたいな。 母ちゃんだってね。骨がバラバラになるんじゃないかと思うほど働いてるんだよ。この上あんた年寄りきつかって私を殺すきかい。さつきがなかったらさ、母ちゃんも大変だろう。せめて夜食ぐらいは俺が作って母ちゃんに食べしてやるっていう。 そういう優しい気持ちがあったってバチ当たらないだろう。 よく言うよ。俺だって暑い調理まで 1 日立ちで働いてんだ。もうへ下手なんだよ。母ちゃんより疲れてんだよ。 何よ。台の男は出さけないわね。本当に さツがいたら黙って夜食が出てきたんだよ。さツだって母ちゃん俺と同じように働いて疲れてんのに文句 1 つ言わないで夜食の支度してさ。朝だってちゃんと起きてみんなの朝飯作ってたんだよ。 それを母ちゃんが前後の酒境なく追い出したりするからさ。みんな母ちゃんの責任だぞ。店だって立ちまち込まんの分かって。母ちゃんにはさツの代わりはできないんだよ。何十年もさきと言そんなこともわかんないのか。 ああ、そうか。どうせ私は年寄りの役立たずだよ。だったらお前ねさに頭下げて帰ってきてもらったらいいじゃないか。その代わり私は引居させてもらうからね。役たずはここにいない方がいいんだろ。 どうしてこうなっちゃうんだろうな、もう。 ああ、美味しい。ごにお店で簡単な食事したきりずっと何も食べないで働いてたんだ。ありがとう。ああ、でもおかくはいい。やっぱり帰ってきたら何もしないでお父さんのお料理とビールがあってうちじゃこうはいかないもの。お母さんがいらっしゃるでしょ。ビールも飲めないの。 うん。 ここじゃあみんな賑やかに嬉しいよ。 このうちもさ、昔みたいに鼻焼いてこいいもんだね、母さん。あ、さツ何せんだ?え、みんなと一緒に。 あ、お魚ね。焼き直したが美味しいからって今やってくれてるの。 さツき姉ちゃん、私お酒飲みたい。おしたの? うん。 自分でやりなさいよ。 やってあげる。 さきねちゃん、私お茶漬け。 あ、ご飯食べちゃった。 レートしないか探して。 うん。 自分でやりなさい。私たちは外へ出て疲れてきてんのよ。さき姉ちゃんは 1 日中でのんびしてたんだが、それくらいやってくれたって。 自分だって遊んできたんじゃないの? 遊ぶのも楽じゃないのよ。エネルギー消耗すんだから 治るよ。本当に 冷凍庫にあったからチンしてあげる。 よろしく。 さあきほっときなさいよ。あんた今日 1 日うちにいて忙しかったんでしょ?工房掃除して綺麗になってるし。 みんなの洗濯したアイロンかけておまけに お布団まで干して母さんお布団干したかっ たんだけど毎日出かけてるでしょ? 取り込めないからもう諦めてたのよ。 おかげでお様の匂いがするふカフカの布に 寝かせてもらえる。ありがとうね。さきれ ちゃん。せっかく実家に帰ってきたんだ もの。人のことほっといてのんびり寝て たらいいのに。何よ自分だってお洗濯も 頼んどいて。私遊び方わかんないのよ。 のんびりしてると頭痛がしたり腰が痛くなったり若いうちから後楽落で働いてるからやっぱそういう体になっちゃってんのかしらね。きっと こういう働きを追い出すなんて後楽今頃後悔してるよ。さき姉ちゃんみたいに働く人雇とう雇わないと。いざとなったらお母さんだって負けてないわよ。軽く私の分まで頑張っちゃう人なんだから。 あ、結構じゃないか。 さきがいなくてもやってきるんだったらさ、安心してうちにいたらいいんだよ。そんなとこに帰ったってね、ありがたいとも何とも思っちゃもらえないんだから。バカバカしいだけだよ。 お父さん、 もうどんなに辛くても一言でいいんだよ。ありがとうね言ってくれたらさ、もう苦労も苦労でなくなるんだから。それがないね。後楽のお母さんは。あ、そういうとこに返したくないね。例え殺が帰るたって私返さないから。 そうなのよ。英作も同じなのよ。 私の苦労なんか全然分かってくれないの。感謝するどころかもう怒なることしか知らないんだからやる気もなくなっちゃうよ。英作だってひね子育ての黒をね、少し味わってみればいいのよ。 そんな呑気なこと言って A作さんにはほんまのお母さんがついてんのよ。これ幸いと離婚させられてひな連れて行かれちゃうから。 ええ、どうぞ。そうしたらね、爽やかに 1人になって先生するよ。また 1から人生やり直せる。 もう2 度の結婚なんかしない。もうゴリゴリだ。 ああ、もうね、どこも行くことないよ。みんな父さんがまとめて面倒見るから。 みんな嫌なとこに帰ることなんかないんだからね。はい。乾杯だ。お願いします。 はい、乾杯。 乾杯。 お母ちゃん、そんなとこで歌してると風邪引くよ。 ん?あれ?あんたはい帰ってきた。 ああ、もうひなほったらかしにしてよくそんな呑キに寝てられるね。もう一体何しに来たんだよ。寝てる暇あったら少しは部屋の掃除でもしてくれたらどんなの? 冗談やないわ、ほんまに。え、いきなり電話してきてからに、え、新幹線飛び乗ってそれだけでもきついのにその上ひな押し付けられてひなの面倒見のどんだけしんどいかほんまに掃除とないわ。 うん。 とにかくさ飯俺今日全然飯食う暇なくてさ。 てかご飯食べてしませんがな。ほなひ連れ てあんた買い物もできへんしやな。冷蔵庫 何もあらへんしそれねやで食べにくいと 思う日つは無理やしてやもん取ろう思って もんお店わからへんしんの買いの待てたん やからまあいったなあもうお母ちゃん来て くれたからさ有者もう作れてるとばっかり さ もうこんなことだったら駅前でも食べて くるんだったよしゃあなほら辺 でもほらやろあの24時間の店 なあそこ行ったあのコートであああ、 それがえわ。はい。いて。あ あ、分かりましたよ。なんだ、まだ起きたのか。夕飯ちゃんと食べたのか。ご室をたくさん買ってきたからな。冷凍しといたらしばらく大丈夫だ。おばあちゃんは 変なんだ。 おばあちゃんの部屋なんだか臭くてさ。 母さん、 俺今帰ったの変わりない?入るよ。母さん母さん。 どうしたの?寝るんだったらちゃんと太へ入らなきゃダめじゃないか。 お布団濡れて冷たいのかさ。どうしてトイレ行かないんだよ。そんなことも分からなくなっちまったのか。 パズマも濡れてるんじゃないんだ。びしょびしょじゃないか。こういう時はね、シャワー浴びて着替えなきゃ。部屋中匂ってるじゃないか。早くしろよ。ほら傘ってお風呂場へ行くの? おばあちゃん怒らないで。かわいそうだよ。 ああ、天国だ。 こんなにのんびりお酒飲んだの久しぶりだもの。いつもうちでお母さんのことで神経張り詰めてるから。 うん。 こうやって昔みたいにワイワイ楽しくやってると 家族がどいものかよくわかる。 うん。 亭主が解消ないと腹が立つし子供が自分の思い通りにならないと情けないし。 家族がいなきゃそんな思いすることないんだもんね。あ、 まだそんなこと言ってんの?母さんなんかとっくり娘はいなかったって諦めてる。 心配もしない代わり何にもしてもらおうと思ってない。おかげで気が楽だわよ。お母さんみたいに割り切ってるわ。そうはいないのよ。ほんまのうちのお母さんなんて息子と孫が可愛くて嫁なんかいらないって人だからさ。今頃の首玉取っただけでいるんだろうな。 ああ、そうだよ。 おうだよ。だけどね。そうはいかない。父さんがついてる。 となったら裁判してでもさ、ひな取り戻すからね。ひなと一緒に暮らせるようにしてやるから。 いいの。もうね、子育てには疲れたの。 今私はね、思いっきり仕事がしたいの。今までの暮らしに未練はないのね。 作がね、私の頃分かってくれないんだったらこれからだってうまくいくわけないのはね、目に見えてんの。もう分別れた方がいいの。もうそういう覚悟で来てんだから。 男に尿房の苦労なんて分かるはずないでしょう。母親は母親で息子の方持って嫁の悪口ばっかり言うの。そういうもんなの。 はあ。 やれやれ。やっと寝てくれた。もうひなが 起きたらな。おちご飯も食べてられへん もんなあ。 ああ、もうお母ちゃんの年になったらな、 子供の面倒みんなちょっときついわなあ。 なおさん初めてのことやからな。やっぱり 勝手が分からへんし大変やろな。うん。だ からってさ主婦の仕事が満足にできて方は ないだろう。ああ。まあまあな。家の中 ひっくり返ってるわな。けどな、ひなの 面倒を見てそれから翻訳の仕事してたらな 、掃除どこか洗んで買い物でも生きそべる こともあるやろな。それにああんたみたい にな、何時に帰ってくるかわからん男の ために。そんなちいち夕飯作られへんや から自分1人やったらな、何食べてもええ し、その分仕事に回せる。それが人という もんやな。お母ちゃんどっちの味方なの? お母ちゃんな。あんたが生まれた時女産部 やってたやで。それ忙しかった。その時 まだお父ちゃん駆け出しのお医者はやろ。 ほんなまたお手伝いさんなんか野党余裕 なんかあらへんがな。そやからな。 お母ちゃん全部かじ合ってたんや。けど やっぱりおさというものは1日かかる時 あるわな。ほんなら家事もそれから掃除も できへん。それもうな、偉いこと迷惑かけ たお父ちゃんにはけどな、文句言われへん なんだでお父ちゃんはとにかく女勝てな 仕事をやめたらいいか。あんたには ちゃんと転職がある言うてからなあ。文句 言わんた。あんたの小もりずっとして くれった。それに徹夜でな、おさ。それ 鉄道で帰ってきた時、朝なちゃんとお風呂 沸かしてそれから朝ご飯の用意してくれ たったんや。もう母ちゃん 涙が出るほど嬉しかった。それがなほんま の男の愛情ちゅうんやな。お父ちゃんちら そういうお父ちゃんやった。そやから私も な、できる限り精神誠意お父ちゃんに 尽くしました。 な、そのお父ちゃんがあんたみたいにな、文句ばっかり言うてる男やったらお母ちゃんおもろないから東の昔に若ったかもわからんわ。 お母ちゃん なんや 俺が悪いっての? いやな、あんたら好きで一緒になって夫婦だけで暮らしたいて来ないたんちゃうか。そやから岡倉さんからも私からも離れて独立したんやろ。その時あんたどいました。 え、誰の演事も受けません。長子さんと 立派にやっていきます。あんた見え切った ん違うんか?え、その長子さん仕事持っ てることあんた許したんやろ。条件一緒や ないかな、あんたと。え、それやのにやな 。とにかく偉そうなこと言うて。あんた そうやったらちゃんと南フさんが忙しかっ たらその分あんたがえ、小もりからそれ から掃除からしたらええの違う。何もかも 女やから言うてなさに押し付けてそれが できんかったって文句言うのちょっと あんたおかしい違いますか約束が違うて なさんは当たり前こっちゃわう とにかくなお母ちゃんこんなこと口はせえ へんこれは夫婦2人だけで話しようて解決 しなあれお母ちゃん明日の朝帰りました からなあもうそりゃないよだって見て くれる人いなかったら俺どうすりゃいいん だよ。も行けないじゃないか。 なことお母ちゃんの知たことかな。 お母ちゃん なおさんがいてへんかったらひなのことも家のこともできへん。とにかくひなのに帰ってくれって言うてなくさんに頭げてあんた向いに行きなれな。そやから 2 度のとこんなしょうもないことで呼び出さんといて。お母ちゃん来てもな何もせへんことよう覚えといて。分かったな。 ほっときゃいいんです。親の出る巻くじゃありませんよ。 けどA 君から何の連絡もないんだよ。様子見に行くらいさ。な、この親として当然のことだろう。 どうしたの? どうしたのじゃないだろう。本当にこんな時間までよく寝てられるな。ことが心配じゃないのか? え、別に父親がついてるんだもん。 男親に子供の世話ができるわけはないだろう。 電話かけたって連絡も取れないしさ。とにお父さん見てくるわ。 え、ほんまのお母さんが見えてるんですよ。任せときゃいいんです。とんでもないよ、本当に。ほんまのお母さんの家点にされてたまるから。 お父さん。 はい。 ほんまでございます。偉いよからお邪魔いたしまして。 きっと。 あ、はい。ただいま。 私が会ってくる。 あなたは黙っててください。 ちゃんとお母さんと話してらっしゃい。私があんたの問題でしょ。お父さんやお母さんには関係ないの。ちょっとった。ひな。ひな。 いや、良かった。こんな子いらんって答えたらどなしようと思ってましたがな。 ちょ、どうぞ。お上がりになってください。 いや、あの、車またしてんの。すぐお酒に帰らないかんから な。な子さん、 夫婦のことはちゃんと2 人で始末つけられはねな。 うん。な子さん言うてはりましたな、私に。私ら夫婦のことは何もしてもらんでもええ。その代わりもう口も手も出してもらんでもええって。私そう言われて、へえ、そんなもんかいなと。 ま、気ついてそのつもりで言ってましたかな。それに今になってあの英作がこのひな盛りしてくれて私の知たかいな。ほんまにな。ひなもかわいそうや。夫婦喧嘩にまっまえてなんやな。 A作に厄介も扱いされてからけどな。ダークさんあの A作1 日で来いたらしいわ。でもこんな厚みもない。こんな子供をなしにしたらあかん。 夫婦喧嘩というものは夫婦でとことんやらな。わかりました。 はい。 私急いでますしな。あのお父さんお母せによろしいな。ほんならごめんやす。はい。食べません。 こうあ、来た。 帰ってきたのか。あ、おじちゃんの声。ほらほらほらほら。 ありがとう。ありがとうござい話の分かってらっしゃる。お仕さんじゃないのけど。 作さんもひなちゃんを押し作られてほんまのお母さんにも見放されたんだったらどうしようもないわね。な子もな子よ。え、作さん困らせるためにひないってきてひなが 1番の犠牲者てことわからないの? 分かってたよ。だからどうしてるかなって呼べだって眠れなかった。 お酒飲んでひなのこと忘れようと思ったのに。 長子 おしゃれして街歩いても悪外のレストランで豪華な食事しても楽しくなかった。 よかった。ひなついてきてくれて。長くも母親なんだ。 おい、ひなのは あら、ホマの母さ持ってきてくださった。 あら、何もないわよ。 なんだ日の置いてったのかよ。昨日かなばあさんだね。なく買ってこないと。 うん。あの理由食もいるな。気合もないんだよ。 あ、そっか。 うん。 うちへ帰ればあるんですから。ほおつもりで何もお持ちにならなかったんですよ。早く帰りなさい。 そうはかないわよ。が分かって頭避下げてこない限り私は帰らないの。ひがね、置いてきちゃったこと私ちょっと後悔したんだけどひなが私のとこにいてくれるんだったらもう長期戦になったて頑張れる。 おつ早く。 ああ、分かった。 さき姉ちゃん 洗濯物の方してるの今。 さきねちゃん 何? 悪いけどあのおムとニシル買ってきてくれる私まで顔変わらんよ。 ひが帰ってきたの。あ あ、じゃ分かった。買ってくるわ。 お、お金、お金 ひなちゃん、ちょっと見て。ひなちゃん。 あ、大きくなったね。 子供のひなちゃんぐらいの時が花ね。 うちの明りだってひなちゃんみたいな時があったのに。 ば、おばちゃん。 東京行きのキップです。ここを昼間に出たら間に合う記者にしてあります。 お母さんからお手紙いたの。 お見合いをさせたいからどうしても返して欲しいって。お見合い明日だそうだから私帰らないってちゃんと返事出してあります。それにお見合するつもりなんか全然ないし。 だから私に頼んでいらしたのよ。 だってまだこれからやる仕事もいっぱいあるし帰ってなんかいられません。 そんなことはあるさんの人生にとって大したことじゃないでしょ。 でもお見合いは明りさんの一生を決める大事なチャンスなんです。取り返しのつかないことにならないように。私全然興味がないんです。 お見合いの相手の方のこともお母さんの手紙に書いてあったわ。お母さんが気に入ってるだけあって立派な方じゃないの。お母さんの気持ちも大事にしてあげないと。 結婚するのは私で母じゃありません。 私が決めることです。誰の差も受けません。 