映画『砂の器』松本清張ミステリ映画の金字塔【丹波哲郎 橋下忍 野村芳太郎 島田陽子 加藤剛 芥川也寸志 午前十時の映画祭 映画レビュー 考察 興行収入 興収 filmarks】
どうも皆さんこんにちは。ミステリー作家 の七尾よしです。はい。え、今回はですね 、東方シネマズで開催中午前10時の映画 祭15で、上映されている名作を干渉して きたんで、え、そのレビューと一応ね、 ちょっとした解説なんかもしていこうかな と思います。え、作品はね、砂の器ですね 。え、午前10時の映画祭といえば、え、 ちょっと前にね、ベンハーも、え、 レビューしましたけど、え、今回は砂の器 ということで、これね、え、午前10時の 映画さえ15なんで、ま、15回目という ことで、15年にわたって名作傑作を 316作品上映してきたらしいんですが、 今年はその中で7万1742 票のリクエストの中から厳選した25本の うち、ま、今回そのうちの1本ね、砂の器 が上映されました。え、現在はこのう砂の 器と羊たちの沈黙が上映されているよう ですね。ただ地域によって公開される作品 が違うみたいで砂の器は明日7月10日 までの劇場と逆に7月11日から公開 スタートする劇場もあるようです。皆さん 是非ね、え、この動画を見て、え、興味を 持ったら是非7月11日、ま、明日もね、 え、やってるところはあるんですけど、え 、7月11日から公開スタートする東方 シネマズもあるようなので是非チェックし てみてください。はい。 砂の器といえば言わずと知れた大作家松本 聖長先生原作小説の映画家で日本 ミステリー映画氏に3000と輝く禁事党 とも言える名作です。なんで僕の チャンネルの評価額も2000円禁事にし ておきますね。 はい。これはもう禁事とでいいでしょう。 年に公開されて、当時の配給収入は7億円 。え、これは日本沈没ノストラダムスの大 予言に継ぐその年の第3位の成績のもう大 ヒットなんですね。え、そういえばこの ベスト3、え、日本人物ノストラダムスの 大源、そしてこの砂の器の3本とも田哲郎 さんが出演なさっていましたね。で、今回 、え、見に行ったお客さんですけども、席 は、ま、結構ね、そこそこ埋まっており ました。午前中の回、平日午前中の回だっ たんですけど、そこそこ埋まっておりまし て、お客さんはね、ま、ご想像の通り全体 として年配の方が多かったですね。若い人 はほとんど見かけなかったかな。ま、と 言ってもね、映画に出ている加藤義とか 菅蓋さんのように年齢の割にふけてる人も いますから、意外とね、皆さん20代の 若者だったかもしれません。原作は 1960年から、え、翌年61年にかけて 読み売り新聞夕刊に掲載されて公文者より 観光されました。映画家はもちろんテレビ ドラマ化はなんと過去に7回もあったん ですね。え、このピアニストの我が役を 映画版では加藤号さんが演じていました けども、テレビドラマ、え、朝日放送 1962年版では夏二さん、え、フジ テレビ77年では田村正さん、え、テレビ 朝日91年では佐藤一さん、そして皆さん の記憶にも新しいであろう2004年版で はあの中井正さんが演じていました。え、 このドラマだけは他と違って中井正弘さん 演じる我が営量を主人公にしているんです ね。え、そしてテレビ朝日では2回目の ドラマか。2011年版なんですけど、 こちらはちょうど東日本大震災と放送日が ぶつかってしまって放送中止されたんです けども、え、当手の予定から半年後に放映 されたんですね。え、こちらでは我がの役 を佐々木倉之助さんが演じています。 さらにはフジテレビも2回目のドラマか。 2019年版では、え、中島ケトさんが 演じているケンティが演じていたんだね。 なるほど。なんかね、加藤号さんって江口 洋介に似てるなってちょっと思ったんです けど、江口洋介は、え、この役やってない んですね。なんかすごくね、合うような気 がするんですけど、ま、ちょっともうね、 年を取りすぎちゃってるかな。