【医療者向け・音声のみ】ヒトメタニューモウイルス再興:コロナ禍が変えた流行の今と未来〜潜伏期間長め?子供と高齢者が要注意!特効薬・ワクチン開発最前線〜 Lancet ID
皆さん、こんにちは。靴若田宮です。さて 、今日は、え、最近ニュースとかでね、 少し聞くようになったかもしれない1 メタニューモウイルス 、ま、HMPVとも呼ばれますけど、これ についてちょっと深掘りしていきたいな と思ます。2001年に見つかった、ま、 割と新しいウイルスなんですよね。え、 そうですね。比較的新しいです。 それがあのコビッドid19 のパンデミックを経てなんか流行の仕方がこうガラっと変わってきて うんうん また公衆衛生上の課題として注目されてると まさにそういう状況ですね。 今回はですね、あの権威ある医学雑誌の ランセットインフェクシスディジーズに 乗った最新のレビュー論文、え、 リサージceofヒューマン メタプノムウイルスinザポスト covid19エラーっていうのを 主な参考にしつつ専門家の方と一緒にこの ウイルスの今を見ていこうと思います。 そもそもHMPB ってどんなウイルスなのとかパンデミック後に何が変わったのっていうところ。 ええ、 それが私たちにどう関係するのか。その辺を皆さんになるほどって思ってもらえるように分かりやすくお伝えできればと はい。 ちょっと意外な事実もね、あるかもしれません。ではまず本当に基本のところからこの HMPB どうやって見つかったウイルスなんですか? はい。えっと、HMPVはですね、 2001 年にオランダで呼吸系の病気を持っていたお子さんから初めて分離されたんです。 あ、オランダなんですね。 そうなんです。で、ウイルスの分類としてはパラミクソウイルスかっていうグループに属する RNAウイルスでして パラミクソと言うと ああ、このグループには皆さんもよくご存知の RSウイルス、RSV とか、あとはカオタ服風のウイルスなんかも含まれてるんです。 へえ。 結構メジャーなところと同じ仲間なんですね。 そうですね。で、特にこの HMPVはRSB と、ま、性質が似てる点が多いと言われていますね。ウイルスの構造を見てみると、あの、私たちの細胞に入り込む時にこう鍵になるような F タパ質、融合タンパ質とも言いますが、そういうものを持っていて ふんふん。 ただ遺伝情報全体ゲノモを見ると RS ビーグルは少し、ま、シンプルな作りにはなってるんです。 じゃあどうやって映るのかという点ですけど はい。気になります。 これは主に咳とかくしゃみで飛び散るあの細かい渋きエアロゾールですね。 はい。はい。 それとかあとはウイルスがついたもの例えばドアノブとかおもちゃとかそういうのに触った手で口とか鼻を触ることによる接触感染。これで広がります。感染してから症状が出るまでの潜伏期間は大体 4日からまあ6日くらいですね。4 日から6日。 ちょっと長めな感じもしますね。 そうですね。他の風をウイルスと比べるとや長めかもしれません。 感染したらどんな症状が出るんでしょう? RSVと似てるっていう話でしたけど。 ええ、あの健康な大人とか若い方ですとね、多くの場合本当に軽い風みたいな症状で終わることが多いんです。 あ、そうなんですか。 はい。鼻とか咳、喉の痛み、ま、その程度で済むか、あるいは全く症状が出ないなんてこともあります。 なるほど。 だから正直これまではあまり目立たないウイルスっていう側面もあったかもしれませんね。 うーん。じゃあなぜ今注目されてるんですか? それがですね、注意が必要なグループもいるからなんです。特に生まれたばかりの赤ちゃんとか小さなお子さん ああ、やっぱり それからご高齢の方、そして寿病があったり治療の影響なんかで免疫力が落ちている方々ですね。 なるほど。 こういった方々が感染すると単なる風じゃ済まなくて肺炎とか時には旧制呼吸旧症候行軍 ARDSとも言いますけど ARDS はい。これは肺に水が溜まっちゃって呼吸がすごく苦しくなる重い状態なんですがそういう深刻なあの火動の感染症につがる可能性があるんです。 それは怖いですね。え、実際に HMPV で入院された患者さんのデータを分析した研究を見ると、大体 1/4が0歳から2 歳の本当に小さいお子さんで、 1/4が入用児 はい。で、半数以上が 60 歳以上の高齢者だったなんていう報告もあります。 