【医療者向け・音声のみ】ゾフルーザで家族のインフルエンザを防げる?徹底検証!効果と耐性ウイルスの課題、家庭内予防の未来とは NEJM
皆さん、こんにちは。靴アカデミアです。 さて、今回のテーマですが、えっと、冬に なると、ま、多くのご家庭でちょっと頭の 痛い問題インフルエンザですね。特に家族 の誰かがかかっちゃった後、どうやって他 の家族に映さないようにするかっていうの は結構切実な問題だと思うんです。で、 今回はですね、その対策として、ま、 新しい選択肢になるかもしれない薬 バロキサビルマルボクシル。商品名だと ゾフルーザですね。これに注目します。 この薬が家庭の中でどれくらい予防効果が あるのかを調べた、あの、非常に信頼性の 高い医学研究がありまして、これをあなた と一緒にちょっとこうじっくり見ていき たいなと思ってます。 家庭でのインフルエンザ対策気になってる方多いんじゃないでしょうか。 ええ、今回取り上げる研究はですね、そのランダム化比較試験っていう、ま、方法でこれ科学的な証拠としてはかなり信頼性が高いとされているものなんですよ。あのゾフルーザって治療薬としてはもう使われてるんですよね。 あ、そうですよね。治療には使われてますね。 ええ、でもその予防の効果、特に家の中でどうなのかっていうのは、え、それを詳しく調べた研究なんです。今回のはそこが非常に重要ですね。 本当にそうですね。家の中ってどうしても接が多いですし、 ええ。ええ、 特にあの小さいお子さんがいたりすると学校とか保育園とかで流行り出すともうあっという間に家に持ち帰ってきちゃうみたいな。 ありますよね。 で、気づいたら家族全員ダウンなんて経験私もはい。ありますね。 もちろん手洗いとかマスクとかも大事なんですけど、 ええ、基本ですね。 それだけじゃなかなか防ぎれないっていうのも、まあ、現実かなと。 そうなんです。家庭内の 2 次感染、これを防ぐっていうのは個々の家庭の問題だけじゃなくてですね、社会全体の流行を抑える上でも実はすごく大事なんです。特にあのご家族の中に高齢の方とか何か病お持ちの方とかいわゆる重症化リスクの高い方がいいらっしゃる場合ですね。 ああ。はい。はい。その場合はもう予防の 重要性っていうのはさらに高まります。 それまでにもあの家族が発症した後に他の家族が予防のために高インフルエンザ役、ま、タミフルとかリンザとかですね、そういうのを飲むっていう考え方。ま、暴露予防って言いますけど、これはあったんです。 ありましたね、そういうの。 ええ、ただま、それで完全に防げるわけでもなかったり、あともっと昔の薬、アマンタ人とかだとちょっと薬が効きにくい体制ウイルスの問題なんかも過去には指摘されてましたし、だから常により良い選択肢っていうの求められてる状況なんですね。 OK 列安白です。というわけで今回の主役バロキサビルま、ゾフルーザですね。この薬やっぱり 1番のポイントは1 回の服用で済むっていう手軽さですかね。 ええ、そこは大きいですね。 これは毎日こう薬飲むのが大変っていう状況だとすごく魅力的ですよね。 そうですね。 しかもあのタミフルとかとはちょっと効く仕組みが企業でしたっけ? あ、そうなんです。ウイルスが増えるために必要なある酵素 PA エンドぬくレアージェっていうのがあるんですけど、その働きをこうピンポイントで邪魔するタイプなんですね。 へえ。 ええ、治療薬としてはもうすでに広く使われている薬です。 なるほど。 じゃあ、その薬がなぜ改めて予防の効果を詳しく調べる必要があったんでしょうか? はい。そこがポイントでして、実はそのゾフルーザの利便性の裏にちょっと気になる点もあったんですね。それは治療目的で使った場合に特にあのお子さんを中心にですね、薬が効きにくくなる可能性のあるウイルスの変化。専門的には PA 遺伝子変異って言うんですけど、この変異を持ったウイルスが出てくることがあるっていう報告があったんです。 あ、変異有リスですか。 ええ、ゾフルーザは覇気いったウイルスの特定の道具 PA を狙ってブロックする薬なんですけど、この PA 変異っていうのはウイルスがその道具の形をちょっと変えちゃってゾフルーザがうまくつめなくするみたいな、ま、一種の防御策なんですね、ウリス側の。 なるほど。なるほど。 ですから今回の研究の大きな問は 2つあったわけです。1 つはこの便利なゾフルーザー家庭内での予防に本当に聞くのかということ。 はい。 で、もう1 つはもし聞くとしても治療の時に見られたようなあの気になる変異ウイルスの問題が予防目的で使った時にどのくらい起こるのかということですね。