【人前で話せない】場面緘黙症のパティシエに1日密着してみた

[音楽] 滋賀県にある小さなケーキ屋さん [音楽] 。ここでパティシエ県店長を務めるのは 杉原水さん。17歳 。今年高校3年生になる年齢ですが、彼女 が若くしてパティシエの道を選んだのには ある理由がありました。 の場合はあの不安が強いところでは体が 自分の意思で動かなくなるっていうのは今 も克服できてなくて人前とか何人もいる時 にはもう突然体が動かなくなっちゃう。 人前で体が動かなくなる場面症 。その症状から学校に行くことが困難に 。 [音楽] そんな時生きる道として見つけたのがお菓子作りでした。 6 年生活ぐらいに、ま、神社一緒にこう散歩で行ってた時にエマに [音楽] 自分のお店が持ちたいですっていうエマに書いてて あの子はこの道しかないかもしれん。 今このチャンス伸ばすと2 度とこのチャンス来ないかもしれないなと思って お菓子作りをきっかけに彼女の人生が大きく変わり始めました。 自分のコード範杯が広がってるみたいで、え、今本当にすごく成長してます。 はい。 今回は病と向き合いながら日々成長を続ける 17歳の若きパティシエに密着しました。 [音楽] 午前9 時杉の原さんのご自宅を尋ねました。 はい。あ、おはようございます。すいません。はい。よろしくお願いします。お願いします。 はい。ございます。 うん。あ、そうっか。初めてもんな。はい。よろしくです。 はい。よろしくお願いします。 まあ、ちょっとご飯食べてすぐ行こう。 11時やし。うん。 食べか。 この日はお店をオープンする日曜日。 今日これ使おうと思ってこれちょっと嗅いでみよう。ちょっと開けて帰。あ、もう開けた瞬間に変わった。すごい。 会話をするのが苦手な水希さん。 抱えているのは場面感症。人前などで強い 不安を感じると極度の緊張から体が固まっ てしまう病気です 。子供に多く見られ小学生では500人に 1人の割合でこの症状に悩んでいるとも 言われています 。 もう食べら食べれなかったらもう用意できてたらあ、え、今日夜どこ行くんて聞いてんねんけどあれやん。私と 2人でや。 ま、ど、どこか寄れるとこがあったらよろ。いつももうこの距離でも LINE 見てっつっておじに何か訴えたい時は必ず LINE見て。へえ。 から始で見てでそっか会話が始まんねんけど会話って言っても はい。家とかなんかおあうんこ。 あ、そうなんす。 うん。もういいかもな。ほらな。まだこれ帰ってきた。食べよ。行くで。 [音楽] うん。午前10 時自宅から歩いて10分のお店へ。 [音楽] 午後2時からのオープンへ向けお菓子作り が始まりました。 [拍手] [音楽] 回転準備ははい。お2 人でやられるんです。そうです。うん。 うん。準備は私がメインで仕込みがこの日です。 あ、ちょっと見ちゃ。うん。 今年で4 [音楽] 年目を迎えるみーちゃんのお菓子工房。回転のきっかけは水希さんが小学 4年生の時でした。 やっぱ主機の走りというかでやっぱり友達ともこう差ができてきたりするんでしょうね。 4年生のね、もう1学、2 絞りが出て、で、3 ヶ月完全に不登校になってしまった。 心の変化により症状が悪化。そんな時に出会ったのがお菓子作りでした。 [音楽] 自宅でよくお姉ちゃんとかとお菓子一緒に作ったりしてたんで、で、その不登校をきっかけにお菓子作りに目覚めたっていう感じなんですけど、 ま、不登校って言ったらすごくレッテル貼られてるようななんか悪い聞こえしますけど、あの子が自分の意思で、え、私はここじゃない、居場所はここじゃないみたいな感じだったので、学校を行くのを やめたというか、自分の意思で自分の時間を 作ったていう感じなんです。 このきっかけに水希さんの人生が大きく変わりました。 