【田村淳のキキタイ!】成立と同時に時代遅れ? どうなる『AI法案』 日本のAI開発の今後と懸念点(2025年5月10日放送「今週のキキタイ!」)
近年目覚ましい発展を続けるAI技術。 その急激な進歩に伴いリスクへの懸念も 広がっている。EUではAIへの後半な 規制法が成立。アメリカバイデン政権も 使用開発企業にリスク管理を求める大統領 を発例した。こうした流れを受け、これ まで法的拘速力のないルールを優先してき た日本でも今年4月、AIに特化した新た な法案、通称AI法の審議が始まった。 このAI法案どのような内容なのか。まず 強く押し出しているのがAI推進の明確化 家だ。AI関連技術の研究開発と活用促進 を図り、国際競争力を向上させる。世界で 最もAIの研究開発がしやすい国を目指し 、AI戦略本部の設置、AI基本計画の 策定などを行う。AI推進を強く押し出す 背景には今後ますます進む労働力不足への 対応がある。また自然災害への対応、人々 の健康や福祉の改善など、今後の日本に とって欠かせない技術であることも大きな 理由だ。さらにネット通販、動画配信、 アプリなど海外企業のデジタル関連 サービス利用増加で拡大するデジタル赤字 への対応も背景にある。その額6.6兆円 、10年で3倍兆まで膨れ上がっている。 一方でリスク対応はどうなっているのか。 法案提出前の有識者会議では高性能なAI の開発事業者を指定、安全管理の報告義務 を貸し欧米同様の罰則付きの規制案を模索 するとしていたが、政府が提出した法案で は罰則や事業者指定は盛り込まれなかった 。政府は近年顕在化する詐欺メールや コンピューターウイルスの作成、店情報の 拡散など生成AIの脅威に対しては今ある 法律で対処できるとしている。国民の権利 権疫を侵害する事案が起こった場合は国が 調査し事業者に指導や助言、悪質な事案は 事業者名を公表するなど国民への情報提供 を行う。事業者には政府に協力する努力 義務がある一方、罰則は設けられていない 。 では海外と日本AI法案へのアプローチに はどんな違いがあるのか。EUではAIが 人間を評価することを規制している。許容 できないリスクとして社会的な信用度の 評価に使うAIなどの利用を規制し罰金を 貸している。金額は3500万ユロおよそ 55億円。または世界年間売上高の7%の うち高い方となっておりかなりの高額だ。 一方、アメリカはトランプ大統領の就任で 方針転換、安全性の評価などを義務つけた バイデン全政権の方針を撤開し、AIの 規制緩和を指示する新たな大統領に署名。 中国とのAI派遣競争を意識し、アメリカ の優位性維持を目指す。そのような中、 日本はEUとアメリカの中間に位置すると 表される。AIの推進を測り、EUのよう な罰速付きの厳しい規制を行うハード ロー路線ではなく、罰則はないが違反する と経済的同議的不利をもたらすソフト路線 にとまる。ただ一方で必要に応じて修正 できる見直し規定も盛り込まれているのが 特徴だ。世界的なから日本でも整備に 乗り出したAI法。しかし現段階ですに いくつかの課題が指摘されている。その1 つがデータ保護の問題だ。AI技術の研究 開発と活用を促進する過程で生じるデータ 保護問題に関する具体的規定が不足して いるとされる。個人情報の漏洩リスクに ついて言及してはいるがそれを防止する ための具体的措置や基準は示されていない 。データ保護の重要な要素にはデータ処理 の正当な法的根拠の明確化。収集目的以外 の利用制限を行う目的限定。必要最小限の データ収集しか行わないデータ最小化。 アルゴリズムの透明性と説明可能性自動化 された意思決定に対する規制など様々な例 が上げられる。日本のAI法案はAI技術 の作業促進に重点が置かれる一方、現代的 なデータ保護の概念が一著しく欠除して いるという。情報漏洩防止という旧の セキュリティ観点にとまり、AI時代に おいて重要となるデータカバナンスの視点 が組み込まれておらず、国際的な潮流から 見ても時代遅れと指摘されている。もう1 つの課題が公平性への配慮の欠除だ。公平 性とは人々を平等に扱い差別しない結果に おける均等性などを指すが日本のAI法案 は生成AIに対して過に焦点が当てられて おり、規制の議論は生成AIが引き起こす 偽情報ディープフェイクなどの問題に集中 していることが問題視されている。個人の 権利や機械に影響を与える人を処遇する AIがもたらす公平性差別の問題は相対的 に周辺化されている。そもそも成AIが 世界のパターンを学び、作る。誰かを見て いない。処遇や意思決定に用いられないと いう特徴を持つ一方、処遇するAIは あなたを見て評価し選ぶ、人の処遇に直結 する、個人をデータとして処理するという 特徴を持つ。日本における差別は主に意図 的明治的な不当な扱いとして捉える傾向が あるが、国際的には構造的統計的性質、 意図の運を問わない結果としての影響、無 意識のバイアスなどまで含まれることから 日本ではその理解が相対的に弱いと言われ ている。ではAIはなぜ差別を行うのか。 例えばAI開発者が偏見を持って プログラムを書いた場合、AIが差別的な 判断を行ってしまう。ただ、アルゴリズム が適切に設計されたとしても、AIが偏っ たデータから学習し、多様なデータが適切 に代表されていない場合でも差別が起こる 可能性がある。アルゴリズムもデータの 代表性も適切であったとしても、現実の 社会自体に不公平な場合、それを反映して AIが差別的な判断を行ってしまう恐れが ある。AIによる差別の問題は人間がこれ まで生み出してきた差別の構造をAIが データを通じて学習し差別を再生産して いる事例が多く見られている。近年一生 一著しい発展を遂げ、今後の社会で避けて 通ることができないAI法案の整備。国際 競争力を向上させつつ、私たちの人権を 尊重した公平な社会を守るルール作りとは
「田村淳のキキタイ!」(毎週土曜日17:00からTOKYO MXで生放送!)
2025年5月10日放送「今週のキキタイ!」テーマは…
成立と同時に時代遅れ? どうなる『AI法案』 日本のAI開発の今後と懸念点
■番組内容
「政治・経済」「社会問題」「国際問題」「医療問題」「宗教問題」「生活情報」「文化」など
東京を取り巻くあらゆるジャンルが議題に!
ニュースでは取り上げられないテーマや、報道では伝わらない背景を
田村淳が視聴者目線で聞き出し、考え、対話を通じて紐解いていく!
社会問題から日常のちょっとした「モヤモヤ」まで…
身近なテーマをじっくり掘り下げ、「知る」ことで新しい視点を提供
それが「田村淳のキキタイ!」です!
■出演者
田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
中村仁美(フリーアナウンサー)
高木浩光(情報法制研究所 副理事長)
木村草太(憲法学者)
大家志津香(タレント)
■キキタイ世論調査&メッセージ募集
番組では視聴者の皆さまからの世論調査投票と熱いメッセージを募集中!
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