「日本語通じない…」羊蹄山麓で何が?無許可開発疑惑と住民の不安 大規模森林伐採で復旧計画書の提出指示

須藤真之介記者)
「羊蹄山の麓です。こちら、木が切り倒され建物が一つ立っているのがわかります」。

羊蹄山の麓にある倶知安町巽地区。ここでは去年の春からある工事が始まったということです。実際に現場に向かってみると…。

須藤真之介記者)
「こちらが工事現場ですね、急に開けた場所になりました。数多くの工事車両が集まっています」。

ここは元々、木々が生い茂る森林でした。しかし、今や、木は切り倒され工事車両も出入りする状態に。一体、ここでは何を建てているのでしょうか。

工事関係者)
(Q:許可はとっている?)「だと思いますけど測量もきちっとしてるみたいですし」、「別荘だというお話ですが」。
(Q:許可証は書いている?)「だと思うんですが、きのうも道の方がいらっしゃってたみたい」、(Q:どちらの会社から委託を受けて?)「それは全然わからない、あそこに貼ってある会社が日本の会社みたいなのでそちらに連絡をとってもらえれば」。

工事現場の看板を見てみると…。
鉄筋コンクリート造りの2階建て住宅を建設することになっています。建築主には外国人と思われる名前が。近所の人からは…。

近所の人)
(Q:どういう人が工事?)「日本人じゃないですね。近くでうろうろして話しかけても日本語通じない、中国人なのかだと思うんですけど、日本人ではないですね」。

道によりますとこの工事は建物を立てる際に必要な「建築確認申請」の届出がないまま始められました。その後、工事が行われていると情報提供を受けた道が必要な書類などを提出させ、支障がないと判断したということです。しかし、今月4日に新たな動きが。
道が改めて現地を確認したところ、事前に報告があった開発エリアと実際の工事現場の一部が異なっていたことが発覚。事前に許可が必要な、1ヘクタール以上の開発が行われている可能性もあり、4日、工事をいったん中止するよう指示しました。

近所の人)
「水、水道の水を溜めてくれる山っていうか、木いっぱい生えてるんで土砂災害とかそういったものからも守ってくれる役割もしてるんで、そこが切り開かれるというのはちょっと大丈夫なのかなと」、「羊蹄山は倶知安町にとって大事なシンボルになるので、そこはぜひ守っていってもらいたいですね」。

6日、札幌市内の土地所有者と工事を行っている建設会社を訪れましたが、いずれも「担当者が不在」として取材には応じませんでした。

また、道は現場で1ヘクタールを超える森林伐採を確認。5日、環境保全のため事業者に対し復旧工事計画書の提出を指示しました。

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