【ドラマ】 百年の物語 – 大正編・愛と憎しみの嵐 【フルムービー】 Full HD
やめれ。このは無理だって。 [拍手] はい。 怪我がねえから大丈夫すな。よかった。自転車に引き上げとける。 やめて。自転車なんかいい。 そうはかねえ。開けた物をあのままほっとくわけには俺ら生まれて初めで見た。 あなたにあげるから助けてもらった俺壊れてるかもしれないけど。 じゃ、 家までそのまま歩いて帰んのか?しょうがないでしょ。自転車じゃないんだから。 ブネル濡れるだっぺ。 明日痛むか? 大丈夫。 どこまで帰んないんや?俺の家すぐそこだ。来てるもの買うかせて。 俺が馬で送っていく。 [拍手] こうだからさや丘 着物かてやってくれ。あ、もう痛めてるら 送っていく。 ちらさんだ。ここの人でねえな。 東京からすっかりこちらにお世話になってしまいました。 東京から どこまで送っていくんだ? ただの打木だ。すぐ良くなる。お袋の野の野着だども選択してある。我慢してくれ。 ほら失礼など 川待ってたらひくれっちゃ 遠慮なくお借りします。私と倉あと申します。今度改めてお礼に伺わせていただきます。 おめ様のお嬢様が [音楽] ごめんなさいね。田んぼが忙しい時なのに手間を取らせてしまって。 [音楽] これも小作の仕事のうだ。 だどもさ立のズムス様のお嬢様だとは思わなかったな。 私ほとんど東京でそうだったんだけど時々控えてくるこの米沢が好き。いつかここで暮らせるようになるのが夢なのね。この野良でしょ。ここの人になったような気がする。 [音楽] [音楽] だから東京から自転車なんか持ってくるのは反対したんです。だってこの村を自転車で走ってみたいからお父様にお願いして買っていただいたんですもの。 自転車なんか男の乗るものです。うん。 可愛い沈んでくれてよかった。借りたき物 。ちゃんと選択しておいてね。足が治っ たら私が返しに行くから。あなたが心配 するようなことじゃありません。世話に なった俺礼と一緒に使いのものに持たせて やります。私が借りたの。助けてもらった 俺は私がしないと。あなたが 出入りできるような家じゃありません。 どうして お父様もあと23日でこちらのお仕事 お住みになって東京へお帰りになるそう です。 もそのつもりでこの足じゃ無理です。します。 [音楽] お願いします ね。これも駅まで運んでおいて。 えっと、 [音楽] この自転車どうしたの? おお。 今朝早くやろの背がりが川から引き上げ だって届けで行きたんでやんつ奥様さも 下げたらそれはここさいで行くから ずが使いようおしゃっておいでた 射生してるのかと思った この河であったお嬢さん にはこの世の人と思えねえぐれ美しかっ どうしても書いて置きたかったんだ。 あなた本当は絵が描きたいんだ。 誰さだって夢はある?だども絵の道具買えば米一票は飛ぶ。人好きは食わねでいね。えぐだって冬されて稼ぎに行ってもらった金でやっとかった。 だども 小作だけでは暮らしていけねえから出か席 に行ってるのに その金使っちまってお袋を泣かせた。 もう絵は鏡 だ。 でも最後に思い出になる絵がかけそうだ。 しばらくそこさ座ってくれねえか。もう 1度すっかりデさンしておきて。 あなた育児なしね。 絵が描きたかったら東京に行けばいいじゃない。働きながら絵を描くの。その気になれば働き口なんていくらだってあるわよ。勇気がないだけなんじゃないの?私今日東京に帰るの。力なってあげられるかもしれない。住所と出ア番号書いとく。 動かね。 おめが好きなら ちゃんだってえぐらい欠かせでやりでん だけど ものにジェネア暇かけられる身分で猫おめ が1番よく頑張ってんだろ。 手になる絵になれるんなら話は別だどもただと朝びにのタぼ掘り出してほら東京来る日も来る日も田んぼや畑ずり回ってそれでもやっとこさ麦メスが食えるか食えねえようなクラスはもううんざりだ。小作のクラスなんて泥沼だ。どんなに上がいたってデグずのね沼だ。 一生こんなとこで埋れてしまうなんてごめんだっちゃ。 何でこと言ってるんだ。ここででどこで何ができると思ってんだ。硬い小作だって土があれば生きていける。ま、裸でト行ってみる。それこそにするだけだ。 それでもいい。ここの暮らしさすがみついで公開してそのよりずっと増だ。 ほんね。 のお嬢様に何炊きつけられた? 頭冷汗せ。 のお嬢様と俺たちととは住む世界も違う。 考えることも違うんだ。ウカウカられたら 一生取り返しのつかね事になるんだぞ。 戸倉の冗談度は何の関わりもねえ話だ。 ただズヌスだとか古作だとかいう身分のね 世界で生きて生きて スも小作もね、自分の力だけでどんな人生 でも選べる世界があるはずだ。 それを見つける見つけね。同じず人間 さ生まれてきた意味がねえんでねえか。 おかしなものに被ぶれちまって小作の家に生まれたものは死ぬまで小作なんだ。君様にはなれねんだぞ。 そんなバ鹿な話があっか。 おは伊豆流の絵描きさなって見せる。絵描きにはずヌスの娘も小作のセがれもね。それが本当だな。やこから抜け出さねど。 それはできねえな。や、 勝手にしろ。 土の地にしたら本物だろ。 必ず向いに来る。迎えに来っからここ出ていくんなら親子の変的け。 東京でのレディにしたおめの骨の中拾うなかちゃんごめんだ。 [音楽] あ、ちょっと立ちたい。 [音楽] [拍手] [音楽] ありがとうございました。 ご迷惑でねえでしょうか。お嬢さんが俺みでな男と焦げたとこで 私たちおし子食べに来ただけなのよ。悪いことしてるわけじゃあるまいし。ここのおしる子ね、美味しいの。 俺が東京さ出てきていること分かってもらいたかった。育児なしでねってこと。 [音楽] よく出てこれたわね。勇気ある。私の思った通りの人だった。 お嬢さんのおかげだ。お嬢さんさ合わねかったらどんなに栄養をかぎだも時さる消すなんてできなかった。 [音楽] その俺礼も痛くで 絵は書いてるの?誰か先生について習ってるの?とんでもねえ。まず食べることの方が先だ。今は株屋で暴してる。 [音楽] 株屋に 小学校もログに出てねえものさはそういうとこですかねん。 [音楽] 絵を描かなきゃ何のために東京に出てきたのか分からないじゃない。 金が寝は影ね。が家具 [音楽] 早くあなたの絵見てみたい。私には何もできないけどつも応援してる。 今日は持ち合わせがこれしかないんだけど、少しでも役に立てたら私の気持ち バ鹿のことすねえでくれ。そつもりでお嬢さんサ会いたかったんでね。俺の覚悟をお嬢さんに吸っておいてほがあった。 [音楽] ごめんなさい。失礼なことして。 今度会う時は自分で納得のできる絵を持ってくる。 [音楽] ただいま帰りました。 ああ、 お父様他加減でも悪いの? 何技でもないこと だってこんなに早くお帰りになるなんて普通じゃないんですもの。 お前こそ何をしていたんだ?とっくに学校は終わっとるはずだろ。 お汁食べたくなってお友達と寄り道してきちゃった。着替えてきます。あや、 話があるんだ。 そのためにわざわざ早くお帰りになってあなたを待っていらっしゃよ。 お前の結婚相手が決まった。 結婚? うん。式はこの秋だ。 待って。一体どういうことなの? 相手がお前のこと気に入ってくれてな。トン病子に話が運んだんだ。父さんとしてもお前の結婚相手として申しぶんないと思ってる。 [音楽] お断りします。結婚相手は私が決めます。江戸や明治時代じゃあるまいし、今は対象っていう新しい時代なのよ。親同士が決めた結婚に黙って従うなんて。 [音楽] 生きんじゃない。 お前は一体誰のおかげで我がな暮らしを させてもらってると思ってるんだ。 親掛かりの分際で1枚の口を聞くんじゃ ない。 お前の出現が悪いから親に逆らえなくて 叩く娘になっちまうんだ。母親の責任だぞ 。 しっかりと 少年を叩き直すんだな。 お父様、お母様のせいじゃない。お母様が悪いじゃないのに奴当たりなさるなんてひどすぎるわよ。お父様。 [音楽] お父様も辛いのよ。お父様は何もかも分かりなの。だからあでおっしゃらないとご自分の対面がお守りになれないの。 そんなの買ってよ。応募よ。 あや、 よく聞くの。 徳ら家は代々王子として大勢の古作に 電パターを貸し具前を収めてもらってそれ を売り裕に暮らしてこられたの。お父様は そのお金を株で運用して随分設けていらし たわ。こな間だの世界大戦では軍器って 言うんでしょうね。株がどんどん上がって また資産を増やしてこられたらしいんだ けど、戦争が終わったら急に世界中の景気 が悪くなって株が暴落し お父様は 焦ってよそからお金を借りてまで大きな 損失を取り戻そうとなさったの。 でも それがまた裏めに出て このままだと ご先祖様から受け継いだ土地を手放さ なきゃならないところまで追い詰められて おいでなの。もし 借金の方にした土地を取り上げられるよう なことになったらとらけは潰れてしまうの 。 そんなことになってるなんて。 お父様は誰にも黙って1人で苦しんで いらっしゃの。 お兄様たちもご存知ないの? いずれは分かる時が来るでしょうけど。 お父様はなんとかして誰にも辛い思いをさ せたくない。ご自分で切り抜けたいってご 苦労なさってたの。 そんな時 あやを嫁にくれるのなら 借金を片わりしてもいいって方がいらして お父様はそれだけをあって断っていらした んだけど 結局 それしか特の家を守る道がなくて 私が あなたにその人のところへお嫁に行って 欲しくてこんな話をしたんじゃないの。 特の家の事情やお父様の教中をあなたに 知っておいてもらいたかったからなの。 丸裸だったら丸裸になった生き方をすれば いいの。 ただ あやにもその覚悟だけはしておいてもらい たかったし、 お父様の気持ちを察して、もう少しお父様 に優しくして差し上げて欲しかったから。 [音楽] わかりました。 でもこの話は伺わなかったことにして ください。 [音楽] お父様諦めがお付きになったらまた [音楽] 1 からやり直そうって覚悟もお出になるわ。 [音楽] ちょっとお尋ねしたいのですが、と倉あさんと土性の方でしょうか? え? あさん、もうお帰りになりましたか? と倉さんならとっくに学校おやめになってますわよ。 やめだって。 結婚なさるとかって。 結婚?誰? 私たち詳しいことは何も。 [音楽] まあ、見事な花嫁さんでいらっしゃいます。お嬢様を迎えばパス方お知らせでいらっしゃいますわね。 [音楽] 幸せになりました。 お支度ができたこと皆様にお知らせしてまいりましょう。 [音楽] あや、 本当にいいのね。 お母様。私はお嫁に行ったら幸せになれる と自信が持てたからお嫁に行くんです。特 の家のためとか家族のためとかって気持ち じゃないって申し上げてるでしょ。 きゃ。おお。立派なもんじゃないか。あ、家が 1 件買えるぐらいの有能納金が来たって言うんだから、どんな花嫁衣装だって支度してもらえるだろうが。あ、大したもんだ。 対戦の軍事経で100 万長者にち上がった男ですよ。 まあ、初詮は成り上がりでせめて結婚相手 はいい家柄の娘をってことで望まれてくん でしょうが、それだけに愛は大事にして もらえますよ。お前は過法門だぞ。そう いう相手を見つけてくださったお父様に 感謝しなきゃバチ当たるぞ。 [音楽] 頑張れ [音楽] おっか 2度と絵は鏡 長らくお待たせいたしました。だいまより横山家手横山平吉地と倉直道市ご長の議を取行りいます。 まず固めの逆。 あにはこの時が夫になる横山兵吉地との 初めての対面であった。 特の家や家族を救うことになるのなら、 自分の幸せと引き換えにしたって惜しくは ないと。自ら決めた結婚であった。 [音楽] そのは横山の大広まで盛大な結婚披労が 行われた。招待された客は陸軍の召喚正在 会の黄金たち九州の品合の息子だった芸口 が無一物で状況上況し政治家に女性として 拾われたのをきっかけにそこに出入りする 陸海軍の首脳に取り入り軍事物資を扱う 勝者を起こして世界大戦のおかげで大儲け をしたという人脈の構図があにも読める ような気がしていた。 はあ。よか嫁城ろたじゃなか。は米沢じゃかつては明字対等を許された種族の能者が。名門倉直道の娘向こうになったとならご飯の核も信用も弱じゃ。 正解に売って出るのも夢じゃなかど。 おまけに嫁女はこの美亡じゃ。この が 今後セガをよろしお願い申し上げます。 少々佐々閣 に地方夫婦人殿 [音楽] 本日はありがとうございました。 今日から横山の人間として精一杯務めさせ ていただきます。よろしくお願いいたし ます。 あ、コーヒーを入れましょうか?それとも 日本家の方がお勝手のことも早く教えて いただいて何でもできるように。 本日はおめでとうございました。 そのうちの奥を預かってくれてるとさんとあさん。 [音楽] あやです。これからお世話になります。やっと 3人揃った。お酒の支度。 3人水いらずでお祝いだ。 承知たまた私もお手伝いします。 あなたはいいのよ。何にもしなくていいのよ。 でもあさんは横山家の大事な嫁、看板嫁なんだから。 看板娘じゃなくて看板嫁か。 そうよ。あなたのこと成り上がりもってバカにする人もいるけど、あさんが来てくれたら横山家も少しは白が作ってもんでしょう。 [音楽] 近頃外国かれしてパーティーとかいうもの があると夫婦同販で出かけなきゃならない ことが多い。そういう時はもうせぜ 聞かざって兵士地の株が上がるように横山 兵地の妻を務めてもらわないとね。それが 内女の子っていうもんなのよ。あとはま、 うちであやさん好きなことしてくれてたら いいの。 申し訳ありません。お待ちするつもりだったんですけど、とさんが旦那様はこなりになるから先にお風呂いただくようにって。 お袋と色々話しがあったもんだから遅く なってすまなかった。 お風呂を飯になるんでしたらお背中をお 流したしますが 脱ぎなさい。 君の裸を見たい。 [音楽] あ、ちょ待って。やめてください。やめて。 [音楽] 種族の娘よ。なり上がりもには抱かれたく ないってのか。おく止まるんじゃない。 その世兵吉地はとうと綾のところへは戻ってこなかった。 [音楽] おはようございます。 おはようございます。おはようございます。あら、もう起きたの?あやさんはゆっくりしてればいいのよ。 [音楽] [音楽] 早く起きたって何もすることないんだから。 あの旦那様は えああ地のこと夕べ出かけたまま帰ってこないの?どっかへまったんでしょ?何があったの?結婚式の夜に花嫁を放って外するなんて。ま、困った人よね。 私がご機嫌をじてしまって、でも私びっくりしたものですから。 嫌だ。