深さ150km以深で発生した深発地震において、震度5弱以上を観測した地震のひとつです。

緊急地震速報では、震源の深さが150kmを超える場合に震源要素を元にした震度予測を行いません。https://www.data.jma.go.jp/eew/data/nc/katsuyou/reference.pdf#page=16
これは、震度分布が同心円状にならない傾向のある深発地震に対して、距離減衰法による予測を用いると予測震度が過大となってしまうため、このような運用となっています。

現在では、この動画のような地震でも予想震度が発表されます。
2018年から緊急地震速報に導入されたPLUM法は、地震による実際の揺れを元に震度を予測するため、深発地震でも予想震度を発表することができるようになりました。(2022/11/14の例 https://youtu.be/n83NO49gfHk?t=61 )

気象庁 震度データベース https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/ によると、2000年以降に深さ150km以上の地震で震度5弱以上を観測した地震は以下の2例のみです。
・2014/5/5 伊豆大島近海地震 深さ156km (この動画)
・2015/5/30 小笠原諸島西方沖地震 深さ682km https://youtu.be/nwyDlo6Pvtc

地震の概要:
最大震度5弱
震源地: 伊豆大島近海
マグニチュード: 6.0 (速報値の6.2から更新)
深さ: 156km (速報値の160km、暫定値の162kmから更新)

タイムスタンプ:
0:00 緊急地震速報(予報)
1:29 震度速報
2:43 震源に関する情報 津波の心配なし
4:23 震源・震度に関する情報
5:38 震源・震度に関する情報 第2報
6:08 顕著な地震の震源要素更新

使用ソフト:
リアルタイム地震ビューアー v1.6.1(開発者版)
※一般公開版では使用できない機能が含まれています

地震波形データ:
防災科学技術研究所 強震観測網(K-NET/KiK-net)地震選択&ダウンロード
https://www.kyoshin.bosai.go.jp/kyoshin/quake/

リアルタイム震度の計算方法:
震度のリアルタイム演算に用いられる近似フィルタの改良
https://doi.org/10.4294/zisin.65.223

#深発地震 #緊急地震速報 #Scratch