あさん、 切符の手配までしていて申し訳ありませんけど、これを返します。分かったわ。けど私にだって責任があります。 このまま明かりさんが帰らなかったらお母さんへの義りが立たないのね。今日はとにかく帰ってあかりさんから直接ありさんの気持ちを話してらっしゃい。じゃないとお母さんの手前もうあかりさんお預かりできないことにだってなるかもしれないわよ。 あかりさん今ありさんに大事なのは自分 1 人で思い込まないでご両親や周りの方たちの意見も気になることです。 きっと別の世界の良さも見えてきます。 明かりさんを愛しておられるのは誰でも ないご両親なんですから。 帰っていらっしゃい。このままじゃあ明り さんは間違った道を歩むことになりかね ません。 あなたのために心配してるんです。 お2人にご心配かけて申し訳ありません。 母の気持ちを無視しておばさんにご迷惑を おかけすることにでもなったらご音を仇で 返すことになりますよね。 私東京へ帰 さんやね。そのブロッコリーも2箱あとは エシャロットと赤カです。あ、 エシャロット。エシャロット おはようございます。 電話したんですけど、皆さんお出かけだったみたいで、ずっと埼玉の石野さんお待ちになってたんですけど、お出かけになりました。どこ行ってらしたの?心配してたのよ。 まったよ。 あとお願いね。 はい。 またお袋がいなくなっちまって警察のお世話になってやっとさっき見つかった川のそばでぼんやりしてたそうだ。普通なのかも言わない で今どこに? 今うちにいるけどもう 1人にしておけない。入院させるよ。 夢も出勤して 布団は愚し濡れだしついかちまった。それ がいけなかったらしい。 俺を見ると怯えて 体に触れたりすると自分を守ろうとするの かそれとも俺が憎いのか急に掴みかかっ たり突き飛ばしたりするんだ。 もう俺が誰だか分からないのかもしれない 。 ふみこ、 帰ってきてくれ。入院させるにしても いろんな手続きや準備がいる。俺1人じゃ どうにもならないよ。 あんなにきちんとしてたお袋がどうして お袋見るのも辛いんだ。助けてくれよ、 ふみこ。 夕べ、夜中にはお袋がいなくなったのに 気づいて 一心もしないで探してたんだ。こんなこと が捧がったら俺だってダメになってしまう 。 おムつさせるにしても俺にはそんなこと できないよ。 耳させるのは辛いけど 仕方ないよな。 の方がお風呂だって十分な介護が受け られる。 入院させた方が お送るのためでもあるんだ。 明り帰ってきたの? うん。話しておきたいことがあって。今ね、回転の準備で忙しいの。おか倉行っててくれる?どうせ今夜止まるんでしょ。お母さん今おか倉にいるから。おばあちゃんに話聞いた。お母さん私のことでお父さんと喧嘩しておかくへ帰っちゃったんだって。 何バカなことしてるの?お父さんと お母さんの意見が食い違って別居しようが 離婚しようが私をお見合いするつもりも 東京へ帰ってくる気もないのよ。私は誰の ために生きてるんでもない。自分のために しか生きない。だから自分が選んだ生き方 をする。それだけ私の口からはっきり お母さんに言っときたかったの。とにかく おかに行って今夜ゆっくり話し合い ましょう。 私おくへは行かない。自分の家で止まる。それで明日の朝また気へ帰る。 明り秋場のおばさんにつまらない手紙真似だけはもうやめてね。おばさんに余計な心配かけるだけで何の役にも立たないのよ。 あんたまだ目が覚めないの? こんな人口の光の中で働いてる母さんこそよく平気でられるわね。私にはとても我慢できない。 東京にいると息き苦しいの。私とお母さん とは幸せって思えることが全然違うの。 お母さんの幸せを私に押し付けないで。お 願い。いい迷惑なの。 じゃあはい。え、かもしれない。 こんばんは。な んだあんたち どうしたの? 陣中未。お母さんの顔見に来たの。 上がって上がって。はいはい。お母さんのんびりしてるのかと思ったらここでも結局働かされてるんだ。 おばさんたち働いてるでしょ?長子おばさんもうちで翻訳の現稿書いてるし。遊んでるのは母さんだけだもん。今日も 1 日ねガラス拭いてた。おじいちゃんやおばあちゃんお店があって外出てるでしょう。 ガラス吹きまで手が回らないのよね。汚れてるとほっけないし。後楽にいるよりずっと働いてるかもしれない。 それじゃ何のためにおかく生きてるかわからないじゃない。私たちやっとお母さんのんびりできるってお母さんのために喜んであげてたのにさ。 後楽にいる本がずっと楽だ。みんな変わりない? おばあちゃんバちゃってる。それでもバイト雇とったらお金かかるって意地張ってる。今に本当に倒れちゃうよ。 じゃ母さん帰った方がいいわね。 まだまだおばあちゃんまだ反省してないんだから。 さツが帰ったら私は陰居するなんてお父さん嫌がらせ言ってるもん。 慌てないでおばあちゃんにお母さんのありがみが分かって頭下げてくるまでのんびり待ってたらいいの。 おや泊止まっていきなさいて言いたいんだけどここも満員だしお湯派もすぐできるから一緒に食べていきなさい。 おばあちゃんにもお父さんにも内緒できたのすぐ帰らないと。 お母さんおばさんたちにコ気使われるんじゃないよ。ここへはに来てるんだからね。 母さん何にもしないでぼんやりしてると落ち着かないのよ。けどどうせ働くんだったらこらくのがずっといいな。おばあちゃんに謝って帰っちゃおうか。 だめだめ。もう少しの辛抱。 もうすぐバてるから。おばあちゃん 大丈夫かちゃん? あ、大丈夫。ほ ら。ほらほら。 よし。あ、お疲れ様。 ちょっとさ、お醤嫌いしちゃったから借りに来たの。 どうしたの?母ちゃん腰痛いの? ちょ、ほら、ほら、ほら。 お前さ、1 日家でブラブラしてんだろ?母ちゃんとある子見せ大変なんだよ。母ちゃん手伝ってやるよ。そんなに大変だったらさ、何もバカにいつまでも張ってないでさツさんに帰ってきてもらったらいいじゃない。何もさツきさんに楽さしたことないでしょ。無理して体壊したって。よいしょ。私は知らないわよ。私はね、母ちゃんを見る義務はないの。母ちゃんはさツ木さんのお世話にならなきゃならないのよ。 さツさんと喧嘩してたりしたらさ、母ちゃん誰も面倒見てもらえなくなっちゃうんだよ。いい加減に帰ってきてもらえなさい。 なんだあの態度は。 母ちゃん さに帰ってもらっとくれよ。かちゃんね、さツきに面倒見てもらおうなんて思ってなかったんだよ。 嫁より実の娘って頼りにしてたんだけど、 やっぱりさしかいないんだね。 それがよくわかったの だから母ちゃんが悪かったってお前から そう言って さつきに帰るように言っとくれよ。 ええ、ふみこ姉ちゃん帰っちゃったんだ。 随分簡単に折れちゃったんだね。 のお母さんが入院なさるんですって。知らん顔はできないでしょ。 トル君が泣きついてきたらしいよ。 ふみこのありがみが分かったのね。トルさんもふみこもお母さん病院に入っちゃったら楽になるし。良かったじゃないの。うちなんか量から電話も買った気がしないわ。ふみこんとこと違って。うち私なんかいなくたってね。りとお母さん結構うまくやってるから。 けど私何のためにうち出てるんだろう。 私がさ、明りのことでりと喧嘩してうち たら明かりはきっと心配して帰ってきて くれると思ってたの。でも明かりには何 バカなことしてんのって言われちゃった。 今日だってもしかしたらと思って急いで 帰ってきたのにこっちへは顔も出してない し 私の家でなんて何の意味もないじゃない。 そんなこと最初から分かってるじゃないの 。子供っていうのはね、親が考えてるほど 親のこと思ってないの。自分の思う通りに するの。いつだったら分かるの。 帰るかな。たけしのことも心配だし。 あ、ひない。お父さん本当にひなちゃんは 可愛いのね。南はいつまでもここにいて ああげて。 はい。いいこと。いい子。はい。はい。ひなのおつ取り替えてやったらさ、泣きやんだよ。いい子だ。ひなは。えさ君。 あ、きないいな。おじいちゃんに抱っこしてもらってな。 どうしたの?こんな洋服県にまた子とひな迎えに来ました。今夜病院出るの遅くなったんですがるべく早い方がいいと思って。 しかしね、 私が悪かったんです。やっと夫婦で独立して暮らせるようになったのに、いつの間にかそのありがさを忘れて男の身が出てしまってました。お袋に叱られて反省しました。 私も同じ。 あ、前だよ。 仕事してるっての言い訳にして、これからは主業をまず第 1に考える。 結婚して母親になったんだもんね。本当にごめんなさい。 ひな、お家帰るぞ。 うん。パだよ。 みんな連れてっちゃうの? 色々お世話になりました。 いや、ま、上がんなさいよ。 どうせ腹減ってんだろ。なんか食べてった方がいいや。 あ、そうそう。うちに帰っても何もないんだもん。君。 はい。 遅くに申し訳ございません。 あ、いらっしゃい。 分かった。今夜中に帰る。 あ、いいの。おかで十分のんびりさせてもらったから。今夜中に帰れば下の朝から働けるでしょ。お母さんによろしく。お母さんに私が帰ったらゆっくり休んでくださいって。私ここ片付けたら帰る。 さき 後楽ら楽のお母さん待っててくださるから。 うん。 あ、さツも帰っちゃうのかよ。 あ、お姉まって。あ、ありがとう。 おま先生いらっしゃい。します ね。さき姉ちゃん遠にご飯お願い。 お腹ってみたいだから いいわよ。でもよく迎えに来てやってくださったな子のやつ何もしないって俺怒ってたんですけどなくなられると俺 1 人じゃどうにもならないんですよね。やっと子は直に色々やってくれてて結構大変なんだってわかりました。 女の仕事ってそういうものかもしれないわね。 なんださつきも長子も帰っちゃうのか。私も帰る。 ええ。 だってさツキがいないじゃくに行っても面倒かけるだけだから。 なんだよ。みんなくなっちゃうの?それはちょっと勝手すぎやないかよ。おい、 せしますよ。トイレや洗面場も混むこともないし、うちもお布団も汚れないし、夜更かしもしないで静かに寝られるし。 ご迷惑おかけしました。 うん。うん。ま、いいや。よ子はいるわ。うん。嫁にやったやつはもうね、当てになんないけど。 よ子は大丈夫だよ。明日の朝早く起きて 洋子の荷物開けて片付けといてやろう。 もうよ子は1人でどの部屋だって使えるん だから。 大吉地は面白くありませんでした。 勝手に転がり込んできて勝手に帰っていく 娘たちに2度と面倒は見ないぞと不くされ ていました。 として1人残ったよ子に父親の夢をかけて いたのでした。 やだ。まだ飲んでらっしゃんですか? ええ、 早くお休みにならないともう1 時過ぎてますよ。 全くもう人っバ鹿にするにもほがるよ。こんなに簡単に帰っちまうんだからさ。うち来た時はさ、誰も彼もれて一生このうちで暮らすようなこと言っといてさ。 またそんなこと。 出戻りの娘が 4 人も一緒溜まるもんですか?せっかくお父さんと 2 人っきりになれて私たちだけの人生楽しみたいと思ってんのにまた娘たちに振り回されるなんてごめんですよ。 けど1人ぐらい残ったってさ。 大操なこと言って帰ってきたってみんなそん時カットしただけで離婚する気も一生このうちにいるつもりもないんです。 娘たちの愚痴をまとにするお父さんの方がどうかしてるんですよ。 一体私たちのこと何だと思ってんだろうな。普段ろに顔も出さないで都合のいい時だけ帰ってきてさ。やっぱりおかくはいいもないもんだよ。ただ利用してるだけじゃないか。それじゃあ 親は利用されるうちが花ですよ。まだ頼りにしてもらえるだけの力があるってことなんですから。これからもいざっていう時には面倒を見てやれる親でやりましょう。 それでいいじゃないですか。 たくさんだよ、もう。 そうですね。 ああ、嫁にやった娘の心配なんか誰かするかよ。何があったってね、私たちの知たこっちゃないんだから勝手にすりゃいいんだよ。 何度も娘たちに勝手な真似をされて、そのたびに腹を立てていらっしゃるのにすぐ忘れて。まだ誰か 1 人ぐらいは娘たちが帰ってきてくれるんじゃないかって当てにしてらっしゃんだから。 今度という今度は懲りたよ。 うん。それにしてもさ、何も一ぺに帰ってまうことないんだろうが。少しは残されるものの気持ちも考えるぐらいの優しさあったってさ。おい、 かわいそうに寂しいんですか?お父さん バカ生してるよ。生してますよ。 じゃ、寝ましょう。もう誰にも気しないで寝られるんですからさ。休みましょう。さささ。 よ子いつ帰ってくるんだ。 お父さん。 いや、明日朝早く起きてね、よ子の荷物整理しといてやろうと思って。 帰ってきたらすぐ追いつけるようにさ。うん。そうしよう。そうしよう。 どうしたの? どうしたのって電話で今夜帰ってくるって言うからさ。もしかしたら鍵持ってないんじゃないか。 そうなのよ。タクシーの中で忘れてたことに気がついたのけどなったらチャイム鳴らせばいいかな。 お袋起こしたらまた面倒だからさ。 こ黙って下手がいいよ。 心配かけてごめんなさい。 いいよ。たまには袋ってるからさ。 嬉しかった。 え、 あなたがまさかここで待っててくれるなんて。 帰ってきてくれてよかったよ。本当に 帰りたかった。こ 1番いい。はい。はい。 あ 私がなくても綺麗なもんだわ。はい。やいさんやないか。帰ってき張はったんかよかった。 ご迷惑かけしました。あの明かり今夜こっちにもう寝てる。今夜遅いよって寝かしといてやり。それにあんたとの話はもうすんだ言ってたけど。 じゃ明日の朝おやすみなさい。 おやすみ。 あ。 帰ってきました。 寝ちゃってるの?俺は勤めがあるんだ。 朝早いんだから。岡倉大吉子夫婦の娘たち 5人が 突然同じ日に倉系帰ってきました。 娘たちはそれぞれの事情を抱え婚の子を覗いて離婚も覚悟しての家出でした。 他は急に華やかになり、娘がみんな独立して誰 1 人として残っていないのを恨んでいた大吉地はご機嫌で 5 人の娘の面倒も見る気ですが、 3日もしない間に4 人の娘たちはそれぞれ問題が解決したと、また同じ日におかけを引き上げの引いたような寂しさ さきあ、おはようございます。 やだ、あんたいつ帰ってきたの?私全然気がつかなかった。 指べ遅く。お母さんお休みだったら起こしたら申し訳ないと思ってご挨拶せず イむに帰ってきてくれとでも言われたの。私はさ、あんたがつまでおかくに言ようと困るわけじゃないんだけどさ。 申し訳ありません。お母さんのお許しもいただかないで勝手に帰ってきたりして。でもおかも大変で。 でもさ、ご両親に大事にされてのんびりできたでしょ。 もっとゆっくり帰ってくればよかった。 とんでもないおか真似や妹が帰ってきて 結局私お手伝いさんりにこき使われてはも 毎日お店へ出ますでしょ。普段掃除も 行き届かないからあっちもこっちも手出し てうちで働いてるより疲れました。忙しい 忙しいっつってもやっぱりうちが一番いい んだなって骨みにしみました。それが 分かればね。 うちを出てったこともまんざら無駄ではなかったでしょう。やっぱりあんたね、このうちしかいるとこないんだ。結局は出てったって行くとはないんですよね。沖気に見さないでしょうけど。お許しただいてよろしくお願いします。 そりゃね、やっぱり離れてみないとありがみってわからないもんなのよ。私はね、あんたが帰ってこないんだったら仕方がない。あんたの分まで働かなきゃいけないと思って腹くってやってきたけどもさ。 でもあんたがやっぱりこのうちに帰りたくて頭を下げてきたんだったらもうこれ以上何にも癒しないわよ。これまでのことは水に流してさ。 あ、やっぱりお母さんだった。 お母さんの声が聞こえて目が覚めたんだけど夢かと思った。 良かったね、おばあちゃん。 え? おばあちゃんかわいそうに人手出がなくて忙しいもんだからボロボロになっちゃってたのよ。お父さんに帰ってきてくれって言われたんでしょ。