【篳篥とは】2面性を超える─笑いと崇高さが共存する音楽
[音楽] 皆さん、こんにちは。作曲家音楽 プロデューサーの石田太郎です。え、今日 は画学の楽器である七についてお話をして みたいと思います。えっと、今日フリーの 素材しかなくて申し訳ないんですけれども 、七力の画像を、え、画面に出してみまし た。え、ご覧になっていただくと、あ、 これかと思う方もいらっしゃると思います 。この七力という楽器 は大きさは本当にちっちゃくて18cm、 この缶のところは18cmぐらいしかなく てないんですけれども、その音量、音の 大きさは日本の間器ではもしかすると1番 大きいんじゃないかと言われるぐらい 大きな音が出ますね 。今バックで流れているのがその七力の音 で、こちらは以前ドンブラ子という、えー 、画学で、え、プロ、画学のプロジェクト をやっていて、その時に、え、小島の船の 上で一陸総者の中村ひさんに演奏をして いただいた晩式長の調子という曲なんです けれども、この音ですね、もうこれを聞い たら、あ、画角だなって思われる方も多い と思うんですけども、この音を出している のが一力という楽器です。間が18cm しかないんですけれども、それに対して リードダブルリードなんですけれども、 それがま、5cm以上、あ、 5.4cmかなぐらいかな。で、かなり 大きいんですね。なので缶の大きさからは 想像できないような豊かな音が出ます。で 、また塩埋め、今だと安倍って言います けど、画角の時には塩っていうようですね 。と言ってピッチが事在にプワーンと 上がったりふーンと下がったりする演奏法 これがかなり特徴的となっています。もう 一調したら分かるこの学です ね、ま、メインとなる主率を担当すると いう言い方をすることも多いです。で、 この路絶、えっと、リードの部分の片一方 の端をこう缶にこう差し込むですけど、 差し込んでこう拭くんですけども、その 部分にこうワシが巻いてあって、で、それ をお茶で閉めらせて、え、楽器とこう くっつける密着をさせて演奏します。なの でよ、あの、七力操者の方はよくこうお茶 を持っているイメージですね。で、この 七力という楽器は、ま、かなりその音を 聞いて皆さん重になる方も多いと思うん ですけど、こう癖が強いというか、かなり 独特な楽器ですよね。え、それで、えっと 、2024年に評判になったあの将軍と いうドラマの音楽を、えっと、作っていた んですけれども、え、七力総者の中村さん に、えっと、2回か3回演奏していただい たんですけれども、その音のデータを将軍 の作曲家チーム、彼らはLAにいて、 私たちは日本にいて、いくつか七の音も 録音したんですよね。でした後に、えー、 珍しく向こうのメインの作曲家である アティカスロスからメールが来たんです。 ある 時何かなと思うと太郎質問があ るっていうわけですよ。で、なんなんだろ うって言うとその七の音をこうさ田幸さん が映ってるとあるシーンで音を使ったと。 で、他の音とミックスして七の音を使っ たらそのエディエエディ、エディット ルーム編集室にでそこの音楽がかかった時 にスタにいたメンバーの半分がすごい神聖 な音ですっていう風に解釈をしたんです けども、残りの半分の人が笑、笑い転げ たって言うんですよね。なんだこの変な音 は、面白い音はって言うんですよ。でも 残りの半分の人は美しく神聖な音ですと思 うっていう反応があった。って太郎どっち なのっていう風に質問されたわけです。で 、僕はそのなんだろう、もう七力の音は そういう音だと思ってるし、ずっと関わっ てきてるし、その面白いっていう風には今 は全く思わないんですけども、確かに 初めて聞いた時はこのびっくりするような 音だなとは思ったんです。で、これも中村 ひさんから伺ったと思うんですけども、 七力をっと拭くとよく子供が ゲラゲラゲラゲラっと笑い出すらしいです ね。って、それってすごい面白いことだな と思っていて、これ以前私がその高の方に 行ってこの神話に関する神話のルーツの1 つが、ま、高千ほと言われてるんですけど 、高に方に行った時に日本の神話をルーツ にした舞台っていうのを見た時にその日本 の神様っていうのはもう不倫をしてたり、 ちょっと気に入れなかったら相手の神様を 殺したり、ちょっと困ったら岩の中に隠れ たり、もう手段だったりでもめちゃくちゃ な舞台なんですよね。で、言ってしまえば 、ま、まともな神様が1人もいなくて、 みんな、ま、人間臭いというかよ、むしろ その人としても破綻してるような神様 ばかりなわけです。