財前又一(財前マタニティクリニック院長)
演 – 西田敏行

財前杏子の父で、五郎にとっては義父。大阪市医師会では副会長を務める。資産家でもあり、過去に自分が大学で教授になれなかったことから五郎に自分を重ね、賄賂など手段を選ぶことなく教授にしようと画策する。
五郎のことは実の息子のように思っており、優秀な腕を持ちながら政治力を持とうとしない彼を心の底から可愛がっている。彼の癌が手術不可能と診断された際には本当の病状公表を待ってほしいと頼んだり、彼が真の病状を知ったと悟ってからも「早う良うなって一緒に夢を見よう」と穏やかに語りかけた。危篤時には原作同様、無理をさせすぎてしまったことを涙ながらに詫びていた。里見の到着を待っていたかのように目を覚ました五郎を思いやり、里見を除く全員に退室を促す。死後には解剖室に向かう彼の遺体に「五郎ちゃん、ありがとう」と感謝を述べた。カツラを装着している。
特別版にも登場。自身のクリニックの急変患者の付き添いで浪速大病院を訪れた際に柳原と再会する。「わしの息子は後にも先にも財前五郎だけ」と財前への愛情は変わらず、嫌味交じりではあるが壁を乗り越えてきた柳原の事を認め「将来浪速大の教授になる」と気にかけている様子。