ホテルの照明やデリバリーに使うバイクの充電まで。エネルギー源は、私たちが毎日捨てている、ある意外なモノでした。
川崎市のホテル。フロントの横に目を移すと、植物工場が。こちらでは、LED照明を利用して、人工的にリーフレタスを水耕栽培しています。11月から栽培を始め、24日、初めて収穫されました。
「シャキシャキ新鮮、とってもおいしいです」(記者)
来年からは、この採れたてレタス、ホテル内のレストランで提供する予定だといいます。
「このLED、電力のもととなっているのは、こうしたプラスチックごみなんです」(記者)
ホテル近くのリサイクル施設。川崎市内で出た大量の使用済みプラスチックから水素が作られています。
「川崎はイメージとして“公害の町”。その中で企業さんが技術力を持って公害に立ち向かってきた」(川崎市 水素・エネルギー戦略担当 間島哲也さん)
1960年代以降、車や工場の排気ガスによる大気汚染が健康被害をもたらした川崎市。今は環境を守る取り組みに力を入れています。こうして作られた水素は、ホテルの燃料電池で電力や熱に変換され、利用されます。「世界初の水素ホテル」として、すべてのエネルギーのうちおよそ3割を水素がまかなっています。
「ホテル事業はすごく贅沢産業と言われていて、食品廃棄物や捨てられてしまうごみというのが、課題の一つではあったが、なにげなく食べたレタスが地球環境の保全につながっていたという、泊まるだけでエコなホテルというのを、ホテルステイを通じて感じていただけたら」(川崎キングスカイフロント東急REIホテル 金古紗織さん)
川崎市内の別の場所でも・・・
「マクドナルドでも蓋やストローといったプラスチックの有効活用が行われているんです」(記者)
スプーンやサラダの容器など、毎日大量のプラスチックが廃棄されるファストフード店。今月から、川崎市内のマクドナルド8店舗から回収されたプラスチックごみも水素へと再生されます。そして水素カーの燃料になるだけでなく、デリバリーに使う電動バイクの充電にも活用されています。
海洋汚染の原因になっているプラスチックごみ。身近な有効活用が始まっています。
(Nスタ 12月25日放送)
#プラスチックごみ #プラスチック #川崎
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