で、最後はお客さんの 間を練り歩いて人にぶつかってぶつかって もみんなを笑い、笑うような面白い舞台 だったんですけれども、で、確かに よくよく考えたら神様ってそんないいとこ ばっかじゃないなっていう風に思ったん です。で、翌朝その、えっと、なんな、生 の名前を忘れてしまったんですけど、その 元々神様がそこに佇んで世界を見ていた みたいなこう山の上のあるスポットがあっ たんですけど、そこに朝早く行ったら すごい相言な雰囲気で景色も美しくて、え 、その昨、その前日に見たこのラチキ騒ぎ とは全く真逆の世界があるわけです。騒言 で性質な世界ですね。この両方と共もが その神様、日本の神様を表してるなという ことをすごく感じていて、何か神様という とただただ美しくていいものとか、え、 なんか恵みを与えてくれるだけの存在と いう風にはやはり思えなくて、すごい神鮮 な部分もあればめちゃめちゃな部分もある 。で、その相として神様っていうのがある んだなって、人間っていうのはそれを ただただこう恐れ敬うというか、そのいい ことしてくれるから祈りますじゃなくて、 もうそういうエネルギーを爆発させるよう な存在としてこう敬うものなんじゃないか なという風に思っていて、そのことと 先ほどの一力という楽器のイメージが自分 の中ではかなり近いものに感じています。 で、かっこいい音とか美しい音っていうの はもちろん素晴らしいんですけども、その 別の側面から見ると国形とか面白いとか ゲラゲラ笑っちゃうような音っていう両方 を内在してるものとして七力っていうのは 本当にすごい楽器だなし、ここから学ぶ ことはたくさんあるなという風に私は感じ ています。そういうこともあって、その 将軍の制作をしている時に、え、LAの エディットルーム編集室で七力の音を聞い た半分の人が爆笑して半分の人は崇高に 感じたっていうのはその象徴的な出来事だ なという風に思っています。彼らは そもそも画学という音楽が日本でどのよう に感じられてるかということも知らないし 、本当にただ音を聞いただけでそういう 反応があったっていうのは非常に面白い ことですね。で、私今45なんですけども 、20代とか30代前半とかだと多分僕 この感覚は分からなかったと思います。 かっこいいものはかっこいいだろうだし、 ギャグっぽいことはやりたくないみたいな 感じなんだけど、ま、ある人の中にその 両面があるからこそいいんだよなってこと が分かってきたし、逆に言うとそのもしか したら一時とかを10年ぐらいお付き合い させていただいて、それで分かってきた 感覚なのかもしれないなという風にも思っ ています 。そして次にお話をしたいのが、えっと ですね、七力ってもすごい、えっとね、 正確なピッチを出すのがすごい難しい らしいんです。私も数回演奏したんです けど、私など全くできないですし。で、 えっと、楽器の構造上正確なピッチを出す ことが難しいんですね。で、これ昔だいぶ もう8年9年ぐらい前のエピソードなん ですけれども、ある私がその電子音響か 何かの作曲のか何かでコンペティションに 出したんですよ。で、1次審査が通って、 第2次審査は、えっと、審査院からの面と の面談で決まるみたいな話だったんですね 。で、私その電子音響に関する自分の考え とかをまとめて試験会場というか、面談の 会場に行ったんです。その時の審査委員長 をしていたのが、え、一柳木俊さん先生と いうその日本を代表する、え、作曲家の方 で、え、元々古ルクサスという芸術団体と かにも所属していた著名な方なんです けれども、その方が審査委員長で、その横 に審査院の方がまた5人ぐらい全部で6人 いらっしゃったんですよね。で、私は もちろん自分の電子音響の作品のプレゼン をして、それについてのこう質疑応答が 繰り広げられると思ったんですけれども、 私その履歴書に、えっと、画学の作品をし たことを書いてあったんですよね。で、 その時の演奏を、えっと、学は中村香さん にとか、え、 一中村さんに演奏していただきました みたいなことを資料に書いてたんですけど も、面談が入始始まった瞬間に一柳さん から言われた一言が中村ひさんは元気で すかって言われたんです。あの、面談です よ。プレゼンテーションのった時ですよ。 言われて僕答えるますよね。はい。元気だ と思いますよって答え、元気ですって答え たんですよ。ここからちなぎ俊さんは15 分間の面談の時間、15分間ずっと中村 さんと七の話をし続けたんですよね。