【全話フル｜日本語字】運命の一夜が、私を御曹司の女にした #短編ドラマ
誰なの 暑い… 助けて 季さん 部屋に 君のために用意したプレゼントがある きっと気に入る 一人で来たのか？ 人を迎えに来たんだ 社長 奥様がお呼びです 若様の件でございます 分かった すぐ戻る まともに立てもしない 昨夜はずいぶん激しくやったな マイ・シャオヤオ 昨夜、飲み過ぎたから迎えに来てって どうして私を騙したの どうしてこんなひどいことをするの ただあなたを 知らない男に渡しただけじゃない 今の世の中 女の初体験なんて とっくに価値なんてないのよ あなたのためを思ってのことよ そんな古臭い考えを捨てさせるため 優等生ぶってんじゃないわよ そうだ 忘れるところだった 両親はあなたを工場送りにしたじゃない 大学には行かせてくれなかった 邪魔な存在 あんたのあの半死人みたいで 薬代の無駄遣いのおばあちゃんと同じよ おばあちゃん 先に出て休んでて 朝ごはんは私が作るから シャオマイ 顔色が悪いわね 夜勤で疲れたのかしら おばあちゃんが豆乳を買ってきたわよ おばあちゃんが長生きしてそばにいてくれるなら 私は疲れないよ おばあちゃんの病気がなければ ずっと薬を飲まないといけないから あなたもあの子たちの言うことを 聞かずに学校を辞めて働くこともなかったのに みんなおばあちゃんのせいだね 大学に行けなくても 将来まだ 通信制の大学に通えるから でも おばあちゃんがいなくなったら 私には何もなくなっちゃう 私、将来 絶対たくさんお金を稼いで おばあちゃんをこの家から連れ出して おばあちゃんに楽な暮らしをさせてあげるから お母様 どうしたの 弟さんがまた暴れて 使用人が二人でも押さえつけられなくて 骨董品を二つも壊したのよ 先生がずっと言ってたわ 彼に合う 八字の合う女性を見つけさえすれば 回復する可能性があるって でも もう一年以上も経つのに 街中の名門大学の 令嬢たちを探しても 一人も合う人がいない どうすればいいの 条件を下げて探せ 人柄がまともならそれでいい 二ヶ月以内に 人を見つけ出せ はい もう二ヶ月も生理が来てない 神様、お願い どうか妊娠していませんように 何をぐずぐずしてるの シャオマイ とんでもない朗報よ あなたに幸運が 舞い込んできたわ 州城一の富豪、季家が あなたを気に入ったの 季家の二番目の若様のことだけど 事故で頭がおかしくなったけど でもあちらは 結納金を100万元もくれるのよ 彼の身の回りのお世話をする時は 絶対に逆らっちゃだめ 彼があなたを殴ろうが罵ろうが あるいは何か 人に見せられない性癖があろうと 全部我慢しなさい そうよ そんなにひどくないわ 私を売ったのね しかも頭のおかしい人に 相手は季家の若様なのよ あなたにはもったいないくらいだわ 荷物はもうまとめておいたから 迎えの車が門で待ってるわ ほら、行きなさい 行かない 私を売るなんて許さない 行かないですって？ 言っておくけど あなたが行かないなら 家にいるあの年寄りの 薬はもう二度と貰えないからね うちは 二人も 役立たずを養う気はないの あなたたちの言う通りにしてきた 大学にも行かず工場で働いて稼いで これ以上どうしろって言うの とにかく あなたが行かないなら おばあさんの薬を 止めるわ マイ・ティエン あなたは自分が 一番おばあちゃん孝行だと思ってるでしょ もし今日 季家の迎えの車に乗らないなら 数日後、あなたのおばあちゃんは あなたに霊柩車へ送られることになるわ 少し黙れ シャオマイ お前が言うことを聞けば 季家の若様の世話をしっかりすれば 私たちは お前の祖母のために特別にお金を出して 治療や 薬を買ってやる いい子だからな その言葉、必ず守って さもないと ただじゃおかないから 安心して マイ・ティエンは季家であの馬鹿の世話をして苦しんで 私はお金をもらって楽をする あいつはやっぱり卑しい身分ね しまった マイ・ティエンが妊娠してる 季家がお金をくれた時、言ってたわ 必ず清い体の娘をと もし季家の人に知られたら マイ・ティエンが妊娠していて 若様に尻拭いさせたなんて お父さん お母さん 大変なことになった 私たち、もうおしまいだ 奥様 お連れしました 名前は マイ・ティエンです 息子は事故のせいで 知能に障害がありますが それでも彼は季家の 尊い若様です あなたはお金を受け取った以上 夜、彼があなたに何をさせようと 拒否することは許されません あなたは澤川と唯一 八字の合う人間です あなたが心身共に清い状態で 彼の世話をしっかりすれば 季家はあなたをないがしろにはしません しかし、もし婦道に背き 澤川の顔に泥を塗るようなら あなたの一家全員に代償を払わせます 分かりましたか はい、分かりました 彼女を澤川の 隣の客室へ はい こちらへ 運がいいわね 八字が合うなんて この貧乏人が 季家で贅沢できるなんて あの風呂敷包みを 宝物みたいに 中に何が入ってるのかしら みすぼらしい服でも 若様を誘惑する気かしら こんなゴミ 季家に持ち込むのは許さない ゴミじゃありません 私の服です まだ逆らう気？ 彼女は… あの夜の女だ 大旦那様 この女は金を受け取って 若様の世話をしに来た女です 汚い物を季家に持ち込んで 捨てようとしないんです 汚い物ではありません 私の服です 分かっているはずだ お前が季家に来て 若様の世話をする以上 季家は お前に最高の物を与える それなのに古い服を持ち込むとは 見えを張っているだけだろう もし季家が私の魂胆を疑うのでしたら 今すぐ出て行きます 季家から受け取った100万元も 家族に返させます あなた… まだ強気に出るなんて もっと欲しがってる欲張りね 大旦那様 どうかこの女を 厳しく躾けてください 季家のルールを分からせてやってください 季家のルールを お前たちが決めることではない 大旦那様… 申し訳ございません 拾え 綺麗に洗え はい お前 ついて来い 金に困っているのか なぜ俺に金を求めない あなたにお金を求められるとでも？ お前がなぜ季家に来たかはどうでもいい なぜ俺に金を求めない だが、その決断をしたからには 澤川の世話をしっかりしろ 言うべきでないことは言うな 望むべきでないことは考えるな つまり 季家は父にお金を渡すつもりはないと？ 俺を知らないのか まさか 私たち、知り合いでしたか この女、目は澄んでいる 演技ではなさそうだ 俺のことを覚えていないとは お兄ちゃん 君がママとお兄ちゃんが 僕に探してくれた新しい女の人？ 行こう 一緒に遊んで 先生の占いは本当に当たるわ この子が来てから数日 澤川はずいぶんおとなしくなった ただ残念なのは 大学さえ出ていないことね 澤川の相手としては少し物足りないわ マイマイ、飲んで マイマイ どうしたの？ 最近、ますます気分が悪い まさか 本当にあの知らない男の子供を妊娠したんじゃ… 病院の検査結果が今日出る 絶対に出かけないと マイマイ 僕が痛くしちゃった？ 若様 大丈夫です 少し外出してもよろしいでしょうか 一時間以内に必ず戻ります うん じゃあ早く帰ってきて僕と遊んでね 乗れ いえ、結構です 大旦那様 自分で… 乗れ 三度目は言わせるな どこへ行く 高山病院です 婦人科？ どうした 何でもありません ただの 普通の健康診断です そうであることを願う 澤川は騙せても 季家は騙せない お前が礼儀正しく振る舞うなら 季家はお前をないがしろにはしない だが、もし汚らわしいことをしでかせば 容赦しないからな ご安心ください そんなことはしません 本当に妊娠してたなんて なのに私は あの男の顔さえ 覚えていない マイ・ティエン 病院に何しに来たの よくも聞けたわね これは何 お父さん、お母さん、見て 本当に妊娠してる 妊娠したならなぜ早く言わない 一家全員を殺す気か あの時、季家が お前を買う時 わざわざ言っただろう 清い体の娘をと お前は外で遊びほうけて 妊娠までして 家族みんなを 心配させるなんて この馬鹿娘 恥知らずめ ならマイ・シャオヤオに聞けばいいじゃない 私がなぜ妊娠したのかを この女！ 