【プーチン次の一手は】トランプ制裁関税 露経済への衝撃 駒木明義×小泉悠 2025/7/16放送<前編>

[音楽] こんばんは。7月16 日水曜日のプライムニュースです。今夜のテーマはこちら。トランプ大統領がロシアに通告した制裁関税。財政による国防費削減が課題となる中、あくまで戦闘継続化それとも戦化。 ウクライナ進行を巡るプーチン大統領の次の一手を読み解きます。ゲストをご紹介します。旭日新聞国際報道部記者で元モスクワ市局長の小ま明吉さんです。よろしくお願いいたします。 よろしくお願いします。 よろしくお願いいたします。 東京大学先端科学術研究センター準教授の小泉優さんです。よろしくお願いいたします。 よろしくお願いいたします。 よろし。 アメリカが仲回するロシアとウクライナの 低戦交渉が一向に進まない中、アメリカの トランプ大統領はおい、新たな対ロシア 制裁を発表しました。それがこちらの制裁 関税です。ロシアが50日以内に ウクライナとの停戦に応じない場合、 ロシアからの輸入品について税率100% の完税を貸すともにロシアの貿易相手国に も100%の2次を貸すと表明しました。 トランプ大統領はこの2次関税についての 具体的な品目については言及しませんでし たがロシアの主な収入源である原油などが 対象となるとの報道があります。 またトランプ大統領はナ加盟国を経由する形でウクライナに武器を追加協与する方針も打ち出しました。小泉さん、今回の制裁というのはそもそもプーチン大統領の想定内だったんでしょうか? まあ想定内であったかどうかってのはちょっと分かりませんけれども、まあ長らくこうやるぞやるぞと言われていた話の具体策がようやく出てきたということですよね。 だから、ま、ロシアだって当然こうやるぞ 、やるぞと言ってたってことは知ってる わけですから、これがこうネミに水で びっくりということは決してないはずです 。で、もう1個はそのやるぞぞと言った 内容としてこのロシアが戦に応じなければ と言っていたこの制裁の税率500%って 話があったんですよね。それに対して今回 100%で、しかもその50 日間は、ま、ある意味猶予があるということなのでうん。 ま、ロシアがこう想定していた内容の中では、ま、つかこういうこと言ってくると思ったけれども、ま、大体想定の範囲内だったとやっぱり思ってるんじゃないかとは思います。 ただ、ま、ちょっとこれ後からのテーマになるかもしれませんけど、ま、せっかくここまではなんとなくこうトランプといい関係風な関係性を作ってきたわけですよね。 はい。 で、トランプにも、ま、そのロシアもウクライナもどっちもどっちだというようなことを言わせていたという意味では、ある程度ロシアとしてはこうアメリカとの関係をマネージできてきたと思ってる部分があったと思うんですよ。 で、特にあの5月にあのヨーロッパ4カ国 とウクライナがじゃあもうその5月15日 から12日から停戦をしましょうと言った 際にも結局アメリカもそこに乗ってこ なかったという意味で、ま、ロシアはここ までかなり色々引き延ばしを図れたとは 思うんですよね。でも今回はいよいよ停戦 しないんだったら制裁だぞということを 明確に行ったわけですね。 つまり今年の秋ぐらいまでがリミットだぞということを言われたので、やっぱりこれはちょっと新しい展開なはずで、そこから先どういうリアクションをロシアがしてくるんだろうかってところが私は 1番注目されるかなと思ってます。 小まさんは今の話どうお聞きになりますか? そうですね。あの小さんがおっしゃったやはりそのトランプ大統領の失が本当にあのロシアが悪いんだということに変わったんじゃないかっていうのをものすごくロシア気にしてると思うんですね。 で、ペスコフ大統領報道官がこのトランプ発言を聞いて、非常に深刻な問題は、これはあのトランプ大統領の発言の中にプーチン大統領を個人に向けたものがあると。 で、これについては分析が必要だと、で、必要があればプーチン大統領、個人が反応するということを言ってるんですね。 つまりそのここに出てきた100%の2次 関税とか直接関税っていうものはまあまあ そんなにこう腰を抜けと貸して驚くような 話ではないんですけれどもこれまでその何 のかんの言ってものらいりくらりあの ロシアに対する圧力をかけてこなかった トランプ大統領がかなりこう激しい区調で 、え、プーチン大統領の批判を始めたと。 で、そ、そこが本気で、あの、ま、今までこう最初のうちは、あの、ゼレ大地が独裁者だとかウクライナが始めた戦争だとか言っていたのがこうそこのこう風が変わってきたというところをロ者としては非常に懸念してると思いますね。 