IOC(国際オリンピック委員会)は、東京大会に参加する選手団に向け、ファイザー製のワクチンを無償提供すると発表しました。

■ファイザーは東京到着前に2回目の接種完了を

 IOCは6日、各国の選手団など東京大会の参加者向けに、新型コロナのワクチンの無償提供を受けることで、ファイザーなどと合意したと発表しました。

 オリンピック・パラリンピック担当の丸川珠代大臣は、「世界各国から来日する選手や選手団がワクチンを接種したうえで、参加することにつながるもので、安全安心な大会の開催に向けて重要。どのようにして(日本の)選手の皆さんが接種ができるかということを調整したい」と話しました。

 ファイザー側は、今月末にも提供を始め、選手団が東京へ到着する前に2回目の接種を完了させたいとしています。

■バッハ会長を「ぼったくり男爵」と米紙批判

 こうしたなか、アメリカのワシントン・ポスト電子版が5日のコラムで、日本に対し、東京オリンピックを中止すべきだと主張しました。

 このコラムでは、バッハ会長を「ぼったくり男爵」と呼んだうえで、「地方行脚で小麦を食べ尽くす王族のように、開催国を食い物にする悪い癖がある」とし、多額の大会経費を開催国に押し付けていると批判しています。

 また、新型コロナ対策により、さらなる経費増大などが見込まれると指摘。「中止は痛みを伴うが浄化される」として、早期の決断を促しています。
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