うわあ、やっぱりリスクのある層に集中してるんですね。 そうなんです。あと中国のCDC 失平対策センターの報告ではゼロコロナ政策が終わった後、特に 14 歳未満の子供たちの間で感染が増えたという指摘もありますね。 ふむふむ。 ちなみにこのウイルスが見つかった 2001 年頃ってまだ今みたいに詳しい検査、あの PCR 検査とかがそんなに普及してなかったんですよね。 ああ、そうか。なので当時はHMPB に感染していても見逃されていて原因がよくわからない呼吸機感染症だねってされていたケースも結構あったんじゃないかと考えられてます。 なるほど。普段は軽いけどリスクのある人には重賞化の恐れがあってさらに検査技術が進んで実態が見えてきたと。 まあそういうことですね。 ではいよいよ本題というかコッ 19 パンデミックの関係ですね。あのパンデミックの間 HMPVはどうなってたんですか? ええ。 パンデミック中はもう皆さんご存知の通り世界中でマスクとか手洗いロックダウンとかなり厳しい感染対策が取られましたよね。 はい。徹底してましたね。 その結果フルエンザとか RSVだけじゃなくてこの HMPV を含む多くの呼吸系のウイルス感染が本当にこう劇的に減ったんです。 へえ。例えばカナダの研究なんかだと HMPVの出数がパンデミック前のほんの 3.8% にまで減った南期報告もあるくらいです。 3.8% すごいヘリオですね。 ええ、注目の北京でもまあ似たような状況だったようです。ところがです。これらの規制が緩和されたり解除されたりすると状況が一ぺするわけですね。 はい。 インフルエンザとかRSV がわーっと再流行したじゃないですか。 しましたね。 去年とかすごかったですもんね。 あれと同じように HMPV も世界各地で感染が増していわゆる最高っていうのが報告されるようになったんです。 最高ですか?それって単純にま、規制がなくなって戻っただけっていうわけじゃないんですか? それがですね、単に戻ったというよりも地域によっては以前より流行が大きくなったりあとは流行の仕方が変わったりしてるっていう報告もあるんです。 え、そうなんですか。 その大きな理由として考えられているのが免疫っていう現象なんです。 免疫聞きました。 はい。あのパンデミックの間厳しい感染対策のおかげで私たちは HMPV みたいなウイルスに、ま、さらされる機会が極端に減りましたよね。 確かに。その結果、多くの人が HMPV に対する免疫を持っていない状態、あるいは以前は持っていても免疫が時間と共に弱まってしまった状態になったと考えられるんです。 ああ、なるほど。 つまり社会全体としてこのウイルスに対する抵抗力が、ま、下がってしまった。そこにいざウイルスが入ってきた時に以前よりも感染が広がりやすくなっちゃったということなんです。 免疫の空白期間があったからと そういうイメージですね。 例えば中国の上海ではゼロコロナ政策が終わった 2023年にHMPV の出率が前連とクラボて明らかに増えたという報告があります。 うん。 ある研究では入院患者さんの中で HMPV が見つかる割合がパンデミック中は 1.45%だったのがパンデミック後には 6.76% まで上がったなんていうデートもあります。 結構な上がり方ですね。 ええ、 免疫パンデミックがもたらした、ま、副産物みたいなものなんですね。 そう言えるかもしれませんね。 で、その最高だけじゃなくて流行のパターン自体も変わってきてるっていうのはどういうことなんでしょう? そこがまた非常に興味深いところで、いくつかあのはっきりとした変化が見られてるんです。 ほう。1 つは季節性ですね。 季節性。 はい。通常HMPV はま日本みたいな温体地域だと冬の終わりから春先大体 1月から4 月くらいに流行のピークを迎えることが多かったんです。 なんとなくインフルエンザがちょっと落ち着いてきたかなっていう頃のイメージですよね。 そうですね。まさにところがパンデミック後はそのパターンが崩れてるんです。 え、どういう風に? 例えばオランダではロックダウンが解除された後、なんと夏場 6月とか7 月に季節れの大きな流行があったという記録があります。 夏に全然季節違いますね。 そうなんです。 