今回の制裁関税なんですが、振り返ってみるとですね、トランプ大統領はプーチン大統領に対して比較的行為的で、ウクライナのゼレンスキー大統領に対しては厳しい姿勢とも言われてきました。 こちらにありますように、今年2月の時点 ではプーチン大統領を人々が死ぬのを止め たがっていると評価する一方、 ゼレンスキー大統領に対しては選挙を経て いない独裁者だと批判するなどあったん ですけれども、7月8日には、ま、一転し てプーチン大統領をあまりに多くの人を 殺していると避難し、対ロシアへの追加 制裁を検討と発表。そしてパトリオット 追加共有を発表という流れになってるわけ なんですね。 改めて小泉さん、このロシアに対して有効的だったように見えたトランプ大統領のスタンスの変化。これを見た時にプーチン大統領の対トランプ戦略失敗なのか、それともここまで狙い通りで来ているのか、どうご覧になりますか?うん。 ま、やっぱり今のような態度を招いてしまったことはどう考えても成功ではないだろうと思うんですよね。 で、最初確かにこの 2 月なんかはここのフリップにあるのだけではなくても数えきれないぐらいプーチンを上げてゼレンスキーを下げるとまたはこうロシアとウクライナどっちもどっちであるというような 言方をしていたわけですけれども、ま、見てる感じで今、ま、この 2月28 日にホワイトハウスでそのカメラの前で言い合いをするというところぐらいはやっぱりこう関係の底こだったと思うんですね。米関係のはい。 で、そこ以降というのは、ま、いくらなんでもそこまで厳しい態度をウクライナに取ることができないということになる一方でロシアに対しては、ま、あまりでもやっぱ表だった批判はしてなかったように見えるんですけど 4 月ぐらいからだと思うんですよね。かなりそのロシアのやはりこう民間人殺害に対する 批判的な討が出てきたと。 で、もう1個は 今ちょうどトランプ政権成立からぴったり半年ぐらいなんですよ。 はい。で、半年ずっとこれ言い続けてきて 、結局そのロシア側はなんかのらりくらり としているわけですよね。から、なんか 特定のイベントがというよりはここまでの 半年間のロシアに対する フラストレーションみたいなものがかなり あるんじゃないかという感じもしています 。 で、で、特にこう秋になると中間選挙まで 1 年というタイミングになってきて、なんかそろそろやはり何らかのはい。 ウクライナ問題に関する成果を出さないとやばいぞという気持ちもあるのかなと。ま、ちょっとこれは私アメリカに関した問題感なんで全く想像ですけども、あの、そういう風にも思いますね。 小まさんはいかがですか?このスタンスの変 さ。 2月19 日に選挙減っていない独裁者だっていうあのトランプ大統領の発言。これプーチン大統領と電話した直後の発言で やっぱりこう電話をするとその電話をした相手のこうプーチン大統領に引きずられる様子がありありとしてたんですけども今回 6回目の電話をした後はあの もう非常に冷たかったですね。トランプ代の発言が。そしてあのつものように繰り返してきた。いやいい電話だったと。お成功は近いみたいなこと一切言わなくなっていると。 で、しかもそのですね、あのこのあの失望したっていう発言の時にですね、今回のあの発表した時にですね、 我々もう3回も4 回も電話して、そのたびにいい電、あの、いい電話だったと言うと、しかしその直後に由で、え、攻撃があって人が死んでいくということで、そういうことが繰り返されると電話に何の意味もないそう思わざる得ないみたいなことをトランプ大統領は言い出すわけですよね。 で、ここであのメラニア夫人がものすごく重要だと僕は思うんですけども、その発言の後家に帰ってプーチンといい電話をしたよって言うとメラニアさんがでも今が攻撃されてるわよと言われると いうことをトランプ大統領は2 回行ってるんですよね。 で、かなりそういうような、あの、ま、で、ウクライナでかなり、ま、メラニアフ人の株は上がってるらしいんですけれども、 そういうことが、ま、続いて、そしてでトランプ大統領に直下に電話をするプーチン大統領の人痛が消えてきて、むしろメラニアさんとかそういうような人たちの言うことが耳に入っていくようになってる。だからこそその今の状況っていうのを先ほどのペスコあの補、あの報道官みたいにこうかなり心配してきているという状況だと思います。 そうすると今回のトランプ大統領の制裁関税というか、ま、発表によって戦の可能性というのは強くなったのか変わらないのか、この辺りはいかがですか? うん。