12日午前、佐賀空港で鳥を排除する車両が許可を得ないまま滑走路に進入し、訓練中の小型機が着陸をやり直す事案が発生しました。けが人や機体の損傷はありませんでしたが、航空法で定められる重大インシデントに該当するということです。
12日午前11時半ごろ佐賀空港で、航空機が安全に運航できるよう鳥を追い払うバードスイープの車両が、許可が下りたと誤認して滑走路に進入しました。
当時、3人が乗ったセスナ式の小型機が連続離着陸の訓練をしていて、滑走路に向け飛行中でしたが、航空局の運航情報官からの助言で着陸をやり直したということです。
このためけが人や機体などの損傷はありませんでした。
一方、事故につながりかねないいわゆる“重大インシデント”に該当するということで、13日午後には、国の運輸安全委員会の航空事故調査官2人が現場に入りました。
【運輸安全委員会 加藤亮太航空事故調査官】
「どういう経緯だったのか、どういう無線の指示があったのか。ということを関係者の方にお伺いする予定です」
バードスイープは佐賀空港事務所が地元の猟友会に委託して行っていて、運転していた男性は「無線の音量が低く聞き取れなかったが、いつものように許可が下りただろうと思った」などと話しているということです。