【夫婦革命】唐沢寿明×山口智子が二人三脚で挑む“脱・事務所時代”の勝ち筋
オシドリ夫婦として知られる唐沢寿明と山口智子が、長年の拠点だった研音からの独立を電撃発表した 2人は12月31日で研音グループを離れ、2026年1月から自ら立ち上げる新事務所TEAM KARASAWAで二人三脚の船出を切る 公式サイトでは共に歩んだ研音チームへの感謝を丁寧に綴り、円満独立であることを強調した では来年以降、2人はどのような仕事の地平を切り開くのか 唐沢はフジ系『愛という名のもとに』やNHK大河『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』、フジ系『白い巨塔』、映画『20世紀少年』で時代を席巻してきた しかしここ数年、還暦を迎えてからは“大作の主役”から距離が生まれ、決定打と呼べる最新の代表作は見当たらない 今年1月期のテレ朝系主演『プライベートバンカー』では鈴木保奈美と共演し、平均視聴率7・2%と健闘を見せた 一方で主人公の白髪メイクが不自然に浮いて見えるといった声も少なくなかった その“老練”路線は秋の現場でさらに先鋭化する テレビ東京で行われた10月17日スタートのテレ東系ドラマ『コーチ』会見に、唐沢はサプライズ登壇した 『プライベートバンカー』より白髪を大胆に“増毛”し、顔面は白い髭だらけという攻めたビジュアルだった 記者席からは思わず『地毛かな? メイクかな?』とどよめきが起きるほどの変貌である 『愛という名のもとに』や『白い巨塔』をリアルタイムで見てきた世代には衝撃的な姿に映ったはずだ だが62歳の唐沢は“老け”すら戦略に変える冷静さを持つ この場で彼は視聴率は勝ち目がないと自虐を交えつつ、時代は俳優ネームではなく作品重視だと持論を熱弁した 主演が“俺が、俺が”と前に出る作品は面白くない、引く時は引くという姿勢を明確に示した 制作サイドには俳優のネームバリューを捨てる勇気が必要だとも言い切った 作品が面白ければ主演が誰でも視聴者は見てくれるという信念は、確かに今の視聴行動に合致する 裏を返せば、トレンディー俳優としての自分の看板をいったん棚に上げる覚悟の表明でもある 自ら“オワコン”すら想起させる外見で登壇したのは、次のフィールドへ踏み出す宣言に見える さらに『キャストより作品重視』という発言は、従来の芸能プロとテレビ局の“キャスティング行政”への問いかけでもある その矛先は国内地上波に留まらず、Netflixなど海外配信の本格参画を見据えた布石とも読み取れる 独立の発表タイミングをめぐり、創業者の1周忌を待ったという説も囁かれた しかし野崎俊夫はタレント業務に口を挟まないタイプで、今回との関連は薄いという見立てが妥当だ むしろ唐沢の決断に影響を与えたのは、同門から先に飛び立った竹野内豊の成功体験だ 竹野内は研音を離れて独立後、NHK朝ドラ『あんぱん』出演などで存在感を再証明した さらに『JR東日本・大人の休日倶楽部』のCMを20年務めた吉永小百合の後継に収まる大役も得た 事務所のしがらみから自由になった働き方は、唐沢が本来思い描いていた姿と重なる 唐沢は駆け出し期に『仮面ライダーシリーズ』『スーパー戦隊シリーズ』で脇役を務めている ブルース・リーをリスペクトする逸話は広く知られ、身体性への飽くなき敬意がにじむ 真田広之や江口洋介らとのパイプもあるだけに、年明け以降のアクション大作挑戦は十分現実味を帯びる 一方の山口智子は、近年ドラマや映画からは距離を置き、旅行や地球環境をテーマにしたイベントやトークが増えている 女優業への過度な執着は見せず、ファッションでも若作りを拒む自然体を貫く 結果として“背伸びしない等身大の魅力”が支持を広げ、注目度はむしろじわじわ上昇している 栃木市の老舗旅館という120年の家業背景は、旅行関連の企画と高い親和性を持つ そのうえ本音トークが抜群に強い 9月21日放送のTBS系『バカリズム×山口智子 ちょっと聞いてよ! ぐちバカリ』では、夫婦のリアルを包み隠さず語った 『ヤツは私の100億倍ちゃんとしている私はけっこう忘れるけど、向こうは綿密な計画のもとに生きている』と明かし、賛否を呼んだ “ヤツ呼ばわり”に眉をひそめる声も出たが、そこに夫婦の親密さを感じ取る視聴者も多い 業界では山口の“ベタ惚れ”は周知の事実であり、批評すべきは言い回しではなく中身だ 着目すべきは『綿密な計画』というキーワードである テレ東の会見で自虐を交えた唐沢の語り口の裏に、精緻なロードマップが存在することを示唆する 彼は英語が堪能で、国内に閉じないキャリアの跳躍力を秘める 来年、誰も想定しなかった配信作品に現れても不思議ではない TEAM KARASAWAという器は、夫婦それぞれの強みを最大化するための実験場になる 唐沢は“老け顔”すら武器化し、スター依存ではなく物語の強度で勝負する覚悟を固めた 山口は自然体と本音で“旅と環境”というライフワークを磨き上げ、共感の輪を広げる 従来の事務所システムに頼らず、柔軟にプロジェクトを組成することで、企画の自由度は飛躍的に高まる 広告や配信、イベント、国際共同製作といったレイヤーを横断し、最適な“場”に直接アクセスできる その結果、ネームでなく作品の面白さを起点に観客と出会うという狙いが実現しやすくなる 視聴率という単一指標の呪縛から離脱すれば、評価軸は多元化する 完成度、話題性、継続視聴、国際セールス、二次展開など、勝ち筋は複線化する 唐沢が掲げた“引く時は引く”の哲学は、群像劇やクリエイター主導の現場で真価を発揮するだろう 山口の“自然体×本音”は、ドキュメンタリーや紀行、トークの現場で圧倒的な発色を見せる 竹野内の独立後の健闘は、しがらみから解き放たれた身軽さが生む成果の好例だ その成功にインスパイアされつつも、唐沢と山口は夫婦ユニットの推進力という独自性を持つ 二人三脚の意思決定は速く、企画の舵切りも鋭くなる 夫婦革命のコアは、看板ではなく作品に賭けるというシンプルな原点回帰だ 国内のテレビと芸能プロが握ってきたキャスティング主導の重力から、静かに離心力を得る “老け役”の覚悟と“自然体”の説得力、この対照的な武器が同じ矢筒に収まった時、表現の選択肢は一気に広がる 日本ドラマ界をリードしてきたレジェンドの次の一手は、もはや既存フォーマットに収まりきらない 円満独立の温度を保ちながら、作品中心の新陣形へ移行するプロセス自体が物語になる TEAM KARASAWAの名の下、2人がどの現場でどの“引き方”と“出方”を示すのかが注目点だ その足取りは軽く、計画は綿密で、視線は国内外の面白さに真っ直ぐだ そして観客が求めるのは、いつの時代も面白い物語である その原則に立ち返る勇気こそが、脱・事務所時代のいちばん強い通行手形になる 唐沢寿明と山口智子、夫婦の名を冠した新しい旗は、静かにしかし確実に風を捉え始めている 次章の主役は二人ではなく、二人が選び抜く“作品”そのものだ 動画をご覧いただきありがとうございます最新の動画や関連トピックの情報をご覧いただくには、チャンネル登録をお願いいたします
【夫婦革命】唐沢寿明×山口智子が二人三脚で挑む“脱・事務所時代”の勝ち筋
唐沢寿明と山口智子が研音からの独立を発表。12月31日で離れ、2026年1月から新事務所TEAM KARASAWAで二人三脚の活動へ。公式サイトで感謝を示し、円満独立を強調した。夫婦革命の始動として注目が集まる。
『愛という名のもとに』『白い巨塔』『20世紀少年』で時代を席巻も、近年は老練路線へ。『プライベートバンカー』は平均7.2%。10月17日の『コーチ』会見では白髪と髭で登場し、作品重視を力説した。視聴率至上主義に距離を置く。
決断の背中を押したのは竹野内豊の成功。独立後に朝ドラ『あんぱん』や『大人の休日倶楽部』CMで躍進。唐沢は62歳、ブルース・リーへの敬意と真田広之、江口洋介の縁を生かし、年明け以降のアクション挑戦も視野。
山口智子は旅行や環境関連の登壇が増加。栃木の実家は創業120年の旅館で親和性が高い。9月21日放送で『ヤツは私の100億倍ちゃんとしている』と明かし物議も、綿密な計画と英語力を武器に配信作品進出の可能性。
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