え、これら のドラマが面白いのはその時代性が反映さ れているため設定がね、それぞれちょっと 変更されているんですね。原作当時は DNA鑑定なんてなかったりしましたから 、ま、言うまでもないことなんですが、 やっぱり映画版をなかなか超えられない ようですね。 東京蒲田にある国鉄の操者場で殺人事件が 発生します。被害者の身元が分からず操作 は南行してしまうんですよ。しかし被害者 が殺害される直前にある男と会っていた ことが分かってこの2人の男の会話から亀 だという謎の単語が捜査戦上に 浮かび上がってきましたがみたいな、え、 そんなストーリーになっておりました。 始まりは老人が殺される普通の殺人事件な んですね。え、現場は国鉄の操者場です。 蒲田駅のかな?線路に死体と所々に残され た結婚が広がっている。ここら辺は松本 聖長先生のリメンバー下山係数ですかね。 はい。下山事件。え、成長さんは下山事件 のルポルタージも書いていますからね。え 、下山事件とは1949年に起きた未解決 事件で当時の国鉄総裁である下山佐典さん が、え、出勤途中に失踪して翌日に 足田地区綾瀬の常磐線、北千住駅と綾瀬駅 の間、そして、え、東武伊勢崎線との立体 効果下でバラバラになった歴談死体となっ て発見されたというもんなんですね。GH の圧力によって国鉄は人員削減をなくされ てその八表に立たされたのが下山さんと いうわけなんですね。途中捜査にも中止の 圧力がかけられたりと戦後の混乱時期だっ たから気な臭い動きが色々とあったよう です。長先生も戦後最大のミステリーと 言われる下山事件、下山ケースには相当に のめり込んでいたようなので、え、この 小説にも反映されたんじゃないでしょうか ね。それを映画にも、え、持ち込まれたの はきっと監督さんたちの、え、成長さんの 思いに対するリスペクトじゃないかなと 思いました。 本作は後半からがドラマチックで、え、 とても印象深いと思うんですけども、個人 的には前半の、え、操作ドラマも好きです ね。掲示ドラマ。この部分好きですよ。 時代は昭和40年代だから、今みたいに インターネットもファックスミリも携帯 電話もないじゃないですか。なんなら普通 の電話だって持ってない人、ま、電話ね、 引いてない人も多かったくらいなんですよ 。だからちょっとした調べ物でも現地に足 を運ばなくてはならなかったわけなんです ね。本作に登場する田哲郎さん演じる今 刑事と森田健作さん演じる吉村刑事の コンビは捜査戦場に浮かんできた亀田と いう単語から謎に迫っていきます。普通 だったら人の名前だと考えるところなんだ けども今刑事はこれは致名ではないかと 思いつくんですね。犯人らしき男は いわゆる図ズー弁東北鉛りだったという 証言から東北地方を調べてみると秋田県に 亀田という地名亀田駅っていうね駅名が あることから、え、そこの出身ではないか と現地に向かうんですけど、ま、色々とね 、調べるんですが目ぼしい情報を得ること ができなかったんですね。しかし言語学者 に話を聞いてみると、出雲地方って東北 地方と似た方言を使用する地域であること が分かって、島根県の地図を調べてみると 亀という駅があるんですね。それを発見 するんですよ。出雲地方の方言だと亀だけ の最後の5尾の毛は発音されないので、他 の地方の人には亀だと聞こえるわけですよ 。独特の方言から聞き間違えるって。これ さ、森村誠一先生の人間の証明にもね、 なんか似たようなエピソードが出てくるん ですね。証言者が耳にした謎の言葉。 ストーハとキスミ。これ実はストー派って いうのは、え、外国人が走った言葉で ストー派はストローハット。え、これが、 え、ホテルニューオー谷の屋上の形。 ストローハットとはね、麦わ帽子ですから 。さん、僕の麦帽子どこに行ったん でしょうねのあの麦帽子あれニューオータ のね屋上の形なんですよね。