緊急事態宣言が1都3県で始まりました。 一方で“感染爆発“は止まりません。東京都が8日に確認した新型コロナウイルスの感染者は2392人で、2日連続で2000人を超えました。
小池知事:「きのうまでとは違う局面に変わっている。命を守るために、皆さまとこの危機感を共有したい。みんなで行動を変えていく。感染拡大の流れを食い止める。今こそ力を結集して未来を切り開いていきたい」
小池知事は、事業者にはテレワークの強化・徹底を求めました。そして、宣言解除に向け、“新規感染者の目安、一日500人”を目指していきたいとしました。

東京では、8日から、すべての飲食店に対し、午後8時までの時短営業を要請。準備が間に合わない店舗は、12日から時短営業を行っても協力金の対象となります。池袋にあるカウンターメインのバーは、営業時間を午後4時~午後8時までに変更しました。酒類の提供は午後7時までなので、実質3時間しかありません。8日の来店は2人だけでした。
『the BAR ACE』平津学志オーナー:「うちはアルバイトの子がいるので、閉めちゃうと時給も出せなくなってしまう。気分転換で1杯でも飲みたい人がいらっしゃるので開けている。普段は、お客さまをお断りするくらいなので、静かだったので、ちょっと寂しかった」

映画館に対しては、時短の要請ではなく“呼び掛け”が出ています。『ユーロスペース』では、9日から応じることに決めました。ただ“呼び掛け”に応じても、協力金はありません。
『ユーロスペース』北條誠人支配人:「あいまいで困っていて、このあいまいさがどこまで続いていくのか、苛立ちはある。いつまで続くかわからないという不安が、どんどん増してきた」
今月末の夜の回には、文化庁の委託事業として、全国の映画館と連動し、名作をかける企画を予定しています。
『ユーロスペース』北條誠人支配人:「文化庁側から、どういう指導が入るのかわからない。簡単に要請をされても、こちらもすぐには踏み切れない。プログラムを決めてしまっている分に関しては、これから配給会社の人たちと一緒に協議をしていかなければならないので、手間が増えて困った」

崩壊が叫ばれている医療現場。新型コロナの病床を抱える昭和大学病院では、最近、入院患者の年齢層が広がってきているといいます。
昭和大学病院・相良博典院長:「中等症である程度肺炎を合併している方、比較的若い方が増えてきている印象。若年化してきている印象を受ける」
病院は、当初、重症患者用に5床、中等症以下に最大30床を用意していました。しかし、年末年始の感染増加で、重症用は11床、中等症以下は33床が埋まったといいます。一般病床を使用したため、通常の医療にも影響が及んでいます。
昭和大学病院・相良博典院長:「現時点では、心筋梗塞や脳梗塞の受け入れをできたり、できなかったりと、非常に厳しい状況に置かれている。強い危機感を覚えている」

新規感染者が838人と2日連続で最多を更新した神奈川県では、濃厚接触調査の範囲を絞ると発表しました。9日から、一般の感染者の濃厚接触者の調査・認定を、同居者か接触確認アプリ“COCOA”に絞ります。医療機関などで、リスクの高い患者を優先することが目的です。8日の全国の新規感染者は7866人でした。いずれも過去最多を更新した大阪、京都、兵庫の3府県は、感染の急拡大を受け、国に対して「緊急事態宣言」を要請することを決定。9日にも政府に要請する方針です。愛知県では、2日連続で新規感染者が400人を超えました。
大村知事:「状況は大変厳しいということだと思う。
[テレ朝news]