そん時Instagram を始めて、え、初めてこう自分の思いで自分で発信をし出してで、そこに [音楽] うん。人様からあのすごく可愛いねとか 美味しそうねっていう反応が彼女にとって ものすごく新鮮で自分が発信ができること もそうだしその発信に反応があることて今 まで生きてきた中でその10何年かだけ ですけどそういうことが経験できてないん ですよね。あの子の中ではこれまで閉鎖的 だった水希さんがお菓子を通して自分の 意思を発信し始めたのです。 そして水希さんが12歳の時 神社一緒にこう散歩で行ってた時にエマに 自分のお店が持ちたいですっていうエマに書いてて夢のようなエマですけどなんか叶えてあげようってそん時思ったんですよ。それそうそれなりに頑張ってたしあの子に入しかないかもしれん。 [音楽] [音楽] 今このチャンス逃すと2 度とこのチャンス来ないかもしれないなと思って。 [音楽] これが場面看目症という判デを持った娘が生きる道。 [音楽] あの子が生きていく道がこれしかないと思ったらもう資金とかどうでも良くってそれをしてあげないと [音楽] うん。 この先他ガの子が生きていく自立する道がないかもしれんと思ったらなんか思い切れたんでそん時。 [音楽] そうしてオープンしたのがみーちゃんのお菓子工房。店長はもちろん水希さんが務めます。 [音楽] 1 番人気は何が1 番人気なんですか?今くマさんのケチかな?オープンしてからしばらく立ってからくまさんシリーズが出てきて はい。 お顔を描くんです。 この子の表現みつきの気持ちになったらなんか自分の心の声ってどうやって自分やったらどうやって届けるかなと思ったらやっぱ顔書くんかなと思って [音楽] あ 自分の作ったものに1日1 [音楽] 個出るハートの目くまで人気なんです。1 日1個だけ出る。 へえ。何でしょう?水希さんの遊び心。 遊び心。 そうで人気味もう1 個もっと作ってって言っても絶対作らない。 [音楽] 自分の気持ちを発信するのってあの意外と嫌じゃないんですよ。 できないんだけど嫌じゃなくってなんか あの子の気持ちが分かったかちょっと全部 分かれて分かってないけどケーキで表現 する手段を持ってからはなんかケーキにお 顔を載せることが多くなってきたりえ笑顔 を乗せることが多くなってきたりしてうん とか思ったんですけどそれがまみちゃんに とってのコミュニケーションなんだろうな と思って うんケーキの 種類は王道のショートケーキから水希さんの思いつきで作られるオリジナルケーキまで色々なスイーツが点灯に並んでいます。 [音楽] 大体今何種類ぐらいできてるんですか? もうケーキだけじゃなくて焼きたしも含めるとまあ 2300へえですね。 加糖大好物なんですか? あ、そうそうそう。 [音楽] 最初のはショケースのやつ自分で取ってあったんやめてって言ってたな。午後 12 時準備を終えた水さん。この日はお店を他のスタッフに任せて、これから大阪である好きなアーティストのライブへと向かいます。 なんか水希ライブがとにかく好きで外に出るのが好きで今日はね、水希のお付き合いなんですよ。 [音楽] 好きなアーティストのライブということも あり、どこか足し取りが軽そうな水希さん 。 [音楽] 昔は乗ることができなかった電車も今では 徐々に乗れるようになってきました。 [音楽] そして電車に揺られることおよそ1 時間。大阪に到着した水希さんたちが向かった先は近くのケーキ屋さん。 [音楽] 屋さん、 ケーキ屋さんとかは巡られるんですか? もうそっち。 ええ、 そう。はごケーキ屋の一軒で終わることなんか久しぶりって感じ。 あ、そうなん、そうなんです。 絶対どっか行ったら近くのケーキ屋は絶対寄りたいみたい。 どこへ行ってもケーキあるさ。 自分のケーキのなんでしょう?アイデアを広めるためみたいな。 そう。 