あと中国の研究だと春、秋、冬と年に複数会ピークが見られるようになったなんていう報告もあるくらいで 年に何回も ええ、さらに感染しやすい年齢層にもちょっと変化の気差しが見られていて 年齢層もですか? はい。 以前はどちらかというと一未満の本当に小さい赤ちゃんが多かった印象なんですが、パンデミック後はもう少し年齢が上の子供たち、例えば中国なんかだと 14 歳未満の子供たちでの感染が増えてるという報告が出てきています。 へえ。 イスラエルとかスイス、スペインなんかでも似たような変化が観察されているようです。 流行時期も年齢層も変わってきてるとなんだか色々影響が出てますね。 そうですね。あの、以前RSV の流行が終わってから HMPV が流行るっていうなんかウイルス干賞みたいな話を聞いたことがあるんですけど、それはどうなったんでしょう? ああ、よくご存知ですね。はい。ウイルス干賞。 ええ、 あのRSV に感染すると体の中でインターフェロンっていう、ま、体がウイルスと戦うために作る防御物質みたいなものが作られるんですね。 はい。はい。それが一時的に HMPV が増えるのを抑えるんじゃないかと。だから流行時期がずれるんじゃないかっていう説があったんです。 そういうメカニズムがあるのかなって思ってました。 ええ、しかしこの説もですね、パンデミック後にはちょっと見直しが必要かもしれないという状況になってきています。 親、 例えば日本の研究なんですけど、パンデミック後に HMPVとRSV、 そしてインフルエンザがほぼ同じ時期に流行したということが示されたんです。 えっと、同時にですか? そうなんです。これは従来のウイルス干賞っていう考え方が常に成り立つわけではない。あるいはパンデミックによってウイルス同士の流行バランス自体が、ま、大きく変わってしまった可能性を示唆しているのかもしれません。 うわあ。 ウイルス同士の関係性まで変わっちゃうかもしれないんですね。じゃあウイルスそのものウイルスの性質とか例えば遺伝子とかにも変化はあるんでしょうか?なんか特に注目されてるタイプがあるとか聞きましたが はい。そこも重要なポイントです。ウイルスの遺伝子型にも変化が見られています。 ほうほう。 まずHMPV はですね、遺伝子の違いから大きく A系統とB系統っていう2 つのグループに分けられるんです。 AとB はい。で、さらに細かく A1、A2A、A2B、A2C、それから B1、B2 といったサブタイプ、ま、ア系統ですね。そういうものがあります。 結構種類があるんですね。 ええ、どのタイプが流行するかは地域とか年によって変動があって、大体数年ごとに入れ替わるような傾向があるんです。 なるほど。 その中で今特に世界的に注目されているのが A21111 NTD っていうちょっと長い名前なんですけど、そういう平異株なんです。 えっと、A211 何? A211 NTDUP ですね。111NTDUP な。なるほど。A2111NTDUP。 これはどういう? これはですね、A2 っていうサブタイプから変化したもので、ウイルスの表面にある G遺伝子っていう部分に 111 個の遺伝情報、ま、延期体が余分に繰り返して挿入されている重複デュプリケーションって言うんですが、そういう特徴を持ってるんです。 111 個もくっついてるんですか?それが何か影響があるんですか? はい。 この変異によってウイルスの免疫回避能力が高まっている可能性があると指摘されてるんです。 免疫回避能力。 つまり私たちが過去の感染とかあるいは少内のワクチンとかで獲得する免疫からこうまくすり抜ける能力が上がっているかもしれないということなんです。 うわ、それは厄介ですね。 ええ、実はこのA211NTDUP 変異株パンデミックの前からもう世界各地で見つかってはいたんです。 あ、前からんですね。 はい。で、他の方を押しのけてじわじわと広がるっていう傾向はあったんです。イタリアとかスペイン、インド、日本、韓国、中国なんかで確認されていました。 ということはパンデミック前からその勢力を伸ばしつつあったのが まさにそして先ほどお話したパンデミックによる免疫ギャップ はい。免疫ギャップ あれがこの変異株の拡大にま、白をかけた可能性があると考えられているんです。 ああ、なるほど。免疫を持たない人が増えたところにちょうど免疫をすり抜けやすい性質を持ったウイルスがタイミングよく広がったみたいな。 そういう構図ですね。 