【経済基礎】なぜ利上げで円高になり株価が暴落するのか、解説します!
小原 先生はい皆さんこんにちは小原先生です 今回のテーマはエンダ&株安 です前回の配信で日銀の利上げについて 解説を行いその中で株価暴落についても 軽く触れたところですがなぜ日銀が利上げ すると円高になりそして円高になると株安 になるのかという質問が多く寄せられまし たこの辺りのことについてはこれまでに 解説してきたもののあまりまとまってい なかったように思うので今回は主に円安と 株価という点にフォーカスして基本から 解説していき ますそれからこのチャンネルでは日々の ニュースにまつわることや政治経済の基本 的な知識について10分くらいで簡単に 学べる動画を定期的に配信していますので 興味を持っていただけた方は是非 チャンネル登録をして先生と一緒に学んで いき ましょうでは前回のおさいのような形には なりますがまず今回日本で起きたことを ざっくりとまとめます 7月31日日銀は7月の政策決定介護を 開き政策金利をこれまでの0%から 0.1%程度という目安から0.25%に 引き上げることを決定しまし たまた同時に日銀はこれまで行ってきた 国際の買い入れを段階的に減らし半減さ せることも決めまし た国際の買入れ減額については6月から案 に示されていたため今回の発表でどうと いうことでではありませんでしたが利上げ は事前予想ではするかしないかという ところだったので半分サプライズそして 今後もデータ次第では利上げをしていくと いう見通しに関する強気な姿勢はやや強め のサプライズだったと言え ます結果を受け円高が進行しそして追って 株価が急落その後は株価が乱高下するなど 日本の金融市場は一時大混乱に陥りまし たここからは利上げで何がどう変わったの か利上げと円高円安がどう関係しているの かそして円高円安と株価がどう関わって いるのか順を追って解説していき ますでは利上げについてその意味を簡単に おさいし ます世の中のお金の貸借において様々な 金利が定められていますがその大元の金利 は政策金利と呼ばれ日本の中央銀行である 日銀がこれを決定しています詳細までは 触れませんが政策金利は最初に湧いてくる お金の厳選にかかる金利でありこれが高く なれば世の中の金利が底上げされ低くなれ ば世の中の金利が全般的に低くなります 世の中の金利にはどのようなものがあるの か具体的に考えていき ます少し遠回りになる感覚はありますが 順当に理解するために役立つと思われるの で大枠だけでも捉えていただければと思い ますまず誰しも関係ありそうなところで 言うとお金を銀行に預けているとも もらえる預金金利がありますそれから主に 金融機関などからお金を借りる各種ロ金利 身近なところでは住宅ロー金利などがあり ます個人ではなく企業が銀行からお金を 借り入れる場合の貸出し金利もとても重要 な存在です政策金利はこれらの金利全てに 影響を与えるので政策金利が高い国は全般 的に金利が高く低い国は全般的に低くなり ますどれくらい金利水準が違うのかという ことを具体的に見ていきたいところなん ですが比較しやすそうなのがプライム レートと呼ばれる金融機関が最も信頼度の 高い企業などに貸し出しを行う際の参考の 金利水準 ですこのうちの短期資金に関して日本では 利上げ前の水準で1.475%アメリカは 8.5あります制作金利がほぼ0の日本と 5%代のアメリカでは大きな違いがある ことが分かります つまり荒っぽく説明するとアメリカでお金 を借りるには最低でも8.5以上の利子が 必要で日本でお金を借りるには1.5以上 が必要だということなんですかなり ざっくり言っているので当てはまらない 場合や例外をたくさん存在しますが政策 金利の違いによって世の中の金利が大きく 違うということが感覚的に分かればここで はOK ですここからはなぜ利上げをすると円高が 進むのかなぜ金利が高いと通貨が高くなり がちなのかというところの説明をしていき ますが少し例え話を活用して金利や通貨の 交換について考えていきたいと思い ます高等無形な例えですが宇宙人の乗った 2期の宇宙船が地球に不時着したと仮定し ます宇宙人はとりあえず地球で暮らすため に持ってきた金塊を地球で使える通貨に 変えないといけませ ん日本に不時着した1人目の宇宙人は金塊 で15億円を買いとりあえずないお金は 