【グップラ】障害ある作家のアート広がる 偏見を尊敬に…自閉症の兄持つ双子が創業、目指す先は

日本テレビは今週、『Good For the Planet』グップラ・ウィークとして、地球にいいこと、人にいいことを紹介していきます。

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障害のある作家のアート作品が、デザインとしてさまざまな場所で採用されています。手がけたのは、自閉症の兄がいる双子の兄弟です。その“こだわり”を『news zero』の火曜パートナーを務める俳優の長濱ねるさんが取材しました。

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長濱さんが訪ねたのは、東京・銀座に3月にオープンした店舗。色とりどりの商品であふれています。デザインを手がけるのは、「ヘラルボニー」という企業です。

絵画が傘に…。主に知的障害のある作家たちの個性あふれるアート作品を身近に感じることができます。取材中に出会った藤田望人さんも、ヘラルボニーの契約作家の1人です。作品は、スカーフのデザインにも採用されています。

――(ヘラルボニーとのつながりで)本人の身の回りで変わったことは?

藤田望人さんの母親
「今までは、ただひたすら衝動的に描いているような感じだったが、だんだん、だんだんお仕事的な気持ちでもやれる、最近はそういう気持ちも出てきて。ちゃんと自分の力で収入を得られるのはすごく大きい」

「ヘラルボニー」は現在、243人の作家と契約を結び、障害がある人のアート作品の魅力を発信。作家にも報酬が支払われます。ブランドの立役者は、双子で共同代表の松田兄弟です。

――この会社を始めようと思ったきっかけは?

松田文登さん
「この双子の4つ上の兄が先天性の知的障害をともなう自閉症。小さい頃から『知的障害=欠落=かわいそう』みたいに、そういうものにすごい違和感みたいなものを感じていた」

その兄が、何十冊ものノートにひたすら書いていた言葉が「ヘラルボニー」です。

松田崇弥さん
「兄貴に聞いても『わかんない!』って言うけど、(知的障害がある人たちが)心では『面白い』と思っているけど、発露しないものってたくさんあると思った。それを会社名にしたいなって」

作品の魅力を思わず手に取りたくなるようなデザインにどう落とし込むのか、企画会議に参加してみました。

従業員
「これ同じアートなんですけど、縁取りの色を(作品の)どこから拾うかで、アートがしまったりとか、色の配色がきれいに見えたりする」

絵の印象を引き立てるいわば、“額縁”。長濱さんも考えてみました。

長濱さん
「私だったらやっぱ、ぱっと目につくこのレモンイエローみたいなの、すごいすてきだなって思った」

作品から色を“抽出”。

長濱さん
「本当に額の色だけで全然、印象変わりますね」

作品の魅力を最大限生かす工夫が施されていました。

こうしたデザインは今、街や駅などさまざまな場所に広がり続けています。偏見を尊敬に。2人は障害の見方そのものを変えることを目指しています。

――障害がある人、ない人を垣根なく実力を正しく届けるのが2人の思い

松田崇弥さん
「ぱっと見て『きれい』とか『かっこいい』『すてき』『リスペクト』という構造の中から『これ知的障害のある人が描いているんだ』とか、順番をそっちにすることによって尊敬をつくりたいという思い」

松田文登さん
「『障害』とかというラベルもまったく必要なく、本当に感動する世界っていうのがそこ(作品)には存在している」
(2025年6月3日放送「news zero」より)

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