ドラマ『 アテンションプリーズ』5話~6話 💰💰💰 Attention Please (2006) Full Ep
『アテンションプリーズ』は、1970年に東宝が制作し、TBS系列で放映されたテレビドラマ。初めて客室乗務員を扱ったテレビドラマである。タイトルの由来は、空港および航空機内での旅客向けアナウンスに際して前置される「Your Attention, Please」(注意を払って下さい=皆様にご案内申し上げます)から。
2006年にリメイクされ、フジテレビ系列で放送された[1]。
1970年8月23日から1971年3月28日の毎週日曜19時30分から30分枠『不二家の時間』(不二家一社提供)で、TBS系にて全32話が放映された。主演は紀比呂子。九州・佐賀県出身の主人公が高校卒業後、スチュワーデス試験に合格して上京し、厳しい訓練を経て国際線スチュワーデスとして活躍するまでを描いている。[2]スチュワーデスという職業への認知を高めたといわれる。表現されるテーマは「美しい心」、名台詞に「大空は私の恋人」「私は世界一のスチュワーデスになる」がある。
日本航空の協力により制作されたという共通点があり、本作の14年後に堀ちえみ主演で制作される『スチュワーデス物語』とよく比較される[2]。
本作企画のきっかけは、TBSプロデューサーの土井利泰が東京新聞の記事で「日航が大型ジャンボ機購入」「スチュワーデスの制服も森英恵デザインのものに一新」という記事を見てピンと来て「これで行こう」と思ったことだったという[3]。「スポ根(サインはV)の次は“職業根性ドラマ”だ」としており、タイトルもある日買い物をしていた先のデパートの店内放送を聞いて「飛行機に乗った時に必ず聞くアナウンス」だとして思い付いたものだったという[3]。プロデューサー、脚本家と共に多くのスチュワーデスに会って話を聞き、主人公の人物設定や様々なエピソード作りを進めた[3]。そして出演者は全員、1970年6月3日から一週間、東京の羽田にある日航乗員研修センターで研修を受けた[3]。
前作『サインはV』とは違えて、超人的なヒロインの登場は避けており、32本という放送回数は日航との協力体制もあって「これが限度」として決められたものだった[3]。また、番組の最後には「このドラマは、日本航空の協力により制作されましたが、ドラマの内容は全て架空のものです」とのテロップが入れられた[3]。しかし土井プロデューサー曰く、本作の放送によって日本航空は喜んだという反応があったが、本作に日航のイメージが強く付いたという印象もあって、スポンサーの不二家の社内ではかなり不満が強かったという[3]。
2006年4月にフジテレビ地上波で新作が放送されることに伴って、その前後の時期にCS放送フジテレビ721でデジタルリマスター版が放送された。併せてDVD-BOX(キングレコード、2006年5月発売)もリリースされた。