この有効性とま、リスクの両方をしっかり天秤にかける必要があったというわけです。 なるほど。 便利だけど、ちょっと心配なもあるから、そこを両方ちゃんと調べたと。では具体的にはどうやって調べたんでしょう?研究のデザイン教えていただけますか? はい。えっと、この研究はですね、 2018年から2019 年にかけてのインフルエンザシーズン、日本国内の多くの医療期間の協力で行われました。対象になったのはまずインフルエンザと診断された患者さん。これをま最初の患者さんとしましょうか。 はい。 で、興味深いのはこの最初の患者さんの約が 12歳未満のお子さんだったそうです。 あ、やっぱり子供が多いんですね。 ええ。で、その患者さんと一緒に住んでいるまだ症状が出ていないご家族、これを接触者と言いますけど、その方々に研究への参加を呼びかけたんですね。 その症状のないご家族をどういう風にグループを分けしたんですか? ここがま、研究の肝ですね。 参加同意してくださった接触者のご家族をコンピューターを使って完全にランダムにつまりもう偶然によって 2 つのグループに分けたんです。まるでこうコインを投げて決めるみたいな感じですね。 ランダムに。 ええ。で、片方のグループには本物のゾフルーザを 1 回だけ飲んでもらう。で、もう片方のグループには見た目も味も全く同じで薬の成分が入っていない疑まプラセボとも言いますけど 1回飲んでもらったんです。なるほど。 さらに大事なのが参加したご本人も診察するお医者さんもどっちの薬つまり本物か疑かを扱ってるのか研究が終わるまで分からないようにしたんです。 ああ、どっちを飲んだか誰も知らない状態にしたと。 そうです。これを二重かって言って期待感とか思い込みみたいな心理的な影響が結果を歪めのを防ぐための非常に重要な工夫なんです。 ええ、徹底してますね。 それで薬を飲んでもらった後はどうしたんですか? 薬もしくは疑ですけど、それを飲んでもらった後、 10 日間毎日ですね、体温とか症状を記録してもらって うん。うん。 で、インフルエンザを発症しないかどうかを注意深く観察しました。 ふむふむ。 で、ここでいうインフルエンザの発症っていうのもただの風症状と区別するためにかなり厳密に定義してるんです。まず 37.5°以上の発熱があること。 はい。 かつとか喉の痛みたいな呼吸症状が、ま、中東度以上あること。 中東度以上。 ええ、さらに鼻とか喉の奥から取った検体を使った好感度の遺伝子検査 RTPCR 法でインフルエンザウイルスが妖精であること。この 3 つ全部を満たした場合だけを発症としてカウントしたんです。 なるほど。かなりしっかり見てるんですね。 ええ、これで客観的な証拠に基づいた確かな評価を目指したというわけです。 さあ、いよいよ注目の結果ですね。どうだったんでしょうか。 これがですね、本当に驚くべき結果でして、まずゾフルーザを予防的に飲んだグループ、これは 374人いたんですが、その後 10 日間でインフルエンザを発症したのはわずか 7人。7 人。374人中ですか? へえ。割合にするとったの 1.9%だったんです。1.9%。 それはかなり低いですね。じゃあ、伊勢役プラセブのグループは はい。伊勢役を飲んだグループですね。こちらは 375人いたんですが51 人が発症しました。割合で言うと 13.6%です。 1.9%対13.6%。 うわあ、これはもう全然違いますね。 まさにその通りで統計的にもこの差が偶然で起きた可能性っていうのは極めて低い P0.001と判断されました。 専門的な指標でリスク費っていうのがあるんですが、これで言うと 0.14と報告されています。 リスク費0.14。 それはえっと私たちにとって具体的にはどういう意味になるんですか? これをですね、ま、紙砕いて言うと家庭内でインフルエンザの患者さんが出た後にゾフルーザを 1 回飲むことで同居してる家族がインフルエンザを発症するリスクを約 86% も減らすことができたということなんです。 86%編。 ええ、ちょっと想像してみて欲しいんですけど、もし何もしなければ例えば家族が 7人か8人いたらそのうち1 人が感染しちゃうかなっていう状況が はい。 ゾフルーザを飲むことで、ま、 50人以上の家族がいてようやく 1 人感染するかどうかっていうくらいまでリスクを下げられる可能性があるということなんです。 わあ、それはすごいですね。 86%ですか。 ええ、これは非常に大きな効果と言えますね。 