ま、あの、以前と比べるとアメリカがちゃんとプレッシャーをかけるという意思を見せたこと自体はいいと思うんですけど、 これでプーチンがもうそろそろ戦争やめざるを得ないなと考えるかっていうの、私はどうもそういう気がしないんですよね。 だ、どちらかというと、その大事なのはそのさっき出てきたフリップで言うと後半の下の方で 実際にウクライナは戦う能力を引き続きアメリカが支援するということを表明した方が多分大きいんだろうという風に思いますし、ま、従来で言うと トランプ大統領ちょっと前まではそうですね、だ、ちょっと前まではもうこれで成果出なかった。引き下がるんだって言い方してたわけですよね。 で、ところが今回の場合はその成果が出ないからウクライナに対して軍事支援をするんだと言い方をし出してるので、これは相当大きな転換であろうと思います。 うん。 小まさんは戦の見通し近くなったかどうかいかがですか? これは変わらないと思います。やっぱりプチン大統領の優先順位員があるわけですよね。 うん。 で、今の状況では、あの、全く満足できないで、やっぱりこう目的を達成するまで立ち止まるとそれだけ目的達成が遅れるというかなり、そういう意味ではかなりあのプーチン大統領自身も心理的にはこう追い詰められてるのかもしれない。でもそれはやめないと大変なことになるというよりは今やめると目的が遠いてしまうという意味で思い詰めてるように受け止められますね。 今回の制裁関税には進行を継続し続けるロシアの収入源を立ち、世界経済から孤立させるという狙いがあると思われますが、小まさんは今回の制裁がロシア経済に及ぼす影響についてはどのようにご覧になっていますか? そうですね。あの、これ本当にあの、 100%の2 次関税を中国なりインドなり、 え、ロシアから大量に原因を買っている国に貸して、え、そして、え、インドな一中地国なりがもう大幅に輸入をやめると うん。 いうことになると、ま、かなり効いてくるとは思うんですけども、そこまで行くかどうかと いうところが花肌あの見通せないということですよね。 従って、ま、ロシアも様子みということなんだろうと思うんですけれども、ま、あの、やはりそのヨーロッパ、西側にロシアが石油を売れなくなった。で、それを中国とインドが買ってくれてるということが、ま、基本的にはあの、ロシアの経済を下座してることは間違いないので、え、そこを、ま、狙いていったのはいいんですけども、しかしうん。 [音楽] 他に野用はあるわけですよね。 つまりあのバイデン大統領は対任直前に導入した新しい制裁でですね、ロシアの石油会社 2社を制裁対象にしたんですね。 つまり、あの、完全にその、つまり今まで はその原油価格にキャップをつけてロシア さんの原油をこれ以上高く取引ちゃいけ ませんよということをやることによって ロシアには強くかけたんですけども、そう じゃなしにロシアの石油会社第3位、第4 位、え、ガスプロムネチとですね、 スルガンネフチガスっていう2者です けれども、それを完全にこう制裁対処にし て、え、そっからの輸出をできないように したんですよね。 で、それをただルクオイルとそれからロスネフチっていう 1位2 位にも広げればもう完全にロシアの石油っていうのはほぼ輸出することができなくなるだけそこにはいかないわけですよね。 で、それはだからあえて手加減しているのか、あるいはバイデンがやってたことの続きをやるのが嫌なのか、単に完税が好きなのか、ま、そのどれかだ、どれもかもしれないですけども、 だからどう考えるともあまり本気とは思えないようなところがあるので、で、これ本当にこうかちりやってかちりインド中国に圧くかければ、ま、かなり影響はあり得るとは思うんですけども、そこに行くまでの道のりが長すぎるというま印象ですよね。 うん。小泉さん、今のお話どう聞きになりますか? そうですね。 なんであのエネルギー部門を締め上げればロシア経済が苦しくなるということはみんな知ってるわけですよね。 で、ただそれが今その小まさんご指摘のようにどうもこう本気でやろうとしてるのかどうかいまいちよくわからないというところがあって でこれはその軍事支援に関してもそういうところが僕ある気がするんですよ。 その最初トマホークを強与って話もありましたけど、これもそのモスクワとかペテルブルグを叩いたらプーチンがその怯えるんじゃないか、それでこう停線に動くんじゃないかっていうこう制裁も武器もやっぱ基本的になんかこう脅しの道具と見てるところがあるような気がするんですよね。 