たっちゃんが配達やめて店の方に回ったんだけど配達断った分売上げたっておばあちゃんこぼしてるしさ。 お父さんだってお母さんに帰ってきてもらわないと店やってけないもんな。 お父さんは何も言わないわよ。電話だってかかってこないし。あ、お母さんがね、おばあちゃんに謝って返してもらったの。変なこと言わないでよ。 そうだよ。おばあちゃんだったんた元気でお母さんの分まで働いてたじゃないの。変なこと言わないでくれよ。余計なこと言わないの だって。本当なんだもん。お母さん帰らなかったら倒れちゃったかもしれないんだから。 お母さんのありがたさ分かっただろ。 私たちもわざと何も手伝わなかったの。おばあちゃんお母さんが帰ってくるの待ちこがれてたんだから。お母さんがおばあちゃんに謝ることなんてないの。 おばあちゃんは負けず嫌いなの。嫁の母さんに見に握られるのが 1 番嫌なんだから。それ分かってればさ、知らん顔して謝ってれば住むの。 お母さんおばあちゃんが大変だと思うから帰ってきたんだろ。どうしてお母さんがおばあちゃんに謝るんだよ。 そうだよ。そんなことしたらまたられるだけだよ。 おばあちゃんはご自分のことも母さんの 気持ちもよくわかってんの。母さんはお ばあちゃんにいってほしいな。いつまでも 元気でしってほしい。美容系ボけちゃっ たらそんなことできないじゃん。それは あるね。元気じゃないと怒ったり文句言っ たりできないもんね。おばあちゃんが元気 な証拠だと思えば腹立ないよね。私も おばあちゃんにカリカリするのよ。 仕方ないよな。お ばあちゃんは誰よりも苦労してこのコーラがここまでにした人なんだから粗末にしちゃいけないっていつもお母さん言ってるけど頭へ来ることがあっても相手にしないではいはいって言っときゃいいんだ。おばあちゃんと喧嘩したって何の得にも慣れしないもんな。 あ、おばあちゃん顔洗ってきたの? うん。 肌がピカピカしてる。 お化粧なんかしなくったって綺麗なんだよね。おばあちゃん。 本当若いよね。おばあちゃん あんな取ってつけたようなおせ辞なんか行っちゃって何も買ってやんないよ。 おばあちゃんお金なんかないんだから。 本当のこと言ってるのに信じないんだから。 さつき着替えたらすぐ手伝うからね。 へえ。効果面。あれでも本当は嬉しいんだ。 ほら早く2人とも顔洗ってらっしゃい。 はい。 あ、 おはようござ おうございます。ございます。 おくなった 今。 どうせまたうるさいこと言ったんだろうけどさ。腹の中さが帰ってきてくるってほっとしてんだよ。 そういう気持ちさしてやっとるよな。おばあちゃん。 うん。 じゃあまたね。 お母さんまだ寝てるみたいだから合わせずに行く。 岩気からまた手紙書くね。 いやんべ。お母さんかいちゃん遅かったよってもう明かりお子さんとちてくれ言うたんやん。今朝をおったらええよ思って。お母さんが起きるまでまったげなれ。 うん。 話すことは話したの?もうあったって話すことないし。 お父さんそろそろ上軍から帰ってきはるやろ。 お父さんとだって夕べよく話し合ったから。おばあちゃんお父さんお願いね。お母さんは自分の好きなことして今るんルんだから何も心配してないけどお父さんは気に入らない職場でそれでも私たちのために黙って務め続けてくれてるの。どんなに辛いか私にはよくわかる。 でも今の私には何もしてあげられない。申し訳ないと思ってるわ。お母さんもお父さんのこと馬鹿にしたところあるし。だからせめておばあちゃんが優しくしてあげて。 分かってる。あてはなの年になってりやたけしの面土を見られるなんてこんな幸せなことないよ思ってる。体不自由だけどせいっぱいやりよって。 あんたはあんたの納得の行くようにい気で 梨しづりしてきな晴れ。お父さんかって そう言うてはるんや。さ、 あ、ほ当 い気の皆さんによろしいにな。お母さん あんたがい気にいるの反対や酒。下宿し てるも土産1つ持たせてくれへん。 思いするやろけど、手には何もしてやれる解象なんし。 そんなこと気にするような人たちじゃないもの。 ああ。 おばあちゃんお弁当ありがとう。へ 体気をつけてね。 あんたもな。もう行くのか。 お母さん弱いんだ。 ああ、 親不幸でごめんなさい。 父さん、ありに父やらしいこと何もしてやれない。せめてありに食いのない青春を送らせてやりたい。それが父さんの精一杯の愛情だよ。 お父さん、また気に来てね。 あ、ふ、あ、寝坊しちゃって申し訳ありません。お母さんにご迷惑かけちゃって、もう起こしてくれればよかったのに。遅かったんだろ。無理することはないよ。君が起きてこなかったってお袋がいるんだ。別に不重するわけじゃないしさ。おばあちゃんの朝ご飯まよ。 野菜とかヒジの似たのとかさ、最高だよ。パンと違って腹持ちさ。やヨさんの勤めはどうしても夜遅る。朝起きるのかわいそうや。思ってたんや。当ての腰もんでよかったらこれからも朝ご飯くらい当てが支度くするよって。 留世話になりました。でも私にできることは私の仕事ですから。 だってはやさんのおかげでここまで動けるようになったんや。 少しでも当てで役に立つようなことがあっ たらさせてもらうよって。もう遠慮せんと 。夜はりさんやたけしのことお願いしてる んです。これ以上ご迷惑かけたらバチが 当たります。お店に出るまでは私がうちの ことやってたんですから。これからも私が 明かりま寝 てんのかしら。 もう出かけたって どこへ? いだよね。 うん。帰ったんですか?まだ 1 収穫の後の仕事があるよって。今日はお昼からでも手伝いたいって。 どうして止めてくださらなかったんですか?あ、私が夕べ遅くて明りと会えなかったことご存知なのに。 いや、そう言うて止めたんやけど、 あんたと会いたくなかったんだろ。母さんとはよく話し合ったって言ってたよ。 仕事に会いに行ったんじゃないのか。 来ましたけど一方的に自分の言いたいことだけ言ってだからもう一度ゆっくり話し合うつもりでたんです。 見合いはしたくない。いわけではなし作りの他に別の農業もしたいって。 そんなこと黙ってさせられるわけないですよ。それは今日のお見合いは諦めて伸ばしていただきましたけれどでもできたら日を改めてと思っていたんです。 だからそのことも明かりともう一度よく 嫌だってもの押し付けることないじゃないか。 明りに何が分かるんですか?子供の幸せは親が見つけてやらないと親の責任でしょ。 子供には子供の幸せがあるんだよ。親の考え方をけられちゃたまんないよ。母さんの思う通りにしよったってそうはいかないの。愛情のお修りはごめんだよ。ご馳そう様。 あなたが明りの方ばっかり打つからたけしが母親やしばかりにして生きのこと言うようになっちゃうんです。あなたがもっと父親しくしっかりしたとこ見せてくださらなくっちゃ 同業やりたいってどこがいけないんだよ。反対する理由なんてないじゃないか。やってみて本人がもう会わないと思ったらやめて帰ってくるよ。本当に好きだったら一生言い訳だろうとどこだろうとやりたいとこでやればいいんだよ。 それは本人が決めることで、親がいちいち 口出すことじゃないよ。そういう私のこと が気に入らないんだったらいつ出てっ たっていい?別れるんだったら別れたって いいよ。私は明りの自由を守りたいんだ。 その気持ちは今も変わりないから。 あってか死んだお父ちゃんとはりやりの兄 のことでよ。喧嘩した。夫婦言うたら子供 のことやった。もうお父ちゃんがって子供 のためを持てたんや。けどもりの兄も父親 の言う通りにも母親の言う通りにもなれ へんかった。今思ったら何のための夫婦か やったやろってアホらしなるわ。一緒 ほとんど子供のことにけくれってち。 こんなことやったらもっとお父ちゃん大事 にしてあげるんやったって今頃後悔して ますわ。 あ、予けなことを言うてまた嫌われて しまった。何言ったって無駄だよ。やの ことは気にすんだ。 怒っていようがないってが知らん顔して相手にすると腹が立つだけだからね。 あてはい。そろや。何があったかて口出しも手出しもでけへん。どんな辛抱かてして当たり前やけどあんたが悩んやふで。ただのことで夫婦別れするようなホなことはやめときや。 子供なんてすぐ親から離れていくその時は やっぱり 夫婦しかないのやで。 やいはなぜか孤独でした。 明りのことで夫婦喧嘩してやいが実家へ帰ったと知ったらありは母親を心配して東京へ帰り見合いする気になってくれると信じていたいだったのです。 でも明りには母親より大事なものがありも花も明りの味方をしていてやいには今心を通わせる人がいなくなっていたのでした。 はい。これ。 あ、ありがとう。 お小遣いお財布に入れといた。2万円。 いいよ。そんなに 大丈夫よ。それくらいやりくりできるから。さあ、今日は大掃除するぞ。 よせよ。今度の日曜日休めるから俺がやる。掃除する暇があったらさ、少しでも余計に現稿かけよ。締め切り迫ってんだろ。 私ね、なんだか焦って欲張ってた。 少しでもたくさん仕事して早くほんまの お母さんにお借りしてるものを返せるお金 が欲しかったし、もっと豊かな暮らしがし たいなんて思ってたの。でもそんなこと よりももっと大事なことがあ るっていうことを忘れてた。主婦の仕事を 放い出してまでお金儲けがしたいだなんて 間違ってた。これからは仕事減らす。結婚 した以上家庭を守るのが大事だってこと ちゃんと分かってたはずなのにごめん なさい。 家出したことをお母さんに叱られるって 確保してたのにお母さんたら夫婦のことは 夫婦で解決しなさいってさっさと帰って しまれたでしょ。私なんだか調子狂っ ちゃってけどそのおかげで冷静になれた。 結婚した時の初心を忘れてることに気が ついた。お母さんには感謝してる。 いろんなことを余計なこと干渉されたりし たら、おかくの父や母まで巻き込んで ゴタゴタしてとてもこんな平和にはここに は帰ってこれなかったもの。 俺お袋に怒られたよ。夫婦で助け合って 暮らしたいって独立しといて助け合う どころか尿尿房ばっかり攻めるなんて約束 が違うんじゃないかって。そうなんだよね 。俺忙しくてつい手伝うにもなれなかった けどだったら黙って我慢しなきゃなら なかったんだよな。 それを君ばっかり攻めちゃってさ、 いいのよ。私が悪かったの? え、だからってさ、仕事を減らすことないよ。君だって金儲けだけで翻訳の仕事やってるわけじゃないんだろ。つかはプロとして認められるようになりたいっていう気持ちがあるから。出なきゃそんな仕事をやる意味ないよ。 そりゃあるわよ。このままただの女神さんで終わりたくないって気持ちは誰にだってあるんじゃないかな。 だったらどんどんやれよ。仕事あるうちが花だぞ。 家中ひっくり返ってたって空門を手抜きしたって俺辛抱はする。もちろん。うん。家事だって俺に手伝ることがあったら手伝う。夢な。 ありがとう作。私もできるだけ英作に迷惑をかけたり嫌なもさせないように努力するから。 長 ごめんごう。 あ、うちして。 あ、おちない。 ちょっと持ってくれる?あ、いい早く行ってもで遅くなっちゃうから私から大丈夫。わかった。じゃあ行きましね。 いってらっしゃい。 ようこりお疲れ様。鍋に小餅が似てあります。冷蔵庫にはカニのサラダ、キンピラゴ、昆布のつ田になら付け、それにコロッケの残ったの入っています。なんですか、これ? え、溶岩帰ってきて夕飯食うかもしれないだろ。 またそんな余計なことを帰ってくるかどうかもわからないのに。 いや、洋子はさ、うちへ帰ってくるつもりになった娘なんだよ。誰もうちには残らないって諦めてたのにさ、嬉しいじゃないか。大事にしてやりたいんだよ。やっぱり親んところはいいなって思ってくれたらね、 2度と出ていくなんてやしないの。 そういうもんなの。 お帰りなさい。 おふどうだ? 落ち着いてらっしゃるわ。私のことはお手伝いさんだと思ってるらしくて口も聞いてくださらないの。 そういう状態が続いてくれたら入院させることもないんだろうけどな。 お母さん、まだ俺のことを怖がってる。失したの怒ってからずっとそうだよ。そばへもよりやしない。 髪をつはどうしてもしてくださらないの。 無理に履かせるわけにもいかないし、豆に トイレに連れて行くより他に 優しく 言葉をかけると言はくださるんだけれども いつまへの記憶が戻ってこの前見たら手洗 なさるかもしれないしなんだか疲れちゃ やっぱり入院させた方が 預かってくださるのほんま先生の紹介だ から何とかしようと言ってくれたと とにかく一度検査を兼ねて入院してその上で長期に入院させるってことになったら改めてまた病室のことなんかも考えよって。 病室たの後にしたら個室が開く予定だそうだ。 1番高い美容室しか開かないらしいんだ けど、普通の美容室だったら健康保険が 使えるからそう費用もかからないんだろう けど、個室ともなると1日4500円から 1万3000もするとかで今は1万 3000の病室だけが空いてるって言われ た。どうする?いや、仕方がないでしょう 。お風呂だって直近くはあるんだろうけど どうなってるのか。 うちはイ環もどこに空いてるのか分からないし、あのお袋に聞くのはな。 いや、それだけはやめて。私たちがお店始める時に借ったお金まだ全部お返ししてないんですもの。その分を費用に当てればいいし、何よりもお母さんに十分なことして差し上げるのが私たちの務めなの。私たちがお世話しないで病院にお願いするんですもの。どんなことしたって入院費だけは区しなくちゃ。 病室だけじゃないぞ。 他にもこまとした雑品もある。 1日1万5000は見とかないと。 1月き 45 万。リーマンじとっても無理だった。あ、けど今のお店の売上だったらな何とかなるわ。 お母さん病院お願いできれば私だって安心して働けるし新しいお得意様開拓する。 今度の人はそうくはないと思う。これからはもっと費用が安くて進む地方専門の老人法みたいな施設を探すよ。そういうところだったら一生面倒見てくれるだろうさ。 一生そういう施設 仕方ないだろう。 ね、ご飯できるの?私今日まだ何も食べさせてもらってないんだけど。 お風呂何も食べてないのか? 朝もお昼も召し上がりました。申し訳ありません。すぐ作りますから。その間ケーキでも召し上がっててください。 すいません。つもお世話になります。 どうぞ。 あの、これもう 1つだけます。はい。はい。どうぞ。 ごめんなさい。リハビりなさってたんですか? ここまでようなったんや。なんとかこのテーももう少し自由になってくれたものて。 あ、や、もう出かけるのか。 お店に出る前にちょっと寄りたいところがあるんで 生活お預けしておきます。 あ、この前のがまだ残ってるわ。 あ、節約なさらないで お好きなもの買ってください。 今夜のお湯の材料を買ってる暇がなかったもんですから何か取って召し上がってください。たけしにも食べたいもの聞いて頼んでやってください。 え、ヤもん取ったりせかって冷凍庫に色々入ってる。 え、量が会社の帰りこうてきてくれたり する境。あてかて料理くらいできる心配 せんか。ちゃんとやりますがな。テヤも 取ったりするのは女の恥や。あ、また しょうもないこと言ってしまった。じゃあ よろしくお願いします。いやよいしょ。 あんた明りのことで両やって恨んでる みたいやけど明りを黙って言わけ返したん は当てや。当てが止めへんかったよって悪 ない。両に爪通するのはやめてやって。り は家族のためにやめたい会社もやめられん と黙って勤まれてるんや。せめて家に帰っ た時ぐらいあったかい家族の愛情が欲しい んやないやろか。 りはやよいさんしかいてへんのやね。優しいにしてやってお願いします。さんにはお母さんがいらっしゃるじゃありませんか。私安心してます。 何も慌てて帰ってくることないじゃないですか。 今年の出荷も終わったし手伝ってもらわなくてもいいからゆっくりしていらっしゃいって念王したはずです。