2022年2月9日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

長期化する新型コロナウイルス感染症の影響で
外国人技能実習生が入国できず、
県内でも人手不足に陥る農家が増えています。

特にキク類は県外へ大量に出荷する彼岸を控え、
農家にとって2月から3月は年間を通して
最も忙しい時期となりますが、
「繁忙期を乗り越えられるのか」
「収穫の手が回らず、
廃棄する農作物が続出する」など、
県民の食や生活を支える農家からは、
不安と嘆きの声が漏れ聞こえます。

父親とともに年間500万本の小菊を出荷する
糸満市名城の新垣大策さんは、
ベトナム出身の技能実習生4人と
特定技能実習生2人を採用しています。
特定技能実習生の2人は
去年9月までの採用で、
彼らが帰国するタイミングで
新たにインドネシア人2人を
受け入れる予定でしたが、
コロナ禍で各国が出入国制限を設けたため
新たな実習生は来日できず、
また2人も帰国できないため急きょ1年間の
雇用延長契約を結びました。

新垣さんは
「うちは2人が残ってくれたから
何とか助かったが、今期の出荷を
心配する農家がたくさんいる」
とおもんぱかり、
「うちも今後どうなるか分からない。
実習生がいる時に苗をたくさん植えても、
収穫時に人がいなければ廃棄せざるを得ない。
経営計画も立てづらく不安は大きい」
と吐露しました。