東京証券取引所で全株式の取引が1日、終日停止した。株式売買システム内のハードウエアが故障した上に、バックアップへの切り替えが正常に行われなかったことが原因だった。システムは昨年11月に刷新されたばかりで、ハードの老朽化は考えにくいが、巨大システムに部分的な機器の故障は付き物であり、それを前提とした再発防止策の強化が求められる。
今回トラブルを起こしたのは富士通が開発・設計した株式売買システム「アローヘッド」。平成22年に稼働を開始し、取引の高速化に対応し、昨年11月に処理能力の向上などシステムを全面的に刷新していた。