自分が妊娠したくせに 妹のせいにするなんて シャオヤオが何をしたにせよ お前が外で だらしないことをして 妊娠した それがお前の問題だ 小さい頃からずっとそう マイ・シャオヤオが何をしても あなたたちはいつも私のせいにする それなら あなたたちと話すことは何もない 行かせない 今日、その子を堕ろしなさい 子供を堕ろすかどうかは 私自身の問題です あなたたちには関係ない まさか そのどこの馬の骨とも分からない子を産む気か お前は私たち一家を 破滅 させる気か だったら マイ・シャオヤオが犯した過ちの 責任を取りなさいよ 言っておくけど 季家が乗り込んできたら お前の祖母もただじゃ済まないわよ 一体どうしろって言うの 今日、お腹の子は 絶対に堕ろしてもらう それから お前の相手の男を ここに呼びなさい 慰謝料を払わせる そうよ お前を妊娠させたんだから 慰謝料を払うべきよ 頭の中はお金のことばかり 季家からはもう 100万元もらったでしょ お金が多くて困る人はいないわ どうせその子は堕ろすんだから 少しでも多く貰っておかないと 早くその男を呼び出しなさい 季家にこのことが知られたら 私たちは終わりよ 私を 言い値で売られる品物扱いしないで 子供のことは 自分でなんとかします 気取ってんじゃないわよ 私が探してあげる 返して 返しなさい あの夜は あの男にずいぶん尽くしたようね すっかり手懐けられたみたいじゃない 早く探せ お金も要求できないなんて デタラメ言わないで お父さん お母さん 見て あの男は気前よく金をくれるのに マイ・ティエンのあの女が 気取ってるのよ 今すぐ金をもらってやる 離して 早く電話して もしもし 今すぐ即刻 金を持って高山病院に来い さもないと マイ・ティエンをただじゃおかない そうよ 言っておくけど あんたの電話番号は分かってる 身元を調べるなんて 朝飯前よ もし来なかったら 破滅させてやるわ 季社長 間違い電話では？ Uターンだ 病院へ戻れ お父さん お母さん お金を受け取る準備をしてて やったわ 妊娠は私の問題よ なんであの人にお金を要求するの なんでですって？ 20年も育ててやったのに 金どころか あんたの命だって私たちのものよ 恥知らず！ いいわ 今すぐみんなに見せてやる どっちが恥知らずか みんな 見てちょうだい 私の姉が 外で男と遊び歩いて 男にめちゃくちゃにされたの 今じゃ両親の言うことも聞かない 綺麗で聞き分けがよさそうな子なのに まさかこんな人だったなんて こんな分からず屋の娘を育てて この家族も 可哀想に どうしてそんな白黒を颠倒できるの まだ口答えするか 今日こそきっちり懲らしめてやる よくやった うちの娘だったら 私もぶん殴ってやるわ お嬢さん 間違いを認めるなら 両親に謝りなさい 許しを請うのよ あなたを許してあげて 私は間違ってない まだ強情を張るか 結局 私の言うことを聞くしかないのよ 殴られろと言えば殴られる 金を出せと言えば出すのよ マイ・ティエン まだ逃げる気？ このバカ娘 母親まで殴るなんて 彼女は私の母親じゃない 私の母はもう死んだ 事を大きくしたくないなら 大人しく私たちに協力しなさい あの男から金を取るのよ さもなければ 中絶手術なんて必要ない 私が今すぐ あんたの子を堕ろしてやる このアマ 今日という今日はぶち殺してやる やめろ どいて 大丈夫か 趙アシスタント 大若様 なぜお二人が 突然ここに？ あんたたちは誰だ これはうちの家庭の問題だ 他人は口出しするな そうよ こっちに来なさい 男を見るたびに誘惑して どけ 庇うわけ？ あんた さっき私が電話して 呼び出した間男でしょ まともな身なりをしてるのに 見る目がないのね マイ・ティエンなんかに惚れるなんて 無礼者！ こちらは季社長だ 季… しまった 季家がなぜここに もし季家にバレたら マイ・ティエンがどこの馬の骨とも知れない男に孕まされたと おしまいだわ 季社長にだけは絶対にバレちゃダメ マイ・ティエンの妊娠が 季社長 すべて誤解です 先ほどは 間違いでした 季家からの100万元では足りないか それとも 用意した 新しい仕事に不満でも？ いえ… 満足しております 満足しているなら その手と口を慎め お前たちが手にしたものは全て マイ・ティエンのおかげだ それが要らないなら 全て返してもらおう よく考えろ 何を言ってはいけないか マイ・ティエンはゼーチュアンの世話をする 今後 もし私が何か 汚らわしい噂を耳にしたら 州城に お前たちの居場所は なくなるぞ すべて私のせいです 私が余計なことを これからはマイ・ティエンに優しくします このことは絶対に口外しません 絶対に チャンスは一度きりだ せいぜい掴むことだな 必ずそうします 私たちは今後 絶対にマイ・ティエンを困らせません はい その通りです まだ行かないのか 私のスマホが まだマイ・シャオヤオの手に どうぞ 二度と素性の知れない者に渡さないように 行くぞ お父さん、お母さん あの得意げな顔を見て 黙りなさい 少しは口を慎んで もう言うな まさか 間男は来ず 季社長が来るとは よかった マイ・ティエンの妊娠が バレなくて そうだ さっき彼が言ってた 口外するなって言ってたこと 何のこと？ とにかく今日起こったことは 絶対に口外するな マイ・ティエンのあの女 本当に運がいいわね あの男が来た時 父さんたちがもう帰ってるといいけど 2ヶ月も 彼女に金を要求させなかった 今や弟の付き人メイドになり 逆にこんな大騒ぎを起こすとは 何か私に 説明することはないのか 今日は助けてくださりありがとうございました 本当に感謝しています 以上です 私… 他に何かすべきことが？ 本気でバカなのか、それともフリか 私が病院に来て これで終わったとでも？ 彼にはバレてないはず 私が妊娠していること 大若様 本日 なぜ病院にいらっしゃったのですか 知らないのか まさか… 急用ができて戻られたのでは？ 私は運がよくて あなたにお会いできたのでは？ 彼女の表情は 嘘をついているようには見えない 分かった この大若様は いつも意味深な話し方をする まるで謎かけみたい 彼と一緒にいると 息つく暇もない まだ降りないのか まさか会社までついてくる気か 彼女… なぜ大若様の車から降りてくるの？ 大若様の車、一度去ったのにまた停まって わざわざ彼女を送り返したみたい 大若様、ありがとうございます 今後は面倒を起こすな それが私への感謝になる このクソ女 二若様の世話をして いい思いをしただけじゃ足りず 大若様まで誘惑するなんて 目に物見せてやるわ マイ・ティエン、恥を知りなさい よくも大若様を誘惑できたわね 何をデタラメ言ってるの この季家は あなたみたいなみにくい雀が 高望みする場所じゃないのよ 玉の輿に乗って 鳳凰になるなんて夢は見ないことね どんな手を使ったか知らないけど 大若様のような身分の方に あなたが関われるはずがない 彼はあなたに見向きもしないわ 私は誰も誘惑しようなんて思ったことない 暇すぎるなら 何か仕事でも見つけたら？ 一日中私を見張ってないで 何を焦ってるのよ 私の話はまだ終わってないわ あなたたちと話すことはない カバンを返して お尻が… 大丈夫？ あの女 よくも私を押したわね マイ・ティエン！ マイ・ティエン！ 私は最初から あなたたちの競争相手じゃない あなたたちは 時間を費やす必要はないの 私をいじめることに このアマ ずいぶん威勢がいいじゃない 彼女が二若様の世話をするせいで 私たちは 何の旨味も ないじゃない 今じゃさらに 大若様を誘惑するなんて 私たちは 何か手を打たないと 彼女を追い出す方法を さもないと 私たちに平穏はないわ そうよ いくつ数えたら 1時間になるの？ マイマイはいつ 僕と遊びに帰ってくるの？ この忌々しいマイ・ティエン 本当に男を誘惑するのがうまいわ あのバカまで彼女に 夢中なんだから 二若様 私と小高が一緒に遊びます よろしいですか 以前マイ・ティエンが いなかった時は いつも私たちが お相手をしていました でも君たちは 宝石を数える遊びしかしない マイマイだけが 他の遊びをしてくれる 二若様 なぜ床に這いつくばっているのですか マイマイ やっと帰ってきた ずっと待ってたんだ 早く来て 二若様 片付けますね 床は冷たいですよ いつもそうしていては マイマイ 二若様 大丈夫ですか どいて 二若様 大丈夫ですか 全部このマイ・ティエンのせいよ マイマイ 血が出てる 血がいっぱい出てる 僕… 死んじゃうの？ マイマイ 血がいっぱい 二若様、危ない 二若様を怪我させたわね マイ・ティエン ただじゃおかないわよ ゼーチュアン ゼーチュアン どうしたの？ マイ・ティエンが 二若様を突き倒したんです 季家が100万元も払ったのに これが 息子の世話の仕方なの？ 奥様、申し訳ありません わざと 二若様を傷つけたわけでは もしゼーチュアンに 何かあったら あんたたち家族の命じゃ 償いきれないわよ 母さん 落ち着いて 先生 ゼーチュアンの容体は？ はい 先生 息子はどうなんです？ 二若様のお怪我は 重くありません 驚いただけです 泣いて眠ってしまいました 目が覚めれば大丈夫でしょう 後で きっちり落とし前をつけてもらうわ マイ・ティエン あなたは一旦帰りなさい はい あのマイ・ティエンを 即刻追い出して もしゼーチュアンに傷跡が残ったら 必ず彼女に責任を取らせます はい 何するんですか 出ていけ 出ていけ 奥様の命令よ 季家から出ていけ お前の家族もろとも 終わりだ 荷物を持って さっさと失せな あなたがわざと 私を転ばせて 二若様を怪我させたのに 少しも 罪悪感はないの？ 私は… 奥様に真相を話します 絶対にあなたたちに 罪をすべて なすりつけさせたりしない だったら夢の中ででも 釈明するのね あなたには一生 その機会はないわ 二度と季家の人に会えると思わないことね マイ 奥様は昔から 強気な態度は嫌います もうお帰りなさい もしここに居座ったら 奥様はもっとお怒りになります また 機会を見て説明すればいいわ 分かりました 孫さん、ありがとうございます お嬢さん ここは山の中腹にある別荘地だ タクシーは捕まらないよ 俺のところに来ないか 後で 送ってやるから 友達になろうぜ ありがとう でも結構です 歩いて山を降りますから 歩いて降りたら 少なくとも2時間はかかるぞ 俺の車に乗れよ 2時間もあれば 天国に連れてってやる お時間を無駄にしたくありませんので 一人で歩いて降りたいだけです 可愛げのない女だな 沢川 目が覚めたのね まだ痛む？ 痛くない マイマイは？ マイマイは痛くない？ あの女は悪い子よ 沢川、いい子だから あの子とはもう遊ばないのよ 今度お母さんが もっといい人を 見つけてあげるから マイマイは 悪い人じゃない 僕が一番好きなのは マイマイと遊ぶことだ マイマイが一番だ あの子があなたをどんな目に遭わせたか 分かってるの？ それでもあの子が一番ですって？ マイマイは僕を守って 花瓶が当たったんだ マイマイはすごく痛かった 何ですって？ あなた… どうして… あの子をかばうの？ あの子のせいであなたが こんな大ケガをしたのに 高さんも陳さんも この目で見たのよ あの娘にどんな魔法を かけられたの？ どうして お母さんにまで嘘をつくの？ 嘘なんかついてない マイマイはいい子だ マイマイがいい 沢川 お母さんの言うことを聞いて 欲しいものは 何でも買ってあげるわ でも、あの 腹黒い女だけは ダメ いいわね？ いい子だから 嫌だ マイマイがいい 沢川 あなた… 僕はマイ・ティエンだけがいい 僕に優しくしてくれた 守ってくれた 孫さん あの2人を 連れてこい はい 景衡 弟は分からず屋でも あなたまで ふざけないで 分からず屋じゃない 分かってないのは母さんたちだ マイマイは一番いい子だ あなたはお利口なのね 大丈夫だ 若様 奥様 沢川はどのようにして ケガを？ マイ・ティエンが 沢川様を突き飛ばしたのです お前の言う通りなら 沢川が嘘をついていることになる 滅相もございません きっと 沢川様の 記憶が曖昧になっているのです きっと はっきり覚えていらっしゃらないのでしょう もしお前が嘘をついていると 分かったら お前の末路は マイ・ティエンより 百倍悲惨なものになる 孫さん 監視カメラの映像を はい 申し訳ありません、若様 申し訳ありません 私がどうかしていました あの子が気に入らなくて 足をかけたのです でも本当に 沢川様をケガさせるつもりはありませんでした 奥様 二度とこのようなことは いたしません 若様 どうかお許しください ませんか 本当に 沢川様を傷つけるつもりは… お前が嘘をついていたなんて ほらね あの子だって言ったでしょ 俺が彼女を連れ戻してきてやる たかが女一人に 大げさな ふん わ… 若様 迎えに来た マイちゃん 目が覚めたのね 気分はどう？ 昨夜、若様が あなたを抱いて戻ってきたのよ ケガをして 雨に濡れて熱を出して 一晩中眠っていたわ 私ったらどうかしてる 若様は あんなにいい人なのに どうして若様と あの… 買春男を 同じ夢の中で一緒くたにしちゃうの 私の荷物は？ あなたの荷物は びしょ濡れだったし 泥だらけだったから 若様が人にご命令を 全部あなたのために 新しいものに取り替えたの 夜中に測り直したのよ あなたのサイズを そのうち 服も全部あなたのために オーダーメイドで新しくなるわ おバカさんね 若様が事情を 全部調べてくださったのよ 沢川様のケガは あなたのせいじゃないって この埋め合わせは当然よ じゃあ、奥様は？ もう何もおっしゃらないわ 安心して 若様が 全部解決してくださる 何か食べるものを 持ってくるわね 薬はここよ 先に飲んでおいて 孫さん、ありがとう どうぞ入ってください 孫さん 届かないんです 手伝ってください 孫さん 孫さん お願いします 痛かったか？ 若様 すみません 孫さんだと思って 続けるか？ マイマイ マイマイ 兄さん 何してるの？ 何でもない 沢川様 どうしていらしたんですか？ 頭はまだ痛みますか？ 痛い マイマイ 会いたかった 沢川 彼女はケガをしている えっ 痛いの痛いの飛んでいけ マイマイ、ごめんね 痛かった？ 大丈夫です、沢川様 もう痛くありません 心配しないで よかった ふーふーしたら痛くなくなった 兄さんも マイマイにふーふーして えっ いえ 本当に大丈夫です どうしてダメなの？ もしかして マイマイと兄さんは 仲良しじゃないの？ ダメだよ 兄さんとマイマイは 仲良しにならなきゃ 兄さん 早くマイマイにふーふーして 早く よかった これで兄さんとマイマイは 仲良しだ まだ痛むか？ 分かった きっと兄さんの ふーふーが足りないんだ そうだ マイマイが服を脱いで 兄さんにもう一回ふーふーしてもらおう たくさんふーふーすれば痛くなくなるよ いえ 本当に結構です 沢川様 もう痛くありません えっ そんなに早いの？ 兄さんのふーふーは すごいんだね これからは兄さんに 毎日マイマイに ふーふーしてもらう 本当に 結構です そっか マイマイ 痛むなら必ず 俺に言え 医者に診せる 後で 孫さんに連れて行かせる 全身検査に まだ置いておく気？ あの子を 私たち一家を 破滅させるつもりなの 検査は自分で行きます 孫さんを煩わせることはありません 私 もう孫さんには たくさん迷惑をかけていますから こんな些細なことは 自分でできます 私 もう孫さんには たくさん迷惑をかけていますから こんな些細なことは 自分で行けますから 好きにしろ 何か必要なら 孫さんに言え マイさん 若様があなたに オーダーメイドされた新しい服が 届きましたよ 直接あなたに お部屋にお持ちします わあ 兄さんが弁償してくれた 君の服 まだ全部届いてないの？ もう1週間も経つのに ダメだ 僕がマイマイの 一番の友達なんだ 僕も プレゼントをあげる マイマイ これ全部あげる 母さんが これは僕の 将来のお嫁さんのものだって 全部君にあげるよ きれいな服を 沢川様 これはいただけません どうして？ だって これは 奥様になる方のものですから 奥様以外の人に 誰に ねだられても あげてはいけません お嫁さんってどういう意味？ お嫁さんとは 一生 あなたと一緒にいて ずっとあなたに優しくしてくれる人のことです じゃあマイマイに 僕のお嫁さんになってほしい 一生一緒にいる そうすれば全部 君にあげられる 一緒に 遊んでるからって 奥様になれるわけじゃないんです いつか 本当に 好きな人ができたら その人と一緒になるんです それに これは とても高価なものです たとえ奥様でも よく考えてから じゃないと 渡してはいけません じゃあどうして 兄さんは 君にプレゼントをあげていいのに 僕はダメなの？ もしかして 兄さんの お嫁さんになるの？ 