野際陽子 / 羽田美智子 ” 花嫁のれん 3 ” vol.20 ダイジェスト video

茶屋の方へお茶でもいいかがですか? え? あ、いや、いつもこうやって旅館の中だけでお話してばかりやからたまには外ででもとああいや気が乗らんかったらええんですよ。今までも何べ誘われてますし、もうルり子さんに断れるの慣れてますからね。 いいですよ。え、茶街に行きましょうか。 ほんまですか? はい。都会的で優しいよしさんを選んで結婚したはずが。なんでルり子さんが今更プライベートでジ太郎さんとお茶なんか? あ、俊平さん。 あ、はい。とな子さんは? あ、今場に戻られました。 分かりました。 [音楽] やっとあの大阪のお客様たちがお帰りになったのに。 なんだよ、慌たしかぐらいは。 また何かわったんです。 こんな風に女性とお茶を飲むなんてしばらくぶりですわ。しかも相手がルり子さんやなんて。 私もです。東京では毎日うちで家事をしていたのでなかなか外出は ご主人のよ木さんとは出かけたりはしないんですか? あ、出張が多いんです。今もニューヨークの方へ研修に。 ああ、確か大学で優前の職を教えてはるんですよね。 はい。 日本の伝統文化である職の技術をもっと若い人たちに知ってもらいたいって、今はそれを世界にも広めたいみたいで。 そうですか。やりがいのある仕事をされてはるんですな。ルり子さんはそんな仕事に打ち込む姿にも惚れて結婚しはったわけですな。 まあ せやけどそれを言うたら私も仕事には打ち込んでるんですけどね。でもよし木さんと私じゃあれかや。 [音楽] 芸術肌の優前の職かやわのツアー会社の自難ぼ。そりゃ瑠り子さんの目にも違って映りますわな。 あ、あの時は一方的にプロポーズをお断りして本当に申し訳ありませんでした。 [音楽] ええ、いいんですよ。こうしてまたお会いできるだけで私は嬉しいんですから。 ルリコさん結婚前は長太郎さんの誘 1度も受けたことなかったのに。 うん。 あんな推しの強い男は好きになれんてむしろとったくらいやったのにね。 うん。 ルリコお嬢様、東京でのお暮らしの中でなんか心境の変化でも あちらの姑トさんがおっしゃったようにもしルり子さんが家出だとするとそのこととも関係があるはずです。 これを今夜確かめんと はい。 もしかして えなんや。ああ。 いえ、いいから言うてみますし。 いや、ほんでもこんなこと かわんか余計になるやないかいね。あ、ほなル子お嬢様もしかしたらお姑トさんだけやのってよしさんともなんかあったやないかと。 [音楽] [音楽] まさか なんか後悔でもしてはるんですか?よし木さんと結婚して。 ああ、すいません。変なこと聞いても。いや、私が自分の結婚を後悔してるもんですからね。あ、ジ太郎さんはいつ離婚を? [音楽] 半年前ですわ。まあ、好きで一緒になったのにね。 [音楽] 暮らし出したらいろんなとこが見えてきて もてね、 気が強いとこも最初は可愛いな思ってたん ですけど、あそこまで気が強いとはもうね 、可愛い通り越して恐ろしいになって しまいまして あ、すいません。さんに言うことはない ですな。いえ、ジョトロさんの気持ち わかります。私もよしさんとは好きで一緒 になったんです。優しくて大事にしてくれ て何の不満も文句もない夫です けど裏を返せば太郎さんの奥様とは反対に 優しいがゆえに強いことが1つも言えず まさか あんな友不人だったなんてえ あすん 私ったら お互いです ルり子さんも私もけど愚痴が言えるのもかつてお見合いしたもん同士やからかもしれませんな。どこか気を許し合えるんでしょうな。り子、今日もお疲れ様でした。 はい。狼 この後ちょっと話があるさ。 こっち何があったんや?東京で言うてみまし。ルリ子 別に何も 嘘言わんと。なんで急に実家に戻ってきたんよ。 だからそれはよしさんが出張でニューヨークに行ってるからいい機会だと思って帰るよ。ルり子さん、お母さん東京のに電話されたのよ。 え、向こうの姑トさんが言うとりました。嫁が家でした。黙ってこの家から逃げ出したって。 [音楽] ほ、なんか [音楽] ルリコ。 ルリコさん。もしそうだとしても何か理由 があるはず。それを聞きたいのよ。 ルり子様、なんかお悩み事があるんやっ たら言うてください。おないとも心配で 心配で ルリコ、 東京の母が家出だと言ったかもしれません が、 私は逃げ出したんじゃありません。 自分でちゃんと考えてあの家を出てきたん です。いや、 ほんでもそれを家でと言うんじゃ。 いいえ、違います。 [音楽] シート目である狼と嫁の直い勝負してるもん。 それは最近。私も初めの頃は何にも言い返せなかったもの けどそれが今じゃ。 [音楽] えい。えい。 [音楽] かもね。自分のことながら私もたましくなったわね。 そのお友さんとはな子の方は今どうなってんの?タックを組んでるの?ルり子さんのことでは。