ご両親だって色々お話も終わりになったんじゃないですか。 両親とはちゃんと話ってきました。これ以上東京にいても意味がないと思ったから。 あさんがまた岩へ戻られるのお許しになったんですか? 私もう成人式住んでるんです。自分の生きる道は自分で選びます。騎士だって母だってそうやって若い頃自分の道を選んだんです。 親の言うことなんか聞かないで結婚した なんて祖フや祖母が嘆えてました。だから 私に親の言う通りになれなんて言ったって 通りません。そうですよね。あかりさんの とおか倉のおじいちゃんのところに梨しを お送りしたの。もしかしたら明かりさんも ゆ気には戻らないでうちの梨しを食べて もらえるのは今年が最後になるかもしれ ないね。数と話をしながらうちでは今年1 番よくできた梨なしを詰め込んだの。残念 だな。あかりさんに食べてもらえないで。 まあ、みんな送っちゃったからな。 さあ、やれやれ。今年もこれでおい。ご苦労様でした。 住んだんだ。ご苦労様でした。 もう収穫が終わったらすることないんですか?業な何ですか?私 これからだって大変なのよ。休んでなんていられないの。枝打ちをしたり土の改良だってお仕事だし。それはちゃんとやらないとね、いいはならないの。 もう来年の収穫に向かって新しい作業は始まるの。 よかった。まだ働けるんだ。今日は随分早いじゃないの?どっか寄るの?うちにいても草するし、買い物でもしようとも言ってたんだけど、まち歩いててもつまんないし、行くとこもないし。疲れたから来ちゃった。 腹空いてないのかい? うん。食欲もないし。 なんで どうしたって言うのよ。 明かりはさっさと言気へ帰っちゃって、両とお母さん親子で一緒になってそんな明りの見方して私の立場ないでしょ。お母さんたらやよいさんのおかげで立ち直なんて言いながら初詮は姑ト目なのよね。息子や孫だけが可愛くて他人の嫁の私は敵なのよ。料理や明かりかうことしかしないんだから よしてちょうだい。そんな愚痴は聞きたくないわね。 言わしてよ。私他にこんなこと聞いてもらえる人いないんだもの。 今頃になって何言ってんだい。自分が好きで引き取って面倒見てきたお母さんだよ。今なんて口ぐこぼしたって遅いの。 だから後悔してんの。バカもいい加減りしなさい。明りのことはあ母さんだってりさんと同じ意見なの。気で農業を手伝いたいって言うなら黙って見ててやればいいじゃないの。 野田のお母さんがりさんに賛成した明りの方を思ったからってあんたが憎いからでもなんでもない。当たり前のことでしょ。あんたがんでるだけじゃない。 私が悪いって言うの。 さっきねりがお世話になってる秋葉さんから梨しを送っていただいた。うちが店にいる方が多いからってこちらへ送ってくださったんですって。これがとっても美いしいの。 うん。うまいの 日頃お世話になってる方に差し上げるために特別なしを作ったってお便りに書いてあったけどさすが自慢なさるだけあって大したもんだわ。ありがし作りに興味を持つのは無理ないと思った。 1 年生してこんなが見ったらどんなに楽しいか都会に行って消費することしか知らないと命を育てるっていうのに憧れるのをよく分かるような気がすんの。 だから呼び戻して結婚させようって言ったって、今の明りには通りしないわよ。 明りだって若い娘だよ。今でこそさ、青空や太陽や土の匂いがいいって言ってるけどもね。そうく続くもんじゃないよ。きっとる時が来る。それ待ってやらなきゃ。 おめさんのことだってお母さんがいらっしゃるからあんた今の仕事ができるのよ。つまらない逆恨みしたら申し訳ありませんよ。 どうせ私が悪いのだからみんなにバ鹿にされてたしだって私のこと馬鹿にしてるんだから。 そういうことじゃないでしょ。 いいの?私にはもう仕事しかないの。一生懸命今の仕事やる。あ、仕事持っててよかった。じゃあね。やいるんでしょうね。 昔はやよいだけが素直に平凡な主婦になれ て幸せてよかったと思ってたのにね。 昨日は東京へ行ってておばあちゃんの世話 はできなかったけどこれからはずっとい ますからね。はい。 もう東京へは帰りません。ここで色々な もの育てること覚えるんです。もしお嫁に 行けなかったらここに置いてもらって一生 ここで暮らすのもいいなって思ってるん ですよ。 私ねここやおばさんが大好きなんです。 はい。 私たち納人の集まりがあるから先に頂いて ます。赤井ありさんってちょうだい。はい 。後付けと明日の朝ご飯の支度よろしくお 願いしますね。はい。 私たちの帰り待ってることないわよ。先に休んでてちょうだい。 はい。1 人で大丈夫ですか? おばあちゃまがいらっしゃるもの。 東京にいたら友達もいて夜だって楽しいところがいっぱいあるだろうにどうしてこんな何もない寂しいところへわざわざ帰ってくるのかな。若い娘が暮らすとこじゃないと思うけど。 うん。私女優になりたくてうちを出てた時があるんです。 夜の東京随分フラフラして毎晩仲間と飲み歩いてた。でも少しも楽しくなかった けど。東京の家にいたらお父さんやお母さんに大事にしてもらえて何もしないでのんびりしていられるじゃないですか。ここだと掃除から洗濯食事の支釈までやらされて。 そうよね。いいように気使ったから。東京に帰ったら里心がついてもう戻ってこないと思ってた。 本当にそう思ってたのよ。 私知ってました。おばさんは母の気持ちさして私がここの暮らし屋になって東京に帰るようにわざと私のことき使ってるんだってことなのに孤立ずに舞い戻ってきちゃってお母さんに顔向けできないじゃないの。 私母は好きです。大事な人です。でも私自身のことはもっと大事ですから。 よ子、まだ帰ってないな。 今日も何の連絡もありませんでしたね。頼りのないのがいい頼りって言いますから元気にやってんでしょ。 いや、だけどもさ、 10月13 日には一級建築士の二次試験があるんだからさ、こんなにフラフラしてていいのかい? もうすぐじゃありませんか?私知りませんでしたよ。洋子そう言ったんですか? いや、洋子は2 次試験は設計図だって話しただけで試験日のことなんでさ、一言も言わないで出かけたからね。念のためにちょっと問い合わせたんだよ。 いやだ。そんな試験日が迫ってるって言うのにどこうろうろしてんでしょうね。本当に ただいま帰りました。 あれだよ。あ、 心配するだろ。電話の 1本ぐらいかけられないのか。 そんな呑気な旅じゃないの。 2 次試験の設計生図の出題が継承に立つ研修所だって言ったでしょ。だから今全国にある有名な研修所を参考のために見て歩きながら自分自身の設計図を考えてたの。うちのことを思い出す余裕なんてあるはずないでしょう。 そりゃ大変だってことは分からなくはない けど、あんたのことを心配してる人がい るってことも考えなきゃ。お父さんなんて 今日帰ってくるか今日帰ってくるか。もし 私たちがいない時によ子が帰ってきたらお 夕飯困るだろうってちゃんと支度をなさっ てこうやってすぐ分かるように目立だって 毎日毎日おかになってんのよ。あんた1人 で暮らしてるんじゃないの。私たちと一緒 に暮らしてる以上、家族に心配をかけない ような心遣いをするのは一緒に暮らすもの の義務みたいなもんなのよ。それがなかっ たら一緒に暮らす資格なんてないの。 2次試験の日だってお父さんや母さんに ちゃんと話してくれなきゃ。私たちにだっ て心積もりってもがあるでしょう。試験を 受けんのは私なのよ。お父さんやお母さん の話て何の?うん。 心配してくれるのはありがたいけど、周りで騒がれるのがわずらわしいことだってあるの?私 1 人だってプレッシャーあるのに周りで気にされてたらその分プレッシャーが強くなってうまくいくものだってうまくいかなくなる時だってあるのけど試験日ぐらい いやもういいよ母さんい私たちの知らないとこでさよくは 1 人でね受験の準備と戦ってることはよくわかったもう何にも言わな はい。疲れたろ。いっぱい行こう。どうだ?ほぼ見て歩いていいアイデアが浮かんだがね。え、お試験日まであとは日がないけどもさ、よ子の設計図はもうできたのか? どうしてそういうこと聞くのよ。 え、 そんな聞いたと父さんに何もわかんないのに聞いて何なんの? わからん。 私ね、そういうこと聞かれるのが1 番嫌なの。 よ子 出かけるって言ったらどこへ行くんだとか言ったら連絡しろとか私はもう子供じゃないんだから。お夕派の心配までしてもらうことないの。 お父さんはよ裕子が可愛いから。 大きなお世話よ。私 1 人だったら誰にもそんなこと言われなかった。何日家を開けようが何時に帰ろうが自由だった。 でも家族と一緒だったらそういうことは 通らないのよね。 私やっぱりまたアパート借りて1人で 暮らす。そういうことに神経使ってたら私 とっても仕事なんてできないもん。 けど アパートを今探したり引っ越ししたりする 時間ないんだよね。もう余計なこと言わ ないからね。うちで勉強しなさい。 いや、いいよ。嫌ならどこでも行ったらいいだろ。頭下げてまでね、うちにいてもらいたくないよ。お父さん、 親の愛情はしいとかさ、大きなお世話だって言うんだったらさ、このうち出てくより仕方ないだろ。 そうですか。私だってたくさんよ。愛情のお修理されるより 1 人でいた方がどんなりましたか分かりしない。 2 ディ式終わったらアパート探します。それまで荷物そのままにして預かといてください。 よ子。今頃からどこ行くの? 私は今1時間でも貴重なの。今夜から 1 人にならないと。こんなところにいたら使わなくていい神経使わされて試験の準備なんてできやしないの。 だからどこへ行くの? ほっときなさいよ。止まるとこなんていくらでもうんだから心配することない。 なんかいるものないの?引っ越しの荷物の中で持っていきたいものがあったら出すの手伝ってあげるから。 大丈夫。 旅行に持ってったものね。間に合うから 止まるとこが決まったら知らせなさい。何でも届けてあげる。こ、お金あるの?母さん、今このくらいしか持ち合わさないけど。 あ、いい。 私のわがままで出ていくんだから。困ったら電話しなさい。送るから。 クレジットカードでなんとかなる。試験はあったらしっかり稼げばいいんだから。ごめんね。お母さん。じゃ、タクシー拾ってきなさいよ。 あなた 怒ると払って減るもんだよ。よか大したもん。根性あるよ。私だって若い頃ね。母親代わりのお姉ちゃんの愛情が重かった。 1 人でアメリカでも渡って人後あげる夢見てたんだよけどお姉ちゃんには逆らえなかった。お姉ちゃんの言う通りサラリーマンになってさ結婚した。結局お姉ちゃんから逃げ出す勇気がなかったんだ。 私と結婚させられたことを後悔してらっしゃるんですか? いやいや、私はお姉ちゃんの言うこと聞いてよかったと思ってるよ。 ただよ子はさ、私にできなかったことをさ、何の迷いもなくやってるんだよ、あれ。これがさ、羨ましいというかね。悔しいというかさ。ま、いいじゃないか。それも あなたはこのうちに残るのを楽しみにしてらしたのに。 何度も諦めたはずなのね。 私には母さんがいるからいいよ。 うまい。 うん。本当に誰もいらない。誰もいらないよ。うん。 もうこりた。 ただね、試験の暇で何か力になってやれたら 1 年間あんなに苦労して一時験受かったんです。こんなことで同揺して試験受からなかったらかわいそすぎますよ。私たちにだって責任があるんです。 一生が残りますものね。 そのうち連絡してくるだろ。でも洋子からは何の連絡もありませんでした。どこにいるのかわからないまま大吉地と子の不安をよそに一級建築士の二次試験の日が迫っていたのでした。 ああ、ごめん。忙しいのも何でも よ子から何か連絡あった?あ、そう。うち へもないからもしかしたらあんたのとこは なんか行ってきたんじゃないかと思って。 ああ、ごめん。忙しいのに何でも電話して 。はい。 じゃあね。 あなたはほっとけっておっしゃいますけどね。洋子の試験明後日なんですよ。だのにどこにいるかも分からないなんて。あとよく平気でいらっしゃれますね。 親に解消されるのが嫌だって出てったんだよ。誰が心配なんかするもんか 1人で勝手にやればいいんだよ。 あなたが出てきっておっしゃらなかったら例えでうちを出てったってどこにいるかぐらいの連絡はしてきたんですよ。それはあなた いい加減にしてほしいね。そんなことまあ 毎日毎日本当によ子はね、もう30だよ。 ほっといたって1人で立派に生きてる年な んだよ。親なんていらない年になってるん だよ。子供の勝手にはさ、散座ひどい思い させられてもう面倒見るのはたくさんだっ て。私はちょっとの娘の心配でもしよう もんならまだこれないんですかって鼻で ばらしたの一体どこの誰なんだよ。私は ね子のことなんてとっくに諦めてるよ。私 だって同じ気持ちですよ。けどせっかく 一級建築士の一次試験に合格して2次試験 が受けられるって言うのにもし私たちと 喧嘩別れしたことで失敗でもしたら私たち の責任でもあるわけですからね。私は 難しい一時試験のために1人で部屋を借り て1年以上も厳しい受験勉強にしてき た洋子の努力を知ってるんです。だから 洋子が気持ちよく試験受けられるように 話し合いもしたいし励ましてもやりたいん です。 このままで失敗するようなことでもあったら例え私たちのせいじゃなくたって一生悔が残るじゃありませんか。 そんなの母さんの思い過ごしだって私たちのことはね、答えるような娘でケろっとしてマイペースでやってるよ。 私の気が済まないんですよ。一時試験の時にはあなたがお昼のお弁当を越知らえてやって届けてくださいました。洋子は本当にそれは喜んでました。今度は私もそれくらいのことはしてやりたい。 母親としてよ子に最後にしてやれることかもしれないんですから。 いや、だからってさ、連絡もしてこないわ。探しようもないわ。どうしようもないじゃないか。くよくよしって始まんないだろ。子のところへはなんか言ってくるんじゃないかと思ってたんですけどね。な子たら 1番年が近いし仲が良かったから。 さっきの電話な子のとこにかけてたのか。 現稿の締め切りに追われてて人のことどころじゃないって兄弟でも冷たいですね。 当たり前だよ。みんな自分のことで精一杯 なんだよ。さあ、出かけるよ。うちだって さ、用ことにかけてること暇ではないんだ から。ほやね、予約がも入ってるんだよ 母さん さのところよ。じゃないの後落はそろそろ 店開ける時間だよ。さが迷惑するだろうが 。 くみ子のところへかけたら高橋のお母さんの入院が決まったとかでよ子の愚痴を聞いてる余裕がないなんて取り合ってくれないしあなたに話すと機嫌が悪いし誰に相談したらいいんですか? おいやよい こんにちは。 いやいやいやよく来てくれたわね。 なんかあったのか? 何かあったって母さんよ子のことでだいぶ参ってるみたいだから。 ありがとう。 心配してくれのあんただけよ。 心配してもらったってどうにもなるもんじゃないだろうが。偽でかける時間なんだからもう。何考えてんのかしらね。よ子供なんてみんな親には分からないことばっかりだけどうちの明かりだと同じけど 2 次試験の日を黙ってるなんて親の気持ちなんて全然考えてもないのね。 そうなのよ。 9月19 日が一次試験の合格発表の日だったでしょ。 まさか2 次試験がそれから一月も経たないうちの 10月13 日にあるなんてもう思っても見ないもの話してくれてたらうちを出ていくようなことさせずに住んだのよ。 うん。 何をくだらないこと言ってるんだ? くだらないとは何ですか?洋子の一生がかかってる大事の日が近づいてるっていうのによ子の行方が分からなかったら親としては何もしてやれないんですよ。 こんな辛いことってありますか? 山口さんは知らないの? ん?太郎さん聞いてみた?うん。