「あなたはなぜ、兄を殺したのですか――――」

1965年の軍事クーデター(9・30事件)をきっかけにおこった100万人規模の大虐殺で兄を殺害されたアディ。2003年、アディはジョシュア・オッペンハイマー監督と出会い、加害者たちが虐殺行為を誇らしげに語る映像を見て強い衝撃を受け、2012年に再会すると、自ら「兄を殺した加害者たちに直接会って、責任を問いたい」と監督に提案。眼鏡技師という職業を活かし、加害者たちに「無料の視力検査」を行うことで彼らの警戒を和らげると、静かに視力を測りながら、徐々に核心をついた質問を投げかけてゆく。そこで目の当たりにしたのは、加害者の誰もが、虐殺を自分の責任とは捉えていないという事実だった―。
恐怖の中で50年も強いられてきた沈黙を破ろうとするアディがそこで見たものは?『アクト・オブ・キリング』の監督が再び問う-私たちの″悪の正体″。そこから浮かび上がる“責任なき悪”のメカニズムとは?

7月4日(土)より、シアター・イメージフォーラム他全国順次公開
© Final Cut for Real Aps, Anonymous, Piraya Film AS, and Making Movies Oy 2014
配給 トランスフォーマー

■映画を宇宙一楽しむ!CinemaGene■
    
~まだまだあるぞ、素敵でわくわくする映画~