お母さんはなんとかしてあちらのお仕さんにルり子さんが家を出てきた理由を聞き出す。 [音楽] 私はルり子さん本人にその理由を聞き出すことになってるの。 うん。 それがなかなか言ってくれないのよ。ルり子さん ただいま戻りました。 あ、こんな時にどこ行っとったんです? ああ、すいません。用事のついでにちょっと寄り道よ。いい境。え?あ、もしもし。 片倉出版でいらっしゃいますか?あ、あの、私、金沢の神楽し野と申しますが、藤沢稽古子様おいでになりますでしょうか?あ、よろしくお願いします。 あちらの姑さんの会社に電話してもらうというんです。 ああ、そうですか。 うちのことや境会社にまでは電話しとなかったんやけどね。 ことは一刻を争います。 そうですよ、お母さん。 分かっております。あ、はい。あ、はい。 え、 休暇ですか?2日間でもしかしたら向こう の姑トさんもルり子さんが家出をして ほっとしたっていうか羽を伸ばしたと思っ たのかも。なお子さん仮にも嫁が家でした んですよ。でもいつも2人で角を つき合わせていたらそんな気持ちにもなる んじゃないかなって。 まあ、分からなくはないですよね。 なお子さん、俺は私に対する当けか。 お母さん。いや、そういう意味じゃなくって。 おならどういう意味なんや。 いや、ですからあちらのお母さんだけ。 こさんも狼もこんな時に揉めてる場合ありません。 あの、お取り込み中誠に申し訳ありませんが。 うん。何ですか?こんな時に。 はい。 あの、お母様がお越しになっておりますが、 お母様誰の? ルリ工城様のお母様が今玄関の方にはい。 え、ここに来た。 本日は神楽屋にお越しいただき誠にありがとうございます。 藤沢様のお世話は私が担当させていただき ます。なんとお申しけくださいませ。 あなたにもできることがあるのね。いや、 実家で女将修してるとは聞いてたけど、今 みたいにちゃんと客に挨拶ができるなんて ね。 うちで家事をするしか脳がないと思ってた から。 お母さん、わざわざ東京から来られるなんて、どういったご要件ですか?今何問も雑誌の締め切りを抱えてるの。その忙しいさ中わざわざ来てあげたのよ。 あ、ですからどういった? そんなの言わなくたって分かってるでしょ。でもせっかくだから今夜は止めさせていただくわ。 [音楽] 代金もちゃんと支払うから客としてモてなしただきましょうか。はい。話はそれから急にクリアなんて一体何しに来られたんでしょう。ルリコのことやろう。 [音楽] やはり嫁の問題が。 あ、ああ、び子さん。お母さんがお見えになったようやけど、何の声でや? [音楽] お客様として見えられただけですので。 ああ、でもそうは言っても ルリ子に何か話があって来られたんやないがか。 今日は旅館の方はいい境酒。水イラズでゆっくりお話しなさったらあね。狼。 うん。ほやね。ほや、俺がいいわ。 [音楽] 余計のお気遣いは無です。この雑誌知ってます?熟年世代の生き方を取り上げた今評判の雑誌ですよね。 [音楽] それ、これ企画の段階から私が立ち上げたのよ。最初はこんなの売れないって周りに反対されたけど、今の 6070 代はおしゃれも趣味も楽しもって人たちが増えてるのよ。そういう人たちのために今生きてる喜びを伝えたいと思ったの。 [音楽] ま、絶対行けるっていう自信もあったしね。 それが今じゃ受けてうちの社の看板雑誌よ。 [音楽] すごいですね。この熟年世代の勾配を新たに切り開かれたんですね。で、あんた誰? [音楽] あ、申し遅れました。この神楽屋でお修行しております直と申します。 ああ、こないだ少し電話で話した。この神かぐ屋の嫁の はい。うん。 知ってるわよ。炎助門の嫁でしょ。よしから聞いてます。でもまあよくこんな古臭いしだらけの土地に東京からとついてきたわね。 金沢は昔からの敷きたりや風習が今でも 残る土地ですが、その中で暮らしてみます と、またそれも大事にしていかなければと 思うようになりました。それもいいけど、 あなたでもないご主人ですって。ここの長 なんだとか よしも同場してましたよ。借金をこえては 行方不明になるって。 え、今そのご主人はそれが [音楽] まさかまた行くらましたとか [音楽] まあお見ちの方なので正直に申しますがそのままさかでた。 [音楽] 本当ですよね。懲りずに何度も同じこと繰り返して私が呆れたのはあなたにです。 [音楽] え、そんな目に会いながらまだここの嫁と してお修行してるなんて1人の女として プライドがあるんだったらもうとっくり 離婚してますよ。 そうしないところを見ると あなたって相当鈍感なのね。 鈍感。そう、 鈍感 。 ።

金沢の老舗旅館「かぐらや」を舞台にしたドラマ、女将修行を始めて4年目の奈緒子〈羽田美智子〉に、さまざまな危機が訪れ、姑〈野際陽子〉との争いもレベルアップし、物語はヒートアップしていく。