実際スペインとか中国の南京とか一部の地域ではパンデミック後に見つかった HMPVの実に8割とか9割以上がAC 1111NTD ダップだったなんていう報告もあるんです。 ほとんどそれじゃないですか? そうなんです。ただしこれも世界中どこでも全く同じというわけではなくてですね。 あ、地域差がある。 え、例えば韓国とか台湾、日本ではパンデミック後に B 系統のウイルスが主流になったっていう報告もあったりして地域差が見られます。 ふーん。面白いですね。なぜ違うんですかね? これはおそらく各国のパンデミック対策の期間とか解除のタイミングあるいは人の移動の状況とかそういったものが複雑に影響してるんだろうと考えられます。 だからこそ継続的にウイルスの遺伝子情報を監視するゲノムサーベイランスって言いますけど、それが非常に重要になってくるわけです。 なるほどな。 それからパンデミック後のもう 1つの特徴として HMPV と他の高級ウイルスとの同時感染、つまり複数のウイルスに同時に感染しちゃうっていうケースが増えているという報告もあるんです。 えっと、同時感染 はい。 特にアデウイルスとの同時感染が多いみたいですが、エンテロウイルスとかライノウイルスとかそういった組み合わせも見られますね。 風ウイルス同士で一緒に感染しちゃうんですね。それは重症化したりするんですか? うーん。そこがですね、先ほど話題に出た RSB との同時感染も含めてまだはっきりしたことは分かっていないんです。 そうなんですね。同時感線で重症化し やすくなるという研究もあれば、いや、 必ずしもそうとは限らないていう研究も あって、ここは今後のデータを見ていく 必要がありますね。あとウイルスだけじゃ なくて肺炎吸金とかインフルエンザ金 みたいな細菌とかあるいはアスペルギルス みたいなカ、真金ですね。そういったもの に2次的に感染したり同時に感染したり することも特に重症の患者では報告されて いて病気を複雑にする要因になっています 。うーん。 色々複雑ですね。改めて症状を確認したいんですが、やっぱり他の風との見分けっていうのは難しいんですよね。基本的にはそうですね。難しいです。初、咳、鼻水、喉の痛みといった、ま、いわゆる風症状が一般的ですから。 うん。 重症化すると肺炎とかあと前速みたいに税ぜヒューヒー言う期間出る前速様期間支援。 ああ、ありますね。それから先ほど触れた ARDSなんかを引き起こします。 うん。 特に注意が必要なのは繰り返しになりますけど、やっぱり入用児高齢者、免疫力が低下している方、それから慢性的な廃の病気、例えば COD、タバコなどが原因で肺の機能が落ちる病気ですね。 はい。COPD、 それとか心臓病、神経系の病気、栄養不良、癌などの寿病がある方々です。 なるほど。 元々全速とかCOPDがある方はHMPV に感染することが引き金になって発作を起こしたり症状が悪化したりすることもよく知られていますね。 うん。基礎疾患があると要注意と はい。あと稀れですけど脳とか心臓に影響 が出ることも報告されてはいます。何か 診断のヒントになるようなことってあり ますか?うーん。Cって言えば潜伏期間が 4日から6日と一般的な風ウイルス例えば ライノウイルスだと1日2日 インフルエンザでも1から4日くらいなの でそれより少し長めっていう点はもしかし たら参考になるかもしれません。 なるほど。潜伏期間が少し長い。ええ。 確定山のためにはやはり鼻とか喉の奥を綿棒で擦すって取った検体拭い液とかですけどそれを使ってウイルスがいるかどうかを調べる必要があります。 検査が必要なんですね。 そうですね。以前はウイルスを用して増やす方法が、ま、ゴールドスタンダード確実とされてたんですが、 HMPV って用が難しくて時間もかかるんですよ。 あ、そうなんですか。なので今はPCR 法とかそういう遺伝子検査の技術が主流ですね。これなら迅速かつ感度よく検出ますから。診断は PCRが中心とのことですね。 では1 番気になるところかもしれませんが、肝心の治療法とかワクチンっていうのは現在あるんでしょうか? それがですね、残念ながら現時点、ま、この情報源の論文がレビューされた 2025年9月の時点では HMPV に特攻薬として承認された高ウイルス役とか、え、実用化されたワクチンっていうのはまだないんです。 ええ、そうなんですか。