【金価格高騰の背景と今後】トランプ大統領の不確実性いつまで/米国株安・ドル安・債券安のトリプル安…インフレと景気後退のスタグフレーション懸念で/トランプ関税で不透明な状況、ゴールドとビットコインに資金

[音楽] 銀座クロッシングトーク。この時間はマーケットニュースをお届けしていきます。世界の市場を動かす注目の話題について専門家に伺ってまいります。今回はソニーフィナンシャルグループ金融市場調査部チーフエコノミストの渡辺浩さんにお越しいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。 [音楽] よろしくお願いします。 早速今回のテーマを確認していきます。 解説していただくのはこちらです 。金価格高等の背景と今後の見通しという ことです 。トランプ政策の影響で市場の混乱が続く 中、金価格が上昇しています。え、本日は その背景と今後の見通しについて伺って いきます。1月の初めにトランプ大統領は 全世界に向けて相互関税を発表しました。 え、その後政策は2点、3 点し、金融市場は不安に覆われています。さ、渡さん、まずはこの今の状況どうご覧になってますか? はい。え、トランプ関税はですね、世界貿易の縮小とそれから輸入インフレを招いて、え、招きますけれども、その打を最も強く受けるのはアメリカ自身と言えるかと思います。 で、こちらの絵の通りですね。アメリカで は人々のインフレ予想が足元で異様な 高まりを見せる中で、え、消費者マインド は大きく低下しています。え、トランプ 関税の最悪の決というのはインフレとそれ から景気が同時に進むタグフレーションに 陥ることですけれども、その現実化を 折り込む動きと見ることができるんでは ないかと思います。 さすがに世の中はトランプ大統領そこまではという見方もあるようなんですが、ま、そんな中で金価格が上昇しているこの背景には何があるんでしょうか? はい。ま、足元の金科学上昇の最大の要因はスタグフレーションに備えた金需要の高まりということだと思います。で、トランプ関税によってアメリカが本格的なスタグフレーションに陥るということになれば、これは景の悪化がドリ安や株安を招いて、そしてインフレが債権安を招くというような形になります。 ま、いわゆるアメリカ売りが活発化してドル安、株安、債権安のトリプル安に陥ると考えられるんですが、ま、実際にですね、すでにそういった動きは現実のものとなっています。 そこで脚候を浴びるのが金ということなんですね。 はい。え、スタグフレーションに強い資産として金が注目を浴びています。 で、インフレが進むということになりますと、これは実物資産である金の価格が上昇しやすくなりますし、それからドル安が進むということになればこれもですね、無国籍通貨として、え、金の値上がりにつがるということです。 はい。 え、スタグフレーションの元では、あ、株債権に分けて投資をしていても、ま、どちらも値下がりしやすくなりますので、え、十分なリスク分散の効果というのは得られな、得られないというところだと思います。 ま、現在の金の上昇というのは投資がこのトリプルアスのリスクを避しようとする動きと捉えることができるんではないかと思います。あと金は戦争ですとか紛争などの知性額リスクによって高騰するっていうこともありますよね。 はい。ま、いわゆる有次の金という側面があります。ただ、ま、現在の市場ではですね、トランプリスクが新たな有次と捉えられているんではないかと思います。 はい。 え、トランプ関税によるスタグフレーションの懸念ですとか、あるいは 2点3 点する政策の不確実性、ま、さらには FRB の独立性への脅威といった、ま、様々なですね、え、トランプ大統領初のリスクというものがあります。 はい。 で、この、こちらの絵の通り、先行きの不透明感を表す経済政策不確実性指数は大きく上昇していまして、ま、それに合わせるように金額が急しているというところです。 ま、投資家が手元の資金を安全資産である金へ逃がそうとする動きと捉えられると思います。 うん。あの、もしそうだとしますと、トランプ大統領のその政策が一旦その混乱が落ち着いてくれば金価格も下がってくるっていうことになるんでしょうか? そうですね。あの、例えば来年の中間選挙に向けてトランプ大統領が政策の起動修正をするということになればこれ有次の金額外というのは薄れますので、ま、金貨価学というのは、あ、下落に転じる可能性があります。 はい。 ま、ただ金を仕上げる要因は様々ありますので、仮に下がりしたとしても一時的ではないかと思っています。で、長期目線で金貨を考える場合に重要なポイントとしましてはやはりトランプ政策に伴う政ー債務の増加というところではないかと思います。 はい。 え、こちらの絵の通りですね、政府債務の残高とそれから金貨学というのは一定の連動性が見て取れます。 