沢川様 若様は なくしてしまったので 私の荷物を そのお詫びに 服をくださったんです とにかく 今後はそういうことを 言わないでください 私と若様は 何の関係もありませんから とにかく マイマイが 僕の一番の友達なら それでいい これは僕が 一番好きなお菓子だ 僕のプレゼントを受け取ってくれないなら 僕のお菓子を食べて そうすれば 僕たちは世界で 一番の親友だ うん 本当にマイ・ティエンが 若奥様になる気ね 服は全部オーダーメイド 今や あとは正式な身分だけね そんなの許せない 奥様 マイ・ティエンが 沢川様に お世話をさせていました 何ですって？ あの事故の時 季家の主人が命懸けで 沢川を守った 季家のみんなが 彼をなだめ、甘やかし 大切にしてきた 少しでも辛い思いをさせないようにと あのマイ・ティエン よくも 奥様 ご報告が 実は今まで 申し上げられなかったのですが チェンさんは見たのです マイ・ティエンが 若様を誘惑するのを だからわざと 彼女に意地悪を そして今度は 大旦那様が 自ら彼女を連れ戻された 彼女はきっと 自分が 若奥様になったとでも ここへ来させなさい この小娘 年は若いが なかなか肝が据わっているわ こうして 30分も立たせたのに 一言も発しないとは お茶を淹れて はい どういう しつけをされたの？ お茶を淹れろと言ったのに 手抜きをして ただの水を持ってくるとは すぐに 奥様のために お茶を淹れ直します 待ちなさい こんな些細なことも 満足にできないで どうやって沢川の世話をするの 沢川は優しいから あなたも 本気で自分のことを 若奥様だと思わないことね 忘れないで 季家があなたを買った時 何と言ったか 分かっています あなたの日々は どうやら 快適すぎたようね だから作法を忘れたのよ これからは もう沢川に 付かなくていいわ 高(ガオ)さんに付いて 新しい仕事をなさい ちゃんと覚えたら 戻してあげる ジュウジュウのフンは 旦那様と 奥様がお出かけになる前に 片付けておいて 分かりました フンを片付けたら 庭の施肥もね あなたはやらないの？ これは私たち二人で やる仕事でしょ 不服なら 奥様に言えば？ 相手にされるかしら さっさとやりなさい さもないと 奥様に言いつけて クビにさせるわよ まあいいわ 君子を怒らせても 小人とは争うな こんなことで 言い争う必要はない そんなに吐き気を催すなんて うちの義姉さんの つわりみたい それに 前にも見たわ 何度も吐きそうになってた まさか妊娠したんじゃないでしょうね そうよ あんたの先祖を身ごもったわ マイ・ティエン よくもまあ 私を罵ったわね ただじゃおかない きゃっ マイ・ティエン 覚えてなさい 着替えたら また来てやるから 自業自得よ 高(ガオ)さんに怪しまれた 3ヶ月になったら 隠し通せない 妊娠のことは これ以上先延ばしにできない 奥様 マイ・ティエンは手に負えません また何かしたの？ 若奥様気取りで 仕事を言いつけても 若様の名前を出して私を威圧します それに 何度も吐きそうにしていたので 妊娠したのかと聞いたら 余計なお世話だと罵られ さらに 奥様でさえ彼女のお腹のことは気にしないと たとえ妊娠していても 若様は喜んで父親になると 無礼者！ 門の前で跪いて反省させなさい 私の命令があるまで立たせてはだめ はい さっきは威勢がよかったじゃない 奥様に跪けと言われて まだ得意でいられるかしら ここには監視カメラがあるのよ もしサボって立ち上がったら 奥様に言いつけて皮を剥がさせてやるから まずい お腹が… 奥様の言いつけです 飲み食いをさせてはなりません でもマイさんはもう午後ずっと跪いて… 数日前に怪我をしたばかりで まだ治っていません 孫(ソン)さん これは奥様のご命令です 逆らうおつもりですか 大旦那様は南城へ出張中 若様も奥様に言いくるめられて遊びに ここ数日はご不在です この家では奥様が全て 孫(ソン)さん よく考えた方がいいですよ 分かりました 私は季家で5年働いた あの馬鹿な若様でさえ 見向きもしてくれなかった 苦労して手に入れたものばかりなのに なんであんたが来ただけで全部手に入るの マイ・ティエン 季家にいられると思うな もしもし 分かりました 趙(チョウ)アシスタント 季(き)社長 プライベートジェットの航路を手配しろ 州城(しゅうじょう)へ戻る はい あら まだ跪いてるの あら まだ跪いてるの 本当に羨ましいわ そんなに丈夫な体で ずっと跪いてても疲れないなんて そんなに羨ましいなら あなたも跪いてみたら？ まだ私をからかう元気があるのね まだ続けられそうじゃない 下から出血してるじゃない まさかあなたは 本当に外の男とデキて お腹を大きくしたんじゃないでしょうね デタラメ言わないで 体はまだ元気そうじゃない 出血しても平気なんて 大した精神力ね すぐに奥様に報告して あなたが反省してないと もう一日跪かせてやるわ 奥様は知ってるかしら あなたが奥様を馬鹿にしていることを 私を脅す気？ そうやって話を盛って告げ口して いつか 奥様が真相を知ったら 仕返しされるのが怖くないの？ まだ口答えする気？ まだ痛みが足りないようね 今日あんたのお腹にいるのが 旦那様の子でない限り たとえ神様が来たって あんたを助けられないわ やめろ やめろ 大旦那様 医者を呼べ マイさんの傷口が開いています 薬の塗り直しが必要です 他の部分はかすり傷です 問題ありません 下からの出血は何だ 出血… 病院へ行って 精密検査を受けることをお勧めします きれいな服に着替えて 病院へ行くぞ いいえ 私は本当に大丈夫です 病院が怖いのか 怖いんじゃありません ただ 必要ないと思っただけです 自分の体は 自分が一番よく分かっています 相談しているんじゃない 車を 車を回せ 待って 本当に病院へ行く必要はありません ただ、あれが来ただけです 病院へ検査に行って あなたまで笑われることになります 本当に病院へ行く必要はないんです もう 降ろしてもらえますか 妊娠はしていない 大旦那様 あなた 行かないのですか 俺に会うのが怖いのか マイマイ 怪我したのか？ もう遊びに行かない 君を守れなかった 大丈夫です 心配しないでください、若様 沢川、彼女は休養が必要だ 俺たちに帰ってほしいと マイマイがいつ 帰ってほしいなんて言った？ お前が来る前はな 分かった マイマイ じゃあ、ゆっくり休んでね また会いに来るよ 兄さん もし僕がマイマイと結婚したら 彼女は僕の奥さんになる だよね？ そしたら誰も彼女をいじめないよね 赤ちゃん… ごめんね 今の状況じゃ ママは絶対に 病院へは行けない 生き残れるかどうかは あなた自身の運命にかかってる マイ・ティエン あなた、妊娠してるわね またデタラメを 精神科に行ってみたら？ 妊娠なんてしてない さっきはっきり聞こえたわ あなたは外の 男とデキて その子を妊娠したのよ 証拠はきっとこの中にある 何するの ここは私の部屋よ 出てって 今日こそあんたを 現行犯で捕まえてやる どいて！ 妊娠2ヶ月以上よ 旦那様と奥様に知らせに行くわ 妊娠2ヶ月以上よ 旦那様と奥様に知らせに行くわ 2ヶ月ですって？ あなた、おかしいんじゃないの 字を読み間違えてる 今すぐ出てって あなた… 出てって！ 私を追い出したって無駄よ もう証拠は掴んだんだから マイマイと結婚する 誰も彼女をいじめるのは許さない あの女に 一体どんな 入れ知恵をされたの おかしくなって 母さんの言うことも聞かないなんて 僕はマイマイが好きなんだ 彼女をいじめるのは許さない 結婚させてくれないなら ここを動かないから だめよ あなた いつもそんな風に 私を脅すのはやめて 無駄よ 沢川 マイマイと結婚させてくれないなら 毎日ここで頭をぶつける どうせ母さんは僕を馬鹿だと思ってる 僕を馬鹿にしないのはマイマイだけだ 兄さんが同意するなら 私は反対しないわ 兄さん マイマイと結婚してもいい？ 沢川 結婚は遊びじゃない 彼女と結婚するということは 一生を共にするということだ 分かってるよ マイマイと話したんだ 一生一緒にいようって へへ 兄さん それって、賛成してくれたってこと？ 奥様、大旦那様 マイ・ティエンが妊娠しています 何だと？ 妊娠検査の結果をこの目で見ました もう2ヶ月以上です 間違いありません 分かっているのか もし嘘なら どうなるか どうして私が こんなことで嘘を？ 