特攻薬もワクチンもない。 そうなんです。ですので治療は基本的に症状を柔らげる対象療法が中心になります。 対象法 はい。熱があれば下げる薬を使ったり、水分補給をしっかりしたり、呼吸が苦しうなら酸素を投与したりといった、ま、サポート的な治療がメインですね。 そうか。でも開発は進んでるんですよね。何か期待できるものは。 はい、もちろんです。研究開発は世界中でかなり活発に進められています。 有望なアプローチもいくつかありますよ。 お、是非聞きたいです。 まずモノクローなる交代っていうのがあります。 モノクローなる交代。 これはウイルスの細胞への侵入に重要なあの F タパ質を狙い打ちする人工的に作った交代で感染予防とか治療効果が期待されています。 ええ、RSV にも効く体育の開発も進んでいたりします。ま、多くはまだ基礎研究とか動物実験の段階ではありますが なるほど。交代ですね。 ええ、それからワクチン開発。これも本当に様々な戦略で進められています。 ワクチン。これは期待したいですね。 そうですね。例えばウイルス用粒子 VLPワクチンっていうのがあります。 VLPワクチン。これはウイルスの殻だけ を真似て作ったもので中身は空っぽなん ですけどHMVとRSVの両方のFタパ質 を使ったIVXA12というワクチンが 現在フェーズ2の臨床試験つまり人 での効果とか安全性を確かめる段階に進ん でいます。おお、フェーズ2まで言ってる んですね。しかもRSVと両方え かなり期待が大きいと思います。 他にもあのコロナ有ワクチンで一有名になった MRNAワクチン。 はい。はい。MRNA あれも開発されています。 HMPV とあと別の呼吸級ウイルスであるパラインフルエンザ 3型PIV3 っていうのをターゲットにした MRNA1653 っていうワクチンがあって、これは初期の臨床試験フェーズ 1B ですけどそれで良い結果が報告されていますね。 MRNAも来てるんですね。 ええ。 あとは弱毒化したウイルスを使う性ワクチンとかウイルスの一部だけを使うサブユニットワクチンとか他のタイプのワクチン開発も進んでいます。 いろんな種類のワクチンが開発中なんですね。 そうなんです。さらに既存の薬を転用できないか。例えばリバビリンとかですね。 そういう研究とか、あとは遺伝子の働きを抑える SIRNA とかフェロン療法、特定の酵素の働きを邪魔する薬、ウイルスの侵入を防ぐペプチド、それから腸の葉っぱ由来の成分とか天然物からのアプローチもあって 一応派まで本当に滝に渡るんですね。 ええ、本当に多様な研究が行われています。 いや、まだ承認された薬はないけど、パイプラインというか開発中のものはかなり豊富なんですね。これは本当に期待したいです。 そうですね。 では今後の課題としてはどんなことが挙げられますか? まずはやはりパンデミック後の HMPVの流行状況の変化ですね。 つまり季節性がどうなっているのか、どの遺伝子型が流行の中心なのか、特にあの免疫をすり抜けやすい A2C1111TUP 変異株の同向こういったものを継続的にしっかり監視していくこと。 はい。 そしてそれが臨床的にどういう意味を持つのか、例えば重症化しやのかどうかとかそういうことを解明していくことが重要です。 なるほど。監視と分析。 Aもちろん有効な予防法であるワクチンといざという時の治療薬の開発。これを 1 日も早く実現することですね。これが最大の課題と言えるかもしれません。 そうですね。私たち個人にできることとしては結局基本的な感染対策に戻るということですかね。 まさにその通りだと思います。 体調が悪ければ無理せず休む。人は多い場所とかでは状況に応じてマスクをするこまめな手洗いとか趣旨の消毒そして換気 はい。 こういったことがHMPV に対しても引き続き大切ということですね。 え、基本ですがそれが 1番重要ですね。 さて、今日はですね、コビッid 19 パンデミックという、まあ、大きな出来事を経てその動きが注目されている 1メタニュモウイルスHMPV について最新の研究を元にかなり深く掘り下げてきました。 うん。 普段あんまり気にしないウイルスかもしれないですけど、小さなお子さんとか高齢の方にとっては決して軽く見られない存在であること。 そうですね。 