伊豆のサンゴが白化 2024.9.9 南伊豆・ヒリゾ浜
真っ白なサンゴの上で戯れる色とりどりの魚たち。沖縄など南の海では、海水温の上昇によるサンゴの白化現象(※)が常態化しつつありすが…
これは温帯に属する伊豆の海の光景です。
点在する浅場のサンゴは、ぼくが見た限りではすべて白化していました。
9月9日に訪れた、南伊豆・ヒリゾ浜。
透明度が抜群で、船でしか行けない秘境感もあって大人気の素潜りスポットです。ヒリゾ浜と言えば、温帯に適応したサンゴ「エダミドリイシ」の群落が見られることでも知られていますが、その名の由良となった緑色のボディカラーは見る影も無く、まるで石膏細工のような純白のオブジェと化していました。
また、透き通るような純白のテーブルサンゴの上にでは、南方系の季節来遊魚であるヤリカタギ、フタスジリュウキュウスズメダイ、ミツボシクロスズメダイの子どもたちが戯れています。中には、白化する途中?なのか、まっ黄色のサンゴもありました。
そして、ミツボシクロスズメダイの住処になっているイソギンチャクも、薄めた後のカルピスのような透明感ある白色に…。
これらのサンゴを見た時の第一印象は「美しい」でした。
しかし、岩礁域のあちらこちらに白く輝くサンゴが点在する光景は、どこか現象離れしていて…
「死に装束を着たサンゴ」という言葉が頭に浮かんで来た途端、とてつもなく不気味な風景に感じられて来ました。
伊豆のサンゴが白化したというニュースは数年前から耳にしていましたが、自分の中では、沖縄やオーストラリアのグレートバリアリーフなど南の国で起こっている異常事態、という印象が拭えませんでした。今回、ヒリゾ浜で多くのサンゴが白化しているのを目の当たりにして、気候危機は自分の身近な海にまで押し寄せて来ていることを肌で感じました。
※白化現象とは、水温の上昇が原因でサンゴに共生している(=サンゴの表面を覆っている)褐虫藻が失われ、サンゴの白い骨格が露出して白く見える現象です。30℃以上の水温が長く続くと発生すると言われています。白化の状態が続くと、サンゴは共生藻からの光合成生産物を受け取ることができず、壊滅してしまいます。
◆動画はGoProで撮影しています。
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ぼくらダイバーは、海の環境をこの目で見て記録し、発信することが出来る稀有な存在。海という異世界にお邪魔して楽しませてもらっているせめてものお返しに、美しい光景も、目を背けたくなる悲しい光景も、遍く地上に向けて発信し、海を守るための一助にしてほしいと願っています。
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