アメリカのトランプ大統領が新たなビデオメッセージを発表しました。大統領選の敗北を認めましたが、その行動に国内外から批判が殺到しています。
新たに届いた映像。連邦議会の外で群衆に詰め寄られているのは、AP通信のカメラマンです。体をつかまれて無理やり押されます。その直後でした。
暴徒と化した人々はカメラマンを壁から突き落としたのです。
6日、ワシントンで起きた議会への乱入事件。実行したのはトランプ大統領の支持者で大統領自らが「議会に向け歩け」と指示していました。しかし、本人は・・・。
トランプ大統領:「私もあの暴力などに激しい憤りを感じている。デモ隊はアメリカの『民主主義の府』を汚した。私が求めたのは『選挙の公正さ』だけだ」
まるで、ひとごと。ただ、世界の目は冷ややかです。
フランス、マクロン大統領:「ワシントンで起きたこと、それは『アメリカ』ではない!国民の投票権という普遍的な理念が破壊されたのです」
事件では4人の支持者が銃で撃たれるなどして死亡しました。こうした悲劇を引き起こしたのは誰なのか。
イギリスのトップは、こう断言。
イギリス、ジョンソン首相:「『大統領』が議事堂を襲うよう促した。何の遠慮もなく、強く非難する!」
唯一の救いは大統領が敗北を認めた点。
トランプ大統領:「これから私は円滑で秩序のある切れ目のない『権力の移行』に取り組んでいく」
ただ、政権移行を前にその座を失う可能性もあります。
民主党・ペロシ下院議長:「トランプ大統領の罷免(ひめん)を求めます。行動を起こさなければ議会が弾劾(だんがい)を検討します」
トランプ政権を巡っては事件後、チャオ運輸長官が辞任の意向を示しています。元側近もこう振り返っています。
ボルトン元大統領補佐官:「ひどい一日だった。群衆をあおったのが大統領だったのだからなおさらだ。トランプに主義主張はない。そもそも哲学がない。
[テレ朝news]
