【唐沢寿明×山口智子】研音“円満独立”の裏で…2026「TEAM KARASAWA」始動、何が動く?

唐沢寿明と山口智子が研音からの独立を発表し、長年の歩みを一区切りして新事務所TEAM KARASAWAでの再出発を宣言した 2人は12月31日をもって研音グループを離れ、2026年1月からは二人三脚で自らの看板を掲げて動き出す 公式サイトには研音チームへの深い感謝が丁寧に綴られ、円満独立であることが強調された では来年以降、2人のキャリアはどの方向へ舵を切るのか 唐沢はフジテレビ系『愛という名のもとに』1992年、NHK大河『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』2002年、フジ系『白い巨塔』03年、映画『20世紀少年』08〜09年で一時代を築いた だが近年は大作から少し距離を取り、還暦を迎えたここ数年は“代表作”と呼べる一本が見えづらい 今年1月期のテレ朝系主演『プライベートバンカー』は鈴木保奈美(59)との再共演が話題となり、平均視聴率7・2%と健闘した 一方で主人公の白髪メイクが過剰に目についたという指摘もあり、老練さを演出する挑戦が賛否を呼んだ さらにこの秋、唐沢は一段階ギアを上げて“老け役”に踏み込む テレビ東京系ドラマ『コーチ』は10月17日スタートの金曜午後9時枠で、記者会見にサプライズ登壇した唐沢は白髪を増毛し顔面には白い髭をたっぷりたくわえて現れた その姿は“完全にさえない高齢のオッサン”へ振り切った変貌で、取材陣からは「地毛なのか」「メイクなのか」とざわめきが起きるほどだった 『愛という名のもとに』や『白い巨塔』世代からすれば衝撃的なビジュアルだったに違いない だが62歳の唐沢が笑いを交え「視聴率は勝ち目がない」と軽やかに言い切った裏には、緻密な設計図が透ける 彼は「主演が“俺が俺が”のドラマはもう面白くない」「キャスト重視ではなく作品重視で作るべきだ」と断言した 引くべき時は引き、ネームバリューを捨てる勇気が制作側に必要だというメッセージは明確だ 面白いドラマなら主演が誰でも視聴者は観るその信念は、自身の看板に依存しない覚悟の表明でもある 裏を返せばトレンディー俳優としての輝きに自ら距離を置き、“時代遅れ”というレッテルを先に笑いへ変換した高度な自己演出だ 同時に日本の“キャスティング行政”への疑義を含み、配信プラットフォーム主導の作品作りへの関心を匂わせる とりわけNetflixなど海外配信作品への挑戦は、彼の言葉の行間から強く立ち上がる 独立のタイミングについては研音創業者の1周忌を待ったという説もある ただし創業者の野崎俊夫氏は現場に口出ししないスタンスで、今回の独立との直接の関連は低いとみられる むしろ唐沢に影響を与えたのは、同門からひと足先に独立した竹野内豊の成功だ 竹野内は独立後、NHK朝ドラ『あんぱん』に出演し、さらに『JR東日本・大人の休日倶楽部』のCMを長く務めた吉永小百合から受け継ぐなど順風満帆に見える 事務所のしがらみから解き放たれ自在に仕事を選ぶ姿は、唐沢が本来目指していたモデルケースだろう 若き日の唐沢は『仮面ライダーシリーズ』『スーパー戦隊シリーズ』で脇役として鍛えられ、ブルース・リーへのリスペクトを公言してきた 真田広之や江口洋介との太いパイプを活かせば、年明け以降にアクション大作へ舵を切るプランも十分に現実味を帯びる “老け役”の外見をまといながら中身はキレ味鋭い身体性で攻める、そのギャップは国際市場でこそ映える可能性がある 一方の山口智子は、近年は旅行や地球環境のイベント、トークで存在感を示し、映像作品からは意図的に距離を取っている 女優業に固執せずファッションも自然体、若作りしない姿勢がむしろ新鮮さとして評価を高めている 栃木市の老舗旅館を実家に持つバックグラウンドは旅企画との親和性が高く、地域と文化を結ぶナビゲーター役に適性がある 9月21日放送のTBS系『バカリズム×山口智子 ちょっと聞いてよ! ぐちバカリ』では私生活を率直に語り、夫を「ヤツ」と呼んだフレーズが物議を醸した 「“ヤツ”呼ばわりはいかがなものか」との反応が出た一方で、長年の信頼と愛着が前提にあることは芸能界の周知の事実だ 注目すべきは「唐沢は綿密な計画のもとに生きている」という証言である 唐沢が会見で自虐的に“オワコン”を演じても、その裏側に計算の鋭さと仕掛けのタイムラインがあることを山口の言葉が補強する さらに唐沢は英語が堪能で、配信国際共同の現場でもコミュニケーション面のアドバンテージを持つ 来年以降、思いもよらぬ海外発の企画に名前を連ねていても何ら不思議ではない “作品重視”という旗印は、スターシステムからストーリードリブンへ潮目が変わる時代の空気と共鳴する