岩下志麻 成田三樹夫 かつて口説いた女を懐かしがる――映画【極道の妻たち】(1986年)東映 シリーズ第1作目 昭和 やくざ映画 Wives of Japanese Yakuza1

1986年11月15日公開 日本映画 東映
昭和 やくざ映画 上映時間120分
シリーズ第1作目

本作は家田荘子のルポルタージュを原作に、極道社会に生きる女性たちの視点から描いた異色のヤクザ映画。従来の男性中心の任侠映画とは異なり、女性たちの愛、復讐、矜持を軸に物語が展開する。

あらすじ
岩下志麻演じる主人公・志摩は、愛する夫を組同士の抗争や内部の陰謀で失う。悲しみに暮れながらも、彼女は極道の妻としての誇りを胸に、裏社会の掟と対峙し、復讐の道を歩み始める。男たちの世界に翻弄されながらも、己の信念を貫く女たちの姿が力強く描かれる。
キャッチコピー「愛した男が極道だった」が示す通り、愛と運命に翻弄されながらも生き抜く女たちの覚悟が鮮烈に刻まれた作品である。

監督 – 五社英雄
企画 – 日下部五朗 、奈村協
原作 – 家田荘子(週刊文春連載・文藝春秋刊)
脚本 – 高田宏治
撮影 – 森田富士郎
美術 – 西岡善信、今井高瑞
音楽 – 佐藤勝
編集 – 市田勇

出演者
粟津組組長の妻・粟津環(岩下志麻)
粟津等(佐藤慶)
妹・真琴(かたせ梨乃)
総長の妻・絹江(藤間紫)
堂本組若頭 柿沼辰郎(岩尾正隆)
別の堂本組幹部・小磯明正(成田三樹夫)
杉田潔志(世良公則)
川瀬肇(小松政夫)