高名な先生が言っていたでしょう 相性の良い八字だけでなく 清らかでなければならないと 彼女は清らかではない 若様を不幸にします 季家を不幸にするのです とんでもない 私の沢川に 他人の子の父親になれと？ 今度こそ絶対に 許しておけない 若様を部屋へ 大旦那様 妊娠しているのか 妊娠しているのか 季家はわざわざ八字を合わせ 多大な労力を払い マイ家に大金を渡してまで 私を見つけ出した この妊娠のことは 絶対に彼に知られてはいけない いいえ 絶対に違います 妊娠のことは いずれ知られてしまう そんな危険は冒せない 本当に マイ・ティエン マイ・ティエン 今、大旦那様が 奥様もこちらに まだ言い訳をするつもり？ 妊娠検査薬を処分しようったって もう遅いわ 渡しなさい これは私の私物です 妊娠検査薬なんかじゃありません ふん 私が見つけた時は 確かに妊娠検査薬だったわ 出せないのは あなたが妊娠しているから やましいことがあるからよ これは妊娠検査薬じゃないわ 出血したのは 生理が来たからです とぼけないでよ 若様 奥様 これがマイティエンが よその男と密会していた証拠です 奥様 ご自分の目で確かめてください これは一体… これは…健康診断書のはず ありえないわ 健康診断書？ 妊娠検査薬はどこに隠したの？ 疲れすぎて見間違えたのよ あなたに忠告するわ 眼科に行った方がいい それか脳神経外科ね ありえない あなたが隠したに決まってる ここにあったはずなのに… さっきまでここにあったのよ 一体どこに隠したのよ 若様 マイティエンは 本当にただの よその男と密通するような 女なんです この女は… もういい 私たち季家には 騒ぎを起こす使用人は不要だ 荷物をまとめろ 1時間以内に 季家から出ていけ 若様… 私が間違っておりました 本当に反省しております 若様 私は騒ぎなど起こしておりません 奥様… どうか お許しください マイティエン マイティエン 奥様 高さんがあなたを陥れようとしたこと 私たちは決して 見過ごしはしないわ あなたが澤川の面倒をちゃんと見てくれるなら 一生ね 季家はあなたをないがしろにはしない でももし… あなたが本当に何か よからぬことをしたと分かったら あなたの末路は 彼女より1万倍悲惨なものになるわ 分かりました 妊娠検査薬を処分しておいてよかった でなければ面倒なことになってた 赤ちゃん あなたはママが思ったより ずっと強い子ね 出血も止まって ママを苦しめることもなくなった でもママはどうしたらいいか分からない あなたを隠す以外に どうすればいいのか マイティエン 私が季家を追い出されて さぞ得意な気分でしょうね あなたが今心配すべきなのは 自分の荷物よ まとめ終わるかどうか 若様がくれた時間は たった1時間よ 得意げな顔しないで いつか必ず あなたの嘘は暴かれるわ 動かないで 私が片付けるから 一晩ひざまずいて 生理も来たんでしょ ゆっくり休んで 黒糖のお湯よ 温かいうちに飲んで ゆっくり休みなさい ありがとう、孫さん 私に礼なんて 若様から聞いたの あなたが生理だって わざわざ作ってやれって 体にいいからって ありがとう 若様 マイマイ 昨日何を話したの？ どうしてお母さんは 僕を連れてってくれなかったの？ あの人たち また君をいじめたの？ ううん 奥様も若様も 私にとてもよくしてくれるわ 変なこと考えないで じゃあお腹の中に 本当に瑞ちゃんはいるの？ 澤川 ご飯よ ご飯の時間よ 行くわよ マイマイ 一緒にご飯食べよう でも… 澤川が食事に誘ってるのに 何を偉そうにしてるの こっちへ来て食べなさい 行こう マイマイ、これ食べて これおいしいよ 澤川のことはもう望み薄ね あの子に骨抜きにされてる 仕方ないわ あの子が幸せなら 我慢するしかない でも景衡のことは 私が必ず 最高の縁談をまとめてあげないと 景衡 小さい頃 一緒に遊んだ悦悦(ユエユエ)を覚えてる？ あなたたち 小さい頃 許嫁だったのよ 彼女、帰国したばかりで しばらくうちに 居候するの だから母さんのために 彼女の面倒をよく見てあげてね うん いいよ あ！ 痛っ 痛い… 痛い そそっかしいわね どうやって澤川の面倒を見てるの 私… 次からは気をつけます 次から次へと… 来て間もないのに 面倒ばかり起こして 何よ 私の言ったこと、間違ってる？ 母さん どうしたの？ 会社に行ってくる 分かったわ 午後は悦悦を迎えに行ってね 分かった マイマイ 食べて 高僧の占いは本当によく当たる マイティエンが来てから 二若様は 本当に癇癪を起こさなくなった お兄ちゃん お兄ちゃん 今日はずいぶん早いお帰りだね 今日はミニカー… ミニカーだ それは景衡お兄さんが 私を迎えに来てくれたからよ 澤川 私のこと覚えてる？ 私は江悦悦(ジャン・ユエユエ) 小さい頃 ずっと私のこと追いかけて お義姉さんって呼んでたのよ 知らない あなたが 季家がお金で 澤川の世話をさせるために買った あの女ね あなたが 季家がお金で 澤川の世話をさせるために買った あの女ね 江さん、こんにちは 私はマイティエンです マイティエン その名前 あなたの出自にお似合いね どうやら 季家には もう慣れたみたいね 季家はとても良い所なので 誰が来ても 悪い暮らしにはなりません 口がうまいのね 道理で澤川が あなたを信頼するわけだわ そうなんです だから二若様は彼女が大好きで 若様でさえ よくマイティエンのことを気にかけて たくさんの物を贈ってるんですよ 道理で彼女が オートクチュールの非売品を着られるわけね 手を伸ばしたのは 景衡お兄さんだったとは 自分の身分もわきまえないで あのバカな季澤川といるだけでも 身に余る光栄なのに そうね 私の荷物を 私の部屋に運んで はい 江さん 彼女は二若様専門の世話係で 使用人というわけでは… 私が運んでまいります 使用人じゃないなら まさかご主人様だとでも？ はい 私が運びます どの部屋です？ どの部屋です？ まさか若様が 人を気遣うようになるなんて 自分から進んで 江さんの荷物を運ぶとは ありがとう、景衡お兄さん やはり私が 江さんは来たばかりなので そばにいてあげてください ふん マイマイ リンゴが2つ食べたい 皮をむいて 君に1つ、僕に1つ ええ 景衡お兄さん 覚えてる？ 私たちが小さい頃に 交わした婚約を 季おば様は私のことが大好きだし 父も仕事で あなたとよく関わってて いつも褒めてるわ もし 私のことが嫌いじゃなければ 私たち 早く日取りを決めない？ 結婚の話はまだ早い そう…分かったわ 景衡お兄さん 明日、付き合ってくれない？ 買い物に 皮をむくだけでケガするなんて 痛むか？ 痛くありません ただの小さな傷です 絆創膏を貼れば大丈夫 あんなに離れているのに 景衡お兄さんは 真っ先に彼女に気づくなんて あの女… 本当に男を誘惑するのがうまいわね 絆創膏がどこにあるか知ってる マイマイを連れて行ってくる 景衡お兄さん まだ用事があるから 先に部屋に戻るわね 必要な物があれば執事に言え 景衡お兄さんは私のものよ マイティエン 覚えてなさい あなたに思い知らせてあげる 誰が季家の 未来の女主人なのかをね おば様 悦悦 早くお入り 座って どう？ 季家に来て もう慣れたかしら 景衡お兄さんが忙しすぎて 少し寂しいです マイティエンは澤川の女だし 私たち2人は これからしょっちゅう顔を合わせると思うの だから彼女にもっとそばにいてほしいけど 迷惑かけちゃうし 彼女を怒らせるのも嫌だし 彼女が怒ることなんてないわ 遠慮なく言いつけなさい はい ありがとう、おば様 季おば様がおっしゃったわ この数日間は 私が必要なものは 直接あなたに言いつければいいって 今すぐ 1時間以内に 市の北部の肉まんと 南部のコーヒーが飲みたいわ でも市の北部から南部へ行って また戻ってくるのに 1時間では足りません だから何？ やりたくないってこと？ 自分が本当に 季家の若奥様だとでも思ってるの？ 分かりました 今すぐ買いに行きます 江さん 頼まれたものは買ってきました あなた… 3分も時間オーバーよ 今すぐ 私の服を 色別に 分類して整理しなさい 気が変わったわ 今すぐ私の服を 全部、丈の長さで 分類し直しなさい はい 整理し直します これを そこへ置いて これでよろしいですか その位置なら まあまあね もう戻っていいわ 探せ やめて 江さん 頼まれたことは全てやりました 他に何か不満でも？ 