そしてキス ミーっていうのは俺にキスしろじゃなくて 霧泉という知名あの霧温泉のキズという 知名だったんですよ。え、外国人の発音だ から、え、ストローハットがスト派とかキ がキスミーと聞こえたってことを 突き止めるわけですね。 それをきっかけに推理は展開していくん ですけど、え、人間の照明の連載は 1970年、え、砂の器は15年も前です からいや、森村誠一先生、もしかしたら砂 の器からこういった発音トリックの着走を 得たのかもしれませんね。何にしてもこの 足を使った操作シーンがね、本当 素晴らしいんですよ。どんな小さなことに も現地に飛んで調べに行く刑事たちの 泥臭い操作とうだるような夏の暑さって これ見事にマッチしてますよね。黒沢映画 なんかもそうなんだけども刑事たちが夏の 暑さに汗だになりながら操作を展開するっ てこれ本当に絵になりますよね。あとは 秋田とか出雲とか伊勢、金沢、大阪と旅 溢れる映像も素晴らしいですよ。映画って 、ま、2時間ぐらいしかないから効率よく 描いていかないとこの2時間という尺に なかなか収まらないんですが、秋田の操作 で空振りを食らうというエピソードね、 2人の刑事のキャラクターを示す一な シーンになってるわけですよ。こういう 空振り操作のシーンをきちんと描くことで 刑事ドラマとして深みが出てきますよね。 トン拍に謎に詰まっていくミステリーが 多い中、限られた上映時間の中でそうなっ てない構成は本当に見事だなと思います。 僕は優れた刑事ドラマってこういった 空振りとか無駄足のエピソードが優れて いることだと思うんですよね。途中の特急 の中で犯人である我がと接触する演出も うまいっていうか、ま、これはご都合主義 ですかね。吉村に至ってはその後東京の クラブでも我が見かけていますから。うん 。ちょっとご合主義かなと思ったけど、 やっぱり映画ですからね。そういうのを 入れてかないとなかなか話が進んでいき ません。 日本映画の足法に大げさな音楽を流して 泣かせようとするもの結構多いですよね。 これやっちゃうと大抵皆さんにね、 フィルマークスのコメントなんかでも大い に叩かれていますよね。で、本作がまさに それなんですよ。あ田川安さんの協力のも 、え、間の三明さんによる作曲のこう やたらと大げさな公共局宿で盛り上げるん ですね。でもね、これがめちゃくちゃ 泣けるんですよ。いや、本当にね、 ボロ泣きですよ。え、田哲郎さん演じる今 刑事がこれまでの捜作から推理された少年 時代の我がと父親のドラマがこの公共局を バックに描かれていくっていう演出なん ですね。最初は今さんの推理かと思うん ですけど徐々に演奏している我がの海層に 進んですよ。で、彼のお父さん実は反戦病 、いわゆる来病を患らっていて、これ来金 ですね。来金による感染病なんですけど、 え、当時昔はね、富士の病にとされていた んですよ。で、彼はこのお父さんは来病を 患らっていて住んでいた村から追放されて しまうんですよ。そこで全国をお返露し ながら旅をしているわけですね。ま、今で もあるのかもしれないですけども、病気を 直すお祈りをするためにお返露する人も仮 のかなりの数いたそうです。とはいえ ホームレスの放浪に過ぎませんから物乞い 同然なんですね。来病に対する差別偏見も あったから行先で迫害を受けて彼らは 辛い目にあっていました。この少年時代の 我が栄料を演じた小役のは田和俊さんの このまざ志しがね、本当に忘れられないん ですよね。いや、すごい目。もうまさに こう社会に対する真の怒りをこもらせた ようなね。もうなんかこう、もう見ていて ね、胸が締めつけられるんですね。この 階層とも言えるシーンは音楽のみで彼らの 一切のセリフや効果音がないんですよ。 我が涙 を流しながら演奏しているんですよ。 おそらく彼にとってこの公共局は父親への ち婚局だったんじゃないかなと思うんです ね。つまりお父さんに捧げる曲だったん ですね。同時に自分の音楽家としての地位 を確立する重要な曲でもあります。