【朗読】「三万両五十三次 四、狂瀾編」「二、悪魔の戯れ」野村胡堂audiobook ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房
悪魔の ターレ1 おやセムの吉沢立ち止まりました金屋峠の 真昼人足はえましたが成長な空気の中に冬 の日が透かして少し歩いていると酔った ような心持ちになります仲間と上れ別れに 方四方から目を配っているのでしょう連絡 のの位置は泉屋の行列とババックランドの 一向のちょうど中へ当たりますその吉座を 驚かしたものというのは道端のカレーだ ちょうど人の背丈ほどのところにかかった 赤い糸口でし た糸くずといったところで細い赤いもめと 2寸ほどにわで端っこを止めて枝に 引っかけてあるのですから人間がわざわざ やったものに沿いありません おか座は人に物を言うような独り言を言っ てふ気がさしたかずるそうに辺りを見回し ました幸い誰も聞いてはおりませんその 赤い糸を外すと無骨な左の食に巻いて吉は もう半丁ほど登りました何に興奮したか今 まで大の全身を支配していたはすっかり 去られて足も手も育の上に乗った頭も妙に シャンとします うんとある道端の笹の枝に吉は第2の糸を 見つけました続いて第3の 糸それは今までとは違って同じ糸でこえた 輪ですが少し複雑でなんか特殊な意味が こもっている様子でしたそれを取ると岸沢 は黙って海道を左に外れましたこしとヤを 塗って里人の通う小道はうねうねと山深く 吉を導きますいや吉を導いたのはそれ ばかりではありません相変わらず赤い特が 今度は5件おき10件おきに吉からかった ようにあるいは高くあるいは低く道の背に 枝の上にフラフラと風にいのでし た坂お お姉不に頭の上からあやかな声がかかり ました妙に浮き立つように興奮をいなう声 例えて言えばシャンパンの霧を頭から 浴びせられたような声です見上げると崖の 上から片手を立膝にかけておれんが下を 覗いているのでし た春はここから影の染めそうな輝くばかり の姿を見ると吉はいわれるように身震いし てそのまま立ちつくんでしまったのです 上がっておいでよなんだいよは人に見られ ちゃ悪いと思ってしりはみんな外してきた んだが一まとめにした赤い糸を荒々しい指 にかけたまま岸は崖の上へ見せてやりまし たそんなことはどうでもいいから早くここ へおいでよ おかがお待ちかじゃないか俺は少しじれ こみますあな姉向こうへ回ってくるから なんだい座ともあろうものがこんばかりの 崖が登れないというのかいそんなわけじゃ ねえが磯川回れだそんなことを言うがかい お前はよしそれじゃ先番に1番の合いを やらかさはそう言うと道も選ばずに手を 登りましたそして九春というわけではあり ませんが下の粘土は足の下でアコのように こかされるので一条ばかりの崖が容易に 登り尽くせませんくじがないんだねそれ オレんは見かねて手を差し出しました ありがてえ吉座の手はわずかにそれに及ぶ と一度に崖を駆けのりましたが上へ来ても しばらくはれんの手を離そうとはしません およしよ木だ ねこれは約さバカレんは力任せに手を抜く とあじりに思わず切り株に腰を下ろして しまいまし た2前みたいな嫌な野郎はないよ俺は汚い ものでも脱いとるように吉に握られた手の 先を自分のの袖で拭いとっておりました姉 のよに綺麗な女もないぜへパカ人波にお 世辞なんかやがってそれはいいが手まで 吹かなくたってよかろうこれども島田で 洗って大井川で洗って金屋でまた洗った手 だかしじゃねえが汚くはねえつもりだい何 を言うんだい母だらけじゃないかウナギ屋 の板前みたいな手をしやがってウナギ屋の 板前は心細いなところで屋号4ってのはん だい果てしもないと見たか吉田は照れ隠し にこんなことを言います用事用事はサに さんいつになったら一体手に入る見込みな んだもう道中は半分きゃ残っちゃいないよ おれんはまだふんぷんとしておりますが 吉沢は今のウナギ屋の板前の一見があるの で日頃にもなく恐れ入っておりますそれは 俺も聞きて もんだのも筋書きをこらえたのもみんな姉 じゃねえか一体この先どうすりゃいいんだ その目論みをぶち壊して歩くのはお前じゃ ないかえ何が気にいらねえんだ姉がきさも 少しじれこみましたなんか含むところの あるオレの様子が妙に2人の心持ちをもれ させてしまうのです気にいらねえこと だらけさ化け物みたい予想している草に武 の娘などに直会を出すのが第一尺に触るよ それ姉がそのまとかいうコマチな娘のどこ がいいんだい ごおだまりよ箱根でもあの娘を受け取って 