いくら箱入りのお嬢様だって夫婦になったらどういうことをするのかぐらいなことは教わってきたんでしょう。 はい。 じゃあ例え気に沿わない相手だってあなた納得して嫁に来たんじゃない。 どんなことでも辛抱してうまくやってもらわなきゃ 申し訳ありません。 ま、そんなことは大したことじゃないけど、そういうことがあったってなくたって夫婦に変わりはないんだから。 私夕べ旦那様お待ちして遺水もしてない ものですから食欲がなくてあやさんと一緒 にいただきたいから待ってたのよ。あさん は好きなことしてていいのけどこのうちの 家族になったのよ。せめて食事ぐらい一緒 にそれだけは守ってもらいます。 はい。いただきましょう。 あやさん、嫌いなものがあったら遠慮なくし。若奥様のお好きなものも伺っとくといいわね。 はい。 お奥様、旦那様がお買いました。あ、すぐお出かけになるそうでございます。あ、正吉の支度は私がします。私じゃないと分からないの。 [音楽] 旦那様のお世話は奥様じゃないと旦那様を気に召さないんでございますよ。 若奥様もご存知かと思いますけれど、旦那 様が10号で九州から出ていらして政治家 のところへ女性にお入りになった時も多く 様同じオタクへ下働きとして方向なさった んだそうですよ。まあそれ以来親子2 人参脚でここまでおなりになったんです から私たちには思いも及ばない強い絆が 終わりになるんですから。 [音楽] 様んお帰りなさいませ。 [音楽] [笑い] [音楽] [音楽] 平吉地のものはみんな私の部屋に置いてあるの。あさんが気を使うことはないのよ。 [音楽] 行ってらっしゃいませ。 らっしゃい。 今夜も帰りません。 仕方がないがね。 お付き合いだから 行ってらっしゃいませ。あ、今日からご挨拶周りに行ってもらいます。衣装を私が選びました。 [音楽] 私が突き添います。横山家の嫁として 恥ずかしくないようにしっかり頼みますよ 。 今日は様帰りになるんでしょうか。 ベお帰りになりませんでしたし。ああ、 その日になってみないと仕事の予定 はっきりしないから。 どういうお仕事でどちらへお泊まりなんでしょう? そんなこと聞いてどうなさるの?女は男の仕事に口を出してはいけません。尿房は尿房のすることをしっかりしていればそれでいいの。まあいいお色に染め上がって。 私の着物に合わせて注文したのよ。 ご心配ただかなくても母が持たせてくれたものがございますから。 あやさん1 人だったら何でもいいでしょうけど。出かける時私と一緒なの。お互いの着物が引き立つようなものじゃないと。着物なんて安いものよ。横山家の嫁としての対面を保つためならどんな贅沢だってお味はしませんよ。 [音楽] いってらっしゃいませ。あの毎日は姑トの意図に支配されてはいたが、何不自由のない暮らしであった。 [音楽] ただ夫の兵吉地は仕事の忙しさを口日に家 へは帰ってもすぐにまた出かけてあやと顔 を合わせることもなくまるであを避けてで もいるように外白が続いてさすがのあも何 のために横山の家にいるのか分からなく なっていた。 せめて1度でも心を開いて話し合いたいと 思ってもその機会のないまま時が過ぎて いった。 若様はお世がおくていらっしゃるからお 洋服もお似合いですね。旦那様もお花が 高いことでしょう。こんなお美しい奥様お 持ちんですから。まだなの。兵キ士はもう 支度できました。 ドレスが違うじゃないの。 今日は旦那様とご一緒なので、私が好きでから持ってきたものを着させていただきました。 私も一緒だって言ったはずですよ。ま、それじゃお互いのドレスの色が死んでしまうでしょう。私が選んだドレスに早く着替えさせて。はい。 [音楽] 横山として出席し、華やかな夕食会の中でも一は華やかに見える平吉とあのカップルである。 横山 [音楽] がその世もあは兵吉地と言葉を交わすチャンスもなく、まだ仕事があるという兵地と別れて糸と [音楽] 2 人で帰宅した。今夜も兵地は家へは帰らないらしかった。帰りなさい。 [音楽] あやの耐えに耐えていたものが今にも弾けようとしていた。お帰りなさいませ。 [音楽] [拍手] [音楽] お帰りな。やだやだ。こんな窮屈な服早く脱いしまいたい。あやさんだってたまんながよね。今日はもうこのまま寝ましょう。おやすみなさい。 お話があります。お着替えになったらお時間いただけませんでしょうか? 明日にしてちょうだい。 別に住むことじゃないんでしょ。 できれば今夜1 日でも早く実会していただきたいんです。 あら、急いで帰らなきゃならないことでもあるの? もうこの家にいるのは耐えられません。利していただきます。 分かったわ。よく話し合いましょう。着替えたら今行きます。 [音楽] お疲れのところ勝手なことお願いして申し訳ありません。何が気に入らないの?私はあさんには水仕事 1つさせず大事にしてきたつもりだけど。 そうですよ。 大様は大事な嫁だからってそりゃお気を使いになって私はこの家の嫁の資格なんてありません。いてもいなくてもいい人間なんです。 どうしてあさんは横山家の嫁としての役目立派に務めてくれているじゃないの。ありがたいと思ってますよ。 でも旦那様にとっては必要のない女なんです。 結婚して半年にもなるのに 1度もこの家にはお帰りにならないし。 あの子ね、昔からこのうちで寝たことないの。今に始まったことじゃないのよ。 どうしてここへお帰りにならないんですか? 何人も女の人がそこへ行くの。母親の私がいる。このうちへ女の人たち連れてくるわけにいかないでしょ。 [音楽] それを承知で私と 結婚する相手は別なの。 そんなそんな人を馬鹿にしたようなこと。 [音楽] あやさんに私を攻める資格なんてないのよ。あさんがしっかりあの子を愛してやってくれたらあの子もこのうちへ帰ってきたの。私だってそれを願ってあさんと結婚させたの。 [音楽] [音楽] あ、文句言いたいのはこっちよ。メガネ違いもいいとこだったわ。 やっぱり私はこの家にふさわしくありません。帰らせていただきます。 そういかないの。あんなに盛大な疲労炎をして横山家の嫁として世間様に認めてもらったん。今更遠なんてできるわけないでしょう。 [音楽] 私には横山家の対面なんてどうでもいいことです。 [音楽] 他に女の人が何人もいるっていうのに相手にもされない私がどうしてここにいなきゃならないんですか? 目かけを囲うのは男の解消なの。それが悔しかったら自分で取り戻すくらいの意を持ちなさい。亭主の心も捕まえられないで人を恨むなんてお違いもいいところよ。あさんは本なの。誇りを持ちなさい。 [音楽] 亭主が他の女のところ行ったって平気で本斎の座に収まってる。それくらいの大きな料がなきゃ本斎なんて止まりましよ。 私にそんな料ありません。ひくら本斎だからって誇りなんて持てません。惨目なだけです。 そう。じゃあこれ以上話し合っても無駄ね。リエン結構でしょ。 ただね、あさんご存知かどうか知らない けど、あさんとの結婚の条件に徳らけの 莫大な借金を兵器地が塊りすることになっ てんの。今それ整備中だけど、それも拍死 に戻すことになるわね。 それを承知なら今すぐにでもらに帰って もらっていいのよ。 はい。 でも今夜遅いから明日にしたら明日うちの車で送らせましょう。とめさん車の手配お願いね。承知いたしました。 