で、そうすればさすがにプーチンは震え上がって早期戦してくれて、ま、そのトランプ政権としてのポイントになるんじゃないかという発想でなんか作らてるような 感じがします ので本当に50 日後にこの制裁発動する気が あるのかどうかですよね。 うん。こう行っておけば50 日の間にこうなんかプーチンがいい感じにこう引いてくれるんじゃないかという期待を持ってるんだと思うんですけど、そうならなかった場合にどうするのかっていうその覚悟の部分そこを私はまだ あのなんて言うんですかね、あんまり期待を持たずに見といた方がいいだろうなと思ってます。 うん。ロシアの経済の現状を見ていきたいと思います。こちら ウクライナ進行で軍産業が、え、 GDP を下座していたわけなんですけれども、今年に入り急速しています。 またインフレ率は上昇傾向にありまして現在およそ 10% と高い水準で推移しているんですよね。小まさん、ま、こうした現状でさらにその実現可能性どうなんだっていう視点はありつつも原油の収入実際に閉ざされたとしたらそうするとロシア経済っていうのはかなり窮地に立たされるということになりますか? そうですね。まあまさに今おっしゃるように今年に入ってかなりこう辺長を期とは間違いないわけですね。 で、あの、製造業で見ると軍事関係以外はもう全部マイナスになっていると。で、軍事関係も成長の伸びが非常にこう小さくなってきているということで、え、ま、あのあと、ま、あの自動車は全然売れなくなってるとか、これ、あの、金利がめちゃくちゃ高くなってるってこと、今、あの、政策金 20% ですからローン組めないということで不動産も売れないと いうことで、ま、追い打ちになることは間違いないですよね。 で、ま、ただ一方でまだ余裕はあって、で、例えばこう物価は上昇してるけれども給与してると、それを補うだけのものは数字の上で少なくとも出ていると。 [音楽] で、何よりも国民世論というのはほとんど今同揺していないわけですね。で、あの、臨マショックの時にかなりこう大きな国民世論の同様、ここで同様って言ってのは世論調査ですね、僕は 1 番いつも注目してるのは、あの、レバラセンターっていうところがやってる最近の気分はどうですか?ていう調査がある。 んですね。で、え、これがですね、あの、ま、あの 2008 年には、ま、リマン職の時はガンとこう最近の気分が良くないと憂鬱だとイライラしてるみたいな数字が増えるんですよね。で、これはあの、戦争が始まった年の 2022年の9 月に強制同員をした時もものすごく上がるんですね。 そういうネガティブな気分というのはところが戦争が始まってからあのその 9 月を過ぎたらもう全くそういうところがあ今年に入っても経済状況は悪い悪いと言ってもほとんどそういう国民の人身というのは安定してるわけですね。もちろんそれは表なものであってま理由を言うと多分そのままそうは言っても経済が成長してるとかあと必業率がすごく低いとかですね。 これは、ま、人が足りないっちゅうだけなんですけれども、でも少なくともリーマンショックの時よりはいい条件があるとでいうことで、え、そこら辺を政権はよく見てると思うんですよね。 で、同員の時にこう国民のが導した時にはそれに対してすごく対応に追われるわけですけれども、まだそこまでは来ていないということで、ま、様子みっていうのが当面の姿勢だと思います。 プーチン大統領は先月ウクライナ進行が もたらしたロシア経済の悪化による国防費 への影響について自らこのように言及して います。ロシアは今年GDPの6.3%を 国防費に当てている。予算も含めて解決し なければならないと述べ、将来的に軍事 支出の削減を行う可能性があると述べまし た。 小泉さん、最高司令官の大統領がこういったことをはっきり言わなければならないぐらいウクライナ進行によって国防費が膨らんでしまっているということなんでしょうか? はい。もう膨らんでるのは間違いないんですよ。 で、回線前のロシアの兵事の国防費って大体年間 3兆5000億ルーブルから3兆8000 億ルーブルぐらいでこれで対 GDP費で言うとま、え、少ない時で 3%で多い時で3.5% から、ま、あの、ちょっと時期的に 4% に近づいたこともありますけど、そんなもんなんですよね。 で、ところが、え、今どのぐらい出してるかって言うと、今年度予算の中から 13兆5000億グループ なんですね。 だからこうインフレがあってちょっと学面で単純に比べられないんですけども でもま兵事の数倍出してるということですから、ま、凄まじい国防費の伸びであると。で、その他こうロシアの連邦予算の中っていろんな軍事関連費が入ってて、実際はこの国防っていう項目に入ってるとこ以外にもたくさん軍事費があるんですよね。