東京都で新たに143人の感染を確認。
政府は都に、陽性者の詳細な状況の把握を求め、これに対し小池知事は、陽性者のうち、連絡がとれないのは1人と明かした。
埼玉県一の繁華街といわれる、通称・南銀の夜の街を、商店会のメンバーが1件1件、店を回っていた。
キャバクラやホストクラブで、クラスターが発生した夜の街。
14日夜、地元の商店会が独自に視察し、感染対策を徹底しているお店に対し、ステッカーを配布した。
ミュージックラウンジ アンジュ・鷲谷愛マネジャー「アルコールの消毒と、マドラーとか共有して使うものをなるべく減らして」
一方、新たに143人の感染が確認された東京都。
2日続けて200人を下回ったが、高止まっている。
143人のうち、感染経路不明は64人。
また、夜の街関連は24人だったが、職場での感染が17人、会食が12人、家庭内での感染は10人と、これまで多かった夜の街から、職場や家庭内で感染するケースが増えている。
また、クラスターが発生した新宿の劇場関連では、都内で新たに6人の感染が確認されたほか、神奈川や千葉、埼玉でも確認されている。
こうした中、新型コロナウイルス対策を専門家が厚生労働省に助言する会議が開かれた。
東京都の現在の感染状況については、重症者は少ないため、集中治療を行うための病床は確保されているとしている。
しかし、新規の感染者が増えていることや、高齢者への波及も報告されていることから、早急に、病床や宿泊療養場所の確保が必要との見解を示している。
その東京の感染者について、菅官房長官は「陽性の判明後に連絡がとれない方が含まれている。東京都に対し、詳細な状況の確認を求める」と述べた。
東京都は陽性者を、まず「入院・療養等調整中」に分類している。
その数は、13日までに396人。
この中に、陽性確認後、連絡がとれなくなっているケースが含まれていると政府は指摘する。
小池知事は、「連絡がとれなくなっているのは1人。何百人もとれないのは誤り」と述べた。
一方、治療の最前線に立つ医師は、今の東京の状況が感染拡大の初期に似ている可能性があるとして、警鐘を鳴らす。
東京医科歯科大付属病院・若林健二病院長補佐「(先週の時点で)いまの現状に応じて、中等症の病棟を手厚くしてくださいと要請が来た」
この病院では現在、軽症や中等症の患者が大半を占めているが、感染拡大の初期に似ている可能性もあり、油断は禁物だと指摘する。
東京医科歯科大付属病院・若林健二病院長補佐「波の入り口というのは、最初は軽症・中等症から始まる。波の全体を見ないとまだわからない」
厚労省の会議で専門家は、PCR検査などの実施体制の確保や、社交飲食店の多い地域などにおけるガイドラインを徹底するなどの感染防止対策の徹底、そして、保健所の体制強化を国や都道府県に求めている。
(2020/07/15)
#新型コロナウイルス
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