ああ、太郎さんにはなんか連絡してるかもしれないわね。でも親の私が娘のこを太郎さんに聞くなんて見もないじゃないの? そんなこと言ってる場合じゃないでしょう。親には話さないことでも恋人には甘えて相談したり助けてもらったりするもんなのよ。 ま、そんな親を馬鹿にした話があるか。 親の私たちは知らないことをさ、赤の他人の男は知ってるなんて。そんなことだって仕方がないでしょうに。 うん。親よりも恋人の方が頼りになると思ってるもんなのよ。ちょ、ちょっと待っててください。背原は変えられません。私太郎さんに電話してみます。 ちょっとバカなよなよ。 おさん母さんの思いにさせてあげて。 岡倉大吉地子夫婦の 4 女洋子は一時の合格と共に受験準備のために借りていたアパートを引き払い岡倉へ帰ってきたのですが 子のことを気遣う大吉地の愛情が鬱陶しいと父と娘とで喧嘩した挙げ 大吉地に出ていけと言われじっ張りの洋子は家を飛び出したまま何の連絡もなく次験の日を 2日後に控え にるいのかわからずの不安は超ああ、これは等だよね。 太郎さん遅いですね。 すぐお店行きますって言うから私たちは慌ててきた。 一体何言くるんだよ。よ子のいるとこ知ってるとでも言うのかよ。だといいんですけどね。会議中なんでお話する暇ないから終わりした伺いますって。まずやる仕方ないでしょ。 お、こんなとこでのんびりしてていいのか?までいることないんだから。 太郎さんはこ来てくれるって言うんだもの。私だって会っときたいから。 んだ。1日家の週がのんびりして本当に。 夜打ち明開ける仕事してるんだからさ。昼間はね、うちですることしとかなきゃ主婦の役目たせないだろうが。 ちゃんとやってますよ。今日はよ子のことがあるからうち早く出ただけで。けど私がいなくても野田のお母さんは結構やってくださってるから。 まだ体が十分じゃないんだろう。野田のお母さんはあんまり負担かけちゃさん。 近頃は立派なもんよ。どっちがいろだか分別れしない。 私がこないだうち出てか倉にいる間にね、お母さん私のすることちゃんとやってくださって、私が書いてもお母さんの方が主導権っちゃって私がちっちゃくなってるって感じ。 へえ。ま、そんなに元気になられたなら言うことないじゃないかな。 ま、そりゃそうなんだけど。両ともやたら仲良くて明りのことでも共同先張って明かりかうでしょ。 血の繋がった親子には他人の私をとても 立ち打ちはしないわ。うん。お母さんね、 どんどん強くなってたしで取り込んじゃっ て。私は自分のうちなのに何も言えないで 孤立しちゃってるの。砂糖入れた方が ほっとできるのよ。メなもんよ。 贅沢なこと言ってるの。あんたが黙って たってお姑さんが自分から進んで色々やっ てくださったらこんなありがたいことない じゃないの。何もしないで口ばっかりって おめさんが多いんだから。それにりさん 今度のお勤務めは早くうちへ帰るんでしょ 。だのにあんたがいないんじゃうちへ 帰ってつまらないからつい外で遊ぶような ことにもなってろでもないことになりかね ないのよ。お母さんがいてくださって よかったの。 そうなんて浮気する会もないの。お母さんと一緒に私の悪口行一行ってんのが関の山似合ってんのよ。いい旦那様じゃないの。浮気でもされたら地獄だわよ。お父さんなんてね。 おいおいおい。どうして俺のことになるんだよ。そんな話してる場合じゃないだろう。 よ子も変わってるわね。太郎さんみたいにいい条件の男性いないわよ。さっさと結婚してしまえばいいのに。 一級建築したなんだってわざわざあんな苦労することないじゃないのね。そんな周り道してると太郎さんしびれ出してまた他の人と一緒になっちゃうかもしれないわよ。 ま、それならそれでいいじゃないか。よ好きなことして自分でチャンス捨てたんだよ。思い残すことないだろ。 そんなバカな。洋子は太郎さんと決めてもう何年もお付き合いしてきてるんですよ。 今更お話が壊れるようなことがってたまるもんですか? 一級建築士の資格さえ取ったらね、何もあんな男と一緒にならなくったってさ、もっと素晴らしい人生が開けるもんなんだよ。 またそんなこと。 そうね。社長夫人なんて聞こえはいいけど、ものに縛られて自分の思いを取るには嫌らないかもしれないわね。 そうよ。 一級建築士の資格が取れるか取れないか分からないのに 2人ともよくそんな無責任なこと。 すいませんでした。 遅くなっちゃってすぐ出られるはずだったんですけど会議が長引いちゃったもんですから。 ま、お忙しいとこわざわざ電話で伺えばそれでよろしございましたのに、あの、どうぞ。 あ、すいません。じゃあ、お邪魔します。 どうぞ。 でもよ子さんのことで心配してらっしゃるって伺ってびっくりしました。あ、どうもごぶ沙汰してます。 いや、どうも。 確かによ子さん自分の居どは誰にも知らせないでほしい。 2 次試験が終わるまでは試験勉強に集中したいっていうことだったんですよ。 でも倉のご両親には止まるとこぐらいお知らせしてると思ってたんです。ところが洋子さんに聞いてみたらご両親には 1 番知られたくないなんていうもんですから 2 度びっくりしてしまいました。あの何か終わりになったんですか? え? ええ、洋子さんも何も話してくれないもんですから。 ええ、別にどってことないですよ。 いや、あの、試験のこと心配して色々聞くもんですから。うるさかったんでしょう。 あ、すいません。 太郎さんはお会いになってるんですか?洋子に。 いえ、僕も来るなって言われてるもんですから。電話で相談を受けてホテルのスイートルームを取ってとにかくそこに行くようにと。 あ、どこのホテルなんですか? あ、それは洋子さんとの約束なのでちょっとただ最高の環境で最後の仕上げをさせてあげたいと思ったもんですから取って食事もおやつも自由に食べられるように手配しときました。 僕は試験の時も受験勉強の時も何の力にもなれませんでしたからせめてこれが僕にできる最後の協力だと思って僕からプレゼントさせてもらいました。どうぞ。あのあんまりご心配なさらずによ子さんに悔のないように 2 次試験を受けさせてあげてください。お願いします。 どうしても教えていただけないんですか?なんか必要なものがありましたら届けてもやりございますしね。 いいよ。 私たちに何もしてもらいたくないから黙ってんだろ。何をしてやることがあるんだよ。ほっときゃいいんだよ。 お父さん、大事な試験を受けるよ子さんの身にもなってあげてください。誰にも甘えられない。助けてももらえない。たった 1 人で試験と向き合わなきゃならないんですが、そんな厳しい気持ちでいいよ子さんをそっと見守ってあげるのも愛情なんじゃないでしょうか。 そういうことはね、あなたに言われなくたって分かってますよ。こっちは。うん。 よ子の邪魔なんて頼まれたってしませんからね。よ子にそう言っといてください。 いえ、実は僕も認試験が終わるまでは一切連絡するなって約束させられてるんですよ。 まあ、太郎さんまでも太郎さんのおかげでま、ありがとうございまして。 ええ、あんまりお役に立てないみたいで。 試験はどこなんですか? 母さん、 虹試験は11時半から午後5時まで5 時間半ぶっ通しであります。 ですから昼は必要ありません。お弁当お持ちになっても無駄になるだけですから。どうか試験が終わって帰ってきたらよくやったって褒めて迎えてあげてください。え、じゃあ僕まだあの仕事がってますんで、 ま、お前、 これ失礼します。 お忙しいとこすいません。本当におうくんお世話になりましてわがままの子ですけど今後ともよろしくお願いします。こってんだよね。あれ、 ありがとうございました。 仕事 いい人じゃないの?太郎さん本当によ子のこと愛してる。 あんなによ子大事にして守ってくれる人いないわよ。 冗談じゃないよ、本当に。私たちのことを何だと思ってんだよ。私たちの前でまるでよ子自分のもうみたいにさ、結婚したわけでもないのに。私だってね、まだ結婚の許しい与えた覚えないよ。 仕方がないでしょう。 よ子は親たちの私よりも太郎さんを信頼してるんですし、太郎さんは私たちにできない面倒を見てくださってんですから。あ、そういうことでいいのか。母さんは。え、 2人とも親無視してるのに 関係ないのよ。親なんてもありだって親の気持ちなんて考えてくれたことないんだから。 そんなことを分かりきってるのにどうせ腹が立つのに決まってるのにさ。まあ頼われもしない。 心配をして本当にバカだよ。母さんは本当だけど大バカだ。どうせ私はバカですよ。勝手な娘に振り回されて。 こんにちは。 お ひなじゃないか。久しぶ。よく来たね。来たね。 どうしたの? え?やい姉ちゃんこそどうしたのよ。こんな早くからなんかあったの? うん。別に。わあ。ひなちゃん大きくなったね。 久しぶりですね。 ママと一緒にお買い物ですか?現稿で引き上がったからね、失敗者に届けようと思ってついでにデパテやって買い物しようと思って。 どうぞ日に預かって。 あ、いいよ。こっちで。ら 冗談じゃありませんよ。今日は忙しいのに。 おいおいら。 あんたの都でひを助けられてたまるもんですか?自分の子供でしょ。自分で連れてきなさい。うちは自中じゃはないんだから。 母さん 勝手で娘に振り回されるのはバカだとしちゃったのはお父さんですよ。 私はもうたくさんです。何よ。たまにひなの顔見たいだろうと思ったからついてきてあげたのに。ひな嫌われちゃったね。仕方ないよ。ママと一緒に行くかも。どうとこんなとこ来るのよ。そうね。今日ね虫の見所が悪いのよ。 いいの?連れてきたのが悪かったの。親を当てしちゃいけなかったんだ。 うん。 私がバカでした。 こんなことないよ。いいな。 ただい ごめん。遅くなっちゃって。 やだ。起きて待ってるつもりだったのに。今日久しぶりにちんでたでしょ。ひなずっと連れて歩たかなんか疲れちゃって。 夕飯の支度してくれてたんだ。 今日は現稿渡しに行って現稿量入るしデパートよってご馳の材料買って帰るから餌作も早く帰ってきてって言ったでしょ。 あ、うん。 そのつもりだったんだよ。けどさ、あのシの経過の悪い患者がいてね。 分かった。わかった。医者の尿房もだいぶ慣れたから。 お腹減ってるんだよ。 夕飯病院の食堂でラーメン食った気だったからさ。 じゃあ食べんの?私待ってたのすき焼けだから。じゃよかったら始めよう。高いお肉張り込んだんだから。 いやあ、ありがたいな。待っててくれるとは思わなかったからさ。俺いい尿房持って幸せ。 え、嬉しいこと言ってくれるわね。 例えそれがお政治だと分かっていてもそういうこと言われるとなんだか嬉しくなっちゃうな。英作のためなら何でもしたくなっちゃう。そんなのおすい声だよ。朝から晩までいいだ。いいだって言ってればいいんだろ。よし、言うぞ。 お言えるもんなら言ってごらんなさいよ。ちょっとでも気に入らないことがあるとすぐ不機嫌になるくせに。 けどどうせ夫婦2人聞いて暮らさなきゃ いけないんだったらなるべく相手のいい とこだけ見て仲良く暮らしたいよね。私 なんかもう学の両親には頼れないし。ひな はいし作と喧嘩したってどこにも行くとこ ないんだもん。少々のことは我慢して 明るく楽しく暮らした方が得だよね。 何かあったのか別に。あ、そうだ。 今日ね、ほんまのお母さんにお誕生日のプレゼントお送りしといた。お の誕生日? あれ忘れてたの10 月だったか。 やだ。大阪にいた時病院の先生は看護婦さんたちに盛大にお祝いしてもらったじゃないの。ほら有名なレストランで私たちも招待されて ああ、あれ10月だったか。 そう、10月の13日。その日の朝着く ように今日頑張って現稿をあげて出版社に 持ってって買い物してきた。ほんまの お母さんのお気に召しそうなハンドバック があったの。ちょっと予算オーバーだった けどこのうちで同居して気使うこと考え たら安いもんよ。それにお母さんには感謝 してるし。今は私にはおかの両親よりも ほんまのお母さんの方が大事なのよね。私 はほんまのうちの人間なんだし。 それにほんまのお母さんの方が岡倉の両親よりもずっと私たち夫婦やひなのことを大事に思ってくださってるんだもんな。 本当に送ってくれたんだ。 うん。ハンドバックは私からよ。 A作からはチョコレートにしといた。もっと他のがプレゼントしたいんだったら自分のお小遣いでしなさい。 あいやいよ。それで十分だよ。ものじゃないんだから。気持ちなんだからね。それに俺からプレゼントするより君にプレゼントもらった方がお袋にはどんなに嬉しいか。 うん。 ありがたいよ。忘れないでいてくれて。 うん。あ、それ卵。卵。 それにさ、俺がどんなものもらうよりおにプレゼントしてくれる方が俺だってはるかに嬉しいよ。ありがとう。 そんなもんかな。 そりゃそうだよ。袋なんてさ、弁当向かったらさ、盛代の喧嘩もするよ。けど尿房や他人にお風呂の悪言われたりするとお腹も立つし。けどお風呂大事にしてくれたら理屈抜きに嬉しいもんなんだよ。うん。 よし、おかのお父さんとお母さんの誕生には俺がプレゼントしよう。 いいのよ。あの人たちのことなんかは。おかの両親はね、お嫁に行った娘のことやよそのうちの孫のことなんかどうでもいいの。今日それがよくわかった。私の親はほんまのお母さんだけなの。それでいいの? やっぱり一言電話しといた方がいいよ。まだ起きてるだろな。 は、 まだそんなことを何るって言うんですか? ひな預かってやらなかったこと気にしてるよ。怒ってるよ。 怒って結構 6 に顔出しもしないくせに自分の通報でやってきてひな預かってくれなんてよく言えたもんですよ。 ひなに会うのは久しぶりなんだよ。私は森してやりたかったんだよ。それをま、剣もほりに追い返してかわいそうによ子のことでな子にやたりすることないだろ。 やりとは何ですか?私がよ子のことを心配したらあなた私のこと馬カ張りなすって。同じ娘なのにな子の面倒は見てやるってのはおかしいじゃありませんか? よ子とな子は違うだろうがな。洋子はさをうるさがって逃えてるんだよ。なんか私たちを頼りにしてきてるんだよ。 利用しようとしてるだけですよ。勝手な時だけやってきてこもりさせよったってそうはきません。 長子はね、ほんまのお母さんにごまって嫁 仲良くやってるんです。こりもほんまの お母さんに頼んだらいでしょ。何を言っ てるんだろうね。本当に大阪のお母さんに こり頼めるはずがないじゃないか。 めちゃくちゃだよ。お母さんの言ってる ことは。私は大事な試験を控いてるよ子の ことが心配なんです。好きで買い物に行く な。このことなんか心配していられないん ですよ。 の心配する私がバカならな子の祈れにひなのこもりをするお父さんはもっとバカです。 はあ。バカで結構。よ子にはね、太郎君がついてくれてるんだよ。親の出る幕じゃないんだよ。 なあ。これは作さんもほんまのお母さんもついてるんですよ。お父さんが肩が張るの腰が痛むのって言いながらひなの面倒なんか見ることないんです。一 杯どう? 結構です。 あ、そう。 荷物はあれだけ。 病院から言われたものは全部入れたけど、トランクにまだ入るからお母さんのお好きの洋服ご着入れときました。 じゃあおふに声かけていいな ね。やっぱり私も行きましょうか。 君まだついてきたらお袋おかしいと思うだろう。 お袋には おの好きな人形店に行くって言ってあるん だから。 ちょうどその作家の人形店やってくれて よかったよ。お袋にパーフレット見せたら 喜んでたから。 お風呂もう支度できてるのかな? お待たせました。ああ、き麗にお支度でき て ね。これ何? せっかく先生の人形って伺うんだから私の作品も見ていただこうと思って。おばあちゃんおしゃれして。今日はお出かけなの? そう。お人形に。 へえ。いいんだ。 おばあちゃんだっていつかお人形開きますからね。おばあちゃんね。