だそういうものまでひっくるめると相当の比率を軍事費に追いやさ得なくなってるというのは間違いないと思います。 ですんで、あの、今こちらに出していただいてますけど、大体今連邦予算の 1/3がもう国防費になっちゃってると、 その他講義の国防費を含めるともっともっと比率が大きいだろうと うん。 いう風に言われてますので、ま、やっぱつまでもは続けらんないっていうのはまずあると思うんですね。 で、もう1 つは今ちょうどロシアは予算編成のシーズンにちょうど入っているところで、 ま、これから9 月ぐらいに財務省から予算原案が出てきて、え、国会で審議して 12 月にプーチン大統領が、ま、連邦予算法として署名するというタイミングなんですね。 ですから、ま、先月27 日にこの話をプーチン大統領がしてるというのは、ま、そろそろこの予算の具体的な中身を固めてくにあたって、もうこれ以上はさすがに増やせませんからねという表明であるようにも 見えます。 で、ただじゃあそれをそのどのぐらい減らすかだと思うんですよ。今その 13兆5000 億グルーブル出してるものをあの 7 割に切っちゃうとか半分にしちゃうとかって言ったらこれはもうどう考えても今の戦争って続けらんないわけですよね。 はい。でも、まあ、13丁ルーブルが12 兆ルーブルになるとかそんなもんだったら別にこの戦争は続けられるんじゃないかと思いますので、ま、あの、どのぐらい減らすのかという幅の問題がまずあると思います。 はい。 で、さらに言うとプーチン大統領はこの軍事費を減らすんだという発言の中でも、でも別に特別軍事作戦、ま、戦争のほとですよね。戦争はやめないんだと。しかもそれは勝った形で終わらすんだと。その我々の目的を達成した形で終わらすんだってことも改めて言ってるの。 ので、あの、苦しいには苦しいんでしょうが、もうその財政破綻してとても戦争られませんと言ってるわけでも同時ないというところは注意するべきだなと思います。 その今のお話どのくらい減らすのかっていうとこ注目すべきだというお話の中で、じゃあ 2/3 とか半分というわけではないという中で、もしかしたら 13兆12 兆かもしれないけれども、やはりこういった表明はすること自体に意味があるんですか? はい。そうですね。 まあですんで、これはあの私は 2つ意味があると思ってて、1 つはさっき言ったこれから予算編成なので、あの、 予算の作り方に対する一種のこの政治的なメッセージであると。で、もう 1 つはこのそのプーチン発言の中ではあの景気がもうそろそろ減速するよということは認めてるんですよね。 で、これまではこのインフレによって経済を持たせてきたんだけど、今やこうインフレ戦わなければいけなくなっているんだと。 だからこの景気を抑制するんだってことをプーチンは言ってるんです。つま加熱した景気を抑制するからわゆる GDP 成長率が下がりますよと。だけどそれはあくまでも経済をソフトランディングさせるためだから安心してねと言ってる文脈の中でこの話なんですよね。 ですからまやっぱり戦字バブルケーキみたいなものがもう維持できなくなっているって本当に多分ソフトランディングさせなきゃいけないとは思ってるんですよね。 というの中に、ま、この軍事費削減という話が入ってるってことだと思うんですよ。 うん。もうそろそろ削減しないとまずいから表明しつつも、ま、ただそのこれから春夏の光戦がまだあるわけで、なかなかその厳しいというか、ここからガッと行かなければいけないロシアからするという時に削減を表明しなきゃいけないという かなり事連魔があるということですか? うん。ですんで、やっぱりこう、ま、色々言いつろってもちろん苦しそうだなってことは分かるわけですね。 はい。 小まさん、ここまでのお話、ま、式を高める立場の大統領がこのように軍事費削減を発言するこまでのお話どうお聞きになりますか? おおっしゃるに苦しいことは苦しいんだろうと思うんですけども、その苦しい中で続けていくんだぞと。で、政治的に言うとこのあの国防作削減については国防省も財務省も経済発展方向で考えてると、ま、政治的なメッセージを出すわけですよね。 