それもあるし、純粋に好きなのもあるし、あの、食べたケーキを作りたいと [音楽] 自分が作れそうなやつやから、ま、インプットも必要なんで。 ああ、 今では気の知れた友達とも外出できるようになってきたという水希さん。少しずつ行報行動範囲も広くなってきました。 [音楽] 今まで真正面から働かせようというか社会にどうやって出ていかせようかなて真正面からやってたんですよ。 うん。 だってその障害者の施設働ける目を探ったりとか 正面から言ってたんですけど全然ダメでは でサイドからその自分の居場所で、 え、なんかできることを探そうってケーキが見つかってでそこのケーキからこうなんかできることが増えていったら 最終的にその絶対無理だった場所でもこっち側から入ったらできるように 遠回りやけど遠回りもありかなみたいな。 お母さん的にはその考え方は結構変わったしますね。 すごいめちゃくちゃ変わりました。 うん。もう物の味方から変わりましたね。 [音楽] コミュニケーション1つにしても 私らって声でコミュニケーションどうのが当たり前と思ってるけどもきっとそうじゃないんですよ。 うん。 声しかないから声で伝えてるけど 本当はもっとコミュニケアしないっぱいあってまこの子ケーキで伝えてくと優しいんですよね。とん張らないというか でもなんか受け取り手にとってなんか思いは伝わってくる。その思いはメッセージは受け取り手に取って変化していくし [音楽] うん。 言葉ってそこそれだけしか伝われないじゃないですか。 そういうコミュニケーションあり方絶対ありありやな。これギスギスした社会。 [音楽] あ、は午後5 時お待ち金ねのライブへ楽しんできます。はい、 [音楽] ありがとうございます。 ありがとうございます。 ライブも終わり帰ってきたのは日付が変わる 1時間前です。 ありがとうございます。はい。 今日ありがとうございました。 ありがとうございました。 改めてですけどうん。結構なアクティブな 1日でしたね。 ね。朝からあの、ま、仕込みしてから途中で出るっていう日もそんな多くはないんですけど、あの、今日はすごく充実してましたね。うん。ま、遊びの中でもやることだけをしっかりやってうん。あの、きちんと仕込みもやってから出てる出てくれてるので、これはこれでありかなと思いますの。 [音楽] 娘さんはライブ楽しんでました? めちゃめちゃ楽しんでました。へえ。 あ、良かったよな。すごく良かったし。やっぱりあの音楽ってね、なんかいいんですよね。関西ニコの子のインプットにもよくて やっぱりこの子もアーティストなのでクリエイターなんでやっぱそういう芸術に触れ合うっていうのはすごく良くて うん。うん。 そういう意味で音楽はこのこはケーキと音楽っていうとこかな。今は興味があるのは ハでも持ってますけど肩にはまらない生き方っていうのはこの子はしてると思うし うん。そういう環境も作って幸いにも作っ てあげられたし、これがイレギュラーな ことでもなくて、おかしいことでもなくて 、誰もがこういう道を歩めるようになれば いいなと思うし、楽しく自分で何かを 生み出して、お金を生み出してで、 やりがい、モチベーション持って生きてい くっていう道 もあるよっっていうことの気づきを与え られたらいいかなと。ただ、ま、今日の1 日はあの、ま、いいところばかりの1日か もしれないので、あの、決して裏側は そんなあの、楽しいことばっかりじゃない んですけど、こういう人生もあるんじゃ ないかっていうぐらいで、うん、肩に はまらない方はみんなが考えてくれても いいんじゃないかなと思います。今日は ありがとうございました。 ありがとうございました。はい、お疲れ様 です。 こうして水希さんの1日は終わったのでし た 。この番組は公財団法人日本財団がお送り しました。

