加熱しすぎた「トランプたたき」
ドナルド・トランプ米大統領が先週2日(現地時間)、新型コロナウイルスに感染したというニュースは世界中に衝撃を与えた。一時、重篤説も流れたが、トランプ氏は4日、入院先の首都ワシントン近郊のウォルター・リード軍医療センターに集まった支持者の前に車で現れ、車内から手を振って復活ぶりをアピールした。
トランプ氏は5日に歩いて病院を去った。大統領選の投開票まで1カ月を切るなか、世界の脅威である新型コロナを克服したようだ。
一方の民主党ジョー・バイデン前副大統領は、トランプ夫妻の早期回復を祈っていると表明したが、「科学者の見解に従うべきであって、政治問題化してはならない。ウイルスは自然になくなるものではない」と批判している。しかし、新型コロナを政治問題化しているのは、民主党とバイデン氏ではないのか。
バンデン氏は再びの都市封鎖を訴えて、異常なまでマスクの着用にこだわっている。マスクさえすればコロナ前の社会に戻ると本気で思っているのだろうか。
そもそも、マスクの着用を義務化することは、国民一人ひとりの判断力を否定した画一的な政策だ。個人が着用の必要性を判断すればいいのに、バイデン氏は国民の判断を信用していない。自由主義社会とは、真逆の政策を打ち出している。
州によっては、今もレストランや美容院の営業が禁止されている。その多くは自治体のトップが民主党陣営だ。
ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長(民主党)は4日、一部地域で再度、学校閉鎖を含めて事実上の都市封鎖(ロックダウン)措置を取ると発表した。やはり景気回復の足を引っ張るのは、民主党陣営ではないのか。
現実は、高齢者や基礎疾患のある人の感染防止策を徹底したうえで、経済を徐々に再開させるバランスが重要なのだ。それを今、トランプ氏が取り組んでいる。
「Trump derangement syndrome(=トランプ狂乱症候群)」と呼ばれる、トランプ氏の顔や名前を見ただけで大騒ぎする人々は、今でも新型コロナの“お粗末な対応”を完全に大統領の責任にしている。ただ、ウイルスの特徴が徐々に明らかになり、当初の科学者の指摘や分析が違うことも分かってきた。そもそも「科学者」とは、仮説を立てるだけであって、絶対ではない。
トランプ氏が感染したことで、トランプ狂乱症候群の人たちがツイッターで暴言を吐き、削除されているという。しかし、これから投票先を決める「一般の有権者」は、これまで過熱し過ぎた「トランプたたき」から目が覚め、冷静に見えてきただろう。
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