就任から4年。トランプ政権が間もなく終わりを迎えようとしています。
ツイッターアカウントを永久停止され、鳴りを潜めていたトランプ大統領はホワイトハウスの公式YouTubeに、お別れのビデオメッセージを公開しました。
トランプ大統領:「我々はやるべき以上のことを成し遂げた。アメリカの安全と繁栄を守るために、新政権の成功を祈る」
新政権へのエールは送ったものの、バイデン氏の名前は口にしませんでした。強調したのは、自身の成果です。
トランプ大統領:「我が国は2つのワクチンを圧倒的な速さで開発した。さらに新しいワクチンが続くだろう。不可能をやってのけた。他の政権なら10年かかるところを、我々は9カ月でつくった」
大統領自身が扇動したと非難された議会襲撃事件についても触れています。
トランプ大統領:「全国民を震撼させた議会襲撃は、国民の価値観に対する攻撃だ。決して許されない」
そして、2024年の再出馬への布石とも取れる発言もあります。
トランプ大統領:「水曜正午に政権移譲するが、我々の運動は序章に過ぎない」
実際、ここ最近、新党『愛国者党』の結成について側近と話し合っているという報道もあります。
ただ、今後の政治活動への足かせとなり得るのが支持者による議会襲撃です。
ここへ来て、共和党の上院トップが「トランプ大統領があおった」と明言しました。
共和党・マコネル上院院内総務:「暴徒は嘘を吹き込まれていたのだ。大統領と一部の有力者にあおられた」
議会襲撃をめぐって、トランプ大統領は、暴力を扇動したとして下院で弾劾訴追されています。
政権交代後に行われる見込みの上院での弾劾裁判で有罪とするには、共和党から少なくとも17人の議員の賛成が必要となります。
CNNによりますと、マコネル氏は周囲に「弾劾されれば、共和党のイメージからトランプ氏の存在を排除できる」という考えを示しているといいます。
[テレ朝news]