日本の金利水準を参考にして有望そうな人 たちに金利2%で貸し付けまし た一方アメリカに墜落した宇宙人は同僚の 金塊を1000万ドルに買え同じように 使わない大部分のお金を有望な人たちに こちらは10%で貸し付けまし たこの時の家庭交わせレートは1ドル 150円とするので15億円と 1000万ドルは同等の価値があると 見なされ ますただ日本とアメリカでは世の中の金利 が違うため貸出しの際の金利も大きく 変わってきます1年後日本の宇宙人は利子 として3000万円ゲットする一方 アメリカの宇宙人は100万ドルゲットし ていまし たドル円相場150円が変わらなかったと すると日本の宇宙人が得た利子は 20万ドルで80万ドルもアメリカの 宇宙人と差がついてしまったことになり ます金利が違うので当然ではありますが ここで想像してもらいたいのがもし宇宙人 が着陸する先を選べしかも事前に金利など の情報を知ることができるのであれば どちらに着陸するのかということです条件 にもよりますがこれだけ金利に差が開いて いると日本ではなくアメリカを選んでいる 可能性が高そうだと思われます金利が高い 通貨が選ばれる買われるというのはこの ような基本背景があり経済の原理として 人気があって買われるものは高くなるので 金利が高い通貨は持っていたい通貨で通貨 高になるというセオリーが成立するわけ です しかしここで注意したいのが通貨が高金利 だからといって必ず儲かるわけではないと いうこと です同じく宇宙人の例で考えます着陸前に 下調べをした結果どうやらアメリカよりも 金利の高いトルコという国がありました この時トルコの政策金利が30%だったと しますこれはいいと思いトルコに着陸し近 会を2億トルコリラに交換35%で 貸し付けを行い翌年には利子7000万 トルコリラを含む2.7億トルコリラの 資産を保有することになりまし た一見大儲けしたように感じられますが 実際には為替の落とし穴があり ますさっきの円とドルの関係では一定とし ましたがこの1年間でトルコリラの価値が 1/333%下落していたら2.7億リラ をドルに換算した時の価値は900万ドル になります トルコリラ換算だと増えているように 見えるもののドル換算だと100万ドルも 目減りしている状況 です実際トルコリラはこの通りの数字では ないものの年間で30%以上下落すること のある通貨であり例のようなことは毎年の ように起きてい ます一般的に金利が高いことの裏返しとし て物価が上がっているつまりはその国の 通貨価値が減っているということが多々 ありこの将来的な通貨価値の減少まで 踏まえて為替が取引されていると考えられ ているため高金利通貨特に物価が不安定な 新興国などの通貨を保有して設けようと いう目論みは往々にして失敗し ますただし短期的に見るとやはり金利が 高い通貨は非常に魅力的です特に先進国で 高い金利を設定していて経済的な背景も 強いような国があればその国の通貨には 短期的に人気が集中し ます昨今最も人気を集めているのが アメリカドルです 世界最強の経済力を持つアメリカは インフレ太陽のために旧ピッチで利上げを 行い0%だった金利を一気に5%台まで 引き上げましたこれはアメリカ由来の資産 を持っていれば年5%ぐらいは無理なく 稼げるという意味でありドル人気を一時 しく高める結果につながりまし た一方世界全体が利上げに動く中唯一金利 を0以下に据置き金融緩和状態を続けてい たのが日本でした 大幅に金利差が開いた両国の間ではある 動きが出始めますそれがキャリートレード と呼ばれるものでその手順を単純化して 話すとまず金利が著しく低い円を借りてき ますそしてその円で米国債権などドル資産 を買い ますそれと金利差で収益が上がるという 仕組みですこの手法を使うと為替レートが 動かない限り着実に金利差分の利益が出 ます例えば借りる時の金利が2%で運用先 の利回りが5%だった場合100億円運用 すると仮定すると運用益が5億円相当利息 の支払が2億円なのでプラ3億円の収益が 上がりますまさに濡れでに泡状態で円を 借りてドル資産に変えるだけで3%もの 利益を得られる計算になり ますこのキャリートレードはもちろんノー リスクではありません特に為替の部分に 問題があり ます円を借りてきて米国資産に投資して いる段階で大きく円高ドリ安が進んで