【ONEDAYs】
社会課題に直面している人たちの何気ない1日に密着するドキュメンタリー番組。
ぜひチャンネル登録と通知をオンにしてお待ちください。

他エピソードはこちらから

ー 第41話 ー
杉之原みずきさんは、場面緘黙症をかかえる17歳の女性。人前に立つと体が動かなくなってしまうという障がいです。そんなみずきさんが見つけた生きる道が、お菓子づくり。パティシエを目指したことをきっかけに、みずきさんの人生は大きく変わり始めました。

今回は、そんな北島さんの1日に密着しました。

※新型コロナウイルス感染拡大予防対策に十分に配慮して撮影をおこなっております。
※手話通訳付きVer.は後日配信いたします。

▼第1話:ホームレスを5年経験した後、50円食堂を開店した料理人の1日

▼第2話:孤独死の現場をミニチュア再現する遺品整理人の1日

▼第3話:ベトナム人技能実習生を救う僧侶の1日

▼第4話:日本人とトルコ人のムスリム夫婦の1日

▼第5話:日本で暮らすブラジル人ゲイ男性の1日

▼第6話:女性として出産もしたトランスジェンダー男性の1日
https://youtu.be/6SzxPr6kwcI

▼第7話:不登校に寄り添うフリースクールの運営者の1日

▼第8話:不登校の子ども4人を育てる大家族のお母さんの1日

▼第9話:【下半身不随になっても】車いすのアイドルに1日密着してみた

▼第10話:【耳は聞こえないけれど】手話エンターテイナーに1日密着してみた

▼第11話:【過疎地の医療】宮古島を支えるドクターに1日密着してみた

▼第12話:発達障害者の就労を支援するスタッフに1日密着してみた

▼第13話:【視覚障害を乗り越え】全盲のエンジニアに1日密着してみた

▼第14話:【発達障害の夫婦①】デザイナーの妻に1日密着してみた

▼第15話:【発達障害の夫婦②】介護士の夫に1日密着してみた

▼第16話:【患者会の代表】ウルリッヒ病の高校生に1日密着してみた

▼第17話:【営業は夜だけ】歌舞伎町でただ一つの深夜薬局に1日密着してみた

▼第18話:【閉園は深夜3時】福岡・中洲の夜間保育園の1日に密着してみた

▼第19話:【家も廃材で手作り】青森で自給自足の生活をする家族に1日密着してみた

▼第20話:【寿命は約20〜30歳】日光に当たれない難病の男の子に1日密着してみた

▼第21話:【多重人格】13人の人格と暮らす男性に1日密着してみた

▼第22話:【全国に120万人】吃音の若者が接客するカフェに1日密着してみた

▼第23話:【ディスレクシア】文字が書けない天才画家に1日密着してみた

▼第24話:【家が無い…】西成の不動産会社に1日密着してみた

▼第25話:【いつか祖国へ】日本で暮らすウクライナ避難民に1日密着

▼第26話:【自身も2度服役】出所者を雇用する建築会社の社長に1日密着してみた

▼第27話:【アイヌに生まれて】アイヌ文化を伝承する若者に1日密着してみた

▼第28話:【治療法もわからない】難病の息子に向き合い続ける父親に1日密着してみた

▼第29話:【障がいを越えて】夢追う車椅子のインフルエンサーに1日密着してみた

▼第30話:【唯一実名を公表】赤ちゃんポスト出身者が運営する子ども食堂に1日密着してみた

▼第31話:【命をいただく】わな猟を受け継ぐ若手ハンターに1日密着してみた

▼第32話:【制御不能の言葉】汚言症のゲーム実況者に1日密着してみた

▼第33話:【廃業の危機】伝統の継承に奮闘する木魚職人に1日密着してみた

▼第34話:【不幸な動物を救いたい】犬猫のためのシェルター代表に1日密着してみた

▼第35話:【最善のお別れを】故人と向き合うエンバーマーに1日密着してみた

▼第36話:【食品ロスをなくしたい】おすそわけ食堂の若手店主に1日密着してみた
https://youtu.be/xms8xHMxv50

▼第37話:【低身長をブランドに変えて】軟骨無形成症のダンサーに1日密着してみた

▼第38話:【リアル『最強のふたり』】四肢麻痺の男性と外国人ヘルパーに1日密着してみた

▼第39話:【ある朝突然立てなくなった】100万人に1人の希少がんと闘う中学生に1日密着してみた

▼第40話:【見えない障がい】高次脳機能障がいと向き合う女性に1日密着してみた

#ONEDAYs #ドキュメンタリー #1日密着