TEAM KARASAWAの設計図は、俳優業の枠を超えた制作参加や国際コプロへの接続も視野に入れているはずだ 仮に主演でなくとも、物語の要に据わる助演や準主役として存在感を刻む戦略は合理的だ 配信プラットフォームは視聴データに基づく編成を行い、ネームバリューより完遂度の高い“作品の体験”を評価する そこで重要なのは、年齢を重ねた身体性や声の深度、そして表情の陰影だ 唐沢の“白髪と白い髭”は、メイクを超えてキャラクターの履歴を一瞬で描く強力な記号となる 視聴率という単一指標では測れない長期視聴や海外視聴の価値は、アーカイブで息を吹き返す 7・2%という数字に一喜一憂せず、何度見返されるかという時代の指標へ視線を移す決断は理にかなう 山口の側は、旅と環境、暮らしの知恵といった生活実装型コンテンツでのブランディングが進む 若作りを拒み年齢相応の美意識を磨くスタイルは、スポンサーの価値観にも合致しうる 地域や職人、自然や食のストーリーを編む企画なら、彼女の声は温度と説得力を持つ 夫婦ユニットであることを前面に出さずとも、要所で交差する“距離感の良さ”がブランドの清潔感を担保する 独立は事務所との決別ではなく、関係性を保ったままフィールドを広げる選択だと2人は示した “円満”という言葉は、次の仕事の窓口を閉ざさないための最良の鍵でもある 国内のテレビと映画、そして配信とイベントが混じり合う地形で、2人はそれぞれの最適解を探るだろう 唐沢はアクションやサスペンスでの“熟練の間合い”を武器に、新境地を切り開く 山口は生活者視点のキュレーションと、本音トークの推進力で場を耕す TEAM KARASAWAが掲げるのは、看板ではなく企画の強度と持続性だ 作品の面白さが人を呼び、人がコミュニティを育て、コミュニティが次の作品を支える循環を設計する “俺が俺が”を離れた先に、俳優の自由度と作品の純度を両立させる道筋が見える 竹野内の成功体験は、事務所独立後の仕事設計において貴重なベンチマークとなる 依頼の入口を増やし、拘束を減らし、機動力を上げることで、作品の質へと投資する余白が生まれる 国際案件であれば言語と身体、そして信頼のネットワークが合否を分ける 真田広之や江口洋介という回路は、世界へ接続するための実用的な回線だ “老け顔”の解像度は演じる幅を広げ、若さを競う消耗戦から距離を置く戦略転換でもある 物語の核を担う“大人の陰影”は、年齢を重ねた俳優にしか出せない 山口の自然体は、逆説的に今いちばん新しい 飾らず、等身大で、しかし語る言葉に芯がある 旅と環境、そして暮らしをつなぐ語りは、視聴者の日常にやさしく沈む 2人が同じ屋号に集う意味は、相互補完の設計にある ハードボイルドな物語とソフトな生活知の物語が、TEAM KARASAWAというハブで交差する 会見の一挙手一投足に自虐を織り込んだ唐沢の計算は、期待値のコントロールでもある “オワコン”を先に名乗れば、次の一手で誰よりも大きな驚きを奪える 視線をネームから作品へと移す挑発は、作り手と視聴者の距離を詰めるサインだ 数字に縛られず、物語の強度で勝負する そして英語という運動神経で、国境をひと跳びに越える 日本のドラマ界を牽引してきたレジェンドの次のターンは、かつての延長線ではない 唐沢寿明は老いを武器に変え、山口智子は自然体で新しさを描く 2人の“円満独立”は、看板の更新ではなく、物語の更新だ TEAM KARASAWAが動き出す2026、その最初の物語は作品が語る 誰が主演かではなく、どんな物語か ネームではなく体験へ その移行を、2人は自分たちの歩幅で証明していく そして観る者は、作品の面白さで応えるだけだ 動画をご覧いただきありがとうございます最新の動画や関連トピックの情報をご覧いただくには、チャンネル登録をお願いいたします

【唐沢寿明×山口智子】研音“円満独立”の裏で…2026「TEAM KARASAWA」始動、何が動く?

唐沢寿明と山口智子が12月31日に研音を離れ、2026年1月から新事務所TEAM KARASAWAで始動。『愛という名のもとに』『白い巨塔』『20世紀少年』のレジェンドは、今期『プライベートバンカー』で平均視聴率7.2%、10月17日開始のテレ東『コーチ』(金曜21時)では白髪と髭で老練役に振り切った。
唐沢は“俺が俺が”ではなく作品重視と強調し、ネームバリューを脱ぎ捨て配信含む新局面を見据える。竹野内豊の独立後の活躍を意識し、真田広之や江口洋介の縁でアクション再挑戦も。山口は旅や環境のイベントで自然体を貫き、9月21日放送で「ヤツは私の100億倍…」と本音を明かした。
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