「テスラ株買って」米閣僚が異例の発言 抗議デモ相次ぐイーロン・マスク氏を支援か【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年3月22日)
アメリカの現役閣僚が販売不振に陥っている電気自動車大手「テスラ」の株を購入するようテレビ番組で異例の呼び掛けを行いました。国内で反発が強まるマスク氏を支援する狙いがあるとみられています。
■デモ相次ぐ マスク氏への不満高まる
日本時間22日未明、会見を開いたトランプ大統領。ウクライナや関税の問題に触れるなか、不快感をあらわにしたのが…。
トランプ大統領
 「私にとってニューヨーク・タイムズは非常に不誠実です。あのような報道は完全にフィクションとしてでっち上げられたものだ」
トランプ大統領が“でっち上げ”と語ったのは、側近イーロン・マスク氏に関する報道です。
ニューヨークタイムズは、マスク氏が21日に国防総省で中国との戦争を想定した計画などを含む最高機密の軍事情報の一部を閲覧し、ヘグセス国防長官らから説明を受ける予定だと報じました。
トランプ大統領は、マスク氏が国防総省を訪れていたことは認めたうえで、報道については完全に否定。同席していたヘグセス長官はコストカットなどについて意見交換をしただけだと説明しました。
経営する企業が国防総省などから巨額の契約を受注しているマスク氏。国内では反発する動きがありました。
テスラの店前に並ぶ車。そのうちの1台から炎が上がります。映像には車から離れていく人影のようなものも。火は瞬く間に燃え広がり、少なくとも車2台が焼けました。
イーロン・マスク氏
 「ニュースを見ていると、“ハルマゲドン”かと思ってしまいます。テレビではテスラ車が燃えている映像しか見ません。買いたくないのは分かるが、燃やすことはないでしょう。あまりにも不条理だ」
テスラ製の車が狙われた背景には、政府効率化省を率いるマスク氏による政府職員の大幅削減などの施策が関わっているとみられます。国民からは「職権乱用だ」として抗議の声が上がっているのです。
抗議活動は逮捕者が出るまでにエスカレート。
選挙戦の時からトランプ大統領を支えてきたこともあり、政府の優遇を受けるのではとの期待感などから一時、急騰していたテスラの株価。しかし、マスク氏への不満の表れか、今はピーク時の半分ほどにまで下落しています。
■「テスラ株買って」米閣僚が“異例の発言”
こうしたなか、アメリカのラトニック商務長官は19日、出演したニュース番組の中でこのように述べました。
ラトニック商務長官
 「マスク氏の会社の株がこれほど安いなんて信じられません。もしきょうの番組で何かを学ぶとすれば、『バイ・テスラ』。テスラの株を買う、ということです」
政府の人間が一企業の株の購入を勧めるというまさかの発言。
さらに、テスラ製の放火などマスク氏周辺への被害が相次いでいることから、トランプ大統領は「彼らをテロリストとみなしている」と話し、FBIが捜査をしていると会見で明かしました。
(「グッド!モーニング」2025年3月22日放送分より)
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