2020/5/28(木)nomad note dance work9
「舞台芸術はリモートにおける現在進行形の表現に辿り着けるのか」

舞台というものはひとつの空間において同じ時間軸で表現されるものであり、再生される映像とは真逆の立場にあるものです。
2020年現在の緊急事態宣言下において同じ空間を共有できず、リモートという新しいデジタルの世界に急激に触れることとなりました。
現時点の4G環境下において、現在進行形はどのように表現することが可能なのか。
できることとできないことをイメージしながらリモートで出来る可能性を探りました。

nomad note danceはダンサーが音の出る箱を奏でながらダンスを踊ります。
空間+リズムのタイミングを合わせなければ成り立たない内容ですが、リモートのタイムラグを想定しながら無料オンライン・ツールを使い無編集の動画で作品を仕上げました。
今ある環境と素材でできたことは少なく取るに足らない作品ではありますが、やってみることで必ず次の新しい表現のアイデアにつながると思います。

この動画の楽しみ方:
動画は画像キャプチャーをしたホストからの画面であり、参加した他のメンバーからは全く違う画像で写し出されます。
①参加者は自分の姿をミラー(左右逆)で見るため、参加者が与えられた画面に左右を合わせてしまうとホスト画面と他の参加者には左右逆に反映される。
②したがって、参加者は自分で見る画面の他の参加者の左右の動きに惑わされないように振りを踊る必要がある。
③ホストで画像キャプチャーをしている者のみ、他の参加者とは逆の動きをしないと画面上で一緒の方向にならない。
他の参加者にはホストのみ左右逆の動きが反映される。
④使用するソフトウェア(iPhoneやiPad、PC)によっては画面の分割は縦に振り分けられることもあり、参加者は最終キャプチャーされる画像の割り振りを想像して演じなければならない。方向を間違えることもしばしば。
…参加者の与えられた環境を想像しながら見ると、リモートの現在進行形の難しさがより一層理解できます。
また、4Gゆえの解決できない間が生まれます。それらも全てオンライン上で起こったことは未編集で届けることによってリモートの現在進行形を表現しています。

出演:
小林遥
井上裕紀子
朝倉円香
岡田路子
高野裕子

振付:
高野裕子

企画/編集:
岡田路子