この先生におばあちゃんが作ったお人形褒めていただいたことがあるのよ。 またお目に描かれるなんて嬉しいわ。 よかった。今日のおばあちゃんとっても綺麗で元気だもん。病気じゃないよ。絶対病気じゃない。安心したよ。 ええ、おばあちゃんは病気なんかじゃありませんよ。誰が病気だなんて言ったの?失礼ね。じゃ、行ってきますからね。 です。お願いしますね。って、 ママ、おばあちゃん病院や入院するの。 おばあちゃんがいなくても のぞみ学校から帰ってきて1人だけど 大丈夫よね。オルス番できるわよね。どう して入院するの?おばあちゃん時々は おかしいことだってあるけど容気なんか ないよ。今日だってちゃんとしてたし。 かわいそうだよ。お父さんの車で行った から追いかけてもだめ。 いつまで入院してるの?いつ帰ってくるの?もう帰ってこないの?もう会えないの? 仕方がないの?おばあちゃん 5病気なんだもん。 僕病院へ行くよ。どこの病院? おばあちゃん。 病院でゆっくり病気直さなきゃならないの 。お医者様や看護師さんがついてて くださるから 大事にしてくださるしうちにいるより ずっと幸せなの。 病気も早く良くなるのよ。 わあちゃん 元気だって帰ってくるの。 待ってよね。 人形ここでやるの? ああ、今案内してくださる方が見えるから。 先生にお目にかかるの久しぶりなの。今日いらしてるんでしょうね。 ああ、 お待たせしました。よくいいらっしゃいました。 よろしく。お願いいたします。 じゃあ 母さん、こちらの方がご案内してくださるそうだからゆっくり見てらっしゃい。 あんたは? 俺ここにいる。 そう。どこにも行かないでね。分からなくなると困るから。 うん。 それじゃ参りましょうか。 あ、これがいい。これ、これこ。 はい。した。 毎度ありがとうございます。ご注文のしのお届けに上がりました。お願いします。みか。 今日からまた私が配達することになりました。 よろしくお願いします。 じゃあお母さん 今朝入院なさった。 まあ大変だったね、あんたも。だけど入院させてくださるところが見つかってよかったじゃない。私だってうちでお世話したいわよ。けど私はとっても無理だし。私が働かないとお店も困るし、どうしようもなくて。けどお母さん病院が何よりも嫌いな方だから嘘ついてトルが連れてったの。 私も辛かったけど、病院の方にお願いしてそのまま置いてくる通はもっと辛いだろうし、置いていかれたお母さんの気持ちを持ったらやりきれなくてやっぱり入院なんてさせんじゃなかった。 ふみこ、 みんな地獄なのよ。 それはさ、よく考えて迷ってその上で割り切ったことだろうが。 そうよ。 お母さんのためにはそれが1 番良かったのよ。あんたたちじゃ届かないことも病院じゃ専門の介護が受けられるんだもんね。 なんだよ。お前がメそメそしてちゃしょうがないだろうが。高い入院費承知してお母さん預けてもらったんだからさ。父さん偉いと思ってるぞ。これからね、お母さんが病院で平に毎日遅れるようにさ、夫婦で頑張らなきゃ。 そうでした。月 50 万近くか狩るんだもんな。相手なんかいらないんだ。夜寝ないでだって働かなきゃ。 50万も 私たちはできないんだもん。それぐらい当たり前よ。子供の責任なの。よこ、明日試験でしょ。 なんかあんたのこと聞いたら母さん洋子どころじゃなくなっちゃった。洋子なんて贅沢よ。それより母さんあんたに何の力にもなってあげられないのが辛くてよしてよ。私たち夫婦の問題なの。お父さんや母さんの世になんてなろうと思ってない。心配しないで。 なんかしてあげられることがあったら お父さんやお母さんは元気で行てくれればそれだけでいい。 どうしたの?こんな遅く。 おばあちゃんが帰ってきてぞみの望みって呼んでるの。夢だったんだ、やっぱり。 その寂しかったらママ一緒に寝てあげようか。 パパは まだ 遅いね。 仕事を忙しいから。 パパ。 大丈夫。ただの酔っ払いね。あなた、あなた。 水、 どうしたの?心配してたのに。お店にも出ないで酔っ払ってる時じゃないでしょうね。 お前に何がわかるんだよ。 病院出る時、 お風呂が悲鳴のように叫びながら 俺を追ってきた。 あん時の おの姿と声が いつまでも残ってるんだ。 酒飲んなってケアしない。 鬼だよ、俺は。 はい。お、 ちし 鬼だか俺は。 姑ト目の入院で夫の徹の心まで蝕ばまれて いくような不安がふ子の胸を暗くしていた のでした。 赤さん、まだ寝てた。こんな時間じゃないとかけられないから。よこ今日試験でしょ。私だって心配してるわよ。そう、ホテル。大丈夫、大丈夫。それぐらいの根性入れてたら立派に試験受けて肩のように下ろして帰ってくるわよ。じゃあね。はい。だね。 私の顔見たら慌てて電話切るなんて私何か聞かれたら困るようなこと話してたの? いえ、洋子が試験なもんですから。 試験何の? 一級建築士の一次試験合格して今日が 2次試験なんです。 へえ。そりゃ初耳だわね。 別にお話するようなことじゃないと思って。 おい、テちゃんどうだった? 大丈夫。 良かったなあ。 2 試験パスしたら一級建築しかよ子ちゃん足したんだね。 いもお前してたのかい?嫁の実家のことなんて何にも言ってくれないんだもん。 だって母ちゃんさの兄弟のことなんか関係ないじゃないか。 嫁の実家はね自分の身内だと思ってんだもの心配もしてきたし嬉しいことがあれば一緒に喜んでも来たし冷たいわよ。 合格して資格が取れたらお話するつもりだったんです。 いいのよ。どうせ私はこのうちではのけも なんだから。あんたたちね、親子4人で 仲良く暮らせばいいじゃないの。 それにしてもさ、よ子さんとあの山口商司 とかていう会社の社長と婚約してるって 聞いてたけどそれも壊れちゃったの? 円談知らなかったわね。あはそのまま でも死刑に合格したら建築屋になるん でしょ。社長夫婦人が決まってるのに。 こさん、どうしたの?おかしいじゃないの?私が相手方のお母さんだったらもうとっくり断ってるわよ。バカにしてる。 母ちゃん。母ちゃんには関係ないだろ。 あ、そりはそうなんだけどもね。その相手方の男もお母さんもお人よしというか、バカというかそんなにあんたなめられてんのに文句 1 つ言わないなんてさ。洋子さんの一体どこがよく 母ちゃん? はい。私には関係のないことでした。 母さんのおっしる通りよ。私だってそう思ってんだから。遅いですね。よこ。もう試験終わったはずなのに。ここへは来ないもりなのかしら。もし来たら思いっきり食べさせてやってくださいね。 5 時間半のまずくわずでお腹すかしてるんですからね。 いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。終わっ た。 色々ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。やっと終わりました。 お疲れ様。どうだった?試験 うん。結果なんて考えたってなるようにしかならないの。それよりもう試験勉強しなくていい。今もそれが嬉しいだけ。 本当に色々お世話になりました。 はい。とんでもありません。 これから太郎がご褒美にご馳走してくれるんだって。あ、マンションも太郎が見つけといてくれたって。あと 23 日ホテルで骨休めしてそれから荷物取りに行く。よろしくお願いします。じゃ あよくこ試験終わったら今の設計事務所の仕事本越し入れてやらなきゃ食べていけないの。仕事が忙しいと生活が不規則になるから 1 人で暮らす方がいいのよ。一緒にいたらお父さんもお母さんもまた文句言いたくなることだってあるでしょ。 お互いのために別々に暮らす方がいいのよ。じゃね、こ、 それじゃあよ子さんお預かりします。 あのこ おけよ。もうあの男にくれてやったんだからとっくに娘だなんて思ってないよ。 2 度とうち帰ってこなくて結構もうたくさんだ。 うん。さしてます。 こさどうぞ。どうぞ。どうぞ。 ありがとさんでございます。 ま、お2 人ともお元気そうでな匂いでございますが はい。 あの、これ 全くでございます。どうぞ。 主人が大好物なんですの。ありがとうございます。申し訳ありません。 え、今お好きになったんですか? え、あの、ちょっと嬉しいことが思わしてな、急に東京駅となってみに乗って、ま、英作のとこ行く前にちょっとこちらへご挨拶にとこと思いまして。 羨ましいうちなんて面白くないことばっかりですわ。 ちょっと彼見たくええハダ枠でしたろ。 素晴らしい。 ええ、実は私の今日誕生日でしたんやが。 ええ、 で、ま、今朝のナさんから誕生日のお祝いや言うてこれが届きましたんや。はあ。まあ、私まさかあんた誕生日覚えてくれはなって夢にも思ってしまへん。さに、ま、びっくりするやら。嬉しいやら。 え、ま、すぐになあ、電話で、ま、俺礼 言おうとこな思いましたけど、やっぱり 長子さんの顔直に見て俺礼言おうと思い まして、すぐに新幹線飛び乗ってきました んでございます。 まあな、やっぱりなんでございますなあ。 嫁に言おうてもらうなんて息子にして もらえる嬉しいことでございます。私は ほんまにな、え、お嬢さんをいただきまし た。ま、ご両親のしが生き届いてる社会に ああいう優しい心遣いのできるお嬢さんに 育ったはったんでしたろうな。もう私の おかのご両親には俺言わなバチが当たり ます。ほんまにありがさんでございました 。私はもう日本一の過法門でございます。 ああ、嬉しいこと。いただきます。 ああ、腹減った。 今日は英作のお休みに釣られて 1 日のんびりして何にもしなかった。お掃除もしなかったし、お湯派の買い物にも行かなかったから食べるもん何もないし。い いよ。たまには誇りで死ぬわけじゃないさ。夕飯はインスタントラーメンだって話さえくれたらさ。 せっかく日曜日お休みだったのにごめんね。俺の休みの日ぐらい君のもののんびりしてほしいのよ。ガタガタされたら俺だって落ち着かないもん。 優しい大作。 誰?大マゴ郎。あのいいよ。もう出ることない。出ることない。出ることないよ。出ることない。さんて出す。 お母さんだ。 何時に来たんだ? なおこさん。 はい。ちょっとちょっとずこの辺付けといてね。 ね。 あ、ね、お昼に食べたものちょっと食べたんだろ。 え、 はい。 申し訳ありませんでした。トイレに入ってたもんですからいらっしゃるんでければよかったです。 いや、もうな、突然にやってきてびっくりさせたと思って。 長さ。 はい。 お母さん。ああ、 お母ちゃん 誕生日のプレゼントに俺礼に来ましたんですぜ。 何の知らせもなく来られたって6 人掃除もできてないし夕飯の支度だってもう少しは人の迷惑も考えろよ。 掃除私がしますがな。それなよしたこなちゃんと用意してきましたんです。大阪のお肉私の誕生日のお祝いま好き焼けでせいだにバーっとやりまよな。 やりませへん。やりません。ほらほら。え、ひなおばあちゃんやで。 ほら、またちょっと重なったん違うか。 ああ、まだ今日作さんがお休みだと思うんですか?ちょっとぼっとしちゃって。 結果なことやないですか?夫婦揃うって 1 日すんのも大事なこと。まあまあまあ。おお。よしよし。おお。ちょっとちょっと。うん。わてかてな結婚してからほらずっと散部やってましたやろ。 ほんなら休みになったら日頃溜まってる家事のことあれもせんならんこれもせんならん言うてそらせたがねうちのお父ちゃんは俺の休みの時ぐらいはま、ゆっくり何もせんでもいい言うてまあふして子供ほったらかしてならダラダラ生けてましたけどなそれがちゃんと体が休まってでまたもう 1 週間ずっと働けましちゃろそれから今日は何もせんでもよろしいに しといてえからえから。 いやいや、あはな草のためにないのよ。今日はな、まあ、そらで 1 番の上等な。ほら、お肉こうできましたよ。で、それからな、 ほら、 このまま全けも お酒に失礼します。 あ、ご苦労様気をつけて。 おい、ぶんちゃん。 はい。 ちょっとこれ持って帰りなさい。私たち食べないから。よかったら持って帰って。 じゃあ遠慮なく。 うん。 ありがとうございました。 おやすみなさい。 はい。おやすみなさい。 はい。お疲れ。 何も真たに当たることはないでしょ。あなたを好きなのに。 何もあんな女にもらったもの食うことないじゃないか。ちキャラしさ。自分で買えば住むことだよ。 今更のお母さんに腹立てたってな子だって一生懸命なんですよ。ほんまのお母さんとまくやっていこうって。私なんてね。長い子と誕生日のプレゼントなんて誰からもらってないよ。 私だってもらってませんよ。お父さんそんなの欲しいんですか? いや、欲しいから言ってるわけじゃないんだよ。金持ちの姑止めにごますって。え、洋子だってそうだよ。私たちより金に物を言わして大事にしてくれる男の方へ尻尾振ってって。 それが情けないって言ってんだ、俺は。 お姑の愚痴を聞かされたり泣いて帰って来られたりしてるよ。ずっとマしじゃありませんか。父親だったら喜んだって怒るようなことじゃないでしょ。な子も洋子もわがままで親にとっちゃ 1番心配な娘たちなんです。それが 2 人とも幸せにやってるんですから。お父さん。 え、 私の誕生日覚えてくださってます? あら、 ほら、親子とか夫婦とかってのはそういうもんなんですよ。 それでいいと思ってますよ。あ、申し訳ありません。もう閉店させていただきました。 まあよかった。まだいらして明日からの海外出張たしますので今日中にお目にかかりたいと思っておりましたのに今夜もまた大事なパーティーがあったりして人遅くなってしまいましたの失礼は十々承知しております。お許しくださいます。 どうぞどうぞどうぞ。 こちらお世話になりながらゴブ沙汰りいたしております。そう 愛肉火を落としてしまいまして何のご用意もできませんけれども 夕食は済ませてまいりました。あ、実はあの洋子さんのことでお話がございまして はい。 よ子さんと太郎のお話拍戻していただきたいんですの。 このことはあの洋子さんが一級建築士の 試験を応けになるって伺った時から、ま、 決めておりましたんですが、太郎が洋子 さんのお気持ちも考えてどうしてもその2 次試験が終わるまで待って欲しいって申し ましたもんですから、よ子さんが同揺 なさったら受験勉強に影響するんじゃない かと心配いたしまして、それで今日まで、 ま、今日無事虹次試験もお済みになった そうなので、 理由はお分かりいただけると存じます。私 どもの嫁には一級建築士の資格など必要 ございません。何度もそれは申し上げまし た。 でも子さんにも、ま、ご両親にもご理解いただけなかったようで、せっかくね、ご縁がございました。私どもも本当に残念で。 大吉地せ子夫婦には晴天の壁歴でしたが、まさ子の言分は最もなことで、 大吉地も接子も返す言葉のないま かな。のを気遣って心が萎えていたのでし た。 い、許さん。あのパパは絶対許さん。なん だ自分の言いたいことだけし立てて。それ あれで住むと思ってるのか本当に。 どんなことしたってねえ。よう子は太郎君と一緒にさせるぞ。あ、あの場合の言い慣れなんかなるもんか。人の娘を何だと思ってんだ。だったらさっき山口さんの前ではっきりそうしればよかったじゃありませんか。今頃文句言ったって遅いですよ。 あんなバカなこと突然言われてさ、何が言えるって言うんだ。私はね、もう呆きれてね、相手口が塞がらなかったよ。 あなたが黙ってらっしゃるから。 山口さん、太郎さんと洋子の婚約、私たちも納得したと思ってお帰りになったんですよ。 お、そうか。よし、じゃあ今からね、山口とバとこ行ってくるで、こっちの言分もきちんと話してくるわ。 よしてください。今何時だと思ってらっしゃるんですか?人のオタクへ伺う時間じゃないでしょ。 相手が常識外れたことを言ってきてんだよ。時間もへちまあるから。 お父さん、お父さん、待ってください。お父さん。