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▷作品紹介
『ばるぼら』

 
▶イントロダクション
禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した大人向け漫画「ばるぼら」。この、”映像化不可能”と言われていた原作の映画化がついに日本で凱旋公開となる。第32回東京国際映画祭2019・コンペティション部門の正式招待をはじめ世界各国の映画祭を巡り大きな反響を呼んでいる本作、日本・ドイツ・イギリスから唯一無二のスタッフ&キャストが集結してできた奇跡の映画として、日本映画史に残る作品が出来上がりました。
監督は手塚治虫の実子であり『白痴』(ヴェネチア国際映画祭 デジタルアワード受賞)『ブラックキス』(東京国際映画祭)など独特の映画美学により国際的に評価される手塚眞。撮影監督にはウォン・カーウァイ監督作品の映像美で知られるクリストファー・ドイルを招き、世界高水準のクオリティとなるアート・シネマが完成した。
異常性欲に悩まされている耽美派小説家・美倉洋介を演じる稲垣吾郎と、自堕落な生活を送る謎のフーテン女・ばるぼらを演じる二階堂ふみが本作で初共演。甘美で退廃的な異世界に全身全霊で臨み、共演陣には渋川清彦、石橋静河、美波ら国内外で活躍する豪華俳優陣が集結。

▷あらすじ
芸術家としての悩みを抱えながら、成功し、名声を得、それを失い、破滅していく人気小説家-美倉洋介。
アルコールに溺れ、都会の片隅でフーテンとして存在する、謎の少女-ばるぼら。
ある日、美倉洋介は新宿駅の片隅でホームレスのような酔払った少女ばるぼらに出会い、思わず家に連れて帰る。大酒飲みでだらしないばるぼらに、美倉はなぜか奇妙な魅力を感じて追い出すことができない。彼女を手元に置いておくと不思議と美倉の手は動きだし、新たな小説を創造する意欲がわき起こるのだ。彼女はあたかも、芸術家を守るミューズのようだった。
その一方、異常性欲に悩まされる美倉は、あらゆる場面で幻想に惑わされていた。ばるぼらは、そんな幻想から美倉を救い出す。魔法にかかったように混乱する美倉。その美倉を翻弄する、ばるぼら。いつしか美倉はばるぼらなくては生きていけないようになっていた。ばるぼらは現実の女なのか、美倉の幻なのか。狂気が生み出す迷宮のような世界に美倉は堕ちてゆくのだった・・・。

▶スタッフ
監督:手塚眞
出演:稲垣吾郎、二階堂ふみ、渋川清彦、石橋静河、大谷亮介、渡辺えり、美波、片山萌美、ISSAY

▷監督紹介
1961年8月11日生まれ、東京都出身。ヴィジュアリスト/映画監督。高校時代から映画制作を始め、ぴあフィルムフェスティバルほか数々のコンクールで受賞。81年、8mm作品『MOMENT』で話題になる。85年『星くず兄弟の伝説』で商業映画監督デビュー。91年ドキュメンタリー『黒澤明・映画の秘密』を演出。99年映画『白痴』でヴェネチア国際映画祭招待・デジタルアワード受賞。テレビアニメ「ブラック・ジャック」で2006年東京アニメアワードのテレビ部門優秀作品賞受賞。映像作品以外では、95年富士通のPCソフト『TEO~もうひとつの地球』をプロデュース。19か国で50万本のヒットとなる。01年「東アジア競技大会大阪大会」開会式の総合演出。浦沢直樹のマンガ『PLUTO』の監修を行う。AIを使って手塚治虫の漫画を描いた「TEZUKA2020」プロジェクトではクリエイティブリーダーを務める。宝塚市立手塚治虫記念館名誉館長など、手塚治虫遺族としても活動している。著作に「父・手塚治虫の素顔」(新潮社)他。