いや、インフルエンザってかかると本当に辛いですし、仕事とか学校とか休まなきゃいけない影響も大きいですからね。それをそんなに減らせる可能性があるっていうのはすごく大きな希望ですね。 ええ、臨床的なインパクトは大きいと思います。で、この高い予防効果なんですけど、例えば寿病があって重症化リスクが高いとされる方々 ああ、はい。 あるいはそのシーズンにインフルエンザワクチンを売ってなかった方々 うん。ふん。 こういった方々でも同じように効果が確認されました。 子供ではどうだったんですか?最初の患者さんは子供が多かったんですよね。 ああ、いい質問ですね。 12 歳未満の子供たちに限定してみてみると有効性は前代よりも少しだけ、ま、低めではあったんですが、それでも偽約グループに比べて発症リスクを約 73%減らしていて、リスク費 0.27。73%変。 ええ、統計的にもちゃんと明確な効果が示されました。 ちなみに12 歳以上の参加者ではリスクは約 90%も減っていたのでリスク費 0.10 さらに高い効果が見られています。 へえ。なんで子供だと少し効果が低めなんですかね。 うーん。はっきりした理由はまだ分からないんですが、もしかしたら体の中のウイルスの量が多いとか免疫系の反応の違いとかそういうのが関係してるのかもしれないんですね。 なるほど。でも子供でも 7 割以上リスク減らせるんだったら十分効果的って言えそうですね。 ええ、そうですね。What fascinatinghereis さらにですね、いくつか興味深い点がある んです。1つはゾフルーザーが発症を防ぐ だけじゃなくて症状が出る出ないに 関わらずウイルスに感染すること自体も ちゃんと減らしたっていうデータが出てる んです。リスク費0.43約57% のリスク。 へえ。感染そのものも抑えるんですか? ええ、それからもう1 つこれも注目すべき点なんですが、研究を始めた時の検査で症状はないんだけど、実はもうすでにウイルスに感染しちゃってた人たちっていうのが少数ですけど両方のグループにいたんですね。 ああ、もう感染はしてたけど、まだ症状は出てないみたいな。 いや、そうです。わば感染初期の人たちですね。 そういった人たちでもゾフルーザーを飲んだグループではその後熱が出たりするリスクが偽役グループに比べて約 66%も低かったんです。リスク費 0.34 ということは発症を抑えるだけじゃなく感染そのものも防いでもし完成したっても症状が出るのを抑える可能性があるってことですか?なんかすごい多格的な暴って感じですね。 [音楽] ええ、そう解釈できますね。 家庭内っていう、ま、濃厚な接触が避け られない環境で感染の連鎖を断ち切る。 そして例えウイルスが体に入ってしまって も発症に至らせない。そういうこう 2030の効果が期待できる可能性を示唆 してるんですね。これはあなたがご家庭で の対策を考える上で非常に心強い情報かも しれません。 すごい有効性が示された一方でやっぱり気になるのは最初に言ってたあの変ウイルスの問題ですよね。予防目的で使った場合そこはどうだったんでしょうか? はい。そこも非常に重要なポイントで研究チームも詳細に調べています。 結果としてですね、ゾフルーザを登んだ グループのうち15人全体の約4%に 当たりますが、その方から例のPA電子に 変異ウイルスが見つかりました。i38と かE23Kとか特定の型番がついてるん ですけどね。15 人約4%ですか。うーん。多いのかのか 判断難しいですけどやっぱり0ではなかっ たと。そうなんです。規制約グループでは この変異は検出されませんでした。で、 問題はこの変異ウイルスがどこから来たの か、どう広がったのかという点ですね。 まず比較的にまあ安心できる情報としては 最初に発症した患者さん。この中には フルーザで治療された人もいるんですが、 その患者さんから規制薬を飲んでた家族へ このゾフルーザが聞きにくい変異ウイルス が直接映ったという明確な証拠は今回の 研究では見つからなかったんです。 あ、それは少しほっとしますね。治療で変異が出てもそれがすぐ他にポンポン映るっていう感じではなさそうだと。 ええ、今のところはそういう状況ではなさそうだと。ただ ただやっぱり何か注意点があるんですね。 ええ、ご名札ので注意すべき点としてゾフルーザを予防で飲んだ家族同士の間でこの変異ウイルスが感染した可能性。 例えば予防投与を受けたんから同じく予防投与を受けた Bさんへみたいなケースですね。 ああ、なるほど。 あるいは家の外のどこか別の場所から変有ウイルスをもらってきた可能性。