手柄にしババクランドに取り入る手に しようとしたサクをてめえがつまらない 心持ちを起こして不にしてしまったろう それは俺のせいじゃねえ何を言うんだい アーブみたいなつをしたって近頃はする ことなすことへばかりじゃないかきさは 黙ってしまいました猛獣のような全身に何 やら脈動が伝わってオレを見つめる目が妙 に炎のごとく燃え ますひの娘を連れ戻すほどの工夫もでき ないくせにあの武家の娘までさがの瓢た 野郎に横取りされたりして なんとまけだろお前のすることは1から 10までハマだよ俺の怒りは猛烈を極め ました皮肉と悪が雨のごく吉の上へ 降り注ぐのどうすることもできなかったの です おそう言われると一言もねえが漫が悪かっ たんだよてめえのまけなことは気がつか なかったのかいあの娘は2度取り逃したが 今度はもうわこちゃね姉もう一度馬鹿だね あの娘は大川を渡らずに江戸へ引き返した よえ驚いたろ松波三郎と佐軍神がさてを やらかして兄貴が江戸へ追い返したんだ もう餌にもおとりにもなるものかあれは それじゃあこっから引き返してちょいと あの娘を引っかいでこようわけはねえやな 立ちの吉を俺は軽蔑しきったように見やり ながら3万量はどうするんだいお前が ひっしてあの娘をさってくる中3万量の荷 がこの辺で待っていてくれるとでも思うの かなんてまけだろう旅先でなきゃお通りの 叶うお前じゃないよちっと恥というものを 知ったらどうだい俺の下は何を考えたか 事情には構わずを極め ます ああの娘を二度まで鳥したのは手落ちだが まけは少し言葉が過ぎようぜ吉さも思わず きっとなりました化け物じみた体こそ持っ ておりますが不当の魂も必要な銃声も腕も 幸地も決して人にを取る吉座ではなかった のですおやまけと言われたのが気に入ら ないのかいそうだよ 羽子それじゃどじでハまでぐーたらでそで 日本一の大野郎はどうだい白雨のように 叩きつけるオレの悪場を受けながら吉沢は ものすごいカツまを光らせてにやりにやり としており ます武の満ちな娘なんかに気を引かれ やがってせっかく運んだサをいちいち ぶち壊すようなはそれでたくさんじゃない か気に召さなきゃまだあるよ断ちの兵力玉 のもうたくせんね姉遠慮するなってことよ 単価や具体に元はいらねえ存分に食って ワンとでも言わなきゃ腹の虫が収まらない よオレの怒りは止めどもありませんでした それはヒステリックに突発した劇場らしく 見えますがどうかしたら父を激励するため の手段だったかもしれずあるいは自分の 魅力にいもなく引きずられていると思った 吉が武家の娘の何の変哲もない誠に不思議 な魅力を感じているらしいのが尺に触った のかもわかりませんとにかく俺れんは前後 の考えもなく怒りしらすようなそんな まともな感情を持った女ではないことは父 もことごとく知り尽くしておりますちくし なんとか言わないのかい お頭の前でニヤニヤしているのはプレだよ なんて嫌な獣 だろう本当に私を馬鹿にする機会レは一歩 引き下がりました悪の嵐を浴びながら邪教 の偶像のようにニヤニヤしている吉さの無 関心な顔が恐ろしくなったのでしょうか いやそんなことにはれっこになっている はずの俺んですバカぐ なんとか言わないのか えあ吉の目を見ると俺もさすがに2散歩を 飛びのかずにはおられませんでした姉があ はねえぜ何後ろは崖だってことよ金屋の町 まで転げていった日には俺ん金子も アンコロもちだ下はひどいやねえなんと いう言い草でしょうさんの枯草で押し付け たモカが少しばかりの隙間から赤い下を ちょろりと吐くようにセシの怪人の目には 恐ろしいおきがきらりと光るのですちくし お前は頭をどうしようというのだえ物を 言ったようからちょっと言ったまでのこと さ姉が全くそうしているところはすげえ ぜなんだとえそのポンポンやらかすところ は全く類がね今度はオレンの方がたじたじ と来ましたわずかに崖をよけて右へ右へと 回るといつの間にやら小を抜けて眼科には 金屋の町大井川をへって島田の宿までも ほかに春色さえ吐いて塗色の山白金の谷に 例えようもない美しい景色が述べられて いるのでした姉がいやこれが街道筋で一等 の景色だ こいつを見ながら俺はじっくり穴子に話し てことがある吉は妙に落ち着き払いますが その目の浄化は次に燃えたかってよいに 近づくべくもありません俺は黙ってその 周回な顔を仰ぎまし た4姉が俺はもう なんか見れんはねえよ吉は投げ出したよう に言いますが金壺真子は相変わらず キラキラと浄化に燃えてさすがの俺んも表 を向けられません何を言うんだいお前日頃 になってそれでもレんは自尊心と優越感 