そして このことが殺人の大きな同機へと繋がって いくことになるわけですが、ま、そ人のね 、同機についてはこの後またね詳しくお話 をします。で、音楽明らかに大げで 行業しいメロディで、ま、なくされるん ですけども、うを言わさない、圧倒的に心 を揺さぶられるメロディなんですね。 大ゲスな音楽で泣かそうとすんじゃねえ よって。そんな批判すら内ちのメスだけの とてつもない迫力とパワーと説得力がこの 楽曲にはあるんですよ。この音楽でなけれ ばこの映画はとても成立しなかったんじゃ ないかなと思うほどです。僕も含めて観客 の皆さんはまあもうねこのシーンボロ泣き してましたね。なんならあくまで推測に 過ぎない話をしている今刑ジ、あ、この 短波哲郎さん演じる今刑事すらも涙ながら に語っていましたからね。いや、どうなん だろう。これって波哲郎さんのアドリブ、 もしくは彼自身役に感情移入しすぎて涙を 流してしまったんじゃないかななんて ちょっと思ったんですよ。どちらにしても もうね、涙なしにはとても見ていられない シーンですね。いや、個人的にここまで 泣かされたシーンってちょっと他の映画で は記憶ありませんね。こんなに泣かされた ことってあるかな?これがね、作品の力な んだと思うんですよ。傑作というのは様々 なミラクルが起きた結果だと僕はね、この チャンネルで常々言っているわけなんです けど、本作がまさにそうなんですね。もし この原作を映像化しても本作に及ばないと するのであればこれはね、きっとね、その 、え、その作品の音楽の力が弱かったから ということになるのかもしれません。こう いうミラクルってもう本当再現性がない ですから、え、傑作のリメークって失敗 することが多いわけですよね。だって再現 性がないからミラクルなわけで、それが 再現できないリメイクは失敗するしかない わけですよ。本作の映画家の企画において 当時の小築社長だった木戸史郎さんによっ て実はこの絵がね、1度はお蔵ら入りされ てしまうんですね。だってこれだけ全国 ロケが必要になるわけですから、ま、当然 莫大な政策費がかかるでしょうし、あと やっぱりね、反戦病というデリケートな 題材扱っているってこともあったん でしょうね。でも思うに本作の成功って 我がの作曲した公共局宿宿命にかかってい ますからね。これがダメだともうどうにも ならないですよ。まだ音楽もできてない 時点で5サインを出せない機道ede史郎 さんの立場も分かる気がします。この公共 局こそ本作における真の主役ですからね。 名曲が生まれるというミラクルが起こせ ないと本作の成功はおぼつかないのは想像 に固くありません。それにしても音楽映画 でもないのによくぞま、こんな名曲が 生み出せたもんだと思いますよ。え、 ちなみに日本映画の音楽制作費用の相場が 当時100万円だったのに対して本作では 3倍の300万円もかけられたそうです。 Aが犬神家の一族が公開されるまで最高額 だったんですって。つまりそれだけ本作に おける音楽の重要性を作り手は分かってい たんでしょうね。シナリオとか演技とかは ダメだったら、ま、これね、やり直しが 聞きますけど、音楽ってなかなかそうは いかないですからね。出来が悪かったから つって、じゃあ誰かが手を入れて直せる かってなかなかそうはいきませんよ。音楽 の非重が大きな作品って他のジャンルに 比べて爆地的要素大きいですよね。楽曲 ってストーリーや映像と違って本当に ごまかしが聞きませんからね。観観客たち が吟味するまでもなく聞いた瞬間に 引き込めないとこれはもうどうにもなり ません。 我が殺害した老人冒頭の蒲田の総射場で 発見された死体なんですけどこれが小方 健士さん演じるミキけ一であることが 分かるんですよ。でも小方けさんが出て くるの結構ね後半以降なんですよね。 ミき一は例の亀岳駐在所に勤務していたお 巡りさんでお父さんこのえ我が栄料の お父さんが隔離病棟に移されて1人ぼちと なったこの少年時代のを引き取って父親 代わりに育てていたんですけどは家を 飛び出して姿をくらましてしまうんですね 。