じゃあ、そういうことで、 若様、 様にお会いしなくてよろしいんですか? もうお話することはないの。 いてらっしゃいませ。いてらっしゃいませ 。いてらっしゃいませ。 [拍手] [音楽] [拍手] もう 突然あなたが帰ってきたってもう飛んでくるんですもの。とうと辛抱しきれないで山の家飛び出してきたのかも胸が潰れそうにびっくりしました。 でも立派な車が止まってて、横山さんの車 が送ってくださったのなら大丈夫だって すぐ安心はしましたけど、 半年ぶりね、 様子が聞きたくてもお父様横山さんに遠慮 していらっしゃるのか。横山へやった娘だ 。うるさがられるような真似はするなって 。もう厳しくおっしゃるから何もできなく て。お父様、お元気? え、元気よ。横山さんが後ろ立てについてくださってるってことで信用ができたのね。銀行からも勇志を受けられるようになって、新しく始めた事業も順調に起動に乗ってるって力や人が話してたわ。 そう。 お前が帰ってるってみが知らせてくれたから。まさか横山が嫌で帰ってきたわけじゃないだろうな。 あなたまでそんな心配 するさ。なんてったって横山って男は女にかけてはすご腕。で 力。 あやはもう子供じゃないんだ。亭主のことぐらいしっかり承知してないとさ。横山という男はな、自分の女を武器にしてのし上がってきたって言われてるんだ。自分の役に立しそうな男には女を健上するんだそうだ。それで軍にも取り入ってお出入り商人にもなれた。 [音楽] 世界対戦を食い物にして一戦争なりきにもなれたんだ。女の影なんだ。 加減なさい。あにそんなことまで [音楽] いいか。お前は推しもおされもせぬ横山家の本斎だ。本斎は強いんだ。寝かけがいたら笑って目かけの面倒まで見てやれるぐらいの腹の太さがないと本斎なんて大きな顔してはいられないんだぞ。 あやさん、昨日特くへ帰りましたよ。 別れたいなんて言ってるの。こっちへ戻っ てこないつもりなら別に連れ戻すことも ないけど。 お前も悪いわよ。いくら飾りもんでもらっ た尿房だからって半年も顔を見せないで ほっとくなんて。 あさんだって女だものかわいそう よ。 別れたくもなるわよ。 あなたはあやさんに未練はないだろうから 心配はしてないけどもし戻ってこないよう なことになっても黙って別れてやりなさい よ。 行ってらっしゃいませ。行ってらっしゃいませ。お母様にお許しをいただいて勝手をさせていただきました。 [音楽] お帰りなさいませ。 [音楽] おかげ様で両親にも喜んでもらいました。ありがとうございました。 [音楽] 今夜はうちで夕飯食います。たまにはうち でゆっくりもしたし。 [音楽] 家族水らずの夕飯っていうのもいいもんだ ね。 仕事の都合でなかなかうちへ帰ってこられ ないで寂しいおをさせてしまったね。 悪かった。 これからはできるだけ帰ってくるように する。 もう 寂しい思いをさせしないよ。 他の人を抱いたてで私を抱かないで ください。一生抱いて欲しくなんてあり ません。 私は飾り物の嫁でもいい。こちらへ置いて いただけたらそれで どうぞ私のことなんてお気になされないで お好きな方のところいらしてください。 その代わりト倉の家のことをよろしく。 今後ともよろしくお願いいたします。 あった。 君がそれでいいのなら、私は何も言うこと はない。 その時からあやは一生横山の家で横山の妻 として自由を奪われたままひっそりと 生きることを覚悟していた。 ずやかにって糸と共に横山の嫁の勤め を果たすあを他人は戦望の目で見ていたが あは底なしの孤独の中にいたのである。 そして3年の再月が流れそれを自分の運命 と諦めて受け入れていたあやに大きな天気 が訪れていった。 あ 大正12年9月1日の生午に起こった関 大震災である。 あは何が起こったかわからないまま 崩れ落ちた天井の針や倒れた柱の下に 閉じ込められ力尽き て気を失ってしまっていた。あや23歳の 初集であった。 おさん、おさん、おさん、ここです。助けてください。 お嬢さん 助けて。ごめ。 お嬢さん、もう少しだ。しっかりしてください。 こ太さん さ、捕まって引っ張り上げます。大丈夫ですか?よかった。もうダめだかと思った。 [音楽] お母様他の人たちは 分かりません。助かって避難したのかもしれないし。 探さないと。 そんな暇ねえですよ。自信でほぼ房から火の手が上がっても燃がってるんです。早く避難しないと歩けますか? [音楽] 味が 若いものに寝車引かせてきました。それで私の家まで寝車までおぶっていきます。早く。 [音楽] [音楽] おい、あの箱持ってこい。 はい。 ここなら安全ですから。ゆっくり、ゆっくり。私の家です。 こいつらとここで暮らしてるんです。お腹を好きでしょ。すぐ飯のくします。 ここへ行てきます。 おい、風呂を沸かしてくれ。 はい。 あ、サブに行けんです。 お世話になります。おかげで命いしました。こ太さんが来てくれなかったら今頃どうなってたか。 俺たちも銀座にある事務所にいたから びっくりしましたよ。これはただごでねえ なと思った時、すぐお嬢さんのことが心配 になって知り合いから煮借りてこいつらと 飛んでいったんです。 あれでね、この分だと電気も止まってます ね。おサブ井戸で米洗って炊いてくれ。 七輪リにも起こして。はい。 うちは普段井水も使ってるし巻はいくらでもありますから不重はしませんが都心の人たちは大変でしょう。の家大丈夫かしら? 今日明日は無理ですがなるべく早く行ってみます。 お題所のことつもあなたたちが ええ、まだ神さんもらう解消はないし、あいつらで十分間に合います。男同士の方が気が楽です。 じゃあ、こ太さん、もう田舎へは帰らないの? この辺りの土地をだいぶ買ってしまったんです。ずれこの辺りも電車が走るようになって住宅地として開けるはずなんです。そしたら将来の辺り一体に家を立てて売ったり貸したりするをするつもりでこの家も買った土地に着いていたので壊すに忍びなくて住みついてしまったんです。 たった3 年の間にこ太さんよくそんなお金を 株屋へ方向したおかげですよ。株怖いものはありませんがこんなに甘いものもありません。 お金儲けは絵を描くためじゃなかったの? 絵はやめました。誰のために書くのか分からなくなりましたからね。絵を描くより金儲けの方が面白くなったっていうべきかな。 東京はこんなになったんじゃ分は動けませんし、この足では動きたいとおっしったって無理です。しばらくこちらで気にかかる方の消息は私たちが代わりに調べてまいります。 すいません。お世話になります。よろしくお願いいたします。 おい加減いかがですか? ありがとう。ちょうどいい。うちの田舎もね、やっぱりこういうお風呂なのは懐かしいな。 すみません。うちは男が着るものしかなくて、夕飯も男状態ですから、なものが作れないし。勘弁してください。 楽しかった。 私みんなで賑やかにお食事できるなんて。私初めて。 布団の用意はサブにさせてあります。お 1人でも大丈夫ですね。私はここで おやすみなさい。 [音楽] [音楽] まだまだ東京は危ないですよ。暴道が起きてるって噂も飛んでますし。すいません。 徳倉さんの消息分かりました。国の方へ引き上げられたようです。米沢の知り合いに問い合わせてたんですが、やっと今日連絡がありました。皆さんご無事なようです。そうよかった。 