無類の色好みで50人もの子をなしたと言われる11代将軍・家斉の治下。虚無の影を宿し、世に背を向けて孤独の中に生き、不敗の秘剣・円月殺法を振るう眠狂四郎。彼には、転びバテレンのイルマンが黒ミサで大目付の娘をはらませ、その結果生まれたという出生の秘密があった。義理・人情・憐憫の情に心を閉ざした狂四郎は、決して自ら事件に関わることはない。やむを得ず降りかかる火の粉を払うように、事件の渦中に巻き込まれていく。

原作者・柴田錬三郎が絶賛した田村正和主演によるシリーズ。ポルノ女優を多数配したエロチシズムや、華麗なカメラワークによる殺陣の面白さ、豪華なゲスト俳優の出演や原作者自身が3度特別出演するなど、見どころが多い。