それから月日が経って音楽家として大 成功を遂げた営業をひょきっかけからこの 剣一が突き止めてですね、え、彼は東京に 、え、に会いにやってくるんですよ。実は 父親はまだ生きていて、県一は息子の営業 にお父さんに顔を見せてやると迫るんです ね。だけどはそれを断るわけですよ。それ に対して健一は あえば今やりかけちる仕事が行けんように なるっちゅうてなんでそ言なことを言う だらかわしにはわからん。たった1人の親 それもげな思いをしてきた親と子だよ。 ひでよ。わしはお前の首に縄縄名つけてで も引っ張ってくから来い一緒にひでって 言うんですよ。それでは殺害を決意する わけなんですね。昔僕ね、この作品、この 絵がDVDだかVHSで干渉したんです けど、そん時の感想としてはね、いや いくら何でも殺害の同機が弱すぎやしない かって思う。思ったっていうか、首ひねっ たんですね。剣一は本当に全量な人間で まるで落ち度がない。一時的とはいえ 引き取って愛情を持って育ててくれた恩義 があるわけですよ。世間から偏見の目で見 られている反戦病来病の父親というま、 自身のルーツを知られたくなかったって いうのもあるんでしょうけどもでもね さすがにそれだけで殺さないと思うんです よね。でも原作ではやっぱりそのように 書かれているんですね。ていうか原作では お父さんはすでに死んでいるという設定な んですね。だけど映画版ではまだ彼の お父さんは生きているっていう風に改変さ れているんですよ。で、その理由をね、 考えてみたら若干腑に落ちるものはあった かな。え、先ほども言った通りは公共局宿 を父親の婚局として作曲していたと僕は 解釈してるんですよ。ま、父親お父さん まだ死んではいないんだけども嫁行くも ないわけです。そんなお父さんに対する レクイエム、そんな曲を作っている真っ中 にもし犯人本人にお父さんに会ってしまっ たらこれどうなりますかね?何十年も 生き別れになっている父親へのイメージと 現実の父親の姿がもし大きく駆け離れてい たらどうでしょう?イメージが大きく狂っ てしまって作曲がしてしまうかもしれませ んよね。彼にとって音楽は何より重要なん ですよ。作曲を妨害するものは絶対に許す ことができないし、徹底的に排除します。 そうやって彼はここまでやってきたから こそ頂点に登り詰めることができたん でしょう。島田洋子さん演じる、え、彼の 子を見込もってしまったホステ、ま、竜ん で映画の中ではね、竜山で死んでしまうん ですけども、そうでなければきっとに殺さ れていたと思いますっていうか、原作では 彼女は殺されているんですよね。 にとって音楽は掛けがえのない存在であっ て、自身のアイデンティそのものなんです ね。だからこそ御人である剣一の殺害を 結構したというのが、ま、僕の解釈では あるんですよ。でもね、ま、これは僕の 解釈とはいえ、個人的にはまだしっくり来 てこなくて、しっくり来てなくて、まだ これでもね、同機が弱すぎるんじゃないか なと思うんですよね。そもそも無名だった 青年時代とかに1度くらい父親の病院に顔 出せたはずじゃないですか。それをね、 営業がしなかった理由がね、よくわかん ないんですよ。ステージでの演奏中に涙を 流して海層に思いをはせるくらいですから 、彼の父親への思いはとても強かったはず なんですね。で、もう1つの解釈として、 ま、単純に、え、父親と引き離されたこと に対する恨みですかね。け一はめを持って 父親を説得して隔離病棟へ送り込んだわけ なんですけども そのこと自体を許せなかった。恨んでいた からこそ殺してしまった。ま、大人になれ ばね、剣一の思いも理解できるはずだと 思うんですけど、放浪生活が長くてもう 生きていくだけで精一杯だった料はそう いう価値観がメンタリティが育くまれ なかったのかな。ま、未熟な精神のまま 大人になってしまったのかもしれませんね 。ま、そういう解釈だったらギリギリ納得 できるかな。ま、とはいえ、それでも やはりお父さんに会いに行かなかったって とこはどうしても僕の中では説明がつか ないんですよ。 皆さんはこちら松本成長の原作小説の方 読んだことありますかね?いや、 ぶっちゃけ僕はですね、ま、松本成長の 作品の中ではあんまりね、出来がいい方だ とは思えないんですよ。さっきも言った ように同機にも無理があるし、いや、映画 版でも無理を感じるんですけど、原作はね 、もっと無理があるなと思うんですよね。 あと愛人であるホステま、島田洋子さんが 演じていたあのホステあのエリを殺し ちゃうとかちょっとやっぱりやりすぎだと 思うしで映画には登場しない評論家との やり取りがあってこれが結構ねなんていう かこう縄満なんですよ。あと我が映画版で はね、ま、どちらかといえばクラシック 音楽のね、クラシック音楽なんですけども 、え、小説版では電子音楽とかの、ま、 いわゆる前衛音楽家という設定なんですよ ね。ここもちょっと違うんですよ。あの、 ま、いわゆるんですかね、あの、神聖 サイザーとか使った、え、ト田尾夫さんと かね、ああいう感じの、え、音楽家なん ですかね。映画版は原作小説の欠点を全て 改変してあるんですよ。そして音楽描写に 関しては小説のテキストではやっぱりね、 限界がありますからね。映画版はリアルに 観客の心を揺さぶってきますから、もはや 没入感が断違いです。1番の違い、原作と 映画版の1番の違いは何と言っても お父さんを生かしておいたことだと思い ます。検索版ではなくなっているんです けども、映画版では生きています。でも 年置いた父親は息子の写真を見せても こんなやつは知らんと涙ながらに主張する んですね。いや、このシーンね、なんか 騎士感あるなと思っていたらそうなんです 。同じ松本聖長原作映画鬼畜のラスト シーン。ちょっと似てると思いませんか? お父さんに崖から突き落とされたけど奇跡 的に助かった幼い息子が君のお父さんだよ ねと警官に聞かれても父ちゃんじゃない 知らない人と答えるシーン。いや、あれ 本当ね何とも切ない胸をえぐられるような ラストシーンでした。ま、それはともかく 、え、この原作では死んでしまった父親を 生かすことで同期に説得力を持たせられた ということですかね。ただそれでも個人的 には同機としてはまだまだ弱い気がします ね。お父さんが生きていたならどうして 1度も会いに行かなかったんだってことに 対しての説明がつきませんからね。そして 個人的にもう1つわかんなこが分かん なかったことがあって、ま、これはね、皆 さんもね、疑問に感じたと思うんですけど 、あそこまで放浪生活が長かった彼がどう やって一流の音楽家になれたのかってこと ですよ。ま、才能があったってのは分かる んですけども、でもさ、ほらバンドとか じゃないですからね。ロックバンドとか じゃないですからね。いわゆるクラシック 音楽、え、ピアニストとか公共局とかこう いうのって幼少時代からそれなりの教育を 受けてないとさすがに無理なんじゃないか なと思ったんですけど、ま、でも実際そう いう出事で成功している音楽家っているん ですかね?ま、ちょっとこれに関しては僕 よく分からないんですけどね。松本聖長の ミステリってそれまでは犯人は誰? いわゆるフーダニットとかどうやって殺し たのか。その手口ハウダニットをメインと されてきたミステリー。それを同期は何? いわゆるホワイトをメインに据えたんです ね。それまでのミステリーの殺人の同機 ってエコとか金銭トラブルとか地上の もつれとか個人的な事情でしたけども成長 ミステリーはそこに社会的歴史的背景が 絡むんですね。戦後混乱機の激道の昭和市 ですから人々の間に横たわる闇って今以上 に深かったと思うんですよね。 