で、ま、最近やはり後期性というかですね 、予算の無駄遣い許さないぞという非常に こうはっきりとしたメッセージを政権は 出していて、ま、運大臣を首にすると、ま 、これ前クルスク州の知事だった人です けれどもで、クルス州の防衛のためにこう 出ていたお金が行方不明になって防衛が おろになってたからウクライナに、え、 攻め込まれたんじゃないかということで首 にして、ま、そのすぐ後に、ま、自殺か 多殺か、ま、おそらく自殺ですけどもなく て、こう発見さるという事件があったわけ ですけども、ま、国防省でも、ま、小国 国防省を変えた後、ものすごくこう上層部 の、ま、時間クラスのですね、あの刑事と いうものが進んでいて、で、そういうその 先にあってもそういうものはこう目を 引きらせてで、え、節約して、え、経済を 南着陸させつつも、ま、あの、むしろ長期 化に備えていると持続可能な経済体制を 作るという意味で、あの、の方にこう再生 出動するより がよほど恐ろしいようにも見える取り組みかなと思いましたよね。 なるほど。長期化に備えているかもしれないというありちょっと恐ろしい感じもしつつこの国防費削減の一環なのかとも思える自象 1 つこちらご紹介したいと思うんですがロシア海軍の期間で唯一の空母アドミラルクズネトフの回収をロシア国防省が断念し退益する可能性があるということなんですが小泉さんこれも国防費削減の一環なんでしょうか? うん。 だと思います。事実であればていうことですね。この話まだあの、え、あのはっきりとはあの確認されていないんです。 で、ま、これあのロシアのイズベスチアという新聞に、ま、そういう可能性あり、そういう議論があるよというあの記事が乗って、ま、非常に騒がれてるんですよね。 で、あの、いずれにしてもロシア陸軍国ですから、あの、空母持ってどうするのっていう議論はもうソ連時代からずっとあって、 あの、まず陸軍はこういうのを好きじゃない、面白くないと。で、海軍の中にもやっぱりこう潜水艦マフィアがいて、彼らの方が発言権強いんですよね。やっぱり彼らもこんなバカでかい空母なんか持ってどうするんですかと。 それよりもっと潜水艦に予算くれという風 に言うので、ま、いっつもこの空母とか でっかい巡用感というのはロシアの中で こう清掃の具になりやすいんです。で、 このクズネソも本当はもっとずっと昔に あのスクラップになっちゃうはずだったん ですけども90年代の国防時間が、ま、 やっぱこうロシアが大国として世界に プレゼンスを示すためにこういうものいる んだということで、ま、延命させたという 経緯があるんですね。 で、ただ、あの、最近クズネフは、あの、色々事故があって、ずっと稼働できない時期が長かったんですね。 で、ずっとこう増線上で繋がれたまんまだったので、ま、元々動いていなかったと。で、この戦争でも一切あの参加していないんですよ。 だから、ま、やっぱりこう、これから先国防費がもう伸びないという中でこの金食い虫も元へどうするんですかっていう議論は本当にやってるんだと思いますし、ま、そのイズベスチアの記事自体一種の観測だったのかなという感じもします。うん。 ただこれはあのもうロシアという国の歴史上つもそうなんですよね。財政が苦しくなると真っ先に海軍が切られると。 でもやっぱり軍事力の本丸である陸軍とこれを支援する戦術空軍ここはま、比較的あのそういった大削減から逃れやすいところですから、 ま、 本当にクズネトフは対するのかもしれませんし、実際してもそんなにロシアの軍事力には残念ながら大きな影響は出ないだろうと思いますね。 そして小泉さん、もう1 点、その先ほどのこまさんの分析の中でこの軍事費削減というのが長期間に見据えたこう備をしているようにも見えるというそういった分析ありました。ここの点はどうご覧になりますか? はい。あのそうだと思います。で、 1 つはですね、あの、ま、ロシアっていつもこう予算を 3 加年で作るんですよ。来年度分の予算。これは法的な裏付けがあるもの。で、その先 2 年間に関しては法的裏付けがない予算計画っての作るんですね。 で、この戦争が始まってからの間、ロシア財務省の説明はいつも同じで、来年はなく説、あの、戦だから国防費ガンと上がりますと。でも再来年は下がって、 で、3 年後には平事の水準に戻りますって、この説明をずっと続けてきたんですね。 で、ところがこの2025 年度以降に関してはもうそれもしなくなってて、あの、 2025年度ガーンと上がりますと。 で、その次もほぼ同じぐらい、その次もほぼ同じぐらっていう風に初めてこの先も国防費が高止まりしますよという説明のもに国防費を出してきたのが今年度以降の初めてなんですよね。ですからもう財政的にはおそらく去年の段階でかなりの期間この規模の国防費出さる得ないと 13兆が12 兆とかなることはあるかもしれないけどもうかつてのように 3 兆には戻らないという想定でロシア政府は腹をくり始めていたんじゃないかな。 っていう風に私は見えますし、そのさっき小まさんがおっしゃった国防大臣の交代っていうのも公認のベローソフという人は経済学者出身なんですよね。 