しまうと返済額が大きく膨らむことになり ます例えば1ドル150円の時にキャリー トレードを開始し150億円を借りこれを ドルに転換1億ドルを運用し始めた後に これが急に1ドル125NHまで円高に 進んでしまうと1億ドルを円に戻しても 12億円にしかならないので追加で 25億円分2000万ドルが必要になり ます この場合はどれだけ金利差で利益を出して いたとしても大損失が発生することになり ます逆に言うと1ドル150円の時に キャリートレードを開始しその後1ドル 160円に円安が進んだ場合は金利差での 儲けに加えて交わせさでも利益を出すこと ができ ますつまり2つの国の通貨の間で大きな 金利差が生じていてかつ今後の見通しとし て金利が低い方の通貨が安く高い方の通貨 が高くなる気配が強ければキャリー トレードが画境となると考えられるわけ ですこれが生じていたのがまさにここ2年 ほどの日本円と米ドルの関係だったと言え ます5%という十分な金利さに加えて なかなか収まらないインフル背景に当分 高い金利が維持されるだろうと期待された 米ドルと世界で唯一金融緩和を続け超低 金利が当面続いていくと見られた日本円円 のキャリートレードは米ドルに限った話で もなく今般の円安ドル高をキャリートレド だけで説明するのは適切ではないながらも 歴史的な円安の流れの中でキャリー トレードの層が存在しているのはほぼ確実 でし た円安についてもう少し広く知りたいと いう方は2回にわって解説した動画がある ので是非そちらをご覧いただきたいと思い ます概要欄にリンクを貼っておき ます今回日銀が追加利益を決定しさらに 追加の利上げを行う可能性を示したこと そしてアメリカの景気原則が鮮明になり9 月にも利下げが始まることが確実視されて いることなどはキャリートレードを終了さ せる強い同機になったと言えます例えば ですがアメリカが3%くらいまで政策金利 を引き下げ日本が1%くらいまで利上げを するとなると金利差はわずか2%程度に 縮まるのでキャリートレードの旨みは かなり薄くなってしまうと予想され ますキャリートレードを手自前にする時に は先に説明したことの逆流が起こります つまり米国資産を処分しそれを日本円に 戻して借りていたお金を返します日本円が 買われるということは円高が進みます円高 が済むということはキャリートレードで得 た利益がどんどんなくなっていくという ことでもあるので我先にと言わんばかりに 取引を手しまう人々が出てきたものと推察 され ますこれまでのところでなぜ日銀が利上げ を行うと円高が進むのかという1つ目の 疑問はなんとなく解消されたかと思います ここからはもう1つの疑問点利上げ円高と なるとなぜ株安になのかという点に触れて いきたいと思い ますまず円相場と株式相場の関係について ですが簡単に言うと日本の株式市場は円安 になると株高になるというセオリーがあり ます特に大きな要因と見られるのが海外の 収益比率が大きい日本企業の利益が増加 するという構造 です海外展開する日本企業がドルやユロで 収益を上げていた場合収益の額そのものは 変わらなくても円安が進むと円に直した時 の金額が大きくなり決算上の利益が大きく なります有名なところで言うとトヨタは ドルに対して1円円安が済むと約 500億円の増益になると言われてい ますトヨタはめ日本の大型株は収益の海外 比率が大きい会社が多く円安による増益 効果は市場全体でも高いと見られてい ますまた円安によって輸出の競争力が高く なるという面もあるため国内で製造を行い 輸出しているよう企業にとっても円安は 業績に有利に働くと考えられ ますもちろん円高で収益が上がる企業も あるわけですが基本は円安株高という構造 だと考えていいと思いますまた海外投資家 から円と日本株を見た時の関係も重要です というのも日本の株式市場は売買代金の6 割から7割が海外投資家によるもので日々 の値動きは海外税によって作られている から です海外から日本市場はどのように見えて いるのかを考える時日経平均をドルに直し て考えると非常に分かりやすくなります 例えば日経平均株価が3万円で1ドル 100円の時ドル換算の日経平均株価は 30000ドルになり ますこれが1ドル150円になるとドルで 見た時の日経平均は200ドルになり ますなので仮に日経平均株価の価値その