はい。で、え、この先はトランプ減税の 高級化ですとか、あるいは法人税率の 引き下げなどによって政府債務が1段と 膨張していく可能性が高いと思いますので 、ま、それに伴ってマネーの量が増えて いくということになれば通貨の価値が規迫 化してくるということであります。ただ 一方で金は送料に限りがありますので、え 、金の気象値というのはどんどんと高まく んではないかと思います。この政府債務の というのはアメリカだけの話ではないです よね。そうですね。 のこの政府債務の膨張は今世界的なトレンドになっていると思います。で、例えば、ま、欧州連合ではですね、許学の再出を伴う、え、さ、最軍備計画というものを決めましたし、それからドイツは債務ブレーキと呼ばれる厳格な財政起率の緩和を決めました。ま、いずれもですね、え、トランプ大統領が欧州に防衛負担の増額を迫ったことが背景にあります。 で、さらに、え、中国はですね、3 月の全人代で、え、財政の目標の数値目標を切り上げて拡張路線に家事を切っています。アメリカとの貿易戦争に備えて、え、国内の景を強化する狙いがあるという風に考えています。 え、トランプリスクに対応して世界的に政府債務が膨張していくということになりますと、通貨の価値が規迫化する一方で、え、金の気象性が高まるということで、え、その点では金科学区は短期的な下落を挟みながらも長期的には上昇基を辿どるんではないかと思っています。 あと金以外のその通貨の代替資産としては ビットコインも今は上げられるかと思うん ですけれども、ただそのビットコインに 関してはその通貨の動きを見越して買を 入れるとかそういう動きかと思うんですが 、今の現状複雑な動きかと思うんですが、 どう見てらっしゃいますか?はい。え、 このび、こちらの絵の通りですね、金価と ビットコインの値段っていうのは概、ま、 連動してるように見えるんですけれども、 ま、最近で言えば2回帰りが生じた局面が ありました。で、まず24年の3月です けれども、こちらはビットコインの供給量 が減る半減期直前の急頭だったという風に 思われます。そして24年の11月につき ましては、これは、あ、ビットコインを 推奨するトランプ候補がアメリカの大統領 戦で勝利したということでトランプラリー が生じたという風な局面だったと思います 。で、その後のビットコインの価格という のは値下がりしていますが、これは完税 政策で、え、世間、世界を混乱させている トランプ大統領に対する失望にがあると いう風に見られます。ただ今ビットコイン の値段というのは金のトレンドに着地した ように見えますのでそろそろ調整完了と いうことではないかと考えています。で 長期的には通貨の価値の規迫化の低下の 裏側でビットコインですとか金うったもの はあ価値を高めていくのではないかと考え ています。うん。金 価格年末までどれぐらいを見てらっしゃい ますか?はい。ま、今年の年末ですと大体 3500から4000ドル程度という風に 考えています。 え、今の足元の急筒局面というのは一服すると思いますけれども、ただ、ま、その後ですね、え、上昇トレンド自体は続くんではないかと考えています。ここまでの解説は渡辺さんでした。ありがとうございました。 ありがとうございました。 さて、次回のマーケットニュースのコーナーは森本じ太郎さんの解説です。 [音楽] では、 [音楽] 銀座クロッシングトークは1人1 人の安心と夢を支えるソニーフィナンシャルグループの提供でお送りしました。 [音楽]

「GINZA CROSSING Talk ~時代の開拓者たち~」マーケットニュース 2025年5月1日(木)放送
※本動画はPR・プロモーションを含みます

00:00 金価格高騰の背景と今後
01:20 スタグフレーションを織り込む動き
02:21 米株安・ドル安・債券安で金に資金
03:37 経済政策不確実性指数は上昇
04:34 政府債務の増加と金価格に連動性
05:36 中国はアメリカとの貿易戦争に備え
06:26 金はビットコインとも連動?乖離も

〈渡辺 浩志氏〉
ソニーフィナンシャルグループ(株)
金融市場調査部長 兼 調査課長 シニアエコノミスト

1999年に大和総研に入社し、経済調査部にてエコノミストのキャリアをスタート。2006~2008年は内閣府政策統括官室(経済財政分析・総括担当)へ出向し、『経済財政白書』等の執筆を行う。2011年からはSMBC日興証券金融経済調査部および株式調査部にて機関投資家向けの経済分析・情報発信に従事。2017年1月より現職。内外のマクロ経済についての調査・分析業務を担当。ロジカルかつデータの裏付けを重視した分析を行っている。

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