東京五輪・パラリンピックの水泳会場として東京都が新設した東京アクアティクスセンター(江東区)の完成披露式典が24日、開かれた。お披露目のデモンストレーションでは白血病による長期休養から復帰した競泳の池江璃花子選手が登場。長身を生かしたダイナミックな泳ぎを披露し、観客らを沸かせた。
 センターは約567億円をかけて2月に完成し、3月に披露される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。
 距離や深さを調節するためプールの壁や床が可動式となっており、メインプールとサブプールはいずれも50mのコースを10レーン確保できる。25m四方で深さ5mの飛び込み用のプールも整備した。大会時に約1万5千席の客席を設ける。
 池江選手はパラリンピック選手らとの200mメドレーリレーで50mの自由形のメンバーになり、アンカーを務めた。のびやかに泳ぎきり、観客席からの拍手に深々と頭を下げた。
 池江選手は病気を公表した昨年2月から12月まで入院し、今年8月に実戦復帰した。2024年パリ五輪でのメダル獲得を目標に掲げている。小池百合子知事は式典後、「素晴らしい元気な泳ぎを見せてくれ、こちらも元気をもらえた」とたたえた。
 センターでは10月下旬から8日間、抽選で当たった都民が実際に泳げる体験会を実施する。そのほかの利用は競技団体を通じた申し込みに限る。大会後は、維持費の削減などを目的に客席を5千席に減らすが、工事を終えた後には一般利用も可能になる。