ちょっと なんだよ。 お父さん 親同士が話したって何にもならないでしょ。結婚するのは太郎さんと洋子なんですよ。親が反対したって 2 人が一緒になりたかったらいたちの気持ちを通すんです。いくら親が一緒にさせたくたって本人同士が嫌なら今までどんなお付き合いをしてこようとか別れるんです。洋子と太郎さんが決めることなんですよ。じゃあ 2人に任せて。 私はね、本人同士の意思もそっちのきでさ、あのバが高飛に息子の婚約を拍信戻すなんて言ってくるのが頭に来るんだよ。何様だと思ってるんだ。本当に。ビールくれ。 けどね、太郎さんとのお話が決まってるのに私たちの言うことも聞かないで 1 年以上も結婚を伸ばして一教士の試験を受けるって頑張ったよ子も行けなかったんですよ。 ビールだってのに 山口の奥さんが大怒りになんのも無理ありませんよ。 ハロー君は賛成して許してたんだよ。 今更山ん月の嫁には一級建築士の資格が必要ないから断るなんて理由にも何もなっちゃしないじゃないか。人を馬鹿にするにもほがるよ。 あなただってこの結婚は反対じゃなかったんですか?一級建築士の資格を取ったら社長夫人になって自由のない暮らしをするより好きな仕事をして 1 人でいる方がよっぽどマしだっておっしゃってたじゃありませんか。あなたの思う通りになったんですから。 よ子君は自分から結婚やめるのとね相手から断られるんじゃ。テと地方と違うんだよ。よ子の気持ちも考えてやらなきゃ。 あの子はさ、親の私たちよりも太郎君を頼りにしてたんだからさ。どんなに辛いか。 よ子知ってんでしょうかね え。 もし太郎さんとのお話が壊れたら店はどうなるんでしょう?あのビルは山口商司のもので身内ってことで家賃は一切いらない。店の利益の部合でいいっておっしゃってくださいって貸していただいてんですよ。 それが太郎さんとよ子がこんなことになったら さっさと出りゃむことじゃないかなと。 そんな急に出ろったってじゃあ商売やめるとしたんですか? 店なんてどっかでさ、また始めりゃいいんだよ。そんなことよりもよ子を守ってやることの方が先だろ。 それにしたって肝心の洋子の気持ちだって聞かないと。よ子今頃どこのホ取りにいるんでしょうかね。 また何にも知らないで太郎さんのお世話になってんでしょうか? 母親が母親なら息子も息子だよ。あの男だってさ、親が反対して古屋のことはね、とっくに分かってるはずなんだよ。それを知らん顔してよ子を騙して。 無理してそんなとこに嫁にあったって洋子不幸福幸なだけですよ。 だからってこのまま引き下がれるか。それじゃよ子はじめすぎるよ。 私はね、今洋よ子に辛い思いをさせたって太郎さんとのことを諦めさせた方がね、洋子の将来にとってはいいような気がするんですけど。 じゃあ何かよ子に泣きりさせよって言うのか。 いや、 私は許さんよ。私はね、この結婚には乗り気じゃなかったんだ。あんな娘なんかどうなったっていいと思ってさ。でもこうなった以上はよ子は守る。太郎君には責任取ってもらう。結婚させる。 大吉せ子夫婦の4 女洋子が念願の一級建築士の資格を取るための 2 次試験をやっと終えた日の夜のことでした。洋子が婚約している太郎の母親子が 拍に戻 突然よ子との断を拍に戻したいと申し入れてきたのです。 大吉地にもせ子にも晴点の壁歴で 山口家の応を生きあった。 1 年以上もこんな幸せな気分には縁がなかった。 太郎、本当に本当にありがとうございました。どんなに感謝してるかわからない。 本当によくやったよ。俺にはあんな努力がとてもできないよ。偉いよ子は。 太郎のお嫁さんになるのに一級建築士の資格なんて取ることないってみんなに反対されながらただ男の人に頼るだけの女になるのが嫌で突っ張ってきちゃった。 でももし太郎に反対されたら私途中でやめてたかもしれない。誰よりも太郎が私の気持ち分かって味方になってくれたから何もかも太郎のおかげです。 明日開いてるかな? あ、これからは真面目に事務所に顔出して仕事させてもらわないと。 午前中だけでいいんだ。時間くれないか。 一緒に岡倉のお父さんとお母さんのところに行ってお話ししたいことがあるんだよ。 うん。改めまって何? お父さん? 時代によっちゃ今日店休むかもしれない。電話するから。 父さん、今更山牛さんにあってどうなるって言うんですか? 太郎君と洋子の婚約を白信戻すつもりはないとはっきり返事してくる。 そりゃ太郎さんと洋が決めることでしょ。本人たちの気持ちを聞かないと。 親は親と人の意向をはっきり伝えどかないと。よ子を守ってやるのは親の責任だから。 じゃあ私も行けます。 え、1人でいいよ。私 いや、あのお父さんが山口さんと喧嘩でもなしたらよ子を守るどころがそれこそぶち壊すようなことになるんですから。ま、ちょ、ちょっと待っててくださいね。ちょっとすぐ支度してきますから。 はい。 山口でございます。 あ、少々お待ちくださいませ。 おはようございます。 なんだ、洋子も一緒だったな。 何時に行ったんだ? 私が2 次試験の時うち出て連絡しなかったからってもうそんな怖い顔することないでしょ。ああでもしなきゃ 1人で集中できなかったの。 太郎だって一緒に来てるのに悪いわよ。そんな顔してちゃ。機嫌直して。 何来たのか太郎君に聞いてるんだ。ゆべ。母がお店の方に伺ってお話したそうですがよ子さんはまだ何もご存知ありません。その音につきましてよ子さんには倉のご両親の前で私の気持ちをはっきり申し上げときたくて伺いました。 なんかあったの?夕べ山口とお母様がわざわざお店に見えたって何の話だったの? 太郎君と洋子の婚約はなかったことにしてくれって断り。 え? お父さん 誰か言わなきゃならないことだろう。 お母様のご意向はそうでもねえ。 太郎さんのお気持ちは? いえ、私も今度ばかりは母に逆らうわけにはいかなくて。じゃあ君もよ子を裏切るっていうのか?そんなことを言いによ子を連れてうち来たのかね。よ子と 2人きりじゃよ子に話す勇気もなくて。 はい。私はダメな男です。 おっしゃる通りよ子さんと 2 っきりじゃよ子さんに婚約解消なんてひどいことどうしても口にすることができませんでした。愛してるから言えなかったんです。 簡単に愛してるなんて言ってもらいたくないね。愛してるんだったらさ、親の言いなりになることはないだろう。ちゃんと結婚すればいいことだろう。何が愛してるだ。 お怒りはごもっです。 ただ 今まで よ子さんが一級建築士の試験を受けるため に結婚を伸ばすのを気にいらない母から何 度婚約解消するように言われたか知りませ ん。それでもその度に突っ張れてきました 。 でも 今度ばかりは自分の我がままを通すことも できないんです。は聞きたくないね。 どんな事情があろうと私たちを知らね。婚約会消に応じるつもりはないから。 話して。ちゃんと理由を聞いときたい。 聞いたって理由にも何もなってしないよ。山口内の嫁には一級建築士の資格は必要ないそうだ。母はそう申し上げたかもしれませんが、私だってそういう理由だったら母を説得することぐらいできます。 そんな 単純な理由じゃないんです。 実は 山口商司はバブルの全盛紀に不動産に手を 出したのが立たりまして、その穴埋めに 本業のスーパーの方も影響を受けてこの ままでは 倒産ということにもなりかれません。 そこで ある企業に吸収合併されることでせめて 少しでも生き残れないかと。 その合併の条件として相手のオーナーの娘 さんとの結婚が持ち上がってきたんです。 結婚みたいな法時代な話ですけれども、 双方の親はひどく乗力で もし私が断るようなことにでもなれば母の 立場がなくなるばかりじゃなくて 合併の話そのものがダメになってしまう ような状況になってしまったんです。 私としましても 会社の名運がかかってることですし、 母を裏切るわけにもいかずに 冗談じゃないよ。 黙って聞いてら自分の方の都合ばっかり じゃないか。 オタの事情でね、ずっと太郎君を信じてついてきた洋子が何の罪もないのにさ、捨てられるなんてそんな不尽じたことがあるか? いいのよ、お父さん。太郎せめちゃかわいそうよ。誰だって会社潰したくないもの。私が太郎の立場だってどんなことだってする?恋人どころじゃないわよ。 僕1 人だったら会社なんかどうなったっていいんだよけど。 お袋が生きてる間はどうしても潰せないん だよ。 例え予の会社に合併されることになっても 今持ってるものがお袋のものとして残るん だったら僕は知らんはできないんだよ。 自分が どんなに理不尽なことをしてるのか十分 承知してるつもりだよ。 それでも こうするより他にないんだよ。 私 太郎理不尽だともひどいとも思ってない。 太郎には本当によくしてもらったもの。 一級建築士の資格取りたいって言ったら 女性も仕事持ってるっていいことだから精 一杯挑戦しろって励ましてくれた。もっと 早くからお母様には婚約覇気のこと私に話 せってうるさく言われてたはずなのに 私が動揺したら試験に差し触るからって2 次試験が終わるまで待っててくれたなんて 私はそれだけでもう十分 他にも太ロにはどれだけ迷惑や心配かけた か知りやし それでも 黙って今まで付き合ってくれた。感謝し たって恨んだり憎んだりできるはずない でしょ。 そりゃ それ私 太郎と結婚できないのは違いわよ。でも私 太郎愛してるんだね。愛してるから太郎の ことを諦めるの。太郎には幸せになって ほしいの。 私のことは 心配しないで。 大丈夫だから。 元気出してよ、太郎。 いずれ もう一度改めてきちんとご挨拶に考えます 。 よ子さんのこと。 よろしくお願いします。おい、あんなやつ覚ることない。 太郎のことそんな風に言わないで。太郎だって辛いんだから。 は 朝ごは ホテルで食べてきた。心配するな。な、父さん、このまんま引き下がらないからな。なんとしてもお前守るから。 バカなこと言わないでよ。 これ以上太郎を苦しめないで だってあの陰ババの言いなりになって泣きねりするっていうのか? 太郎は山口のお母様と私の間に挟まれてどんなに辛い思いしてきたか。結局太郎は山口のお母さんも捨てられなかったの。私はそれでいいと思ってる。もし太郎が自分の思いを通して私と一緒になったところで太郎はお母様裏切ったことで一生苦しむの。 そんな太郎と一緒に暮らすなんて私だって 辛いもの。 太郎には優しくしてもらった。 結婚したらいい奥さんになって色々太郎に お世話になった分返すつもりで随分甘えて 勝手のこともさせてもらった。何にもお 返しできないのが心残りだけど太郎を恨ん だり憎んだりする気持ちなんて1つもない 。 本当にそれでいいの? ただの縁が切れるとお父さんに迷惑かけることになるんじゃないかって。 うん。 お店山口さんのものでしょ。出ていかなきゃならないようなことになったらお父さんに申し訳なくて 出てけって言われなくたって出ていくさ。お前をね、こんな目に会の世話になりたくない。 お父さん、 そんなこと気にするな。お前あの店はね、山口さんが内装から調理の設備まで自分のとこでして、私たちが調理人で入って売上の具合をもらうって形になってんだよ。私たちはただの雇いに人みたいなもんで、あの店には何の権利もないんだよ。父さんなんかいつかその日が来るんじゃないかと思って確認はしてたんだ。別に驚きはしないよ。 でもせっかくごひのお客様もできてあそこまでにしてきたのに本当にごめんなさい。 バカ。 そんなことはいいのよ。あのお店立派すぎてお父さんや母さんには荷が重すぎたの。やめて休むのもいいかもしれない。ちょうどいい小時きなの。 それより母さん、あんたのことの方が 私には仕事があるもん。一級建築士の2次 試験の発表は12月の末だけど、もし失敗 しても来年また挑戦して必ず1級尽の資格 取る。一生そういう仕事していくつもりだ から。そう。もう無理しないでゆっくりと さな。 お前が食べたり来たりするぐらいのことは父さんまだまだしてやれる。心配するな。いい人にまた巡り合えるかもしれないわよ。小はホテルに帰る。 まさか太郎が用意してくれたからホテルにも泊まれたけど、もう太郎の世話にはなれないの。 ここへ 帰ってきていいかな? 本当は今日新しいマンションに荷物だけで も運ぶつもりだったんだけど、その マンションも太郎が借りてくれたものだ から入るわけにいかないし、急には行く とこないんだ。 どこへ行くって言うんだよ、お前。ここは お前のうちだよ。 帰ってくれいいじゃないか。 父さんだって母さんだってずっと待ってたんだ。 勝手なことばっかりして申し訳ありませんでした。またよろしくお願いいたします。あ、よ子改 ええ、そんなことになってたの かわいそうに。 にさすがの洋子も参ってるでしょう。 うん。 それがね、案外蹴ろうとしてんの。私たちの前ではそういう顔して見せてんのかもしれないけど。 太郎さんと洋子1 度は結婚の約束したけど別の人と一緒になって 2 人とも離婚して今度こそ結婚できると思ったのにね。やっぱり縁がなかったのかしらね。 バブルが崩壊したって言ったってさ、私たちは関係ないと思ってたけども、山口掃除が煽りくってさ、洋子はとばっちり受けるんじゃな人間明日の音は分からないって言うけど本当だな。 用語だけじゃありませんよ。私たちだってここ出ること考えなきゃならないんですからね。 あ、そうか。この店山口さんのもんなんだ。 けど子が悪いんじゃない。向こうの都合で断ってきたんでしょ。だったら追い出す理由ないじゃない。 出ていけって言われたってたらいいのよ。今自分のお店持つなんて大変なんだから。 そうですよ。絶対頑張ってください。旦那がおやめになったら私はどうすりゃいいんですか? 大丈夫。私がやめさせない。生活の問題じゃないのに。お父さんとお母さんの生きがいの問題なんだから。 あ、 お父さんとお母さんにはいつまでも働いて元気で行ってもらわなきゃ。 うん。 高橋のお母さんみたいになってもらいたくないもん。 どこででも商売できるなと思ったら大間違いですからね。 へえへ。 高橋のお母さん病院で落ち着いてらっしゃるの? うん。さあ、とる病院へは行ってないみたいだし。 あんたが病院へ連絡することでしょ? 私が様子聞いたところでどうすることもできないんですもの。聞けば辛いだけだし。病院へお任せしてるから私は入意費稼ぐのに忙しいんだもん。 ねえ、よ子帰ってきてんだったら慰める会とか励ますかとかってやってあげようかな。 そういうことでもないと兄弟なかなか顔わせられないし。私だってたまにはパッと賑やかにやりたいわ。クサクサしてることばっかりなんだもん。 よ子そんなことしてもらって喜ぶかしらね。 いいじゃないか。よ子が出なくたって。父さんもさ、うまい料理食べしてやりたいよ。 あ、 ごめんなさい。こんな遅くに電話して。でもこの時間だったらお店も上がってお夜食も住んでんじゃないかなと思って。じゃあ一応その日ってことにやよい姉ちゃんとナ子のとこには連絡してあるのよ。日って言ったってさき姉ちゃんとかお店やってるんですもの。そう早くは来れないと思うけど顔だけでも出してやすみなさい。 お帰りなさい。電話してて気がつかなかっ た。また飲んでるの。 毎晩外で飲めるほど余裕ないのよ。うちは 外前で少しはお得意様取れたの。同じ商売 してたらやっていけないんですからね。 お母さんの入院費払っていかなきゃなら ないんだから。 私なんてお昼はもうコンビニの結びか サンドイッチ。 夜だって朝の残りで済ませてるって言うのに。 前晩前番よくそんなに文句が言えるな。 言いたくて言ってんじゃないわよ。真面目に考えてもらわないと今までとは違うんですから。 そんなにお袋の入院が2 になるんだったら連れ戻したらいいだろう。 君に少しでも優しい気持ちがあってうちで 世話してやってくれてたら 何も君に知り合うよう叩かれて働くことも ないし こんなに辛い思いをしなくても済んだんだ 。 