早速こっちからもお嬢さんがご事だった ことをお知らせするつもりですが、横山 さんだってご事だったらお嬢さんのことを 心配しておいででしょう。と倉さんへさえ お知らせしておけばさんだって倉さん へご連絡なさるでしょうし やめてください。 私も横山へはこのまま消束が分からなかったら死んだと思ってくれるかもしれない。 そういうわけにはいきませんよ。ずれは分かることなんです。 じゃあせめてもうしばらくもうしばらく ここに こんなに穏やかな気持ちでいられるのが本当の幸せっていうのかもしれない。 [音楽] ここには何にもねえのに 何にもいらない。どんな贅沢できたって心が空っぽの暮らしじゃん。生きてるなんて言えないもの。死んでるのも同じ。 何希望もなくて遅刻だった。 知らなかった。俺何も知らなくてお嬢さんの華やかな姿がただ眩しかった。お嬢さんは俺たちと違う世界に生まれて贅沢の似合う人だと思っていた。 [音楽] 時々 横山家の門の前に立ってた。 お嬢さんが車でお出かけになるのを見た。 幸せそうで安心した。 いつか俺もお嬢さんと笑って話のできる 世界の人間になりたいと思った。 その時から絵を捨てた。 俺はどこかで間違ってた。お嬢さんを。 [拍手] お嬢さんはやめて。 あやさんを別の世界の人だと思ってたのが間違ってたんだ。私の絵大事にしててくれてありがとう。 [音楽] あの絵を見た時、自分がどういう生き方をしたかったのか分かったの。やっと横山の家を出る勇気が持てた。 [音楽] あさんがとくる彩に戻るのを待っています。待たせてください。 [音楽] はあやに来た。車を待たせてやる。 ご無事だったんですね。 君が世話になったこの男には後で十分をしておく。そのままでいい。早く車に乗りなさい。 お話があります。 それは帰ったらゆっくり聞く。 もう横山へは帰りません。別れてください。 そういうことなのか。君はここの社代という男。 ヤさんはあの地震の時私を助けてくれた命の御人です。変なことおっしゃらないでください。 [音楽] 私が何も知らないとでも思ってのかね。 社代という男はと倉の小作で君とは親しかったそうじゃないか。その男とここで 1 月も一緒に暮らしていて何もないで通ると思ってのかね。 だったらそう思っていただいて結構です。 君は貫通罪っての知ってんのかね? 貫通罪? 世の中は対象デモクラシーとか男女平等だとかって浮かれたことばっかり言ってるかね。 [音楽] 結婚している女が夫以外の男と情をかわし た場合、夫は貫通剤で訴えることができる んだ。 それでもいいのかね。 娘が貫通剤で刑務所に入るようなことにで もなったら 徳らのご両親や一族の対面はどうなると 思ってんだ。 ただ 大なしく横山のうちへ戻るというのなら 私は目をつる。 自信という人間に不可効力な事態で 仕方なくここにいたんだからね。 それでも利したいというのなら 横山から席を抜いて貫通剤で訴える。 もちろん 社代という男も君と一緒に社会的に葬り さられることになる。 それも覚悟の上だというのなら 帰らなくていい。 2度と 君と話をするつもりもない。 [音楽] 今日は 愛が見つかって帰ってくるってお聞きに なってら のお母さんもうちで待っておられる。 さぞがっかりなさるだろう。 ちょ 待ってください。 [音楽] 着替えて参ります。 そのままでいい。若様お帰りになる。はい。 [音楽] あや、一体どこにいたの?生きてるのに連絡もしてこないなんてどういうこと?もうみんなあなたは死んでしまったんだとばかり。 横山の家もあんなに壊れてしまったし、東京も全滅みたいでどこへ連絡したらいいのか。 で、横山のうちの後にはこっちのカズマへの住所を書いた札を立てといたのよ。 あ、東京の郊外の方へ避難してて、治安も東京はまだ悪いって聞いてましたからなかなか探しに出てこられなくて。 横山さんのおかげですよ。あ、は必ず生きてる。もしかしたら怪我でもして動けなくなって困ってるんじゃないかって泡を手を尽くして探してくださったの。 ありがたいと思わなきゃ。 私たちもね、兵士に会えたのは 3 日も後で兵士はあさんがないって聞いたらすぐ人を連れて探しに行ったの。どこかに必ず生きているって。この人費用は惜しまずあさんのことを探させてたのよ。 あやのことをそんなに大事に思っていただいてありがとうございます。 あや、精一杯お使いしないと申し訳ありませんよ。 [音楽] ま、今夜あが無事帰ってきたのよってときのワインを開けて乾杯しましょう。ま、料理人も腕のいいのを頼んであります。特の父上もお呼びして盛大にやりましょう。 あ、どうもありがとうございます。 どらもどんなに喜びますか?今夜は楽しかった。倉の父上も別人のように明るくなられて事業がうまくいくと男って何にも変わるもんかね。私のところに泣きついてこられたと来た大違いだ。大きく見えたよ。 私だって家を潰されて震災では痛い目にあったが、今に前よりも立派に立て直してみせる。しばらくこのカリスマで辛してほしい。 私の家にいるつもりはありません。あなたとちゃんとお話がしたくて帰ってきただけで利していただきたい気持ちは今も変わっておりません。 あ、 貫通罪で訴えられる覚えもありません。社代さんとは何でもないんですから。 一月も一緒に暮らしていて、そんな言い訳は通ると思ってのか。 例え社とそういうことがあったとしても私だけを貫通罪で訴えるなんておかしいじゃないですか。ご自分のなさったことを考えになったらそんなことできにならないはずです。 [音楽] 長義じゃない。男と女は違うんだ。 どう違うんですか?同じ人間じゃないですか?男には許されて女には許されないなんてそう。 日本の法律がそうなってんだ。 女は亭主に食べさせてもらってんだぞ。食べさせてもらってるもんが亭主を裏切るようなことして許される通りがないだろう。そういう不道徳なことがないように法律が守ってんだ。 そんな法律間違ってます。女だけに貫通罪がある。 そんなに私と別れたのか。 そんなにあの男と一緒にやりたいだ。 そりゃ 特はもう私の援助って立派にやっていける ようになった。 君が私のところへ来た役目は十分果たした 。 君が私と別れたって特も困れしない。だ から君は勝手なことやっていいと思ってる んだろうか。そうはいかない。 俺は男だ。 そんなに嫌われてる女に見れんなしない。ただあの男にだけ渡せない。意地でも私はしない。お前は一生俺のものなんだ。や、 [音楽] あんな男のどこがいいんだ?いや、 俺には許さなかったことや。 あの男には許したのか? いや だからあの男が忘らないのか。 やめてください。なんであの男にたかれたんだ。なんでたかれたんだ。 [音楽] やあやや。あやはその時からリエンを諦めていた。暴行同様にやを犯した兵地に激しい嫉妬を見て怖かったのである。 [音楽] [音楽] こ太と暮らした一月に平凡な女としての 幸せを知ったあやにはもう横山家での毎日 は耐えられなかったがもし横山家を出たら 貫通剤で訴えられその相手としてコ太を 巻き添えにし社会的に葬り去ることになる 。 抜け柄のような自分を抱きに帰ってくる 兵吉地を像を押し軽別しながら出口のない 闇を抱えてひっそりと生きていた が、それも許されない時が突然やってきた のである。 [音楽] 今夜は平吉川会の大事な方たちをお招きしているの。