不満なんてないわよ ただ なくしただけ 5000万相当のネックレスをね オークションで買った ピジョンブラッドよ あなたがネックレスをなくしたのと私に何の関係が？ 今日あなたが私の部屋を めちゃくちゃにひっくり返したじゃない あなたが盗んだに決まってるわ だから あなたの部屋で さんざん探させたのは 私を陥れるためだったのね 私は江家のお嬢様よ 陥れる必要なんてある？ 100万元のために 季家に身を売ったあなたみたいな人を それにあなたは大学も出てない 工場勤めだった あなたみたいな人が 物を盗むなんて普通でしょ 江さん 学歴が 人格を判断する唯一の基準ではありません 私がネックレスを盗んだかどうかは あなたが一番よく知っているはず 江さん、ネックレスはありません 聞こえた？ 私の部屋には あなたの探しているネックレスはない もう出て行っていいわよ あら 部屋にないなら 体に隠してるに決まってるわ どういう意味？ 服を脱ぎなさい 調べさせてもらうわ 服を脱ぎなさい 調べさせてもらうわ やめて 江さん 服を脱いで調べさせてもいい でも、もし何もなかったら？ なかったらなかっただけよ それが何かの証明になるわけじゃない あなたが私の部屋から出た後 ネックレスがなくなったの 私が調べるのがおかしい？ つまり 私から出てこようとなかろうと あなたはわざとやってるのね どっちにしろ 私に罪をなすりつけて 恥をかかせるつもりなのね マイティエン あのネックレスは 5000万元の価値があるのよ あなたに何をしようが 当然のことでしょ じゃあ警察を呼びましょう 盗まれたのは私よ よく警察を呼べるわね ええ あなたは言ったわよね 私があなたの物を盗んだって なら警察を呼ぶのが 一番公平な解決方法よ 5000万元だとか ピジョンブラッドだとか オークションで買ったとか なら証拠を見せて 事実がどうであれ 警察がはっきりさせてくれる ピジョンブラッドのネックレスなんてない 全部でまかせよ まさかあの子があんなに強気だなんて 警察を呼ばせちゃダメよ 季家に警察を呼ぶなんて 季家の顔に泥を塗る気？ 私は盗んでない 季家も盗んでない 誰も恥をかかないわ 恥をかくのは やましいことがある人だけよ あなた… 意地悪女！マイマイをいじめるな！ マイマイはあなたの物なんか盗まない！ マイマイが欲しい物は お兄ちゃんが全部買ってあげるんだから これ、全部お兄ちゃんが買ってくれたの 全部すごく高いんだよ この意地悪女！ お兄ちゃんは絶対あなたのこと嫌いになるよ 何ですって？ これらが全部 ジンホンお兄様が買ってくださったの？ あのマイティエン… やっぱり何か企んでるわ 早くマイマイに謝って！ じゃないと じゃないとお母さんとお兄ちゃんに言うから お兄ちゃんは絶対あなたと結婚しないよ 私に彼女に謝れって？ お金で買われたおもちゃよ 本気で… 季家の人間だと思ってるの？ 早く謝って！ 悪いことをしたら謝るの じゃないと じゃないと大騒ぎするから お母さん、さっき誰かが僕をいじめた！ 待って 待って、叫ばないで 叫ばないで じゃあ謝って 季家はこのバカを甘やかしてる もし本気で騒ぎ立てられたら 私のメンツが丸つぶれだわ 仕方ない、ここは我慢よ 早く さっきは誤解してたわ それが謝る態度？ 先生に教わらなかったの？ 謝り方を よく見てなさい マイティエン ごめんなさい、私が悪かったわ ごめんなさい、マイティエン 私が悪かったわ 待ちなさい ふん、あんたが泥棒だ マイマイのスマホまで取ろうとして マイマイ、怒らないで うん、怒らないよ 若様 ありがとう 若様 あなたは本当にいい人ね マイマイもだよ マイティエンっていう女 私にこんな恥をかかせた上に 裏でジンホンお兄様を誘惑してる 私と男を取り合うなんて 絶対に許さないわ マイティエン、探したわよ ご両親がいらしてる 裏庭で待ってるわ おばあ様が大変ですって ありがとう、宋さん さすが季家は金持ちだな 庭までこんなにきれいにして もし季家に知られたら マイティエンが妊娠してるって この幸せは 俺たちが享受できなくなるだろ 中絶手術だが もう予約してある 小さな診療所の医者だ 後でアイツを騙して連れ帰って すぐに子供をおろさせる 季家にはバレないさ そうだな 後で奥様に言っておく おばあさんが会いたがってると 2、3日帰るのにちょうどいい この数日でゆっくり静養させろ 行くぞ おばあちゃんは？ お前のばあさんは大丈夫だ おい 大丈夫なわけないだろ 言っとくが お前のばあさんは重病で入院した もう長くないだろう 早く 着替えをいくつか持って俺たちと来い 死に目に会いたかったら 早く荷物をまとめろ 俺たちと行くぞ 来る前はおばあちゃんは元気だった 薬を続けてれば問題ないはずよ おばあちゃんに一体 何をしたの？ 薬は続けるって約束したじゃない とにかく、お前が来なければ あのバアさんの死に目に会えなくても 俺たちを恨むなよ 荷物をまとめてくる 若様に一声かけて すぐ戻るわ マイティエン、あなたが先に仕掛けてきたのよ なら容赦しないわ あなたたち… さっきはあんなに急かしてたのに どうしていなくなったの？ おかけになった電話は 電波の届かない場所にいるか… おばあちゃん、どこの病院にいるの？ 今すぐ会いに行くから マイティエン 家にいるよ またあの3人組が あんたから金をだまし取ろうとしてるんだろ 相手にしちゃだめだよ 分かったわ おばあちゃん 体に気をつけてね もしあの人たちが薬を買ってくれなかったら すぐに私に教えて お金を稼ぐ方法を考えるから マイティエン、あんたはいい子だね でも、ばあちゃんのことばかりじゃなく 自分のことも考えなきゃだめだよ おばあちゃんが元気ならそれでいい なんてバカな子なんだろう 私たちはあなたに何もしてないのに なぜ私たちを殴るの？ でもマイティエンは私に逆らった さっきお前ら一家は 庭でこそこそと 何を企んでたの？ 私たちは… 何も話してません ただ世間話をしてただけで 何も企んでません 本当のことを言わないのね 続けなさい 棒で まだ言わないの 言えない… もし季家に マイティエンの妊娠が知られたら もっとひどいことになる 絶対に言えない こういう強情な輩が 一番嫌いなのよ やめて、話します 全部話します だめよ！ 言っちゃだめ！ もう殴られたくない 耐えられないんだ お前は… マイティエンは…マイティエンは… 季家に来る前に もう妊娠してたんです 何ですって？ 何？ マイティエンは季家に来る前 バーでどこの馬の骨とも分からない男とできて 子供ができたんです 今、3ヶ月です その… その男の電話番号が あいつのスマホの中に もし私を騙したら… 絶対に騙したりしません 信じられないなら 高山病院に行けば あいつの… あいつの妊娠検査の記録があります 医療費20万元分、殴りなさい はい 待って あなたは言ったじゃない 私が話したら もう殴らないって 約束を破るなんて そんなこと言ってないわ これ、本当に食べちゃダメ？ じゃあ僕は？ あなたはもっとダメ チュチュ、えらいね お手、お手 澤川様は本当に彼女が好きなんですね いいことじゃないですか 若様はまだ元に戻っていませんが 少なくとも以前より楽しそうです 分かってるわ、だから 私も今は片目をつぶり もう片方の目もつぶっているの 澤川がどうしても彼女を娶りたいと言ったら 我慢する以外に方法はないわ 奥様 マイティエンは本当にいい子ですよ ほら 彼女は季家で 辛い思いや罰を受けても 決して恨んだりしない 若様の知能が 6歳児並みだからといって 若様をだまそうともしない 本当に若様に喜んでほしいんです ええ、分かっているわ 高山病院のカルテを取り寄せたわ マイティエンはやはり妊娠してた 数日後 季家で食事会が開かれる この機会にマイティエンの正体を暴いてやる 私の男を誘惑するなんて 再起不能にしてやるわ お義母様 澤川がマイティエンをあんなに好きなら 食事会には 澤川に付き添わせてはどうでしょう 澤川は彼女と結婚するつもりです 遅かれ早かれ季家の人に会うのですから 仕方ないわね 行かせましょう いいのよ、これは私が片付けるから 服を試着してきて 数日後の食事会で着るのよ 何の食事会？ 