毎日病院に閉じ込められてどんな暮らしをしてるかと思うとかわいそうでさおふが。 そんなに心配だったら病院へ行ってあなたは様子見にいらしたらいいでしょう。 それは君がすることだろう。 あなたのお母さんなのよ。お母さんだってあなたが来てくれるのを待ってらっしゃるの。私が言ったと喜びにならないの。 君はいつもそうやってね、お袋から逃げる ことばっかり考えてるんだ。散々お袋の 世話になって利用するだけ利用して役に 立たなくなったら他人みたいに君はこの うちの嫁なんだよ。責任がないと思ってる んだったらこのうちの嫁の資格なんて ありさっさと出てけんで。そんな言い方 ないでしょ。私だっての責任を持ってる から。お母さんの入院費だけは一生 懸命働いてんじゃない。金で住むことない だろう 君が。 本当にお袋に対して愛情を持っててくれてるんだな。 おお願いするのは私1 番いいと思ってる。今でもそう思ってるの。私みたいなわからないのが一生懸命やったってき届かないことばっかりだけど病院だったら専門のお医者様や看護師が大事にしてくださるのこれ以上のことはないの? それで本当にお風呂が幸せだと思ってんのか? そんなこと分かるはずないでしょう。私は私が最善だと思ってることをしてるだけ。 毎晩毎晩を同じような喧嘩してお互いに 傷つけ合って。もうたくさん。 私たちにお母さんしかないの。 他に話すことも 考えることも楽しいことも 夢見ることもう 何にもないの。 出ていけって言うんだったら出ていきますよ。喜んで出ていくわよ。 パパもママも喧嘩しないで。 え、また壊れちゃったのか。よ子ちゃんの話。 太郎さんが優しすぎるからよ子はいい日になってたのね。 けど太郎さんのお母さんがさすがに切れちゃって一級建築士の夢はいりませんって断いたんだって当たり前よね。自己自得よ。 太郎君母親の稲になって諦めたのか? 男はお袋さんには逆らえないもん。 いいくじがねえ野郎だな。 人のこと言えた義ですか? 俺は俺がさ、母ちゃんに逆らって母ちゃんを怒らしたらうち中被害人大だからね。俺が犠牲になって母ちゃんの記取るよりしかないじゃか。 お前無理してんだから。 あなたも辛いのね。 男はみんな辛いのよ。ちょっとこうして。 今度は強雪のよくこ参ってるんじゃないの?おかに帰る気になったらしいの。それで 20 日の日曜日に兄弟でおかに集まることになってお母さんがまだ起きてらしたから言えなかったの。さっきの電話ふみこからその話だったの。 あ、そうか。ぜひ言ってこいよ。気持ちが見えてる時ってのはそういうの 1番嬉しいもんなんだから。 でもお母さんになんて言ったらいいか?よ子があたなったなんて言ったらさ。 いや、だからよ子ちゃん病でもしてさ、見舞くとかそういうの個実にすりゃいいじゃないか。 ちょっと顔出してやればいいんだもんね。みんなは日曜日休めるらしいけどうちは営業してて忙しいの知ってるから。 いいよ。そういう時ぐらいゆっくり遊んでくんだよ。 1 年中休みもなしに働いてどこ行くってわけでもないんだから。いい。よしよし。おっちゃんじ。それにさ何よりも親高校になるじゃないか。 店は代わりに真に手伝せるからさ。 そうね。兄弟どっかくらに集まるのお父さんなんか一番嬉しいみたいだから。お子ちゃんに昨日毒だけどさ。よこちゃんおか倉帰ってきてお父さんたち帰って喜んでらっしゃるんじゃないのか。良かったや。 よ子がおかついてくれたら言うことないんだけどな。 母ちゃん薬ない? なんだよ。今頃の伊師さんが意外たいって吐いたりしてんの。い薬らちょうだい でいいからお前ほっとけよ。 またあの音が止まってんだよ。縦が正式に離婚するまで止めるなって言っとじゃないの。 さき胃薬どこだ? あたた ねえ。痛みが激しいよ。だったら救急車呼んだ方がうん。私もそう言ったんだけどさ、彼嫌がってん。 だったら早く自しよ。どうせ奥さんに内緒で止まってんだろう。 うちでひどくなったら面倒だもん。もう奥さんにバレたってどうってことないわよ。遅かれ早かれどうせ別れるって決まってる人なんだから ねえ。お医者様には見せてるの。胃の痛みぐらいってバカにしてたら取り返しのつかないことになりかねないのよ。もう 多分もう人騒ったらあれしないよ。母ちゃんもっと厳しく言えよ。盾石の良くないよ。 子供たちへの影響だって考えなきゃ だって縦石さんはあんた子供たちによくしてくれてるし龍だってみかだって懐ついてるんだものお前がとやかく言うことないだろうかもいい加減にしなさい。 みカ みカ今日学校休むの? どうしたの?カ 伊のおじちゃん病気で今日はうちにいるんだって。 みカも心配だから一緒にいるの。 大丈夫。大したことないんだから。ほら、りうも早く行きなさい。遅るでしょ。 はい。行ってきます。 はい。らっしゃい。はい。行ってらっしゃい。 ねえ、 縦石さんそんなに悪いの? うん。夕べね、胃が痛くてよく眠れなかったらしいのよ。ま、熱も少しあるし。 イカラっぽなのに何も食べられないからもフラフラしてんの。強に休ましちゃった。 会社の方でも心配してんじゃないの?無理でも会社に行かした方が彼の体には変えられないの。ま、疲れがさ、忙しくて出てるだけだから今日 1日ゆっくり休んだら良くなるって。 みかおじちゃんのそばにいたいの? もう私よりミカの方がよっぽど心配してるんだから可愛がってくれてる人はよく知ってるんだよね。 おじちゃんね、みかが帰ってくるまでいるから、ちゃんと学校行かないとはもうおじちゃんに嫌われちゃうよ。回ります。 はい。ってらっしゃい。気をつけてね。 いらっしゃい。 車気をつけんのよ。 はい。 ねえ、みかよっぽどさんが好きなんだね。父親になってくれたらいいんだけど。 彼もそのつもりでいてくれてる。あ、私もやっと幸せになれそうだ。 そのためにはあんた下さんに早く良くなってもらわなきゃね。今にでもお医者様に来てもらったら そんな大げさにすることないわよ。ただの疲れだっても彼も言ってんだから。 こんにちは。 いらっしゃいませ。 あ、いらっしゃい。 よ子どう?少し落ち着いた?落ち着くも何もあの子最初から全然答えてないみたいだもん。何もなかったような顔して仕事出てるし。 そんなに惚れてなかったんだ、あの男に。そうとしか思えないね。 お父さんとお母さん安心させようと思ってケロっとして見せてるんじゃないの? 明日集まってくれるそうだけれどもよ子の前では太郎さんのこと。あれから一言も口にしないのよ子忘れようとしてんのよ。 分かってる。みんなにもそう言っとく。 みんな来るんだろうな。今夜からの支の都合もあるから。 よ子のことは2 の次でみんな楽しみにしてんじゃないの? うん。 日曜日だからみんな旦那様いるんでしょ? 悪いんじゃないの?うちは平気でお母さんさえればいい人だしたけしは勉強してるんだかしてないんだか文句言うとうるさそうな顔するだけで自分のことは何にも話さないし母親には何の力もないの黙って見てるよかないのよりはねら手紙出したって知らんかしふみこじゃないけど臭くすることばっ カりたまにはさ晴らしもしたいわよ。ありは自分のしたいことしたら帰ってくるわよ。黙って見守っててやんなさい。さツ木も暇らうって言ってたよ。明日楽しみに待ってる。 お疲れ様でした。お風呂湧いてます。お風呂に入ってらっしゃる間にお食事できますから。 いつの間にか台所仕事さんの役目になっちゃって畑仕事の後食事の支度するの大変でしょ。 農家の女はみんなそうやってきたのよ。それができなきゃ 1人前じゃないの だって。あかりさんは梨しづりや畑の仕事を覚えたいってうちへ来てるんだから。それじゃ約束が違うよ。 母ちゃんはね、下宿代の代わりに働いてもらってるのよ。私もそのつもりですから先におばあちゃんまにお夕飯差し上げてきます。 お願いしますね。 おばあちゃんね。あかりさんの顔見るのが嬉しいみたい。 そうやってお立てて何もかもあかりさんに押し付けるんだから いいじゃない。あかりさんがいてくれている間かいちゃんだって少しは楽させてもらいたいのよ。あ、そうだ。明日畑お休みだから。 母ちゃん かのお見合いなの?相手の方がここに見えるから畑とじゃないのよ。 あ、そうなんですか。 じゃあ朝早く起きてお掃除してそれからお休みいただきます。ああ、そうしてくれるとありがたいわ。はい。今まで随分お見合いの話があったんだけどなんだかんだってなんくせつけて断ってばっかりたの。でもやっとお見合いをする気になってくれて もう贅沢言ってられないんですよ。今の農家は家族でやっていかないと。農家の嫁さんは貴重な労働力だから。 気の毒なもんですよ。 うちなんてそれを承知できてくれる人じゃないとね。 贅沢は言ってられないんです。来てくれるんだったらどんな人でもありがたいと思わなきゃ。 お父さんとかさんならきっといい方が来てくださいますよ。 おはようございます。 おはよう。 おはよう。2 階の歯磨きなくなったから貸してね。 はい。はい。どうぞ。 私たちも元気で子供たちにうまいもの食してやれるなんてな。これ案外幸せなんかもしれないな。それもたまだからいいんですよ。年中寄ってこられたらまたもんじゃありませんよ。 そりそうだけど。 もしもしさでございますがはいはい。おります。ちょっとお待ちくださいませ。よ子 電話。 どこから? 設計事務所の方だって。 はい。岡倉です。おはようございます。はい。はい。はい。じゃ、すぐ参ります。はい。今私が担当してるクライアントが新しいうち見にいらっしゃるんですって。私もこれから現場行かないと。 何時から帰んの? 行ってみないとわかんないよね。 クライアントがサラリーマンだから日曜しか現場へ来られないの。来るとうるさいのよ。長引くかもしれないし。 おい、何言ってんだ。今日はお前のためにみんな兄弟が集まってくれるんだよ。お前がいなくてどうするんだ? 仕事なのよ。わがままは通らないの。じゃ、姉さんたちは長くよろしく言ってね。 よこ。私慰めてる励ましてもらわなきゃならないほど落ち込んでないの?私がいなくてもみんなでお父さんのご馳を食べておしべりすればいいじゃない。 そうですよね。よ子はずっとうちにいるんです。でも好きなもの食べさせてやれるんです。今日はなかなか来られない娘たちに食べさせてやれるだけでいいじゃありませんか。 おはようございます。 おはようございます。 出かけるのか? 指お話したでしょ?兄弟が倉に集まってよ子のハゲマスカをやるって望み連れて行きます。夜少し遅くなるかもしれないけど。 よくそんな勝手なことができるな。 身内の心配はしてもお風呂のことは知らん顔か。おかくへ行く暇があったら 先履いてって。 お倉へ行く暇があったらお袋の見舞のが本当だろう。入院させたままほったらかにしとくなんてお袋捨てたも同じじゃないか。お袋と君の妹とどっちが大事なんだよ。 そんなに心配だったらあなたが病院に行けばいいでしょう。 俺だってね、行きたいよけど、そんな時間 が作れないから。今日だって生産者が上況 してきてて午後出かけなきゃいけないんだ 。だけど君はおかく行く暇がある。だっ たらお袋の様子を見に行ってやろうって いう気持ちになったっていいじゃないか。 嫌だったら頼まない けど。そんな冷たい女を尿房にしてたら俺 はお袋に申し上げが立たない。 俺だって過去はある。 そう、私と別れたいっておっしゃるのね。私はあのお母さんに何をして差し上げたらいいのか分からないの。自信がないの。私も覚悟しなきゃいけないのかもしれないわね。 僕を隠えはいかないよ。 僕おばあちゃんには会えないと思ってたん だけどおばあちゃんに会えるんだったら 病院へ行く。おばあちゃんに会いたいよ。 おばあちゃんがかわいそうだよ。ママが おらへ行くんだったら僕1人で病院へ行く 。1人でも大丈夫だから。 そう。分かった。うん。 怒られないんですって。え、 高橋のお母さんの具合が悪いらしいんですよ。急に病院に行かなきゃなんないって。お姑姑さんには叶いませんよね。え、うまいのにな。それじゃ行ってまいります。 あとよろしくお願いいたします。 ゆっくり行っといな。れ、おかの皆さんによろしいにな。 たまにはたけし話し合ってくださいね。母親には黙ってることでも父親には話す気持ちになるかもしれないんですから。うん。試験の成績なんていくら私が聞いても知らん顔してるんですから。ただいま。 お帰り。おかり。どうしたの? 今日お休みだったの? あ、そう。よく帰ってきたわね。ただいまおばちゃん。 ああ、かに断りの電話しなくって。たけしは やよいは明かりが帰ってきてくれたことで頂点になっていました。明りがどういう気持ちで帰ってきたのか気がつく母親ではなかったのでした。大好き。 あ、ガスの元線閉めるの忘れた。それから台所の窓の鍵かけたかどうか見てきて。な んだよ。 いつも出かける時こうなんだからよ。よいしょ。 あ、それからおもう1枚持ってきて。 お母さん。あ、また来ましたね。お邪魔虫出す。 遠作。お母さんのおばあちゃんやで。どっか出かくあんのか。 え、 え、まあ、 何?え?そんなら私も一緒に行こう。 え、 いや、実はな、明日、あの、楽のクラス会がな、東京であるん、まあまあま、普通やったら出えへんやけどもな、あんたらの顔も見たいし。そやからな、今夜には止めてもらいます。は、中いた。あ、美味しい。やからな、今日はな、直いてますね。どこでも付き合います。何でもあげましょう。ああ、ご馳もしてあげます。そうや、そうや。なくちゃん言うてなかったないかな。 ひなになんやいえ音楽聞かしたいなって。なんや CD のいいプレ欲しいってこな言うてなかったな。買うか。え え、本当ですか? うん。うん。どんなんが言えの見に行きまやな。 いやでも うやのお手にこうでもらうの嫌でかあて何もなくさにこうあたに言うてんのちゃ。このひなにプレゼントしたてこんな言うてますよね。 あ、嬉しいです。ありがとうございます。 うん。で、どこ出かけるつもりやったんや。 え、 あ、日曜日なんで ちょっと恋でも行こうかなって。 いやあ、良かった。出かけた後やったら偉い目に合う男やったかな。うん。ほんなら行きまへ行きま。 あ、ちょっとあのお茶でもどうぞ。 もうええの。時間もったいな。行きまへ。 じゃ、ちょっと電話だけさせてください。 電話どこかけんの?はい。もう、もうは早。 ほんまのお母さんが見えたそうです。 長子もシトさんか。い やいや、今来られないって言うし。料理こんなに支度くしたのに。え、仕方ないだろう。さきは来るだろうからさ。土産に持たしてやれば。あ、そうだ。あ、しにも来るように言いなさいよ。 そうですね。喜びますよ。 俺がしっかりお母さんの代わりに働く。 安心してゆっくりしてきていいよ。 お土産もらってくるから。 店のこと忘れて羽伸ばしか やってきます。頼むね。 さ、次は幸せだね。優しい天使を持って感謝してます。じゃあ行ってきます。 あ、行ってるて。 行ってまいります。 恐れ入ります。夕方の 5 時までは休ませていただいてるんです。私、他石の内でございます。 小島く子さんって方おいでになりますか?石参能ですか? はい。主人がこちらの国子さんって方に大変お世になっておりますとお話申し上げたいことがございまして。おさツきも来られないって。 う、そんなバカな。おい、みんな親は何だと思ってんだよ。誰のためにこんな料理を作ったと思ってるんだ。ええさ木、どうしてこられないんだ? 急に用ができたんですって。 どんなようだ? 知るもんですか? ああ、さツ木がどうして来られなくなったのか大吉地にもせ子にも分からずさツ木にまでも裏切られたような気がしていましたが、その頃落がけない修場が訪れていたのでした。

【金色のフィルム】渡る世間は鬼ばかり第3シリーズ 橋田壽賀子ドラマ 第二十五回