今夜だけは早さんにも出ていただきますよ。いいわね。 そういう席へ出るのは遠慮させていただきたいと申し上げております。 いつまでそんなわがまま言ってるの?それじゃあ横山兵地の尿房は勤まらないのよ。夫婦揃ってお客様を表出ししてこそ兵士の顔も立つの。 妻としてお役に立てないとおっしゃるのでしたらいいつでもこのうちを出ていきます。議していただいて結構です。パーティーは参りません。 へえきちん、あさんあんなこと言われてもまだあさんこのうち置いとくの? 出たくないっても仕方ないでしょ。母さんがあの代やってくれたらそれで お前つからそんな情けない男になったのね。まだ未練があるっていうのあの女にねえ。なんとか言たい。 あ、大体しないお前は。あ、 どうしたんだ? おめでたなんじゃないですかねえ。奥様 おめでとう。このままで来たのか。 良かったじゃないか。外の女には 2人も子供ができてるっていうのに。 あやさんには一その気配がないだろう。 あやさん子供が埋めない体じゃないかって 心配してたんだけどでもこれで利するって わけにはいかなくなった。 あやさんますますつぐわね。 しっかり押しよ。へ吉。 あの男の子供か。そうなのか。あなたの子です。 嘘つけ。あの男の子供を俺に押し付けるか。どこまで人を見にした気がするんだ。俺を騙してあんな人でしの子供んだって俺は父親なんかなるつもりはないからな。 [音楽] 子供な死ねばいいんだ。ばいいんだ。 [音楽] お出かけですか? ちょっととくら帰ってきます。 大奥様は今夜のパーティーのご準備でお出かけです。大様がおるす間にお出かけになるのはお控えくださいませ。 すぐに帰ってきます。 大様に厳しく申し付けられております。お許しするわけには参いりません。それでもお出かけになるのでしたら都めがもいたします。 あなたに差しずされる覚えはありません。 若奥様、あきさん、あきさん大変。早く 若様を食べて。 サブ。 はい。 これ頼む。 はい。 お嬢さん、どうなさったんですか? [音楽] お金貸して欲しいの? とにかくお入りください。 ここなら誰もいませんから。お腹の子供下ろしたいの?横山に利して欲しいって頼んだの。 でも孝太さんとのこと疑われて貫通罪で訴えって脅かされて諦めたの。 そしたら 子供ができてて [音楽] 良かったでねですか。 母親になられたら新しい人生が開けますよ 。 嫌なの。 [音楽] の子供だけ産みたくないの。どうしても産みたくないの。生まれてくる子供はあさんの子供です。下ろすなんてそんな危険なことおやめになってください。火を犯かしするのが嫌で言うんじゃないんです。あさんのためなら前財さんって欲しいとは思いません。 [音楽] [音楽] もし私のところへ来てくださるのなら 父親が誰だろうと私はあさんと一緒に喜ん で向かいます。父親にもなります。 神様から授かった命です。それを殺すよう なこと 分かってる。 母親としてしちゃいけないことぐらい 100も承知してる。それでも横山の子供 だけは 生まれてきても その子愛せないかもしれない。 憎み続けてしまうかもしれない。 でもご主人の許可もなくそんな そうするしかないの。 下ろしてくれるサの心当たりはあるの?今夜そこへ行ってみる。 私も一緒に。 こ太さんを巻き込みたくないの?私 1人で大丈夫。 1人の方がいいの? あさんの思う通りになさってください。ただせめて近くまで車で送らせてください。本当に私どものところへ来ると言って出たんですか? はい。 お前が行けないんだ。あやを1 人で外へ出すた方はないだろ。 申し訳ございません。あんまり突然だったものですから。今まではお 1 人でお出かけになるなんてことございませんでしたのでつい油断しておりました。でもまさか嘘をつきになって外までなさるとは夢にも失礼します。警察の方が見えて旦那様にお目にかかりたいと。 警察。え、一体何しに来たの?あんた出ない方がいい。私が会いますね。 お待たせしました。横山平樹吉さんですか? はい。 横山彩は奥さんですね。 はい。 横山を打剤で逮捕しました。打 いかしいサのところでお腹の子を始末してもらって入院してたんですよ。 これはもうどう言い訳けしても題大罪は 免れませんわな。それでご主人の横山平吉 さんにも事情をお聞きしたいので書までお いで願いたいんですが どうせ主に隠れて他の男と浮気して きちしまった子なんだろう。手主が聞いて 訴えたら貫通罪にだってなるんだぞ。それ も承知してて他の男と通じてたのか。 中の子は主人の子です。 じゃあ主に始末しろって言われたのか? いい。主人はこのことについて何も知りません。私の一存でやったことです。 サ場だって打したことが分かれば罪になるんだ。相当の金もらわないとやらないだろう。 いくら払った?それだけの金誰に出してもらったんだ? 3つした相手か?それとも停止か? 自分で用意しました。本当に主人は何も知らないんです。 本当にお前の一でやったんなら上場借料の余地はないんだぞ。 1年は刑務所暮らしになるんだぞ。 私1人の責任です。 どんなバツを受けようと覚悟はできております。あ、よく横山のうちに泥を塗るようなことをしてくれたね。一体何が気に入らなくてね、ちゃんとあに会って聞いてきたんだろうね。 誰とも会いたくないって言ってるそうで面カも断られて弁護士だけはつけてやりたかったんですがね。それも 弁護士なんてとんでもない。今すぐ利の手続きをするんだね。 利はしません。 バ鹿なこと言うんじゃないの?罪人を横山の人間にしとくわけにはいかないの。と倉だと親子ほの縁を切るって言ってんだよ。あんな女に何の未練があるんだね。いい加減目を収まし。 はやは俺の尿部です。誰の差しずもきません。 [音楽] 当時打体は慶で規定された犯罪であった。 あやは誰の弁護も受けず、何の弁名もせず に1人で法のさきを受け、処罰としては 1番重い1年の経に黙って複した。 あやは復役中一切の面会も差し入れも拒絶 し刑務所の暮らしに耐えた。 あにとってそれは新しく生まれ変わるため の大切な時間であった。 が1年の景気を終えて出処所したのは大正 14年の総春であった が、あが世間から確実されていた1年の間 に新しく旅立とうとするには思いがけない 大きな変化が待ち受けていたのである。 お帰りなさい。 よく死なさましたね。 私は何もして差し上げられなくて、 それがどんなに辛かったか。 これからどうなさろうつもりですか? ご実家の徳倉さんは、あさんとは縁を切っ たとおっしゃっているようです。 徳さんもご長男が力を持ってこられると ご両親も何もおっしゃれないんでしょう。 [音楽] うちには誰もいないんだ。 お袋は去年の秋の中で亡くなった。 お母様が 存じませんでした。 [音楽] トも秋も他のミスカにも暇した。 私1人なんで録掃除もしたいね。 せっかく帰ってきてくれたの申し訳ないが 。 今日朝の出身を迎えに行くんで慌てて出かけたもんだか片付ける暇がなくて私の勝手で取り返しのつかないご迷惑をおかけしてしまって もっと早 君がああいう問題を起こす前に利するべき だったのかもしれない。お袋にも随分 うるさく言われた けど私は誰に何と言われても君と別れる つもりはなかった。 利して君が自由になったら 必ず君は社代のところへ行くと思った。 