だけは失わないつもりでしょう盛り返して 岸の野生を圧する隙をメネのように狙って おります ほどの行な女に俺の心持ちが分からねえ はずはね姉は3万両に釣られてこう道中を しているだろうが俺は 違う第13万両なんて金があるかないか 分かったものじゃねあるにしたところで ババクランドほどの知えもがついていちゃ 盗っと不の手に入る通りはね俺は江戸を 出る時から諦めているんだ今更そんなこと なんて育児がないんだおれんは我慢が鳴り かねたものかギリギリと糸切り歯を鳴らし て吉座の襲撃に正面を切りました俺が 引っ張ってきたのは無事負けて言えば姉の 体だ忘れもしねえ3万量を手に入れたら その体にのしをつつけると言ったろひった がどうした3万量を取る当てがねえと 決まるとこの上釣られるのはもうごめんだ ここいらで王女して俺と一緒になって もらいてんだよいいも言ったり吉は自分の 言葉にすっかり興奮して猛獣のように歯を 向くと上半身をかめて上目遣いに美女を 狙いより ますパカそばへよると承知しない よあんなブケの小娘なんか追い回す野郎と は付き合っちゃやらないよ 娘に見ねんわねちょっとあの傲慢なところ が気に入ったが姉子が指も刺させねえ 腹いせの遊びだこっちへ話がつきやあの娘 なんか振り向いても見るこっちゃねえ本に 着せる気だよなんて図々しいんだろ恩に 着せるんじゃねえすず鬼に来てやるよ姉吉 はそういううちにもふつふつとたりる野生 に煽られて段の火炎のようにオレに近づく のでした周回な顔と重的な力の躍動を思わ せる歪んだ体はしばらく相手の隙を見る 様子でためらいましたが次の瞬間オレンが 背を見せて崖の下へ飛び降りそうにすると さっとりいの袖をつかみました 子逃げちゃ卑怯だ手込めにする機会生きだ よこれも男の切れ端だここまで釣られてき た餌を逃しちゃ仲間へ顔向けがならねえ バカたを刺すよ振り払って飛びのくれんの 手にはぎらりと相口が光り ます抜いたぜこいつはいいやその ピンシャンするところがたまらねえ吉座の 女房はそれでなくちゃほたまりうれもいい 加減にしないと本当に息の根を止めてやる よ後に殺されりゃ本だちょいとやって もらおうか近頃は容気のせいでのぼせて かわねえその時をどこかへ存分に突き立て てもらったらさぞ生生するだろうよちくし ほだと思って甘く見ると少し当てが違うよ 心えてるよ子吉は一切構わず大を広げて さっと飛びつきましたたか獣お目通りは 叶わないよ解きあがれ吉の手を逃れた俺が 視聴のごとく身をかわして崖の上へさっと 飛び上がりました振り上げた相口にきらり と昼の日さして遠くない街道の方からは馬 のすと人の声がほかに聞こえ ます 5通り叶わない時やがったね何の因がか俺 はそのなとが好きなんだ金作や刀ずくで ままにならねえところが姉の新相さこれは 吉の本音だったでしょう動物的なゲスな 性癖がその対象に打ち上がった傲慢な女を 求めるのはいかりもありそうなこと ですどいておくれお前は汚いよしかしレん は屈服する様子もありません崖の上を吉と 体した格好で少しずつ少しずつ本海道の方 へ寄せていんのです姉逃げる機会こまな ことをおいでないお前なんかが怖くちゃ 岡倉道へ入れはしない相変わらずっぱり だけは強いがこうしたらどうするんだお 大地を蹴ると吉の体はマのように飛んで崖 の上のレの傍へ殺しました奇な体をして いるくに実にく業ですが俺の身軽さは 決してそれに劣りませんでした同じく とんと彼を踏むと踊りの名人のようにキシ な体は空を切って崖の下へ飛び降りたの ですちょうど吉と位置を入れ替えた 形まけだね何がまけだ吉の体は間髪を入れ ずレの頭の上我と襲いかかります俺んは 早くもその規制を察して左と身を返すと 一気に34件美しい鳥のように飛び立ち ましたここまでほいて浜崎新相何を逃す ものかい逃げる気ならお前なんかが よちよちしているの待っているものかい 今頃は街道へ出て夜泣き石でも慣れている よ腹ごなしに遊ばしてやろう異性よくやっ てきな行ったな もうこうなると親分子分でも何でもあり ません常智に目がくらんだ座は牧用心の ように飛躍するとオレは軽やかな笑いと 匂うばかりの魅力を撒き散らして妖精の ように逃げ回りますかろという異名は全く 無駄ではありませんでした吉の飛躍も凡の 早業にはそういありませんがそれは死士の 力がさせる力学的な技での身軽さの目にも 止まらぬ早業には比べようがなかったの です 姉俺は怒るぜああ怒ってこらん怒ると怖い ぜ自分でそういうんだから世話ないや 悔しかったら捕まえておごらん捕まえ なくってさお前の方で捕まえなきゃ私の方 から行ってやるよちょうどいい踏みだ頭の 上を用人押しなんという大胆差でしょうレ は崖の上で裾を両はぎの間に挟むと膝を 曲げて見事な飛躍おお落ちてきた美女の 片足は狙いを定めて吉さの脳天心細い ちょんまげの上を泥だらけなわらじのまま 踏んでしまったのです実にひも投げな 振る舞いなんてことをしやがる吉が身を 引いて頭の上に帳のように舞うオレを つかむ前 に美女の体はもう一度飛んではるか向こう の やかしかしそれはオレの見込み違いでした きの頭を踏み台にしてやぶ1つこすつもり だった足が吉が身を引いたのに力を抜かれ て思わず藪の中へ落ちてしまったのですお というまもなく駆け寄る吉座レの体を むずと掴むと引き上げて怖気に抱えて しまいましたもう逃がさねえぞこなりゃ似 て食おうと焼いて食おうとままだいご どんなもん だい6ちくしちしょ俺は身をもがきました が力づくとなると歯も立ちません騒ぐなよ 姉こうなりゃきもさせるこっちゃ ねえはここの美しい荷物を落するように ゆりあげて両手に抱え込みました近々と顔 を寄せると先立ちのボタンのような炎霊な 顔がふんのに歪んで妙に怖的に吉に迫るの ですちくしこの仕返しはきっとしてやる 覚えているがいいレんはそういううちにも 身を揉みますが両手は岸の腕に閉められて 万力をかけられたよう脈も息も止まって しまいそうです相口はどこかへ振り落とし た様子最も持っていったところでこれでは 何の役にも立ちません最初のうちは一生 懸命だっこのように足をバタバタさせまし たがそれも23°ゆりあげるうちに完全に 吉座の腕の中に抑えられてそのまま血の 巡りも止まる心持ちです姉が こいつは全く悪くねえ荷物だぜなんだって また今まで当てのねえ3万量に釣られて ここまでやってきたんだろうにやりにやり する顔が次第に下へ降りてくると2つの 紫色の虫を並べたような唇が地獄の扉の ようにおレの上へ遅いかかります汚いじゃ ないかちくしなんてことをするんだい左右 に逃げるオレの首を追って吉にこの遊戯に 吹けるのでした存分に張り上げてみな 人殺しとか助けてくれとかやらかすと街道 から八馬が束になって飛んでくる ぜ俺アゴの悲鳴をあげるぞ俺は一生の 思い出に見ておきてなんという着な言い草 でしょうこの後に望んでもわずかに自尊心 を持ち続けている俺んの顔苦悩とふんのに 歪む顔を見つめて吉はすっかり右頂点に なっているのでしたお前なんかのままに なる私じゃないあとデドなめにあっても 後悔しちゃならない よええ心がけだその存分な目た野郎に会っ てみてきしうここにいつまでもいるわけに 行くめ左へ入ると左の中山を通らずに いきなり山道をあるんだ3万両と分かれる のもちょうど潮時だろう木の聞いた百小夜 の奥でも借りて姉ご水いらずの書体を持つ としようかへバカ金は分断にあるし慣れる までは一寸も傍を離れねえことにしよう姉 はどんな幸せ者さへ バカ吉は言いたいだけのことを言うとレを ひっかえたままさっと足を返しましたいや 返そうとしましたが少しばかりの隙を狙っ たおれん手を抜いて吉の顔を打つとあ たじろぐ隙に腕が抜けて街道の方へ一散に 飛びました逃すものか火のように 追いすがる吉座いつものおれんならそれに 追いつかれるはずもないのですが何分吉の 合力に攻められた後で五体の節節が言う ことを聞きませんやがって街道という時 とうと吉の手鉄のような腕が伸びてレの体 を引き戻しもう一度さいこんでしまったの ですやはり縁はきれめすっかり遠いになっ た吉座おれを抱えたまま立ち直るところへ どこから飛んできたか風を切って1つの つてあかわすまもなく吉の額を打つと続い て人声泥棒泥棒発砲から湧け起ります
前回の配信で、音声トラブルがありましたので、テスト放送として再度配信しております。
設定を見直し、有線LAN。動画の容量を軽くしてみました。
三万両五十三次は、ライブ配信に変更することが決定いたしました。
時刻は変わらず、金曜夜八時放送です。
これまでの三万両五十三次は、
1.愛憎篇朗読まとめは、こちらです。https://youtu.be/_YfIe1PZpCk
2.情炎編 https://www.youtube.com/watch?v=_dJ-UYaLPPo
3.流転篇 https://youtu.be/yoV7FoeOcVI
4.狂瀾篇 いまここです。
5.解決篇
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昭和27年作品に、大河内傳次郎主演で映画化された同名映画の原作!