こういった可能性は一部のケース 7 人ではちょっと否定できなかったんです。 それから元々持っていたウイルスがゾフルーザを予防的に飲んでいる間に薬の影響を受けて体内で変異したと考えられるケースもありました。 うん。完全に抑え込めるわけではないと。それでその変異ウイルスが見つかった人たちはちゃんと予防効果はあったんでしょうか? ここが1 番こう重要な影響かもしれないんですが、この変異ウイルスが見つかった 15人のうち実に11人約73% ですね。この方たちはゾフルーザを飲んでいたにも関わらず残念ながらインフルエンザを発症してしまったんです。 [音楽] え、15人中11 人が発症したんですか?予防してたのに。 そうなんです。つまり予防が効かなかったケースということになります。これはもしフルーザによる予防がうまくいかなかった場合、その裏にはこの変異ウイルスの存在が関わってる可能性が高いということを示唆していますね。 なるほど。せっかく 1 回飲んで予防したつもりでもウイルスが変異してて聞かなかったっていうことがあり得るわけですね。 それは使う側としてはちょっと気になりますね。 ええ、無視できない事実です。ただし 1 つ補足しておくとこれらのゾフルーザに対する体制変異を持つウイルスもですね、タミフルとかリレンザといった別の仕組みで聞くタイプの高インフルエンザ役ノイラミニダーゼ阻役って言いますけど はい。 これらは通常通り効果が期待できると考えられています。 はあ、そうなんですか。 ええ、ですから万が一予防が効かずに発症してしまった場合でも治療の選択肢が全くなくなるというわけではありません。で、副作用についてはどうだったんでしょうか?変異ウイルスの話を聞くとちょっと心配にもなりますけど。 はい。安全性に関してはですね、全体として大きな問題は見られませんでした。 何らかの副作用、ま、医学的には有害事称って言いますけど、それが報告された人の割合はゾフルーザを飲んだグループで 22.2%、奇薬グループで 20.5%と、 あ、ほとんど差がないんですね。 ええ、両グループ感でほぼ同じでした。 具体的にはどういう副作用が多かったんですか? 報告された主なものとしては頭痛とかあと尿検査でほんの少し血が混じる反応、先結反応とか喉の痛み刀炎とは肝臓の機能を示す酵素 ALT の値がわずかに上がるとかそういう比較的軽いものが中心でしたね。 ふむふむ。重要な副作用として はい。一時的な精神症状非定型精神病が 1 件報告されましたがこれは規制役グループの参加者でした。 あ、規制役グループの方だったんですね。 ええ。 Sowhatdoesthisall mean? ここまでの話をこうまとめてみるとあなたにとってこれはどういう意味を持つんでしょうか?まず家庭内でインフルエンザの患者さんが出た時に一緒に住んでる家族がゾフルーザを [音楽] 1 回飲むっていうのはインフルエンザの発症をかなり高い確率で防げる非常に有効な選択肢の 1つと言えそうですね。そうですね。 特にたった1 回の服用で住むっていうのは官病とかで忙しい時なんかは本当に助かるなと。 ええ、その利弁性は大きいですね。 ifweconnectthisto thebiggerpicture。 もっと大きな視点で見ると今回の研究結果っていうのはゾフルーザの予防効果がこれまで標準的に使われてきたタミフルとかリレンザ。これらは通常 5日間飲まないといけないんですけど。 はい。5日間でしたね。 それと比べても同等化もしかしたらそれ以上かもしれないっていう可能性を示唆してるんです。利便性に加えて有効性も高いとなればこれはもう非常に有力な選択肢になってきますよね。 確かに。 Thisraisesan question。しやはり避けて通れないのがあの変異ウイルスの問題です。 頻度はまあ低い4% とはいえ、予防目的で使った場合に変異が出現したり、あるいは変異ウイルスを持っている人には効果がなかったりするケースが実際に報告されたわけですから。 うん。うん。 これはゾフルーザという薬が持つ高い有効性と利便性と薬剤体性につがる可能性のリスクとの間で私たちあるいは社会全体としてどうバランスを取っていくべきなのかというなかなかこう簡単には答えの出ない重要な問いを投げかけていると思います。 確かにそのバランスをどう考えるかというのは難しい問題ですね。 他にこの研究結果を解釈する上で何か注意すべき点ってありますか? ええ、研究の限界点にも少し触れておくべきでしょうね。