で、彼がその去年12 月に初めて行っ、国防大臣として初めて行ったその拡大幹部表議会での演説でもやっぱりこう効率的な予算の執行だということを彼は言うわけですね。ま、その意味でも苦しいんだけどそれでも戦争という意思を相当固めてると見るべきだろうと。 話を思います。 トランプ大統領は昨いシアへの制裁と共にウクライナに対してナを通じて最新への兵器を追加協すると明らかにしました。ウクライナに提供される武器には暴空システムパトリオットミサイルが含まれるということです。 小泉さん、今回発表されたこのパトリオットの追加支援というのはロシアにとってはどのような意味を持つんでしょうか? あの、まずパトリオットに関しては今ウクライナの空を最も効果的に守れてるシステムの 1 つがやはりパトリオットなんですよね。で、ロシアいろんなものでこうウクライナを攻撃してるんですけども、やはりその高速のミサイルであるとかこういうものを打ち落とせる方法が、ま、現状これしかないということです。 で、ただこれはあの発射システムもそこ から打たれるミサイルもとても効果なん ですよね。だからそんなにこう数はこれ までも共有与されてこなかったしで、そこ から打つミサイル自体はもうどうも ほとんど球切れしてるんじゃないかという 風に言われてますので、ここにその追加の 球とで、それからさらに今度はその ヨーロッパの国々がアメリカから買って ウクライナに渡してあげるって言ってます から、あのこのパトリオットシステムの 拡充と球の追加共有というのはまずは ウクライナの人々が毎晩空で亡くなってる という状況を緩和するのに相当役に立つ だろうということが1つでもう1個は やはりこう前線ですね。実際にこう地上軍 同士が戦ってる場所ではやはりこうロシア が航空優勢を握ってるということが結構 大きなファクターなんですよ。 で、現状はその都市を守るのに手一杯なんで、戦場にまでこういうものを展開させられていないんですけどうん。 1 番ロシアのその航空戦力に対する脅威が大きいエリアに一個中隊とか常時出しておけるんであればかなりロシアの作戦を妨害する役に立つと思うんですね。で、この意味でも私はこのパトリオットの意味は大きい、ま、逆に言うとロシアからすると なんか嫌なのがいっぱい来ちゃったなという感じがあるんじゃないかと思います。 はい。ではなぜ今最新の暴空システムがウクライナに協容されるのか。その背景にはドローンによるロシアの大規模攻撃があります。ここに来て毎晩のようにドローンとミサイルによる空爆を続けているわけですけれども、小泉さんはこういった攻撃の狙いというのは改めてどうご覧になっていますか? ですね、あのまず準軍事的な意味はあんまりないわけですね。 ウクライナ人のアパート吹っ飛ばしても別 に戦争に勝てるわけではないんですけども 、ま、じゃあなんでやるのかというと、 やっぱりこう準軍事的に同行というよりは ウクライナ人の抵抗意思を砕く、もう こんな戦争続けてたら明日は自分地に爆弾 が降ってくるかもしれないと思わせること で、ま、政府に対してもう戦争やめてくれ と言わせる、またはこうその大統領に 対する指示を失わせるということなんだと 思うんですよね。 ただ、ま、あの、こういった大規模空習で一定以上の規模を持った国を幸福させた例ってないんですよ。 うん。 これ、あの、ジョミアシャイマーってアメリカの空軍出身の国際政治学者が自分の本の中でかなり詳しく論じてますけども、 はい。 ま、あの、空習だけで勝った戦争ないんだと から、ま、それはロシアも分かってるとは思うんですが、 やはりこの3 年に及ぶ戦争の中でずっとこれを続けてるということは、ま、ロシアなりにやっぱり何らかの意義があると思ってやってるんだと思うんですよね。 はい。こちら見てみますと6 月から昨日までで、え、ウクライナに対してのロシアからのドローンミサイル攻撃なんですが、ドローン攻撃が 8000機以上、ミサイル攻撃は 300 発以上ということなんですけれども、小泉さん、パトリオットを使うのはこの下のミサイル攻撃に対しての迎撃ということになりますか? はい。そうですね。 か、ま、あとはあのごく少ない例ですけども、ロシアの戦闘機とかに対して直接打ってるって例もありますけども、 あの、やっぱりこの数字だけを見ても空爆の圧倒的主力はドローンなんですよ。 で、ま、その多くがそのシャドというイランの自爆ドローンを元にロシアが生産した、え、自爆ドローンなんですね。 