で、 ぼ、僕に質問もほとんどないような状況で 、あの、中村ひさんはどこどこのなんだっ け、コンサートで演奏してもらった時に、 どこどこのレストランでこれを食べて瞳 さんはなんとかって言ってみたいなことを 15分間話し続けて、私本当に頷いてる だけだったんです。で、これはもう多分 自分の作品は相手にされてないんかなと 思って。で、17とさん本当作品はすごい ピリッと厳しいけど、本人は穏やかな優し そうな方でニコニコニコニコずっとひさん 、中村さんの話をし続けて終わったんです よ。あ、で、俺落ち、絶対落ちたわと思っ てたんですが、その数週間後に結果を見て びっくり僕1番で通過したんですよね。 あれは一体何だったんでしょう。で、その 時に、えっと、すごい記憶に残ってるのが 一柳俊先生が強調してらしたのは、えっと 、中村ひさんを基準に作曲をしない方がい いって言われたんです。で、これどういう ことかってお分かりになりますか?えっと ですね、一力ってピッチを出すのも難しい し、人によってこう出せる音定が随分違う んですよね。で、その中で中身の瞳さん みたいになるともう普通の人では出せない ような音定が出せちゃうわけです。で、 すごい正確なピッチで出せちゃうから僕が 中村ひさんに演奏してもらうつもりで学譜 を書くじゃないですか。すると他の例えば 一始めてまだ2年目ですよみたいな人が 全く演奏できない学譜ができちゃう可能性 があるっていうことなんですよね。いう ことがあって、えっと、17俊さんは中村 ひさん、もしくはそのそういう超一流の人 に合わせて一の学法を書くと後々困るよっ ていうことをおっしゃっていただいたって いう話なんです。コンペチョンの時にそれ を教えていただいたという話です。未だに あれがあれであの審査で僕がトップで採択 されたっていうのは、ま、謎なんです けれども 。ま、いっかでそれで私個人の感覚なん ですけれども小であったり流的とか学びと か層学ですねとかは割とすってこう自分に 馴染んで作曲をすごいしやすいものなん です。相性なのか。その中で一力っていう のは1番難しいなと思っていて、先ほども 申し上げましたようにそのギャグみたいに 笑、笑っちゃうような人もいればでも崇高 なものですと思うような人がいてミックス されたものっていうのがやはり自分には なかなかこうなんだろう自分がそのレベル にな追いつくのに時間がかかったんですね 。10年ぐらいかかって今になってやっと ずっと一っていうのは1番難しかったん です。作曲で作るのに。なぜかと言うと、 その感覚に自分が多分追っついてなかった んだと思うんですけど、最近ようやく 分かってきて、10年かかりでやっと今7 の曲がどんどん書きたいなとか、書けそう だなっていうモードに入ってきました。な ので私からすると例えばもう10代や20 代から七力を選んでやってる人っていうの 、そのセンスっていうのは本当に 素晴らしいものだなと思うし、自分には 追っつかないようなところにいらっしゃる なって力を選んだ時点でそんな風に私は 感じてしまいますね。 それと最後に2つお伝えしたいことがあり ます。1つは先ほどえっと路絶リードの話 をしたんですけれども七力操者の方は おそらく基本的に皆さんそうだと思うん ですけど自分でこうリードを作るんですよ ね。皆さん自分で作るんですよね。でその リードっていうのは足で作られて足が素材 なんです。植物の足ですね。で、この足を 自分でこうカッターナイフか何か小刀か 何かですかね。で、自分で削ったりして、 えっと、作っていて、ま、これもし専門の 方がい、いたらちょっと違ったら教えて 欲しいんですけど、私が聞いた感じだと 本体以上にこのリードの露絶の部分の作り の方がなんか音色に影響が大きいような気 がするぐらいリードってめっちゃ大事な ものなんだろうなという風に思っています 。で、最後に1つだけちょっともしよけれ ば皆さんに覚えておいていただきたいこと がありまして、その路絶の、え、材料に なっている良しなんですけれども、これ 日本中で良しって生ってるんですけども、 じゃあどこでも取れますねっていうことで はなくて、これ本当に不思議なんです けれども、あの、高槻淀川が流れてますよ ね。淀川があってそこのうどっていうのか な?うどうどっていうのかな?そこに生え ているよしがとにかく1番質が良くって 区内町の学部の方たちの一も必ずそこの 余しを使っている。もう大昔からそうです よね。