【マイスHD事件】悪質なM&Aは大手仲介が提案した?ルシアン以上の激震かも
ダイヤモンド・オンラインが連載で報じているM&Aトラブル「マイスHD事件」が、M&A業界を変える大きな影響を生みそうなので、緊急で解説動画を作成しました。
【参照記事(ダイヤモンド・オンライン)】
■M&Aトラブルで訴えられたマイスHD社長が驚愕証言!福祉事業をやっていた当社を都合よく利用した「大手M&A仲介3社」の所業
https://diamond.jp/articles/-/366996
■連載「M&A仲介ダークサイド」
https://diamond.jp/list/movie/feature/p-mandadarkside
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■STRコンサルティングの公式ホームページ
■出演者
古旗淳一(公認会計士・税理士)
株式会社STRコンサルティング代表取締役
買い手企業担当者としてのバックグラウンドを生かし、独立後は数多くのM&Aの相談に対応。
専門家としての知識と現実的な実務経験、最新の現場情報を踏まえてわかりやすく解説します。
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【この動画内容の要約】
2025年7月11日、M&A業界に衝撃的なニュースが飛び込んできました。ダイヤモンドオンラインの有料記事「M&A仲介ダークサイド#14、M&Aトラブルで訴えられたマイスHD社長が驚愕証言!」に関する緊急解説動画です。
本動画では、短期間に19社もの中小企業を買収し、子会社の資金を親会社に吸い上げ、倒産寸前に追い込んだとして係争中の**マイスホールディングス(マイスHD)**の社長が、実名顔出しでインタビューに応じた内容を深掘りしています。
■マイスHD事件の衝撃的な証言
◦ マイスHD社長の証言によると、子会社から資金を吸い上げて別の会社の買収資金に充てる「吸血M&Aスキーム」は、なんと大手M&A仲介会社に提案されたものとのことです。
◦ 具体的には、「子会社から資金を借りて、その資金内で株式譲渡代金や仲介手数料を賄いながらM&Aを進めればよい」という提案があったとされます。
◦ 当時付き合いのあった日本M&Aセンター、ストライク、M&A総合研究所の3社のうち、2社から同様の提案を受けたと証言しています。
◦ さらに、仲介会社は買収案件を持ち込む際に、吸血M&Aの収支計算まで提示し、あたかも事業ではなく保有キャッシュを目当てに買収を促すような提案をしていたとのことです。
◦ 悪質なスキームを提案した仲介会社の1社は、会社口座に資金がある売り手企業を「キャッシュ案件」と社内で呼んでいたことも明かされました。これは、特定の仲介会社が常習的かつ組織的に、このような「吸血型M&A」を提案していた可能性を示唆しています。
■ルシアンHD事件を超える業界への影響
◦ 今回の事件は、2024年に大騒ぎになったM&A悪用トラブルである「ルシアンホールディングス事件」と酷似しています。ルシアンHD事件以降、M&A仲介業界は大きく変化し、中小企業庁の指導強化や「中小M&Aガイドライン」の改訂、さらにはM&A DXのM&A支援機関登録取り消しといった処分に繋がりました。
◦ しかし、これまでのM&Aトラブルでは、仲介会社は「買い手が狡猾で、見抜けなかった」というスタンスで説明してきました。今回のマイスHD社長の証言が事実であれば、「仲介会社が積極的に悪質なM&Aを買い手に勧めていた」ことになり、これまでの仲介会社の言い訳が全く通用しなくなる可能性があります。
◦ これは、大手M&A仲介会社までM&A支援機関の登録取り消し処分を受ける可能性がある、前代未聞の事態です。中小企業庁が再調査に乗り出す可能性も高く、本事件はルシアンHD事件以上の、M&A業界の大きなターニングポイントとなるかもしれません。
M&Aという劇薬のような手段が、日本社会にとって長期的に役立つものになるためには、ここで一度業界の膿を出し切ることが重要であると考察しています。
【その他】
■この動画の投影スライドを以下で公開しています。
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