「トランスジェンダーだと知った瞬間、態度が豹変」佐藤かよ 海外経験で得た学び「自分だけは自分の敵にならないでいよう」と

モデルタレントとしてマルチに活動する 佐藤かよさん。20代の頃からアメリカ、 イタリア、対韓国など様々な国を訪れ、一 時期は韓国に生活の拠点を移しました。 海外での生活を通じて彼女の中で自分を 大切にするという視点が大きく変わったと 言います。全3回中の3回写真、コスプレ 写真も好評。1番リクエストが多かった 写真。まさに本物13枚目全14枚。 黒四角どこの国に行っても悩みの根本は 変わらなかった。佐藤さんは頻繁に海外に 行かれていますよね。韓国でも芸能活動の 幅を広げていらっしゃいます。佐藤さん。 はい。元々好奇心が王勢で20代後半から は海外に住みたいという漠然とした思いが あり、いろんな国を訪れました。様々な国 に行って良かったと思うのは結局どの国に 行っても悩みの根本はあまり変わらないと いうことを学べたことです。例えば アメリカはLGBTQの人にすごく観用だ と思っていましたし、タは静転換手術も 一般的で差別がないと思っていたんです けれど、現地でできたトランスジェンダー の友達の話を聞くと幼少期にいじられたり 、私と同じような経験や悩みを抱えている 人がどの国にもいました。意外です。佐藤 さん、現地で仲良くなった人とSNSの アカウントを教え合うじゃないですか。 そうすると私のアカウントには公式マーク がついているので相手が私のことを調べる んです。そこで私に関するいろんな記事 佐藤かよはトランスジェンダーのモデルだ という内容が出てきます。するとそれまで 私のことを人として好きと行為的に 受け止めていてくれた人も態度が急に 変わるんです。この経験はアメリカでも イタリアでも韓国でもどこの国でもあり ました。私がトランスジェンダーだと知っ た瞬間に180°態度を変えたりフェード アウトする人が本当にたくさんいました。 そんなにあからさに態度を変えるんですね 。佐藤さん笑っちゃうくらいです。でも どこの国に行っても人の本質はあまり 変わらないんだなと気づきました。それで 他人の気持ちなんてもうあまり気にしなく なったんです。今までは人に嫌われたく ないという気持ちで過ごしていましたが、 いい意味で他人に期待することや他人に 理解してもらえることに対して諦めのよう な気持ちが持てるようになりました。 そんな人たちにいちいち傷ついていても 仕方がないと思えるようになったんです。 佐藤さん、あとは海外に行ったら私のこと を理解してくれる人がたくさんいるかなと 思っていたんですけど結局どこに行っても 変わらないというか、私が トランスジェンダーだからということは 関係なくて、人間には大きく分けて2 タイプいるなと気づきました。シンプルに 言うと分かり合える人と分かり合えない人 です。言葉が通じなくても翻訳機やボディ ランゲージを使って分かり合える人はい ますし、逆に言語が通じてもそもそも会話 にならない人もいます。最初は誤解があっ ても話し合えば分かり合える人もいますが 、どれだけ話し合っても理解しようとし ない人もいます。そうきったら理解し会え ないこともしょうがないなと思えるように なりました。新しい発見ですね。佐藤さん 。はい。その発見のおかげで自分を理解し て認めてあげられるのは自分しかいないっ て気づきました。だからこそ自分だけは 自分の敵にならないで言ようと思うように なって例えば周りから変な目で見られて いると感じた時それをダイレクトに自分の 中に入れてしまうと誰も味方がいなくて 辛くなるんですよね。だから他人から向け られた悪意をそのまま吸収しないことを 意識しています。悪なことをされたり、嫌 なことを言われたらまずは自分でちゃんと 否定する。そうすることで人間関係が とても楽になりました。相手からの意地悪 な評価をそのまま受け入れないということ ですね。佐藤さん。はい。他人は色々と 判断したり評価したりしますが、そこに 囚われないようにしています。自分が好き なことをして自分が自分の味方でいること が結果的に自分らしくいられることに つがると思っています。とはいえ実践する のは難しいですよね。佐藤さん分かります 。友達からも日々色々な悩みを聞きます。 職場の人間関係など色々ありますよね。 ただ今いる環境で人間関係に困っている方 がいたらその世界にこだわっているのは 意外と自分だけかもしれないと一歩引いて みるのもありだと思います。別の場所で もっと居心地のいい人間関係が気づける はずですしここじゃなきゃだめと今の自分 の置かれている環境に過剰に責任を感じる 必要はないと思います。佐藤さんやっぱり いろんな人がいますからね。でも自分が 健やかに暮らすためには向き合わなければ いけないことと向き合わなくてもいいこと を見極めて手放すことも大切だと思います 。あまり無理をせず自分にとって居心地の いい環境を見つけて欲しいなと思います。 黒く結果これで良かったと思える人生よ。 今後やりたいことはありますか?佐藤さん 今は自分より若い世代の子たちに自分の 経験を伝えたり支えになる活動ができれば いいなと思っています。LGBTQのこと だけでなく四春期に親に言えない悩みを 抱えていたり、普通じゃないことに不安を 感じている子たちに大丈夫だよと伝えたい ですね。子供の頃は大人との関係といえば 親や先生が中心になりがちですが、そうで はない大人の姿も見せたいと思っています 。1つの寄り所となりたいです。今悩んで いる人には大きな励みになりますよね。 佐藤さん、人生色々あった私だけど、今は 楽しく生きているよ。人生な何とかなる ものだよということを自分の活動を通して 伝えられたら嬉しいです。人生長いです からね。もちろん嫌なことや大変なことも 日々ありますが、トータルで結果これで 良かったと思える人生を歩みたいと思って います。自分が自分の敵にならない長い 道のりを経てたどり着いたからこそ感じ られる自分らしさと優しさが伝わってき ました。変化していく時代の中で佐藤さん の今後の活動から目が離せません。