っていう風に、え、本当に不思議な んですけど、どこの良しでもいいわけじゃ なくて、そこの良しじゃないとダメらしい んですよ。でですね、率直に言いますと、 そこの一力用の良しができる、あ、余し ですねが今絶滅の危機に品でもうどうやら 50年ほど前からもうこのままだと絶滅 するって言われてきてるらしいんです けれども、もうこの数年間でやばいんじゃ ないかっていう状況になっているそうで、 それに対して、えっと、前回もお話しした 鈴木おさんであったり色々な方がそれを 食い止めようとして活動を行っ います。詳しくは概要欄にリンクなどを 貼りますが、かなりの情報量でこれ一旦 分かりやすく5分とかに話まとめてお伝え してみた方がいいかもなと思ってます。 今日のところは一旦そういうことになっ てるということを知っておいていただけれ ばと思います。簡単にお伝えすると、 1971年に淀川の河川工事が行われたん ですけども、そこから七力用の良子の クオリティがぐーっと落ちちゃって、年々 質が悪くなって取れる本数も減っていって 、このままだと数年後に終わってしまう みたいな状況で、画額ってのはもう 1000年ぐらい以上続いてる音楽なんで 、これからも1000年続けるにはどうし たらいいんだろうということをずっと悩ん で活動してる方々がいるということは覚え ておいていただければ嬉しいです。それで 、ま、画学も日本の伝統学も全体的にそう だと思うんですけれども、え、ピンチに なっているもののっていうのはたくさん あって、もしこれを聞いているメディア 関係者の方とかいたら是非ともこういった ことをこう番組とかにしていって世の中の 方に広めていってもらえるとすごく ありがたいなと思っております。ちょっと 引きもまだまだ色々思いや考えてること あるんですけども、今日は一旦ここまでで 終わりにしたいと思います。それでは、あ 、すいません。それと最後に1つ、えっと 、七力も独のアルバムっていうのがあって 、ずっと話に出てきている中村ひさんの 七力満鏡っていうアルバムがあのやばい です。あの画学のイメージを覆るような アルバムでちょっと聞いたらもうびっくり すると思います。で、そちらのリンクも 貼っておきますのでよかったらそっちも 聞いてみてください。それでは [音楽]
今回は、雅楽の楽器「篳篥(ひちりき)」についてお話しします。「ユーモラス」と「崇高さ」を同時に感じさせる、そんな稀有な存在である篳篥の魅力と、その裏側にある文化・制作現場での実話をお話しました。
トピック一覧:
☆ 篳篥の基本について
☆ SHOGUN制作時に起きた篳篥をめぐる象徴的なエピソード
☆ 篳篥は正確な音を出すのが難しい
☆ リードは手作り
☆ 篳篥の未来──雅楽存続の危機について
♫篳篥の音をもっと聴きたい方へ
中村仁美『ひちりき万華鏡』(篳篥のソロがたくさん聴けるアルバムです)
ぜひ聴いてみてください!雅楽の世界観が広がります。
武蔵野楽器: https://musashino-gakki.com/product/?p=100675
🌱 雅楽の未来を守る「ヨシを守る活動」
篳篥のリードに使われる「ヨシ(葦)」の絶滅を防ぐため、
鈴木治夫さんを中心に、草抜きなどの保全活動が行われています。
詳細はこちらをぜひ御覧ください。
※情報量が多いので、近い内に短いムービーか何かで紹介できたらと思ってます。
よろしくお願いいたします。
http://gagaku-kyougikai.com/?page_id=523
http://gagaku-kyougikai.com/?p=661
↓お金に余裕がある人は下記雅楽協議会さんへ寄付をしてくれたり、
メディア関係の方は、ぜひこういったことをニュースに取り上げてもらえたら
とても嬉しいです。
🧾 寄付のお願い:
【郵便局】
口座番号:00140-5-614032
加入者名:雅楽協議会
※振込用紙に「ヨシへ寄付」とご記入ください。
【銀行】
三井住友銀行 田無支店
普通 4012320
雅楽協議会 鈴木治夫
📩 お問い合わせ:
gagakudayori@yahoo.co.jp
雅楽の未来を守るためにも、こういった方々の活動にも注目をしていただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
🎧 オープニングテーマ
・ラのテーマ(石田多朗)
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