あの男にだけは渡したくなかった。 君を奪われたくなかった。 君は知らないだろうが結婚する前 と倉のうちへお父さんにお目にかかりに 伺ったことがあった。 その時 で犬と遊んでる君を見た。 この世にこんなに美しい人がいるのかと 心臓を掴まれたようなショックを受けた。 一目惚れしたっていうのかな。 特倉のお父さんから借金の相談を受けた時 君との結婚を助した。 比裂な手段だと分かってた。 でも 私のような身分も地位もない男には金に物 を言わせるよりなかったんだ。 結婚できた時は嬉しかった。 どんな贅沢でもさせてやりたい。 一生大事に 大事にしたいと思った。 ただ 私は女の本当の愛し方を知らなかった。 君は私には眩しすぎた。 九州の田舎から裸一環で出てきてった私に は 君をどうして愛したらいいのかただ戸惑っ た。 だから 最初の夜 君に拒まれてから2度と君を抱くことが できなくなってしまった。 今こんな話をするのも 別れる前に 私の気持ちを分かってもらって 詫びたかったんだ。 許して欲しかったんだ。 打体の危険を貸してまで私の子供を生み たくなかった君を見て 私は君がどれほど私のことを憎んでいたが 初めて骨みにした。 だからこそ はっきり私の気持ちを話して 詫びておきたかったんだ。 今だって 君とは別れたくない。 あの男にだけは渡したくない。 その気持ちは今でも変わっちゃいない。 ただ 私にはもう 君を幸せにすることができなくなって しまった。 ちょっとした事業の失敗があって、その 穴海みをするつもりで焦って株に手を出し た。 それが恨めに出てあっという間に丸裸だ。 この家も手放した。車も売り飛ばした。 君を迎えに行くのにも車がなくて電車に 乗せることになった。 辛かったよ。 なんとか借金を残さずに住んだのが救いだ が、 間もなく住むところもなくなる。 全て1から出直しだ。 こんな男に君をつぎ止めておく資格はない 。 やっと 離遠する決心がついた。 君はもうとくも戻れない。 イし君のところ行ったらいい。 あのとこは今登り坂だ。不動産屋としての 読みもいい。 きっと伸びる男だ。 君を安心して任せられる。 私も心残りなくマン州へ渡れる。 マン州 呼んでくれる人がいてね。マ州は新天地だ。九州から東京へ出てきた時のように 1 人でまた夢を見る。もう一度夢を果たしる。 ほとんどのものは金に変えてしいできたが 君のものには何とつ手をつけちゃいない。 ヤロ君に頼んで運んでもらったらいい。 少しの間だったが 君が私の妻だったってことを 誇りに思ってる。 私の人生で 1番輝いてる時だった。 ありがとう。 本当に ありがとう。 席は足んでも抜けるよう続きしとくから 君の荷物も明運運べるようしといた方が いい。 矢君が待ちかだろう。 早く行った方がいい。 [音楽] [音楽] [拍手] [音楽] [拍手] [音楽] 私のために置いてくださってあるもの みんな処分してください。 そうだね。 私との思い出になるものなんていらないよ ね。 私が処分する。処分した金は君のところに送るようにする。そのお金で私もマシへ参ります。音もさせてください。 今更道場はたくさんだよ。 道場なんかじゃありません。 私 刑務所にいる1年 自分がこれからどう生きたらいいのか、 どういう生き方をしたいのか 自分の気持ちを見つめてきました。 でも刑務所の門を出るまではまだ分かり ませんでした。 ただこれからは 自分の生き方は自分で選ぼうとだけは心に 決めていました。 今やっと 自分がどう行きたいのか分かったんです。 今のあなたになら 黙ってついていけます。 [音楽] 私も少しは あなたに何かしてあげられる女になれるか もしれない。 贅沢なんかしなくていい。 丸裸になっても2人でなら助け合って生き ていける。 [音楽] いつもあなたのそばにいて 貧しくても心の通じ合える夫婦になれたら そんな甘いもんじゃない。 金のない男がマンシュなんてわけわから ないところに行くんだ。 わざわざ苦労師についてくることはない。 私があなたについていきたいの。 そういう気持ちになれたことが 私には1番大切なことなんですから。 [音楽] 車掌お客様です。お待ちのお客様です。 あさんが私のところへ来てくださったら色りのある家なんて不便ですからこの隣へ新しい家を建てるつもりで今設計させているんです。ちょうど良かった。あさんにもご自分の意見をおっしゃっていただいて、あさんがお使いになる家なんですから。 こ太さんには甘えてお世話になり大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。 やっと誰にも縛られず自分の生き方を自分で決めることができるようになったんです。 良かったでねえですか。あさんも私もそういう日の来るのを待ってお互いに辛くても長い時を耐えてきたんです。 あやさんと米沢の河で出会った時から 生きる世界の違う人だと分かっていながら 私は少しでもあさんにふさわしい男になり たいと国を捨ててあさんのいらっしゃる 東京へ出ていき頑張ったんです。 これからもあさんを少しでも幸せにできる ようにどんなことでもするつもりです。 今日は お別れに伺ったんです。 私にとってもこ太さんは夢でした。その夢 があったから横山の辛い暮らしにも耐えて こられたんです。 でも今の私にはその夢を追う資格なんて ありません。 私 横山のところへ戻ります。 どうなるのか先のことなんて何も分かり ません。 ただ何もかも失ったもの同士もう1度 やり直せたら そのことにかけてみたいんです。 う、そうですか。 あさんがご自分で納得してそういうお 気持ちになられたのなら私は何もいません 。ただ あやさんが 今度こそ本当に幸せになってくださるよう にただ祈るだけです。 今 何か私でお役に立つことがありましたら何 でもおっしゃってください。 これからもいだって私は 、あさんを見守っていたい力になりたいん です。 ありがとう。 でも私のことはもう この突きずにマン州へ立ちます。 マンション 大レというところだそうです。 そこで骨を埋める覚悟で もう 2度とお目にかかることもないと思います 。 こたさん、 こ太さんはもう絵はおかにならないの? 絵を書いてください。 私孝太 さんの絵が好きでした。 絵を描いてるこ太さんが好きでした。 大正14年3月、あは兵吉と共に日本を後 にして満州へ旅立った。 への長い船旅を見送いに来てくれたのは 家族の目を盗んで抜け出してきたあやの母 だけであった が横浜不の人に紛れて密かにあに別れを 告げに来ていたの姿はあの目には入ら なかった。 [音楽] バカだよ、君は。 やっと やっと自由に生きられる時が来たっていう のに。 今ならまだ間に合う。 今船降りたらまだ 私 やっと自由になれたの。 やっと自由に自分の人生を選べるように なったの。 今度こそ 自分であなたを人生の伴侶に選んだの。 それが私の自由なんです。 [音楽] そして8年の最月が流れていた。 満州で夫の兵吉地は日本の小鮮会社に勤務 し、妻のあは家事と子育てに追われる毎日 であった。激しい運命に翻弄された日本で のことなど思い出す暇もなく、その日その 日を生きることに精一杯で、そういう平凡 でさやかな幸せにあやは満足していた。 