そしてデミックっていう出来事がウイルスの流行パターンとかさらには遺伝子のタイプにまで影響を与えているっていう非常にダイナミックな変化が今まさに起きているんだなっていうことがよくわかりました。 え、今回のHMPV の最高とかパターンの変化っていうのは大規模な感染症とその対策が私たち社会全体の免疫の状態、さらにはウイルス全体の生態系にまで、ま、良きせぬ形でしかも長期的に影響を与えるんだっていうことを示す 1つの重要な事例だと思うんです。 うん。 今後他の呼吸系のウイルスに関してももしかしたら似たような変化が起きてくる可能性っていうのは十分に考えられるんじゃないでしょうか。 なるほど。最後に聞いてくださっている皆 さんにちょっと考えていただきたい 問いかけをさせてください。今回の HMPVのようにパンデミックという世界 的な変化の後、これまであまり目立た なかったり、あるいは一時的に影をもめて いた他のウイルスとか細菌とかそういった ものがこれから先の私たちの健康にどんな 影響を与えてくる可能性があるでしょうか ?ちょっとだけ身の周りの目に見えない 世界の動きにも思いをはせてみるのは いかがでしょうか?靴をアカデミア チャンネル登録といいねをよろしくお願い します。
元の論文:Resurgence of human metapneumovirus in the post-COVID-19 era: pathogenesis, epidemiological shifts, clinical impact, and future challenges
Citation:Lancet Infect Dis. 2025; published online June 20, 2025
要約(日本語)
この総説は、COVID-19パンデミック後に再興しているヒトメタニューモウイルス(hMPV)の病態、疫学的変化、臨床的影響、今後の課題を整理しています。
◯ ウイルス学と病態
hMPVは2001年に発見されたRNAウイルスで、RSVと同じ Pneumoviridae 科に属します。Fタンパク質が細胞侵入と融合に中心的役割を果たし、炎症やシンシチア形成を引き起こします。免疫回避機構も備えており、特にA2c111ntdup株が強い免疫逃避能と高い伝播力を持つ新規変異株として注目されています(図3, p.7参照)。
◯ 疫学と季節性
パンデミック期の公衆衛生対策でhMPVを含む呼吸器ウイルスは大幅に減少しましたが、規制解除後に大規模な再流行が確認されました。特に中国、イスラエル、欧州で2023〜2024年に季節外の流行が報告されています。以前は乳児中心の感染でしたが、パンデミック後は学童や高齢者での感染が増加し、流行期も春・秋・冬など複数のピークが出現しています。
◯ 臨床像
多くは軽症〜無症状ですが、乳幼児、高齢者、免疫不全者では下気道感染(肺炎、ARDS)に至ることもあります。ICU入院や死亡例も報告され、致死率は重症例で30%を超える場合があります。喘息やCOPDの悪化因子ともなり、小児期の感染は後の喘息発症と関連します。稀に脳炎や心筋炎を起こすこともあります。
◯ 共感染と重症化
hMPVはアデノウイルス、ボカウイルス、RSVなどとの共感染が多く、重症化リスクを高めます。細菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌など)や真菌(アスペルギルス)との二次感染もICU患者で報告されています。
◯ 遺伝子多様性
hMPVはA・Bの2系統に分類され、さらに6つのサブラインに分かれます。A2c111ntdup株は2016年以降に出現し、パンデミック後は複数の国で優勢株となりました(図3, p.7)。この変異株は免疫回避力が強く、集団免疫の低下した状況で流行拡大を助長しています。
◯ 治療と予防
特異的治療薬や承認ワクチンはなく、治療は支持療法が中心です。研究段階では、Fタンパク質を標的とするモノクローナル抗体、RSVとの交差防御を狙ったVLPワクチン、mRNAワクチン、組換え生ワクチンなどが開発中です(表, p.11)。一部は第1〜2相試験まで進んでいます。
◯ 公衆衛生的意義
パンデミックによる免疫ギャップと行動制限解除後の曝露増加が流行再燃の要因と考えられます。今後はゲノム監視、国際的なサーベイランス強化、臨床認知度の向上、交差防御ワクチンの開発が重要です。
