熊本地震との関連は・・・県内で最大震度5強の揺れ 引き続き地震への備えを (25/11/26 19:00)

9年前の熊本地震の記憶がよみがえったという方も多かったのではないでしょうか。県内で最大震度5強の揺れが観測された25日の地震。まずは発生からの動きをドキュメントでまとめました。

25日午後6時1分ごろ…帰宅時間帯の緊急地震速報。

阿蘇地方を震源とする地震は産山村で最大震度5強を観測した。

【車の運転手】
「これの半分くらいの(岩)が落ちていて、それが全然見えずぶつかったというか乗り上げた」

産山村の県道40号線では、帰宅途中の女性が運転する軽自動車が落石に乗り上げ、そのままガードレールに衝突した。

現場は全面通行止めとなった。

そのころ、県民の声を聞く『おでかけ知事室』で菊陽町に滞在中だった木村知事。

【木村知事】
「上が危ないので、いったん、出ましょうか」

県の対策本部は県内の自治体に被害確認を進め、このほか阿蘇市で、70代の女性が自宅で転倒してケガをした情報などが入っていた。

こちらは店内に客がいた阿蘇市のドラッグストア。

売り場の棚からは多くの商品が落下していた。

当時の状況は…

【店長インタビュー】
「強めの地震で、短いと思ったが、全ての通路(の棚)から商品が落ちた」
【飲食店店長インタビュー】
「すごい音がした。食器が飛んできて落ちた」
さらに住宅では門が倒壊し、瓦が道路に散乱したがケガ人はいなかった。
【住人インタビュー】
「プロパンが倒れていないかと思い、外に出たら門が倒れていた。みんなで、けさ片づけた」

一の宮町では道路に亀裂が入り、路面にできた段差は熊本地震の光景を思い出させた。

【前田 美沙希 記者リポート】
「最大震度5強観測から一夜明け、産山村役場では国交省の職員が情報収集に当たっています」

発生から一夜明け、国交省の職員のほか、熊本地方気象台の職員3人も被害状況調査のため村を訪れ、震度計に異常がないかなどを調べていました。

【熊本地方気象台 篠原 英一郎 火山防災官】
「地震によって震度計や床、その周辺に損傷などがあれば今後の観測に影響する可能性があるので、その影響がないかの確認。写真を精査して結果は後程公表する」

一方で、村の住民からは不安の声が聞かれました。

【産山村民】
「夜が嫌ですね。もし1人のときだったら恐ろしい。薬とかは、まとめている」

【産山村民】
「熊本地震のときと変わらないような地震だった。縦に上がって横に揺れて…」
(Q、昨日は夜眠れましたか?)
「眠れないですね」

また、阿蘇市の古城地区では断水が発生。

市が、26日朝から公民館で飲料水が入ったペットボトルと生活用水の無料配布を行っています。

【阿蘇市の職員】
「午前9時前からやっていますが、今のところ5~6人が来られています」
「どちらかというと食事用として飲料水を取りに来られています」

【九州大学 地震火山観測研究センター 松本 聡 センター長】
「熊本地震の影響を受けた地震であるというふうに言える。大きな地震が起こると10年くらいは地震活動が続くので、その一つの地震ではないかと思う」

長崎県島原市にある九州大学の研究施設『地震火山観測研究センター』で九州各地の主に内陸地震を観測している松本 聡センター長。

今回の地震と熊本地震との関連について次のように指摘します。

【九州大学 地震火山観測研究センター 松本 聡センター長】
「(熊本地震は)布田川断層と日奈久断層で起きたが、その大きな地震が発生した部分の東北東の延長上で起こった地震で、こういった領域は大分県の方まで地震活動が活発な領域が続いている。その活発な地震活動の領域の中で今回の地震が起こった」

また、松本センター長は日奈久断層帯の南側について「依然として地震活動が活発な状態が続いている」と指摘。

国も、地震の切迫度が最も高い『Sランク』の活断層と評価しています。

松本センター長は今回の地震を「将来起こる恐れのある大地震に備えるきっかけにしてほしい」と話します。

【九州大学 地震火山 観測研究センター 松本 聡センター長】
「私たちは10年もたつと忘れがちになってしまう大きな地震の記憶を改めて認識してもらってその備えをする。いざ地震が起こった時に避難するイメージをつくるきっかけにしてほしい」

ここからは防災担当の有田デスクとお伝えします。

25日夕方以降の地震活動はどうなっていますか?

気象台によりますと26日午後4時半の時点で、阿蘇地方を震源とする震度1以上の地震が32回発生しています。

気象庁も今後1週間程度は最大震度5強程度か、さらに強い揺れをもたらす地震が発生する可能性があるとして注意を呼び掛けています。

2016年の熊本地震では4月14日の午後9時26分にマグニチュード6.5の『前震』が発生。

そして、その約28時間後、16日の午前1時25分に、さらに地震の規模の大きいマグニチュード7.3の『本震』が発生しました。

このことからも、26日夕方より規模の大きい地震が発生する可能性があることを想定した備えが必要です。

どんな備えが必要ですか?

揺れへの備えとして、家具を固定したり、高い場所に置いた荷物を下に降ろしましょう。

停電への備えとして枕元に懐中電灯を用意しましょう。

また、飲料水などの備蓄品や非常用持ち出し袋の中身もチェックしましょう。

今回の地震を災害への備えについて家族で話し合うきっかけにしてもらえればと思います。