時は幕末、黒船が来航した、安政五年から物語は始まります。時の老中堀田備中守は、「日米通商修好条約」締結のため、京の都へ三万両をおくる。
主人公の馬場蔵人は、倒幕派の武士、三万両を狙う怪盗たちとたたかいながら、一路京都をめざします。
東海道を舞台に上を下への大騒動が実に面白い。お聴きください。
三万両五十三次は、一年半の連載(1932年3月から 1933年8月にかけて)をおえると、中央公論社から函入り上製本 上下巻(湊書房版は 全5巻、中公文庫版の全4巻版もある)で刊行されました。昭和9年のことです。ちなみに銭形平次の連載は、昭和七年にはじまり、当時務めていた報知新聞に長篇の連載を依頼されました。
■登場人物
馬場蔵人……本編の主人公。四十二三才。
小百合……父山際山左衛門を上意討ちされたため、蔵人を仇とねらう
茜の半蔵……山際家の老僕。小百合を助ける金五郎の父。
南郷小源太……真四角虎ひげ
矢柄城之助……色白の美男
真琴……矢柄の妹
伝次……小源太家来。岡っ引きだが、渡り中間に変装。異名は二面
作良軍之進……倒幕の志士
進藤晋……倒幕の志士
今宮八郎……倒幕の志士
お蓮……伝次に姉御と呼ばれる。謎の女性。陽炎のお蓮。殺人を好む。
牛若の金五郎……泥棒の親分だが、殺しを厭う
ノッポ竹……お蓮に惚れている
藤次……猩猩、四十六七になる、小頭格
丑松……奉行所の手先
吉三……背虫、ながら、夜目も利くゴリラのごとき長い腕と怪力を誇る
小動平太夫……与力
堀田正睦……幕府閣老
植松求馬……家老
文治……金五の子分
お蝶……和泉屋の令嬢
千代松……和泉屋の遠縁。手代。
五兵衞……和泉屋番頭
本庄左次郎……蔵人の添え役
桃々斎桃吉……講釈師の小僧
■用語集
苦茗…..クメイ・苦い茶。質の悪い茶。
鳥目……チョウモク・銭の異称
矯慢……キョウマン・偉ぶって人を見くだすこと。おごりたかぶったさま。
旅衣……たびごろも
放縦…..ホウジュウ・何の規律もなく勝手にしたいことをすること
勘考……カンコウ・考えること。思案。勘案。
悪辣….アクラツ・自分の目的を達するためには、どんなひどい事も平気でするというように、たちが悪い仕方・性質であるさま。
皆暮……カイクレ・皆目。まったく。
慷慨….コウガイ・正義にはずれた事などを、激しくいきどおり嘆くこと。
眉字……ビウ・まゆのあたり。
時宜…..ジギ・時機が適していること。「一にかなう」。ちょうどよい時。ほどよいころあい。
またもの……将軍・大名などに直属していない家来。又家来。臣。
■目次
0:00 悪魔の戯れ 一
4:47 悪魔の戯れ 二
9:00 悪魔の戯れ 三
13:19 悪魔の戯れ 四
17:47 悪魔の戯れ 五
22:10 悪魔の戯れ 六
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