季家の食事会よ 試してみて あなたが着たらきっときれいよ マイマイはきれいな服を着るの 僕がおもちゃを片付けるから 行こう 行きましょう これは旦那様が 以前あなたのためにオーダーメイドされたものです ちょうど最近出来上がったの 早く試してみて 旦那様からの？ ええ 女たるもの 身持ちは固いほうがいいわ これは私のお古よ これを着なさい これは私のものです 私が受け取らなくても 私が直接彼に返すべきよ 私に逆らう気？ あなたが私を ネックレス泥棒だと罵った時から 分かるべきだったわ あなたの言うことなんか聞かないって マイティエン せいぜい今のうちに威張ってなさい どうせあなたの命運も尽きたわ 食事会で 死に場所もないようにしてやるわ 奥様、季社長 江さん 他のお客様はもう個室におられます 今、ご案内します ジンホン 来たのね 奥様がお着きです マイティエン 最初に言っておくわ 今日は身内ばかりよ 澤川から離れないで もし彼に恥をかかせたら 帰ったら孫さんに しっかり作法を教えてもらうわ 分かりました、奥様 ご心配なく それならいいわ 絆創膏を ついて来て 大若様 ここは女子トイレです 当然だろ 男子トイレに来る気か？ 大若様 何をなさるのですか 動くな 合わない靴をなぜ履く 私の言葉なら 痛くても逆らわないと？ 合わないだけです 我慢すれば済みます では結婚は？ それも我慢できると？ おっしゃる意味が分かりません 季家に来て一か月だな 沢川をどう思う？ 若様はとても良い方です なら君は 彼のことが好きか？ 若様は良い方です 嫌いな人などいません 行くぞ 景衡、来たのね、早く座って 兄さん、マイマイ どこに行ってたの？ どうして今頃？ 兄さんは電話に出てたの そうなんだ 食事会でまで景衡を誘惑するなんて 椅子まで引かせて そんなに私と男を取り合いたいなら 後で後悔しないでよ あらまあ 景衡が食事会に 女性を連れてくるなんて初めてね 景衡の彼女さんでしょ？ 本当にきれいな方ね 誤解です 彼女は例の 沢川と相性がいいからと 彼が娶ると騒いでいる女性よ 沢川が気に入ってるなら 私と景衡も仕方ないわ そうそう 僕はマイマイが大好き マイマイは僕が好き？ この子は 若様はとても良い方です 嫌いな人なんていません 沢川が彼女を気に入っているなら あの夜のことは なかったことにしよう たかが女一人 俺にとっては それほど重要じゃない 沢川がそんなに麦甜を気に入ってるなら 結婚式は 盛大にやらないとね はい 沢川には 最高の結婚式を用意します さあ これは二番目の叔父からの初対面の贈り物だ お嬢さん これは一番上の叔母よ あなたへの贈り物 いえ、結構です、大叔母様 これからは家族になるんだから 遠慮しないで 三番目の叔父は今日プレゼントがないが 今後誰かが君をいじめたら すぐに叔父さんに言うんだぞ さあさあ、お嬢さん ほら、受け取って 季家の方々は気にしないのに 麦甜の卑しい出自を 私には目もくれない なぜなの 彼女はふさわしくない ふさわしくないわ 皆さん、麦甜に騙されています 彼女は沢川と結婚する資格なんてない ましてや季家の人間になる資格もない 彼女は汚らわしくて下品で どんなことでもする女です 江さん その言葉は根拠もないのに むやみに言ってはいけませんよ 私は幼い頃から景衡と婚約していました ずっと季家の一員だと思ってきました 皆さんが騙されるのを見たくないのです 自分で言いなさい あなたは何をしたの 一体どうしたいの もちろん、あなたの正体を暴くのよ 麦甜 あなたは潔白じゃない あなたはただの とっくにどこの馬の骨とも分からない男と 寝た汚れた女よ 何ですって 黙れ 景衡お兄様 麦甜が過去に何をしたとしても 彼女と沢川の結婚は 変わりません でも麦甜は 季家に来る前から妊娠していたのよ 何ですって？ 麦甜はとっくに妊娠していたの 私の言葉には責任を持ちます これが証拠よ これは クラブでの監視カメラの写真よ 彼女と寝た男は 彼女を捨てて責任も取らない なぜ季家が こんなお古を引き取らなければならないの これは 病院での監視カメラの写真 あの日、両親でさえ彼女を恥だと思い 中絶を強要したの でも彼女は嫌がった これは 高山病院での妊娠検査報告書よ もう妊娠3ヶ月です 麦甜 証拠は揃っているわ 何か言うことはある？ ごめんなさい 麦甜 沢川を何だと思ってるの あなたという人は 彼の好意を踏みにじるの？ あなたって子は どうしてこんなことを 信じられないわ ごめんなさい マイマイ 本当に赤ちゃんがいるの？ 若様 ごめんなさい ずっと隠していました 私、妊娠しています マイマイ、泣かないで 赤ちゃんがいても 大丈夫だよ 一緒に赤ちゃんを育てよう 沢川 黙りなさい この件に口出ししないで 申し訳ありません あなた、何様のつもり あなたの謝罪に 何の価値があるの 季家への借金100万元は… …努力して返します 季家からも出て行きます 奥様 若様 申し訳ありませんでした 嫌だ マイマイ、お金なんていらない 行かないで 沢川 あなたの衣食住は全て季家のものよ 出て行けば済むと思ってるの？ 季家でこんなに贅沢しておいて 今になって 季家の物まで持ち去るつもり？ 少しは廉恥心を知りなさい 申し訳ありません 待ちなさい その服も 季家のものよ 服は… きれいに洗濯して季家にお返しします だめよ 今すぐその服を脱ぎなさい さもなければ詐欺で警察を呼ぶわ もうやめろ 景衡お兄様 今になっても まだこの汚れた女をかばうの？ すまない、沢川 麦甜は君と結婚できない なぜ？ どうして？ 景衡お兄様の言う通りよ お腹に子供がいるんだから 当然、沢川とは結婚できないわ お腹の 子供の父親にさえ捨てられたのに なぜ季家が後始末を？ 麦甜が身ごもっているのは 俺の子だからだ なんですって 景衡お兄様 きっと彼女に誘惑されたのね だから彼女をかばって… 景衡 弟は事故で頭がおかしくなったけど あなたまでおかしくなったの？ どうしてそんな馬鹿な真似を そうだわ 彼女の家族が言ってた 彼女と関係を持った 男の携帯番号を保存してるって 今すぐ見つけてやるわ 麦甜 言っておくけど まさか 景衡お兄様に押し付けようなんて思わないで 見つけたわ これよ 名前まで「金は俺に」ですって これがお腹の 子供の父親よ この人は 景衡お兄様じゃない 絶対に景衡お兄様じゃないわ まだ証拠は必要か？ どうしてこんなことに お見苦しいところをお見せしました この件は始めから終わりまで 全て私の責任です 私が一人で引き受けます 申し訳ありません 必ずけじめをつけます どうしてこんなことになったの 悦悦 あなたと景衡の婚約は なかったことにしましょう 叔母さんが悪かったわね 麦甜 初めて会った時 訳も分からずあなたと 一夜を共にしてしまった 私は毎日怯えていた なのにあなたは全て知っていて 何も言わなかった 私のこと、滑稽だと思ってた？ そんなことはない あの夜は確かに私が誤解した でも、まさかあなたが 季家に来るなんて ましてや 俺の子を身ごもるなんて思ってもみなかった 金に困ってるんだな 本気で馬鹿なのか、馬鹿なフリか 俺が病院に行けば それで終わりだとでも？ 君は妊娠している だから初めて会った時から 俺だと分かっていたんだな でもあなたは 私がお金のために体を売ったと思った だからこの一か月 私が心配し怯えるのを放置して 私をからかうのは楽しかった？ 子供は私が一人で育てます あなたとは何の関係もありません あの夜のことは 何もなかったことにしましょう 麦甜 麦甜、話を聞いてくれ 離して 離して、麦甜 これからは もう君を一人にはしない 君と子供を、俺は諦めない 待っててくれ 俺が全て何とかする 奥様、お戻りですか まず沢川を部屋に連れて行って 何があっても 外に出さないで はい あなた 書斎に来なさい お父様の遺影の前で ひざまずきなさい 覚えているの？ お父様が亡くなる前に あなたに言い残したことを 覚えています 季家を支え、弟を守れと よろしい では お父様の遺影の前で言いなさい 麦甜をどうするつもりなの 彼女と結婚します 小さい頃から一度もあなたを叩いたことはなかった あなたは小さい頃から 一番物分かりが良かったのに では今回だけは 物分かりの悪い子でいさせてください 過ちを認めるの？ 必ず彼女と結婚します 認めないのね 認めるの？ 弟は事故で馬鹿になった それだけでも季家の醜聞よ その上、弟と女を取り合うなんて こんなことをすれば 季家の面子が 丸つぶれになるのが分からないの 分からないの？ 