まずこの研究は 2018年から2019 年という特定の、ま、 1シーズンだけを対象にしています。 はい。 またこのシーズンに流行していたのは主に A 型インフルエンザだったんですね。なので B 型インフルエンザに対する予防効果が同じように高いかどうかはこの研究だけではちょっと断言できないんです。 ああ、なるほど。B 型についてはまだ分からないと。 ええ、それから一部の参加者ではウイルスの遺伝子情報を詳しく解析できなかったといった、ま、技術的な限界も報告されています。なのでこれらの点を考慮に入れた上で結果を受け止める必要があるかなと思いますね。 なるほど。なるほど。万能っていうわけじゃなくて、まだ分からない部分もあるということですね。 ええ、最後にですね、あなたにも是非ちょっと考えていただきたい点を 1つ投げかけさせてください。 はい。何でしょう? 今回の研究では伊勢役を飲んだグループの人たちが最初の患者さんが発症してから大体どれくらいの期間でインフルエンザを発症したかっていうデータも示されてるんですね。それを見ると多くの場合最初の発症から本の数日大半が 5 日以内に次の家族が発症してるってことが分かるんです。 5 日以内ですか?うわあ。思ったより早いですね。 ええ。 家庭内での感染の広がりっていうのがいかにスピーディに起こるかっていうことを物語ってるんですね。 うん。うん。 だとすればですよ、ゾフルーザのような予防薬の効果を最大限に引き出すためにはいかに早く投与できるかがもう決定的に重要になるはずなんです。 ああ、確かに。 最初の患者さんの診断がついて同居家族が予防薬を飲むでの時間、これをいかに短縮できるか、そのスピードがまさに鍵を握るというわけです。 なるほどな。 ではその迅速な与を実現するためには何が必要でしょうかね?例えば夜間とか休日でもすぐに診断とか処法を受けられるような体制でしょうか? ああ、それは大事ですね。 あるいはインフルエンザと診断されたらもう同居家族用の予防薬も同時に処方されるような仕組みとか ふむふむ。それとももっと手軽に例えば 薬局で迅速キットと予防薬をセットで入手 できるようなそんな未来もあるんでしょう かね。あなた個人としてできる地域とか 医療システム全体として求められる工夫 結果をきっかけにこう想像を巡らせてみる のも面白いかもしれません。 いや、非常に考えさせられる問いですね。 その迅速対応の重要性改めて感じました。 今回の新深掘りはここまでとしたいと思い ます。あなたにとってインフルエンザ対策 を考える上での何か新しい視点とか情報に なっていれば幸いです。ご参加いただき ありがとうございました。靴オ アカデミーアチャンネル登録といいねを よろしくお願いします。
元の論文:Baloxavir Marboxil for Prophylaxis against Influenza in Household Contacts
Citation:N Engl J Med. 2020;383:309–320
要約(日本語)
この無作為化二重盲検プラセボ対照試験は、家庭内でのインフルエンザ二次感染を予防するためのバロキサビルマルボキシル(Baloxavir)の有効性と安全性を検証しました。
◯ 研究デザイン
期間:2018〜2019年のインフルエンザ流行期(日本の52施設)
対象:インフルエンザ患者の家族・同居人752人
介入:バロキサビル単回投与 vs プラセボ
主要評価項目:10日間以内に発症する臨床的に確認されたインフルエンザ
◯ 主な結果
臨床的に確認されたインフルエンザ発症率はバロキサビル群1.9%、プラセボ群13.6%。リスク比は0.14と有意に低下。
RT-PCR陽性率に基づく感染リスクも有意に低下(13.1% vs 30.4%)。
高リスク者、小児、未接種者を含む全てのサブグループで予防効果が確認された。
発症前にPCR陽性だった参加者でも、バロキサビル群では症状発現率が低かった(19% vs 58%)。
◯ 耐性変異と安全性
バロキサビル群で一部にPA I38T/MやE23Kといった耐性変異株が出現(約4%)。
しかし、これらの変異株が家庭内でプラセボ群に伝播した証拠はなかった。
有害事象の発生率はバロキサビル群22.2%、プラセボ群20.5%で差はなく、重篤な有害事象はほぼ見られなかった。
◯ 結論
バロキサビル単回投与は、家庭内でのインフルエンザ二次感染を有意に予防し、安全性もプラセボと同等でした。今後は非家庭内環境での予防効果検証や、耐性変異株の伝播リスクに関するさらなる研究が必要とされます。