ものが変化しない中で円安が進んだと仮定 するとこれは日経平均株価が上昇しないと おかしいという話になってくるわけです ことはそう単純ではありませんが円安に なると日経平均が割やになり円高になると 割高になるという見え方があり割高になる ということは売る同機になるという考え方 ができるわけ です実際にはもっと多面的な要素があり 単純ではない面も多くあるわけですが シンプルにドル円160円の時に今後円高 が住んで140円くらいになるよと聞けば 日経グローバル企業の利益圧縮やドル建て での割高感から日本市場で株安が進むのは 順当な流れだと言え ますシチュエーションや時世にもよります が基本的には円安株高円高株安という経路 は現在のところは成立していると考える ことができ ますまた利上げが行われた場合は円高で なくても株価にマイナスの影響があると 考えるのが一般的 です利上げが行われ世の中の金利全般が あれば企業の借入れの利払いが大きくなり 利益が減るという確実な動きがありまた 消費や投資が落ち込むことで企業の収益に 対しては基本的にマイナスの力が働き ますそのような理屈から利上げは株価に マイナスと捉えるのが教科書的な見方です が必ずしも利上げ局面で株価が下がるとは 限りません例えばアメリカの株式市場に ついては直近3度の利上げ局面において 平均株価は下がるどころか上昇しています これは利上げが行われる背景から考えると 理解しやすいですが通常中央銀行が利上げ を行うのは景気が力強い回復拡大を見せて いる時期であり企業の業績は好調である 可能性が高くなってい ますつまり利上げが行われてもその前提と して経済が順調であれば株価は短期的には 上昇を続けていく場合もあるということ です以上を踏まえ今回の利上げによる影響 を整理するとの利上げとアメリカの利下げ がほぼ確実になってきたことで金利差の 縮小が意識されこれまでと逆回転が始まり 急速に円高方向への動きが強まりまし た日本の株価にとって円高も利上げその ものもマイナス要素であり株価は連日急落 したという流れ ですただ全ての動きを日銀の利上げだけで 説明するのは困難でアメリカで反動体関連 株にバッドニュースが会ぎこれまで日本の 株価上昇を支えてきた反動体関連企業軍が 大幅安になったことやアメリカ経済の 先行き不安そしてイランイスラエル情勢の 悪化など結構色々なことが起きていたのが 今回の株価暴落だったと言えますただ やはり日銀の利上げ特に今後も利上げを 行っていくという姿勢が引き金になったの はほぼ間違いないと言えるかもしれません 今まで世界で唯一の超金融緩和政策を実施 し生み出されていた円安株高の流れが逆 回転を始めたのではないかという年だけで これだけのことが起きるのが為替と株の 世界だという認識はしっかりと持ちたい ところ です他の動画でも繰り返しお伝えしてい ますが大事なことはこれから起こることを 正確に予測し為替や株価を読むことでは なくこれから起こることの触れ幅をある 程度理解することでありリスクを可能な 限り認識することです特に人々の思惑に 振り回されしかもそれが次々に波及して いく短期的な相場の動きなどは読めるはず もないのでもし投資などを行う場合は 積み立て投資などを利用して短期的な動き に振り回されない姿勢をいかに保つかが 重要になってき ますそれでは今回も最後まで見てくれて ありがとうございましたまたお会いし ましょう [音楽]
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【動画の概要】
この動画では歴史的な「円高株安」現象と日本銀行の利上げがどのように経済に影響を与えるのかを詳細に解説します。7月31日に日銀が行った政策金利の引き上げとその背景、さらに円高と株安がどのように関連しているのかを、初心者でも理解しやすい形で説明します。歴史的な株価暴落が起きた原因の一端を学びます。
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【主な内容】
・日銀の政策金利引き上げの背景と目的
・円高と株安の関連性
・経済全体への影響と個人への影響
・将来の金融市場の見通し
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