分かっています 分からないの？ こんなことをすれば 沢川がどれだけ悲しむか 分かっています 沢川には申し訳ないと思っています あなたはカッとなって 言っているだけでしょう お父様の遺影の前で ひざまずいてよく考えなさい 決めたら私に言いなさい 沢川 孫さんに見ててもらわせたのに どうしてこっそり出てきたの ついて来て 行かない 僕は絶対に マイマイと兄さんを怒らない もう兄さんを叩かないで もういいわ 悪者は私一人だけね 母さんは悪い母さんじゃない 母さんは世界で 一番僕に良くしてくれる母さんだよ 兄さん 痛い？ ふーふーしてあげる 早く立って 沢川 兄さんは悪いことをしたから ひざまずいてなきゃいけないんだ じゃあ母さんに謝って そうすれば母さんは許してくれるよ 母さんはすごく優しいから でも沢川 あなたは麦甜と結婚できない だから だからマイマイも お母さんもお兄ちゃんも みんな悲しんでるのは 沢川が結婚するのが マイマイだから？ 違うよ、沢川 お兄ちゃんが悪いことをしたんだ 大丈夫だよ じゃあ沢川はマイマイと結婚しない マイマイとお兄ちゃんで赤ちゃんを育てる そしたらみんな悲しくなくなる お兄ちゃん 許してあげるね もう もうお母さんに叩かれないでね 痛い痛い マイマイ、マイマイ マイマイ、行っちゃうの？ 僕を捨てるの？ 若様 マイマイに行かないでほしい お兄ちゃんに痛い思いをさせたくない 2人が仲直りしてほしいの 2人が仲直りしたら ずっと一緒にいられるでしょ マイマイに行かないでほしい やだ マイマイは行かないよ マイマイ マイマイはずっと一緒にいてくれる 泣かないで ね、マイマイは行かないよね さっき沢川に 行かないって約束したの 本当？ 約束してないわ 麦甜 ちゃんと話をしよう あなたと話すことなんてないわ どうした あ、いえ…何でもない ホテルから出たばかりで ケガはしてなかったはずだ その傷は… さっき母さんに殴られた 麦甜 頼みがあるんだが 何？ 薬を塗ってくれ 手が届かないんだ 使用人に知られたら 殴られたことがバレたら 沢川みたいに 笑いものにされてしまう もちろん もし嫌なら 我慢するさ 薬を持ってくるわ もし痛かったら 言ってね もっと優しくするから 許してくれるか？ まず離して 俺がクズなのは分かってる 許してくれなくても構わない どうせ時間はたっぷりある 一生かけて 君の面倒を見る 結婚してくれ 俺に 君と子供の面倒を見るチャンスをくれ いいか？ 私と結婚するのは 子供のため？ 確かにな もし子供がいなかったら 君への気持ちは全て封印していただろう でも今は違う 覆水盆に返らずだ 麦甜 君と家庭を築きたいんだ 家庭を 家庭… あんたはお荷物よ 食べさせてやるだけありがたいと思え 学校なんて行かなくていいのよ 麦甜 父さんもどうしようもなくて 結局この家の女主人は 趙おばさんだからね ここは私の家よ いつでも追い出せるんだから あなたを一度だけ信じるわ 一度だけ 君が後悔したらどうしよう 明日、入籍しに行こう もう入籍したのに そんなに結婚を急ぐ必要ある？ あるさ だってお腹が大きくなったら ウェディングドレスが似合わなくなるだろ 行くぞ 化粧室でドレスに着替えるんだ 花嫁の化粧を見てはダメですよ 縁起が悪いです 分かった じゃあ式の前に迎えに行く 奥様、こちらへどうぞ どうぞ、季社長 急な結婚式に見えますが 季社長はとても心を込めて準備されました ドレスは海外から空輸されたものです スカートのダイヤモンドは 全て手縫いです 何よ、その手癖の悪さ 勝手に触らないで 壊したら弁償できないわよ これは季家の長男が 若奥様と結婚する時のウェディングドレスなのよ 間に合ってよかったわ じゃないとまた面倒を起こすところだった どうしてここにいるの 今すぐ出ていって この恩知らず 電話しても出ないし ブロックまでして いい気なもんね 何か話そうにも 機会がなかったわ あなたたちと話すことは何もないわ 早く出ていって じゃないと人を呼ぶわよ 警備員！ 何するの 離して！ 診療所は予約済みよ 江さんが 麦甜のことを暴露する前に まずあの子のお腹の子を 堕させてしまいなさい そうすれば季家が聞いてきても 私たちは認めなければいい 早く行くわよ マイマイにあげる マイマイはきっと 一番きれいな花嫁さんだよ マイマイを離せ これが季家のあのバカか 二番目の若様ね 麦甜とずいぶん仲がいいじゃない 離せ 若様 マイマイは病気なの 病院に連れていくのよ マイマイは病気じゃない マイマイを離せ このバカは放っておいて 行くわよ マイマイを離せ どけ！ マイマイ！ 沢川！ 沢川！ どうしたの マイマイが連れていかれた 趙アシスタント すぐに若様を病院へ はい 私も一緒に行くわ あの若様 ずいぶんあなたを心配してるのね 子供を堕ろしたら 彼と結婚できるかもね この子ったら どうしたの 噛みついたのよ 今日は私の結婚式よ 誰が勝手な真似できるかしら 今日は季社長と 江さんとの結婚式よ あなたと何の関係があるの 忘れないで あなたのお腹には子供がいるのよ まだ季社長と結婚できると思ってるの もういいから お腹の子は待てないわ 早く連れてって どこへ連れて行くつもりだ 行け 麦甜 どこかケガは？ ないわ まだ何もされてない 今日は私と麦甜の結婚式だ 彼女の親族を招待はしたが あなたたちは呼んでいない まさか自分たちで来るとはな 麦甜が本当に 季家に嫁げるなんて 彼女はあなたたちがお金で 買ったおもちゃじゃなかったんですか 黙れ あなたと麦甜さんの結婚式に 私たちが参加するのは当然ですわ だって家族ですもの おい 早く離せ 季社長の話が聞こえないのか 急ぐな サインしてから行け これは何ですか 早くサインしろ きっと結納金か何かよ そうよ 結納金 サインするわ 縁切り状 縁切り状？ 麦は私たちの実の娘ですよ 血は水よりも濃い 縁なんて切れません この子が 玉の輿に乗って私たちを捨てようとしてる そうはさせないわ 麦 お父さんとお母さんは お前を小さい頃から育てて 大変だったんだ お前には恩があるんだぞ 早く季社長に頼んで 私たちを解放させてくれ お姉ちゃん 私たち 小さい頃から一緒に育った姉妹じゃない 私に 薬を盛って 男に売り飛ばすような妹はいない 金のために 私を平気で 他人に売り飛ばす親もいないわ サインすればここから出られる しなければ 帰れると思うな サイン します これ… サインしないと帰れないぞ 今日から お前たちと麦甜の間には何の関係もない そうだ 季家への借金100万元 返すのを忘れるなよ あの時 お前たちは借用書を書いたんだからな 私… 離して 離してよ 見てみろ、お前の娘を そうだ おばあちゃんがまだ家に 彼らが帰ったら きっとおばあちゃんに八つ当たりするわ 心配するな おばあさんはとっくにこちらに呼んである 兄さん 早くマイマイを 化粧に行かせないと 吉時を逃してしまうよ 沢川 治ったの？ ああ あの占い師はすごいな 君がうちにいるだけで 僕は良くなるんだ 僕と結婚しなくてもね よかった 本当によかった 兄さん どうした 僕が治って嬉しくないのか？ 嬉しいさ じゃあハグしよう よかった これでお兄ちゃんとマイマイは 親友だね ある人は言った この世界はとても大きいと 人生をかけても 見尽くすことはできない その千分の一の景色さえも ある人は言った この世界はとても小さいと その人に出会うだけで まるで全世界を手に入れたようだと 今この瞬間 新郎新婦は 準備が整ったようです 私の麦に家ができた 私の麦に やっと家ができたのね もうおばあちゃんの お荷物じゃなくなった おめでたいことよ なぜ泣くの 私の優秀な息子が あんな貧しい娘を娶るなんて 泣きたいのは私の方よ では 新郎新婦、指輪の交換です 共に白髪の生えるまで 一生を添い遂げることを誓います あなたがママとお兄ちゃんが 僕のために探してくれた人？ そうだよ マイマイが大好き マイマイは僕のこと好き？ じゃあマイマイに僕のお嫁さんになってほしい 一生一緒にいようね マイマイ 兄さん お幸せに ああ 麦甜 僕のそばに来てくれてありがとう
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