世界最速ペースで新型コロナウイルスワクチンの接種を進めるイスラエルで、ネタニヤフ首相が新たに3600万回分のワクチンの購入を検討していると明らかにしました。
イスラエルのネタニヤフ首相は1日、「ワクチンの効果がどれだけ続くか分からない」としたうえで、「市民の安全を守るため、新たに3600万回分の新型コロナワクチンの購入を検討している」と発表しました。国内の科学者も、変異ウイルスに対応するため将来的に定期的なワクチン接種が必要になる可能性について言及しています。
発表に先立ち、ネタニヤフ首相が党首を務める与党リクードの幹部はツイッターで、「次の選挙で決められた人がたくさんのワクチンをイスラエルにもたらす」「ネタニヤフ首相のリーダーシップを証明する時だ」と投稿しました。
イスラエルでは今月23日、この2年で4回目となる総選挙が行われる予定ですが、国内では、ネタニヤフ首相がワクチン調達をめぐる実績を選挙活動に利用しているとの批判の声が出ています。(02日07:19)