そんなある日、あを尋ねて1人の若い女性 が3歳くらいの男の子を連れ、横山家を 訪れていった。 どちら様でしょうか? 私社代ユ香と申します。 こ太の妻です。 こたさんの 突然伺うのは失礼なこと十々承知いたして おりますが どうしてもあなたにおめにかかりたくて どうぞ子供 がおりますので散らかしておりますが ご挨拶こんにち あ、どうぞおいくださいませんように。私どもがこちらへ参りましてから太さんとも添えになってしまいまして。どうぞ。不動産業で成功なさって、今では一流会社の社長さんにならってことはこちらでも噂で。 こ太さん、お元気でいらっしゃいますか?太は亡くなりました。昨年のシャンハジに出世して名誉の戦士を戦士太さんが肉団子ってご存知ですか? はい。 3人の兵隊さんが爆弾を抱えてその時と 同じ天井で 少しも存じませんでした。 少令嬢が参りました時、今なら手を回して 徴平免除になる方法もあるって 間に入ってくださる方もあったんですけど 、 帝国文人としてお国を守れることは男子の 本会だと申しまして、あ、山形の連帯に 入退したんです。 連帯のまでこのこと見送りました。 その時見た笑顔が 最後でした。 こんなに可愛いお子さんを残して さ、こ太田さんを心残り出したでしょう。 今私にはこの子がこ太なんです。この子を 残してくれたから私これからも生きていき ます。 こだと一緒に生きてるって気持ちになれる んです。 ただ 私には1つ気になることがあって、 この 私がお嫁に行った時から主人の部屋に かかっていたんです。私何度か主人にこの 絵のことを聞いたんです。 主人はただ笑っているだけで何も答えては くれませんでした。 主人が戦士して主人の母が米沢から出てき た時に こ太はまだこの絵を大事にしてたのかって 言われて それで初めて 主人が絵を描きたかったことやこの絵が 主人の書いたった1枚の絵だってこと。 そして あやさんのことを主人の母から聞きました 。 社代のお母様ご在でらっしゃるんですか? じゃ、どんなにおう力落とすか。 ああ、常常な人で お国のお役に立ってくれたんだ。こんな 名誉なことはないって 涙1つこぼしませんでした。 その母がこの絵を見た時初めて泣いたん です。 どんなに好きになってもこう太には手の 届かない人だったのに。 主人の心の中には いつもこの絵の人が秘められていたんだっ て。 それも初めて知りました。 そしたらどうしてもあなたにお目にかかり たくなってしまって。 実は今度実家の父が上海に不妊になったん です。 それで主人の会社は部下の方たちにお任せ して 私も両親と一緒に上海で暮らすことになっ たんです。 あう。それで思い切ってこちらへ。 そうですか。よくいらしてくださいました 。 本当はこの絵 あなたに差し上げなきゃいけないんじゃ ないかと思って持ってきたんです。 でもあなたにお目にかかって この絵 私が頂いてもいいんじゃないかって。あの 、私主人が絵を書きたかったっていう思い をいつまでも大事にしてあげたいんです。 この子にも 父親の思いを大事にして欲しいから。 この絵 がいただきます。 どうぞ。 あなたのような方に巡り合えてこたさん 本当に良かった。 でもどうしてこうだと結婚なさらなかったんですか?それが私には今もよくそういう運命だったのでしょ。 お母さん。 お座りして。 この子たちが大きくなってくれた時には どんな人でも平等で自由に自分の思う通り に生きられるそんな時が来てくれたら 私 戦争だけは嫌です。 まだまだ未来のある人間を無に殺すような こと だけじゃない。 その家族の幸せも平気で奪うようなこと。 もうたくさんです。 人の身分の差もない。戦争もない。自由に 人と愛し合えて 平凡でも幸せな生活を守って生きていける 。 そんな世の中って本当に来てくれるん でしょうか? この子たちが大きくなった時にはせめて そういう時代になっていて欲しいですね。 [音楽] やかのさやかな願いに反し、間もなく日本 は太平洋戦争に突入して嫌も王もなくあ もゆ香も戦争の激しさに飲み込まれていっ た。その後、あには男の子が生まれたが、 兵吉地が満州から南方に徴用されたのを気 に、あは2人の子供を抱えて東京へ戻った が、昭和20年3月10日の東京大空に より平気地の死亡も知らないまま2人の 子供を残して、あはついにその破乱の人生 を閉じた。 [音楽] 戦後日本では農地改革が行われ、地主と 故釈という制度は廃止された。あの実家 徳ら家も不在主として田畑を募集され、 故作に分配された。 あの運命を支配した貫通罪も打体罪も なくなり、女性は男女平等の自由を獲得し た。 が、あやはその新しい時代を見ることは できなかった。 あやが残した2人の子供、姉と弟が新しい 時代をどう生きるか。あやはどこかで 見守っているのであろうか。
『百年の物語』の「大正編・愛と憎しみの嵐」は、2000年8月28日にTBS系列で放送されたスペシャルドラマで、松嶋菜々子主演の3部作の第1夜として制作されました。この作品は大正時代を舞台に、身分違いの恋と政略結婚に翻弄される女性の人生を描いた感動的なドラマです。
### **作品概要**
– **タイトル**: 『百年の物語 大正編・愛と憎しみの嵐』
– **放送日**: 2000年8月28日
– **放送時間**: 21:00~23:24(2時間24分)
– **視聴率**: 29.2%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)
– **脚本**: 橋田壽賀子
– **演出**: 井下靖央
– **主演**: 松嶋菜々子(戸倉彩 役)
– **共演**: 黒木瞳、山口祐一郎、原田龍二、菅野美穂、草笛光子、林隆三 ほか
### **あらすじ**
大正9年(1920年)、山形・米沢の豪農・戸倉家の長女・彩(松嶋菜々子)は、東京で女子大に通う恵まれた生活を送っていました。しかし、帰省中に小作人の息子・八代公太(原田龍二)と出会い、彼の画家としての才能を認め、上京を勧めます。その後、彩は家業の失敗による莫大な借金を抱え、政略結婚として一代で財を成した実業家・横山平吉(山口祐一郎)と結婚させられます。
しかし、平吉の家では姑・イト(草笛光子)の厳しい監視や、夫の不貞行為に苦しみます。関東大震災を機に公太と再会しますが、社会の因習や戦争の影響で、彩の運命は大きく変わっていきます。
### **見どころ**
– **松嶋菜々子の演技**: 大正時代の女性としての苦悩と強さを繊細に表現。
– **時代背景**: 大正ロマンと戦前の社会情勢がリアルに描かれる。
– **人間ドラマ**: 愛と憎しみ、家族の絆、女性の自立をテーマにした重厚なストーリー。
### **視聴方法(2025年7月現在)**
– **U-NEXT**: 見放題配信中(31日間無料トライアル可能)
– **TBSオンデマンド**: 各話420円(税込)でレンタル可能
– **TBSチャンネル(CS放送)**: 再放送あり
### **評価・レビュー**
– 「橋田壽賀子の脚本が重厚で、松嶋菜々子の演技が光る」
– 「大正時代の女性の苦悩と愛が胸を打つ」
この作品は、女性の生き方の変遷を描く『百年の物語』三部作の第1作目で、歴史的にも評価の高いドラマです。