菅義偉首相は、東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県に対する緊急事態宣言を21日まで2週間延長することを発表した。
 首相は「宣言を発出した1月以降、大きな効果が目に見えて表れている」とし、医療関係者や国民の協力に感謝した。「1都3県については、ほとんどの指標が当初目指していた基準を満たしている」とも述べた。一方、病床の使用率が高い地域があることや、感染者の減少スピードが鈍化していること、人出が増え感染者が再び増える懸念が高まっていることに言及し、2週間を「感染拡大を抑え込むと同時に、状況をさらに慎重に見極めるために必要な期間だ」とした。宣言の期限としていた3月7日までに解除できなかったことについては、「大変申し訳ない思いだ」と陳謝した。
 また、マスクを外しての会話が多くなる会食の自粛を引き続き呼びかけた。これから迎える年度末と年度初めは、例年なら歓送迎会といったイベントがある。しかし、コロナの感染拡大を抑えるため、国民に対して注意を促した。「春は卒業式、入学式、歓送迎会など人生の節目だ。花見など人が集まる機会も多くある」と指摘。昨年末の忘年会が感染拡大を招いたとの指摘もあり、「大人数での会食は控えて欲しい」と訴えた。