で、最初これあのタルスタン共和国の選ぶがというところにライセンス工場を作って作ってたんですけども、さらに最近あのイジェフスクという別の町にもあの工場を作ってどうも 2箇所で生産しているらしいと。 はい。 で、この他にこのこのシャドのライセンス生産型、このゲランって言うんですけど、ま、ゲラン以外にも何種類かの自爆ドローンとかそれらの自爆ドローンのこのおりを務めるドローンとか、ま、いろんなものを取り混ぜて、しかもそれとこの弾道ミサイル攻撃や口ミサイル攻撃を同期させてっていうすごく複雑な迎撃に苦労するような空爆ペレーションをロシアやってくなってるんですね。 うん。 なので、あの、ウクライナにしてみればパトリオットもちろん欲しいですが、でもやっぱこの、 え、自爆ドローンみたいなものを安価に迎できるような手段というのも必要としているし、本当に単純な対空機関法みたいなものとかそれを乗っけるトラックみたいなものも必要としているし、 ま、なんとかこういろんな手段を使わないと日々わじわじわじわ出血させられていって苦しくなるし当然その国民が毎晩何人かランダムに死んでくって非人動的な状況もある わけですよね。それも当然政治の責任として止めなきゃいけないだろうしということで、あの、すごく苦しい、長くて苦しい戦いを強いられてると思います。 [音楽] このドローン攻撃8000 期上の数がどれだけ多いのかというのを比較例えばしてみると去年大体同じ時期 3ヶ月で行われたドローン攻撃は 1100 期だったということと比べると今年どれだけ多くのドローン攻撃が行われているかということが分かるわけですけれどもそうすると今の小泉さんのお話の中にもありましたけれどこの 8000 機以上のドローン攻撃が行われているというのはロシナロシア国内でのそのドローンの時刻生産の体制が万弱になって安 的にこう供給できるようになっているというそういう裏打ちであるという風に見るべきですか? そうですね。あの元々のオリジナルのイランのシャドとあの今ロシアがその発射してるゲ覧は中身がほとんども違うみたいなんですよ。で、そのエンジンにせよ、後方システムにせよ、やはりこう中国性をかなり使ってるっていう話ですから、こう中国からのその迂輸入が続いている限りなかなかこのあのドローンの生産が止まらないです。 ですし、ま、ロシアはさに増産するって言ってるんですよね。 それでもう1 つ悪いニュースとしてはそのウクライナの国防省情報局は、え、北朝鮮でも生産する気なんじゃないかということを言っていると。 うん。 ですからそうなるとこうロシア国外でも 受宅生産みたいなことをする可能性もあるわけですね。 だから、ま、やっぱりこのなんとか サプライチェーンをどこかで切る方法って のは考えなければいけないしで、もう1つ はそのウクライナ側はなんとかこの安価な 迎撃システムを考えようとしていて、ま、 これはその最近ゼレ式大統領はそういう 方法が見つかったんだと言ってますが、ま 、どこまで当てになるか分かりませんけど も、関人 問題としてこれ支援はできないもんなのか なっていうことは、あの、ずっと考えて ますね。改めて強く訴えたいです。 [音楽] [音楽]

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トランプ大統領が通告したロシアへの制裁関税。さらに軍事費削減や取り沙汰される北朝鮮からの追加派兵…。新たな局面にプーチン大統領の胸中と次の一手は

『トランプ制裁&財政難で軍事費削減?悩めるプーチンの胸中は』

当初“プーチン寄り”ともされたトランプ大統領が、50日以内に停戦合意しなければロシアに制裁関税を課すと通告。“トランプ懐柔”とウ侵攻の「両にらみ戦略」を続けてきたプーチン大統領にとって米国の姿勢変化は誤算か?計算の範囲内か?そうした中、プーチン大統領が財政難を背景に軍事費削減を示唆。また、新たな占領地の拡大や取り沙汰される北朝鮮からの追加派兵など…ロシアに立ちはだかる新局面と悩めるプーチン大統領の胸中を駒木明義氏と小泉悠氏が読み解く。

▼出演者
<ゲスト>
駒木明義(朝日新聞国際報道部記者) 
小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター准教授)

《放送⽇時》
毎週(⽉)〜(⾦) 20時〜21時55分/BSフジ4Kの⾼精細映像も好評放送中
※こちらは「BSフジLIVE プライムニュース」の2時間の討論をダイジェストでお届けします。

#プライムニュース #BSフジ #トランプ #プーチン  #制裁関税

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