新型コロナウイルスに感染した市民に、市から届いた封筒。その裏に、葬儀会社の広告が印刷されていた事が今、波紋を広げているんです。
陽性の結果が出て不安なところに葬儀会社の広告は死を意識させてしまう、ということのようです・・・。
陽性反応が出た後に、封筒を受け取ったという男性はこう話します。
封筒を受け取った男性:「受け取った時というのはもっと息苦しい状態だったんですね。ちょっとそういう状態で受け取ったので、もう本当に思い出すたびに涙が流れてきて、悲しい気持ちになりました」
一方で男性は、今回のことが「ネガティブなクレーム」などにつながってほしくないとも話しています。
ところが、問題視されているところがもう一つ。その葬儀会社に話を聞きました。
封筒に広告を載せていた葬儀会社は、語呂合わせで「567(コロナ)」と読める問い合わせ番号について、全くの偶然だと話します。
広告の葬儀会社担当者:「電話番号に関しましても15、16年以上前から使っている番号でして、広告により悲しい気持ちにさせてしまったことを非常に申し訳なく感じています。コロナ陽性の方にこの広告をお伝えしたいという意図は全くございません。(封筒の)具体的な利用先は教えて頂けず、文書の送付や来庁者への手渡しに利用ということで」
大阪市によりますと、封筒に広告を載せるのは収入確保のためで2006年度から行っていて、今回の葬儀会社は去年6月から載せるようになったといいます。
大阪市は、今後、陽性者に送る封筒について検討しているといいます。
[テレ朝news]