皆さん生きていくだけでも精一杯でした から他人を裏切ったり踏み台にしたり もしくは自分のルーツ出事を隠したりとま それだけに殺人のレパートリーも広かった と思います。思えば森村誠一先生の人間の 証明もえ、殺人の同機は自分のルーツを闇 に葬るためでしたもんね。じゃあ今うん。 こういった、え、横水精子みたいな ミステリーが現代において受けるかって 言うとそうでもない。うん。なんか やっぱりこう松本成長風のミステリーは 古臭いとね、え、編集士さんからも言われ てしまうんですよね。ま、結局現代、今現 今現在の、え、社会とかを描いたとこで、 まあね、やっぱり昭和の戦後の混乱機に 比べるとやっぱなんだかんだ言いながら 平和、平穏なんだと思いますよ。戦後混乱 機に比べるとやっぱり現代ってサバイバル うん。生きてく上でのサバイバルの度合が やっぱりね、当時に比べると低いのかなっ て思います。だからもし殺人事件が発生し たとこでうん、なんかちょっと証人欲求を 満たすためだとか誰でも良かったとかうを 晴らすためだったとかそんなのがどうして も多くなっちゃいますもんね。ま、それも 社会的背景が生み出した人間の闇なのかも しれないけども、やはりね、うん、面白み にはかけますよね。はい。というわけでね 、ま、ちょっと映画の方も色々とお話をさ せていただいたんですけど、いや、この 映画はね、僕は本当今まで、ま、見たこと あるけど、やっぱりテレビDVDとか配信 、配信じゃないな、DVDか、もしくは VHSで見たんですね。それもう相当昔 ですよ。もう何十年も前に見たんですけど 。いや、これはね、映画館で見る映画です ね。もう本当に映画館で見るべき映画、 映画館で見る価値全然断違いでしたね。 やっぱり何がすごいかってね。いや、この 迫りくる心を揺さぶる音楽ですよ。 やっぱりこの映画館の設備の整った音響 設備で聞くとね、やっぱりテレビで見るの とはもう全然違うわけですよね。いわゆる 映画体験ってこういうことなんだなって いう。やっぱりこう映画館にいるからこそ 心が揺さぶられる。あとね周りお客さんと のね共有感も大きいです。やっぱりみんな ボロ泣きしてましたからね。あ、なんかね 、共有できるわけですよ。悲しみ。この 切なさ、悲しみ。やりきれなさをその他の お客さんたちとね、一緒に共有できる。 これはね、何にも買いがいこの劇場体験か なと思います。いや、それにしてもね、ま 、僕たちのおじいちゃん、おばあちゃん、 お父さん、お母さん世代、ま、要するに 戦治中とかもしくは戦後の混乱機にね、ま 、こう人生の主軸を置いていた人達って いうのはやっぱ本当に大変だったなと思う わけですよね。うん。こんな社会で僕やっ ていけるかってちょっと自信ないですもん 。こんなね、冷たい社会で、こんな冷国で ね、やっぱ今はね、なんだかんだ言い ながら、ま、それはね、生きづらさって いうのも感じるところあるかもしれません けど、いや、やっぱりこの戦治中とか戦後 の混乱機と比べればぬる眉ゆみたいな世界 だなと思いましたね。はい。ま、そんな わけでね、え、砂のうはこれ見たことが ない方もね、是非、え、劇場で干渉して いただきたい。あの、ミステリーとしても ね、結構ちゃんと作り込まれているので、 ま、若干ね、同機の面においては僕自身は 納得できなかったですけど、ま、皆さんの ちょっと解釈も聞きたいですね。僕を納得 させて欲しいというか、七尾よし、お前は 相変わらず全然分かってねえなって。いや 、僕ね、確かにね、分かってないんですよ ね。まだこの映画見て、これ映画見るの2 回目なんで。で、そんなにね、噛み砕い てるわけではないんで、見た直後にこんな 感想動画作ってますから、自分の中では まだね、あんまりこう消化しきれてないん ですよ。よろしかったらですね、あの、皆 さん、え、この映画をね、えー、もう散々 見て解釈している皆さん是非ですね、この 無知な、え、七尾よしにいや、こういう ことだよって、特にこの犯人の同金につい てですね、教えて欲しいな。特になんで 我が 生きているお父さんにね、あの隔離病棟と いうか、ま、病棟で生活しているお父さん に1度も会いに行かなかったのか。うん。 ここをね、ちょっと知りたいとか教えて 欲しいんですよね。それはま、あの自分の ルーツ出事がバレたくないっていうのは あったかもしれないけど、ま、今はほら 有名人になっちゃったからそう思うかも しれないけどでもそうなる前もあったわけ でしょ。無名時代とかそこそこお金が入っ てきてだけどそこまで有名ではなくてまだ マスコミとかが相手にされるような立場で もない彼がお父さんに会いに来ようと思え ばいくらでも来れたはずなんですよね。 それで今自分はこんなね音楽とかとして今 こうやってやってるよってことをお父さん に伝えればいいのにって思うんですけど なぜそれをしなかったのかっていうのがね ちょっと僕の中ではまだねモヤモヤ来てる んですよね。もしそこら辺、え、説明 できる方がいたらですね、是非解説をお 願いしたいとこです。はい。そういうわけ で、え、今週はですね、え、あともう1本 ね、映画見てるんですね。えっと、昨日見 た映画がVHSビヨンドという映画をね、 ホラー映画を見てきたので、え、明日です ね、そちら木曜日にレビュー動画を出し たいと思います。 結びだって、おにぎりだって何でも何でも 食べられる。よく働く子供だね。よく働く 子供だね。
●七尾与史の新刊紹介
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●映画評価額
大人映画館料金1800円を基準にいくらまでなら出していいかで評価します。
2000円 金字塔(そのジャンルの最高峰)
1900円 神作(数年に1度やってくる大当たり)
1800円 名作(その年のナンバーワンレベル)
1700円 傑作(その年のベスト5以内レベル)
1600円 優秀作(その月のナンバーワンレベル)
1500円 秀作(金を払っても損なし)
1400円 良作(オススメできる最低ライン)
1300円 佳作(そこそこ面白い)
1200円 及第作(映画館正規料金を払って許せる及第ライン)
1100円 力作(惜しい! 映画の日の1000円なら許せる)
1000円 凡作(DVD新作料金なら許せる)
900円 拙作(DVD準新作料金なら、まあ)
800円 愚作(DVD旧作料金でなんとか)
700円 駄作(金返せ!ライン)
600円 下作(絶望・茫然自失)
300円 ゴミ(鑑賞中断・殺意が芽生えるレベル)
200円 クズ(発狂)
100円 ゲロ(もうね、作品が嫌いというよりこいつを作っているヤツらが嫌い)
90円以下 Z級(もはや伝説。狙って出せる評価ではない。大半の人は理解できないが熱狂的ファンがつく。まさに逆金字塔!)
●PCで視聴してる方へ
画面右下にある歯車マークをクリックして
「1080p」以上を選ぶときれいな画像で
視聴することができますよ~
50代男性、小説家(ミステリ)です。また歯科医師でもあります。このチャンネルでは映画やドラマ、ゲームなどのレビューをメインにお届けしています。
●内容紹介(映画.comより引用)
松本清張による同名原作を、野村芳太郎監督、橋本忍&山田洋次脚本で映画化した社会派サスペンス。モスクワ国際映画祭の審査員特別賞を受賞。2005年6月にデジタルリマスター版が公開されている。東京・蒲田にある国鉄の操車場で殺人事件が発生。被害者の身元がわからず捜査は難航する。しかし、被害者が殺害される直前にある男と会っていたことがわかり、2人の会話から「カメダ」という謎の単語が浮かび上がる。
1974年製作/143分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2005年6月18日
その他の公開日:1974年10月19日(日本初公開)
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